Download presentation
Presentation is loading. Please wait.
1
1.東京海上の経営課題(1990年代後半~2000年初頭 ファンダメンタルズからの考察)
1.東京海上の経営課題(1990年代後半~2000年初頭 ファンダメンタルズからの考察) バブル崩壊→金融の空洞化 →金融ビッグバン(1996~2001 Free、Fair、Global) →異業種、海外ビッグプレーヤーの参入 ○収益性 ~悪化トレンド ・低金利→運用難 ・災害リスク ・生保 15年間(2000~2015)で件数1.5倍、単価は1/3 ・ネットビジネスの台頭 ・システム開発コスト負担増大 →合従連衡(業界再編) ○効率性 ・低ROE(1~3%) ○安全性 ・強固な財務基盤、潤沢な手元資金 →活かしきれていない? ○成長性 ~海外、業際突破(生損保融合、異業種への対応)の必要性 ・国内人口減少、自動車販売台数頭打ち(自動車保険)住宅減少(火災保険) <課題解決に向けた選択肢> 事業ポートフォリオの強化 ○グローバル戦略推進(地域リスク分散) ○チャネルの多様化→ネットビジネス、銀行(代理店化)連携 等 ○商品の多様化→第3の保険(生損保融合)開発 ~スペシャリティ保険分野への進出 ○財務基盤の活用→再保険分野への進出 D group
2
2.東京海上のM&A戦略推進の背景・ターゲット基準
(1)いつ、なぜ積極的に? ○海外M&Aの経緯 ・1980 ヒューストン 失敗 120億円 ・2000 バミューダ 再保険 ・2007 海外事業企画部設置 ・2007 キルン(英国)940億円 ・2008 フィラデルフィア(米国)4715億円 ・2012 デルファイ(米国)2150億円 ・2015 HCC(米国)9200億円 ○国内業界再編が2000年初頭に目途~2番手以下の追い上げ(業界首位陥落) ○国内市場(国内M&A)頭打ち→海外M&A(リスク分散+成長市場進出+スピード) →体制整備進めた (2)ターゲット基準 ○高収益性、高成長性、商品ラインアップ補完性+開発力(人財)に強み ○規模を求めず、ROEが高位 ○最大市場である米国(事業ポートフォリオ強化に資するエリア) D group
3
3.東京海上のM&A戦略の特徴 (M&Aの順番、買収価格の設定、資金調達方法、保証・表明契約、開示、PMI等)
(1)順番 グローバルNo.1の保険企業になるために・・・ ○損保(得意分野:自動車、火災)からスペシャリティへ ○知りうるエリアから(アジア)米国(最大市場)へ ○金額 小(失敗も含め経験を積んでいる)→大 (2)買収価格の設定 ○強み・先進のノウハウ・人財がある優良企業(高収益、高成長) →買収プレミアムを乗せる(トップラインと資本効率向上を目指す) (3)資金調達方法 ○エクイティファイナンス使用せず →ROEを意識? (4)保証・表明契約 ○ ??? (5)開示(HCC買収案件) ○買収案件の妥当性を丁寧に説明している(EPS(430→480)、ROE等) (6)PMI ○現地化と丁寧なコミュニケーション(CEO会議、委員会等グループ意思決定に関与させる) D group
4
4.東京海上の事業ポートフォリオの変革に成功した理由・学んだ点
①大きな戦略・道筋を描き、周到な準備により地道に進めている ・90年代後半~長期戦略策定(トップが代わっても大きくぶれず) ・M&A進め方 対象会社の選定(高収益、高ROE、高成長、商品・開発力の強み) 金額、エリア(地域分散)、損保→スペシャリティへの事業領域拡大 ・人財の育成 ~失敗経験からノウハウ獲得 ②開示が上手で、投資家から支持されている ③PMI手法 任せる範囲とコミュニケーション <質問> ○PMI マネジメントとスタッフレベル等階層毎の工夫、具体的は? ○M&A人材の育成、定着の手法は??? ○買収価格の限界は?財務の健全性とのバランス?? (IRR、EV/EBITDA倍率、想定ROE 等) ○今後、HD取締役陣に外国人を加えていくのか? ○グローバル戦略のゴールイメージは? D group
Similar presentations
© 2024 slidesplayer.net Inc.
All rights reserved.