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財務管理 2010年1月13日 業績評価と経営者報酬 名古屋市立大学 佐々木 隆文
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MVA(市場付加価値) MVA=企業の市場価値ー投下資本額 企業の市場価値=株式時価総額+負債 投下資本額=株主資本簿価+負債
MVAは、将来のEVAの現在価値の合計に等しくなる(章末問題9.2) つまり,企業が将来に亘り獲得する付加価値の合計
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経営分析 収益性 生産性 成長性 安全性(15章)
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収益性分析 総資本利益率(ROA) 企業全体の資本の収益力を見る 売上高事業利益率:マージン、利ざやの大きさ
⇒高付加価値戦略、コスト削減が重要 総資本回転率:資産の活用度 ⇒稼働率の向上、在庫の圧縮
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収益性分析(2) 株主資本利益率(ROE) 法的な企業の所有者である株主にとっての収益力 ⇒財務レバレッジも影響する
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日本企業の収益性 P190~193 ROAの趨勢的な低下 過剰設備による総資産の拡大 売上高事業利益率、総資産回転率ともに低下
財務レバレッジの低下もROE低下に影響
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収益性分析(3) 損益分岐点分析 総費用C=固定費F+変動費V V=売上高S×変動比率v 損益分岐点売上高S* 費
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生産性分析 付加価値:企業が生み出した価値の全体 従業員、債権者、政府等の取り分を含む 付加価値
=経常利益+人件費+金融費用+賃借料+租税公課+減価償却費 (10) =付加価値=人件費+利子+税金+配当金+減価償却費+内部留保 (11)
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生産性分析(2) 生産性指標:労働、資産の生産性を見る
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日本企業の生産性 P196~197 労働装備率の趨勢的な上昇 1980年代以降、設備生産性が急低下 労働生産性は安定して上昇
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成長性分析 通常、売上、利益の伸び率等を用いる 株式市場の評価による成長性指標 PBR=PER×ROE
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成長性分析(2) トービンのQ 経済学でよく用いられる成長性指標
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経営者報酬 エージェンシー問題の解決 固定報酬と成果依存型報酬 インセンティブ効果とリスク負担のトレードオフ
インセンティブ効果:いかに経営者の利害を株主の利害に一致させるか リスク負担:経営者は株主のようにリスク分散の機会を持てない
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一般的な経営者報酬の問題点 投資の意志決定の歪み 会計操作への誘因 業績尺度 目標業績
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ストックオプション あらかじめ決められた価格(権利行使価格)で自社株を購入する権利
株価が上がり権利行使すれば、株価-権利行使価格が経営者の利益に エージェンシー問題の解決に有効 但し、コスト(オプション価値)もかかる 会計上もコスト認識が要求されている
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従来の業績尺度の注意点 売上高、経常利益、ROA、ROEなど リスクの影響(資本コスト)を考慮していない 投下資本量を考慮していない
EVA(経済付加価値)などは上記の問題点を解決した指標
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残余利益、EVAのメリット 株主に帰属する価値を資本コスト(リスクの影響)を考慮して表現 絶対額を尺度としているため、過小投資に陥らない
各期毎のNPVを具体的に表現
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EVA、残余利益の留意点 企業価値算出では、継続価値のウェイトが大きい 成長率、資本コストの値により、算出される企業価値は大きく変化
残余利益モデルは、経営者による利益調整(Earnings management)の影響も受ける 減価償却方法の変更、退職給付会計の各項目など
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