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ミクロ経済学II 3 丹野忠晋 拓殖大学政経学部 2017年10月11日

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1 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋 拓殖大学政経学部 2017年10月11日
2017/10/11 ミクロ経済学II (3)費用曲線 丹野忠晋 拓殖大学政経学部 2017年10月11日

2 まとめ 鎖国から開国で輸入が増えて消費量は増える 生産量は減る 関税を課すと政府税収が増える 自由貿易の方が保護貿易よりも経済厚生が 高い
国際経済学 7 まとめ 鎖国から開国で輸入が増えて消費量は増える 生産量は減る 関税を課すと政府税収が増える 自由貿易の方が保護貿易よりも経済厚生が 高い 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

3 企業の目的は利潤を最大にする事 任天堂,セブンイレブン,ヤマト運輸多くの企業 利己的な企業は自分の利益(利潤)を最大化する
ミクロ経済学I 2 2017/4/19 企業の目的は利潤を最大にする事 任天堂,セブンイレブン,ヤマト運輸多くの企業 利己的な企業は自分の利益(利潤)を最大化する ものを売れば売上(収入)が生まれる.しかし,ものを作ったり売ったりするには費用とがかかる 企業は収入から費用を差し引いた利潤を最大化 利潤=収入ー費用,π=R-C 利潤(profit)をπ, 収入(revenue)をR, 費用(cost)をC 費用は普通の言葉だが経済学では扱いが難しい 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

4 真の費用とは何か? 上映時間が2時間でチケット代が1500円の映画 映画を見に行く真の費用は映画のチケット代1500円ではない
ミクロ経済学I 2 2017/4/19 真の費用とは何か? 上映時間が2時間でチケット代が1500円の映画 映画を見に行く真の費用は映画のチケット代1500円ではない その1500円で何が買えるか,加えて2時間の上映時間で何ができるかが真の費用 お金の他の用途や時間の使い道は多い その中で何が大事か? 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

5 真の費用は機会費用 真の費用を機会費用といいます 機会費用は欲しいモノを手に入れるために諦めなければならないもの
ミクロ経済学I 2 2017/4/19 真の費用は機会費用 真の費用を機会費用といいます 機会費用は欲しいモノを手に入れるために諦めなければならないもの 正確には,あるものの機会費用とはそれに代る選択肢の中で一番価値の高い用途の価値である 選択できるものを良い順に並べる 最善,次善,3番目に良い物,… 実際に選択するのは最善. 選択しなかったものの中で最も良いのは次善 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

6 会計学者 vs. 会計士 限界収入曲線 収入 経済学上の 利潤 潜在的 費用 明示的な 会計上の 利潤 明示的な 費用 収入
産業組織論A 7 会計学者 vs. 会計士 限界収入曲線 経済学者の企業の見方 会計士の企業の見方 収入 経済学上の 利潤 潜在的 費用 明示的な 会計上の 利潤 明示的な 費用 収入 ①MR=MCの生産量QM を見つける すべての機会費用 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

7 固定費用と可変費用 固定費用(fixed, cost)は固定投入物に関する費用 生産量に関わらず一定の費用 FC
産業組織論A 9 2017/10/11 固定費用と可変費用 固定費用(fixed, cost)は固定投入物に関する費用 生産量に関わらず一定の費用 FC 苺農家との契約で固定的投入,大福製造機 いちごのブランド:あまおう,とよのか 固定費用は100円 可変費用(variable cost)は可変投入物に関する費用 VC 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

8 総費用と平均費用 総費用(total cost)または費用(cost)は固定費用と可変費用の和 費用 =固定費用+可変費用
割り算は分母の数の一単位あたりの分子の量 生産物1単位あたりの費用(総費用)を平均費用(average cost)という.AC 費用 =固定費用+可変費用 C=FC+VC C AC = Q 費用 平均費用 = 生産量 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

9 可変費用と平均可変費用 生産物1単位あたりの可変費用を平均可変費用(average variable cost)という.AVC 可変費用
平均可変費用 = 生産量 VC AVC= Q 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

10 限界費用 生産物を1単位増加させたときにかかる追加的な費用の増加を限界費用という 分子の費用の増加は可変費用の増加を意味
生産量の増加が1単位であれば費用の増加と限界費用が一致する 費用の増加 限界費用 = 生産量の増加 ΔC MC= ΔQ 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

11 産業組織論A 9 2017/10/11 費用の例 苺大福(個) 可変費用 1 40 2 60 3 75 4 100 5 150 6 240 7 385 8 600 9 900 固定費用は100 可変費用は右の表に表れているとする 総費用,限界費用,平均費用,平均可変費用を求めなさい 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

12 産業組織論A 9 2017/10/11 平均・平均可変・限界費用 25で一致している 苺大福(個) 可変費用 総費用 限界費用 平均可変費用 平均費用 100 1 40 140 2 60 160 20 30 80 3 75 175 15 25 58 4 200 50 5 150 250 6 240 340 90 57 7 385 485 145 55 69 8 600 700 215 88 平均可変費用25と平均費用50は最低 50で一致している 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

13 産業組織論A 9 2017/10/11 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

14 各平均費用曲線の特徴 平均費用曲線と平均可変費用曲線はU字型 平均費用曲線は平均可変費用曲線よりも上側に位置している
産業組織論A 9 2017/10/11 各平均費用曲線の特徴 平均費用曲線と平均可変費用曲線はU字型 平均費用曲線は平均可変費用曲線よりも上側に位置している 平均費用曲線の最下点を限界費用曲線は通っている 平均可変費用曲線の最下点を限界費用曲線は通っている 限界費用曲線は平均費用曲線と平均可変費用曲線を左下から右上へ突き抜ける 平均費用曲線との交点は平均可変費用曲線との交点よりも右に位置している 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

15 限界費用曲線と平均費用曲線 限界収入曲線 限界費用曲線 MC 平均費用曲線 AC 平均可変費用曲線 AVC AC>AVC
QBE>QSD 限界費用曲線 MC 平均費用曲線 AC ①MR=MCの生産量QM を見つける 平均可変費用曲線 AVC 数量 QSD QBE 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

16 利潤の最大化と限界原理 経済主体は限界便益と限界費用が等しくなる水準に自分の選択を定める
産業組織論A 9 2017/10/11 利潤の最大化と限界原理 経済主体は限界便益と限界費用が等しくなる水準に自分の選択を定める 完全競争市場では,生産量を1単位増やすと価格だけ収入が増える.P=90なら収入増は90. 限界収入は価格 P になる(企業理論では限界便益のことと限界収入という) つまり企業の最適な生産量は P=MC となる 最適は経済主体が目的に最も適った選択 よって限界費用曲線の一部が供給曲線になる 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

17 産業組織論A 9 2017/10/11 最大利潤200が達成! 価格が90のときの利潤 苺大福(個) 総費用 限界費用 限界収入 収入 利潤 100 -100 1 140 40 90 -50 2 160 20 180 3 175 15 270 95 4 200 25 360 5 250 50 450 6 340 540 7 485 145 630 8 700 215 720 MC=Pで一致している! 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

18 限界費用曲線と価格 限界費用曲線 MC 平均費用曲線 AC 価格線 MR=P 平均可変費用曲線 AVC MC=P
MC=PのときのQ*は企業利潤を最大化させる 限界費用曲線 MC 平均費用曲線 AC ①MR=MCの生産量QM を見つける 価格線 MR=P 平均可変費用曲線 AVC MC=P 数量 QAVC QAC Q* 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

19 利潤の最大化と限界原理 生産量Q*=6のとき最大利潤の200が達成 このとき限界収入と限界費用が等しい
産業組織論A 9 2017/10/11 利潤の最大化と限界原理 生産量Q*=6のとき最大利潤の200が達成 このとき限界収入と限界費用が等しい (もう1つQ=5も最大利潤になっている.説明の便宜上 Q=1,2,…だとこのようなケースも存在 ) 生産量Q=4のときMR=90, MC=25 MR>MC →生産量を増やした方が良い 生産量Q=7のときMR=90, MC=145 MR<MC →生産量を減らした方が良い よって限界費用曲線の一部が供給曲線になる 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

20 限界費用曲線と価格 利潤最大化MC=P 限界費用曲線 MC 平均費用曲線 AC 価格線 MR=P 平均可変費用曲線 AVC MC2>P
利潤最大化MC=P 限界費用曲線 MC 平均費用曲線 AC MC2>P ①MR=MCの生産量QM を見つける 価格線 MR=P MC1<P 平均可変費用曲線 AVC 数量 QAVC QAC Q1 Q* Q2 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

21 産業組織論A 9 2017/10/11 利潤が負になる生産はしたくない 苺大福(個) 総費用 限界費用 限界収入 収入 利潤 100 -100 1 140 40 90 -50 2 160 20 180 3 175 15 270 95 4 200 25 360 5 250 50 450 6 340 540 7 485 145 630 8 700 215 720 利潤が負になっている 平均費用が役にたつ 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

22 産業組織論A 9 2017/10/11 価格80のときの利潤 苺大福(個) 総費用 限界費用 平均費用 価格80の時の収入 利潤 100 -100 1 140 40 80 -60 2 160 20 3 175 15 58 240 65 4 200 25 50 320 120 5 250 400 150 6 340 90 57 480 7 485 145 69 560 75 8 700 215 88 740 価格と一致している! 収入と費用が等しい→ 価格=平均費用 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

23 限界費用曲線と平均費用曲線 限界収入曲線 限界費用曲線 MC 平均費用曲線 AC 平均可変費用曲線 AVC 円 P=ACを満たす利潤は0
①MR=MCの生産量QM を見つける P 平均可変費用曲線 AVC 数量 QBE 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

24 平均費用と利潤の関係 C AC = Q よって,AC×Q=C. 利潤π=R-Cを書き換える
2017/10/11 平均費用と利潤の関係 C AC = Q よって,AC×Q=C. 利潤π=R-Cを書き換える π=R – C = P×Q - AC×Q C =Q(P – AC) よって,π=0のときQ(P – AC)=0 π=0 ⇔ P – AC=0 ⇔ P = AC ⇔は左辺が成り立てば右辺がなりたち,かつ右辺が成り立てば左辺が成り立つことを意味 ACよりも下の限界費用曲線では利潤が負 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

25 限界収入曲線 限界費用曲線と供給曲線 供給用曲線 S 限界費用曲線 MC 平均費用曲線 AC 平均可変費用曲線 AVC 円 損益分岐点
①MR=MCの生産量QM を見つける PBE 平均可変費用曲線 AVC 数量 QBE 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

26 損益分岐点,利潤表現 損益分岐点(break-even point)と利潤が0になる点.そのときの価格を損益分岐価格PBEという
2017/10/11 損益分岐点,利潤表現 損益分岐点(break-even point)と利潤が0になる点.そのときの価格を損益分岐価格PBEという PBE = AC ⇔ π=0 利潤は下記のように書き改められる π=R – C = Q(P – AC) 二通りの利潤の表現が可能 P=80のときQ=5の生産.C=250, AC=50. Π=R – C= 80×5 – 250 = 400 – 250=150 Π= Q(P – AC)=5(80 – 50) =5× 30=150 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

27 マージンと生産量の積が利潤 限界収入曲線 π=R – C = Q(P – AC) MC AC 利潤 AVC 円 生産量 P マージン
①MR=MCの生産量QM を見つける 利潤 AC π=R – C = Q(P – AC) AVC 数量 Q 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

28 固定費用,既存企業,新規参入 企業は損益分岐価格以下の価格では供給を0にするだろうか? 固定費用の性質(サンクコストかどうか)
産業組織論A 9 2017/10/11 固定費用,既存企業,新規参入 企業は損益分岐価格以下の価格では供給を0にするだろうか? 固定費用の性質(サンクコストかどうか) 現在操業している企業が新規参入企業か 苺農家と契約金は戻ってこない(サンクされた固定費用) 大福製造機を中古市場で売れる(サンクしていない固定費用) 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

29 固定費用がすべてサンクされている 既存企業を考える.サンクされた費用である苺農家との契約金は戻ってこない場合.
産業組織論A 9 2017/10/11 固定費用がすべてサンクされている 既存企業を考える.サンクされた費用である苺農家との契約金は戻ってこない場合. 合理的な決定にはサンクコストを考えない 戻ってこない固定費用は無視する P=50, Q=5, R=250,C=250, π=0 固定費用FC=100は返ってこない 可変費用VC=150のみを考える R – VC=250 – 150=100 可変費用支払うことのできる.操業を維持 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

30 サンクされた固定費用で価格下落 P=25, Q=4, R=100,C=200, π=-100 可変費用VC=100であり
産業組織論A 9 2017/10/11 サンクされた固定費用で価格下落 P=25, Q=4, R=100,C=200, π=-100 可変費用VC=100であり R – VC= 100 – 100=0 もうこれ以上かかくが下落すると可変費用も支払うことができない 既存企業は退出する 企業が生産を停止する価格と生産量の点を操業停止点(shutdown point)という その価格を操業停止価格PSDという 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

31 限界収入曲線 限界費用曲線と供給曲線 供給用曲線 S 限界費用曲線 MC 平均費用曲線 AC 平均可変費用曲線 AVC 円
①MR=MCの生産量QM を見つける PBE 操業停止点 平均可変費用曲線 AVC PSD 数量 QSD QBE 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

32 限界収入曲線 供給曲線(固定費用はすべてサンク) 限界費用曲線 MC 供給用曲線 S 平均費用曲線 AC 平均可変費用曲線 AVC 円
操業停止点より下では供給は0になる 限界費用曲線 MC 供給用曲線 S 平均費用曲線 AC ①MR=MCの生産量QM を見つける PBE 平均可変費用曲線 AVC PSD 数量 QSD QBE 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

33 産業組織論A 9 2017/10/11 供給曲線と期間 この操業停止価格とは限界費用と平均可変費用が等しくなる費用をいう 固定費用の一部はサンクコストではないかも 長期的には固定費用を調整できる 固定費用がすべてサンクコストであるとき,供給曲線は操業停止価格より上では限界費用曲線と一致する.操業停止価格より下では縦軸と一致する. 2017/10/11 ミクロ経済学II 3 丹野忠晋

34 費用のさまざまな尺度 コーヒーショップ 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

35 限界費用曲線と平均費用曲線 コーヒーショップ
限界費用曲線と平均費用曲線                                コーヒーショップ 数量 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

36 費用のさまざまな尺度 塗装店 イチローは塗装店を経営している.その固定費用は20,000円であり,可変費用は以下の表のようになっている
費用のさまざまな尺度 塗装店 イチローは塗装店を経営している.その固定費用は20,000円であり,可変費用は以下の表のようになっている 平均固定費用を求めなさい. 平均可変費用を求めなさい. 平均総費用を求めなさい. 限界費用を求めなさい. 塗装店の効率的な規模はどれだけだろうか. 2017/10/11 ミクロ経済学II 3

37 まとめ 固定費用は固定投入物に関する費用 可変費用は可変投入物に関する費用 総費用または費用は固定費用と可変費用の和
ミクロ経済学II 3 まとめ 固定費用は固定投入物に関する費用 可変費用は可変投入物に関する費用 総費用または費用は固定費用と可変費用の和 平均費用は生産物1単位あたりの費用(総費用) 平均可変費用は生産物1単位あたりの可変費用 生産物を1単位増加させたときにかかる追加的な費用の増加を限界費用という 2017/10/11 ミクロ経済学II 3


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