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ーアメリカン航空とノースウエスト航空の事例からー

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Presentation on theme: "ーアメリカン航空とノースウエスト航空の事例からー"— Presentation transcript:

1 ーアメリカン航空とノースウエスト航空の事例からー
持続的競争優位 ~企業の経営資源理論~ ーアメリカン航空とノースウエスト航空の事例からー 国士舘大学 経営学研究科                                16-MC007                                 常添楽

2 基本コンセプト ◇組織能力・経営資源が、持続的な競争優位となり得るかを分析す る枠組み
V: Value(価値)、R: Rareness(希少性)、I: Imitability(模倣可能性) ◇価値(Value): その資源は、環境の機会や脅威への対応に有用で あるか? ◇希少性(Rareness): 価値のある資源を、競争相手が既に保有し ていないか? ◇模倣可能性(Imitability): その資源を保有していない企業がそれ を獲得しようとしたとき、どのくらいのコストが必要か?

3 VRIOフレームワークによる経営資源の特性分析 (ケイパビリテイの潜在的競争力チェックする4つ問い)
出所:J.Barney(2002),Gaining and Sustaining Competitive Advantage, Prentice Hall, P.160、 岡田正大訳『企業戦略論』(上)、250頁。 林倬史・関智一・坂本義和・立教大学ビジネスデザイン研究科(2006) 『経営戦略と競争優位』税務経理協会、16頁。

4 VRIOでは、継続的競争優位を保つためには4つの要因が全て揃うことが必要
× VRIの調整項目 競争劣位 競争均衡 一時的 競争優位 継続的 競争優位 企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続  (ジェイBバーニー)を参考に作成

5 ◇模倣可能性が低いとは言っても、完全に模倣できないわけではない。 -時間がかかる、コストがかかるということ。 -技術であれば、普及曲線を考えてみるとよい。一時的な競争優位をもたらす技術とは、急 速に普及するもの。一方、持続的な競争優位をもたらす技術とは、普及スピードが遅いも の。しかし、超長期には技術が伝播し、やがて競争優位の源泉ではなくなる。ここで、アメリカン航空とノースウエスト航空の事例から説明する。

6 アメリカン航空 アメリカン航空(アメリカンこうくう、American Airlines, Inc.)は、 アメリカ合衆国・テキサス州フォートワースに本部を置く航空会社で ある。本社はダラス・フォートワース国際空港に隣接している。 旅客運送数及び旅客キロ数で世界一の大手航空会社である。関連会社 を含めれば、1日当たりの運航便数は4,000便以上。 出所:

7 ノースウエスト航空 ノースウエスト航空(ノースウエストこうくう、Northwest Airlines, Inc.)は、かつてアメリカ合衆国ミネソタ州イーガン(ミ ネアポリス・セントポール郊外)に本部をおいていた航空会社。デ ルタ航空と経営統合し、2010年1月31日をもってデルタ航空となっ た。 出所: ja.wikipedia.org/wiki/ノースウエスト航空

8 事例:アメリカン航空とノースウエスト航空の収益管理
経営資源の移転に関する例は、アメリカン航空とノースウエスト航 空の訴訟に見られる。訴訟の申し立ては、ノースウエスト航空がア メリカン航空の収益管理能力に関係した重要な情報を盗んだという ことである。 アメリカン航空:業界で最も洗練された収益管理能力を有しており、 1990年代初頭には同社の年間売り上げに3億ドル分の貢献があった とされている。 ノースウエスト航空:80年代の終盤に同社は新しいシステム用数学 モデルを開発するためにコンサルタントを雇った。しかし、あまり 進まなかった。収益管理能力は平均以下である。

9 事例:アメリカン航空とノースウエスト航空の収益管理
 そこでノースウエスト航空は、アメリカン航空から収益管理システムを購入しようと試みた。 しかしアメリカン航空はシステムを提供する見返りとして、3億ドルから5億ドルの市場価値 があるとされていたシカゴー東京間の路線の経営権を要求したため、ノースウエスト航空は取 引を断った。  そのかわりに90年にノースウエスト航空は、アメリカン航空の収益管理部門の責任者を採用 した。そしてその責任者は、ノースウエスト航空にアメリカン航空の収益管理部門の最も優秀 なマネジャーたちを引き抜こうとした。90年にノースウエスト航空が採用した38人の収益管理 部門の社員のうち17人は元アメリカン航空の社員で、その多くが50~100%の昇給を伴ったも のであった。  アメリカン航空の収益管理担当者を多数雇入れるとともに、ノースウエスト航空は「スピ ル」表の入ったディスクを入手することに成功した。 この事例はD.ベサンコ(2002) 『戦略の経済学』ダイヤモンド社に基づく。

10 ノースウエスト航空は1982年、2001年の売上高と従業員数
「破天荒!―サウスウエスト航空 驚愕の経営」 (ケビン・フライバーグ、ジャッキー・フライバーグ 著)出ている他社のデータを参考に自分で作成した

11 事例:アメリカン航空とノースウエスト航空の収益管理
 この例が示すように、競争優位の基盤となる経営資源は簡単に移転でき る場合がある。これは特に経営資源が有能な個人である場合に当てはまる が、経営資源が書き記したり複製できたりする情報、技術といったもので あっても言えることである。またノースウエスト航空が、アメリカン航空 の収益担当者を採用することで獲得しようとした剰余価値の、すべては獲 得できなかったことも特筆に値する。そのいくらかは、担当者に対する高 い給与というかたちで分け与えられた。このことは競争市場における一般 的な法則を示している。希少な経営資源が完全に移転可能であり、それが 一企業にとって他の企業と同等の価値があるならば、その経営資源を用い て獲得できる剰余価値は、資源の獲得競争の過程で消散してしまうという ことである。つまり、一時的な優位になる。

12 新たなフレームワークの提示 それで、以上の事例に従って一般的には、「模倣容易で遍在している資源」と「模倣困難で希少な資源」とが存在していると考えてよい。 出所:东京大学经营管理课程. 2006年度経営戦略授業資料vol.2. 2 競争優位性

13 以上です。 ご清聴ありがとうございました。


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