伝統スポーツの行方 − 変わるタイの 子ども遊びとスポーツ − 佐川哲也
今日のタイ・スポーツ事情 スポーツ実施状況 男子>女子 教育カリキュラム>健康づくり>楽 しみ 男子 サッカー>タクロートート ウォン>陸上>ジョッギング 女子 バレー>陸上>バスケ>体操
今日のタイ・スポーツ事情 スポーツ視聴率 よく見る( 18.7% ) ときどき見る( 43.3% ) あまり見ない( 38.0% ) 視聴種目 サッカー( 56.4% ) ムエタイ( 44.6% ) ボクシング( 28.4% )
タイ・スポーツの歴史 スコーターイ王朝以来( 12 ・ 13 世紀〜) 戦闘を前提とした自衛的武術訓練が発展 ラーマ五世の時代( 19 C後〜 20 C初) 余暇娯楽としての身体運動 武術訓練や儀礼的意味合いの身体運動の 衰退 欧米の近代スポーツの流入
子ども遊びの変容 フィールド調査 − タイ東北部 都市部、農村部、中間地区 サッカー、伝統遊び、ファミコン 近代スポーツの流入・普及によって、 伝統スポーツ・遊びの衰退
子ども遊びの変容と学校教育 中央集権的・画一的教育 共通の価値観、知識 体育の時間 − 近代スポーツの導入 ルール、基本的技術・戦術の学習 課外スポーツ活動 − 勝利者礼賛 勝利と競争の価値の強化
子ども遊びの変容と学校教育 「学校こそがスポーツとスポーツの価 値を媒介する社会的仕掛けとしてと して機能している」 学校は文化の破壊者?
伝統スポーツの行方 学校教育が果たして来た役割・意義 +労働からの解放 +学習と自由な時間を保証 +近代化のための知識・技能と価値観 − 伝統的価値観、習慣、文化の消滅
伝統スポーツの行方 伝統遊び・スポーツの消滅は仕方のない ことなのか 大人、地域、国家の果たすべき役割はな いのか タイだけのことなのか