まぐろはえ縄データを用いた 標準化 CPUE の推定 遠洋水産研究所 くろまぐろ資源部 太平洋くろまぐろ資源研究室 市野川 桃子.

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まぐろはえ縄データを用いた 標準化 CPUE の推定 遠洋水産研究所 くろまぐろ資源部 太平洋くろまぐろ資源研究室 市野川 桃子

日本のはえ縄漁業の CPUE 多種の資源評価で、 最も重要なインプッ トデータとして利用 漁場や季節、年代によって 対象種の釣れやすさが 異なる可能性がある  その効果が、資源量指数 をバイアスさせるのを防ぐ 必要( CPUE の標準化) はじめに – 諸外国に比べて精度が良い – 漁場のカバー率が広い – 50 年以上の長期間にわたって整備

はえ縄漁業データの例 メカジキのノミナル CPUE の分布 1~3月1~3月 はじめに

メカジキのノミナル CPUE の分布 4~6月4~6月 はじめに はえ縄漁業データの例

メカジキのノミナル CPUE の分布 7~9月7~9月 はじめに はえ縄漁業データの例

メカジキのノミナル CPUE の分布 9 ~ 12 月 はじめに はえ縄漁業データの例

本発表の概要 はえ縄漁業データでよく行われる 「 CPUE の標準化」の 紹介 ① 標準化 CPUE とは?(要旨の内容) 標準化 CPUE とは? 標準化 CPUE の推定 推定以前・以後の注意点 ② サンプルデータを使った実際の手順の紹介 (要旨にはない内容) – SAS と R を使った場合 – 標準かの効果の検討 はじめに

① 標準化 CPUE とは?

ある年 (y) の漁獲量 (C y ) は、 海の資源 (N y ) が多いほど、 漁獲のために費やす努力量 (E y ) が多いほど、 多くなる  CPUE (Cy/Ey) は、資源量と比例関係にある CPUE とは? ① 標準化 CPUE とは? CyCy qEyEy NyNy = 資源動向を示す指標 CyCy qNyNy EyEy = CPUE y =

漁獲量は、努力量と資源量だけで決まる? 海域・漁具・季節によって魚の獲れ具合は 違う ある年 (y) の漁獲量 (C y ) は、 海の資源 (N y ) が多いほど、 漁獲のために費やす努力量 (E y ) が多いほど、 良い漁場 (q a ) や季節 (q s ) 、漁具 (q g ) を 選べば選ぶほ ど、 多くなる CyCy qNyNy EyEy = ① 標準化 CPUE とは? CPUE y = q a q s q g

余計な効果の除去= CPUE の標準化 ノミナル CPUE よりも、 実際の資源の動向をより 反映する(と考えられて いる)。 q q a q s q g NyNy = 除去標準化 CPUE 観察された CPUE (ノミナル CPUE) ① 標準化 CPUE とは? CPUE y

GLM を用いた標準化 CPUE の推定 ② 標準化 CPUE の推定 q q a q s q g NyNy = log(q)+log(q a )+log(q s ) +log(q g )+log(N y ) =log (CPUE y ) 対数をとる 観察された CPUE (ノミナル CPUE) 観察データを説明する 線形モデル (GLM) ① 標準化 CPUE とは? CPUE y 観察された CPUE と予測値の差(残差)が仮定した誤差分布 と似るようにパラメータ (q, qa,...) を推定 +誤差項

統計ソフトによる GLM の実行 ② 標準化 CPUE の推定 ○ SAS の場合 proc glm ; class year area; model LCPUE = year area / ss1 ss3 solution; lsmeans year area / stderr out=estim; run; ○ R の場合 res <- glm(logcpue~effect as.factor(year), data=fishery.data) GLM の実行は、準備がきちんとできていれば、コマンド を1行打つだけ! GLM の推定結果が妥当であれば、 GLM の結果から資源量 指数としての標準化 CPUE を取り出すことができる ② 標準化 CPUE の推定 ① 標準化 CPUE とは?

glm のコマンド以前・以後 (1) glm ( または lm) のコマンドを打つのは簡単  真の資源量は不明なので、結果の妥当性の十分な 検討が必要 ② 標準化 CPUE の推定 ① 標準化 CPUE とは? 重要と思われる効果(漁具)が正しく 導入されているか? 年代によって漁獲効率が変わるか? 適切な努力量を用いているか?(  金 岩先生の発表) L 情報量基準を用いたモデル選択 残差の偏りの確認 ゼロキャッチデータの適切な処 理 実際の生息域 や回遊パター ンを考慮、海 域や季節の説 明変数を導入 できている か? 統計学的 ・漁業学的・生物学的妥当性

年トレンドの抽出 ① ② 標準化 CPUE の推定 ① 標準化 CPUE とは? 観察 され た LCPUE = 切片 + 海域 A 海域 B 年1 年2 年3 + 季節 a 季節 b + 海域 A 季節 b 年2 の LCPUE 切片 海域 A 季節 b 年2 GLM のイメー ジ 海域 A 季節 a 年 3 の LCPUE 海域 A 季節 a 切片 年3 得られたパラメータの何が「標準化 CPUE 」にあたるのか? 他に年を含む交互作用がない場合、 =exp( ), exp( ), exp( ) にて 年のトレンドは抽出できる 年1 年2 年3

観察 され た LCPUE = 切片 + 海域 A 海域 B 季節 b, 年1 季節 b, 年 2 季節 b, 年 3 + 季節 a, 年1 季節 a, 年2 + GLM のイメージ(年の交互作用を含む場 合) 年トレンドの抽出 ② ② 標準化 CPUE の推定 ① 標準化 CPUE とは? 海域 A, B の 平均 切片 海域 A, B の平均 切片 海域 A, B の平均 切片 標準化 CPUE のトレンド (Least squares mean) Least squares mean (LS mean) の推定値とその標準誤差は、 SAS では簡単に計算できるが、 R では難しいのが悩み。  サンプルデータで、計算例を紹介します 季節 a, 年3 (a1)(b1 ) の平 均 (a2)(b2) の平均 (a3)(b3 ) の平 均

② サンプルデータを使った 解析例

サンプルデータを使った解析例 データ; testdata ( 1990 年から 2005 年 ) CPUE ・年・緯度・経度のデータ ( シミュレーションによ り作成) ② 標準化 CPUE の推定 ② サンプルデータを使った解析例 CPUE の分布

データ; testdata ( 1990 年から 2005 年 ) CPUE ・年・緯度・経度のデータ ( シミュレーションによ り作成) ノミナル CPUE サンプルデータを使った解析例 ② 標準化 CPUE の推定 ② サンプルデータを使った解析例

仮定するモデル LCPUE (log (CPUE)) = year ( カテゴリカル ) + area ( カテゴリカ ル ) ~ 正規分布の誤差 サンプルデータを使った解析例 ② 標準化 CPUE の推定 ② サンプルデータを使った解析例

② サンプルデータを使った解析例 (SAS) SAS プログラム SAS 出力例 Standard Parameter Estimate Error t Value Pr > |t| Intercept B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B < 省略..... year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B... area B <.0001 area B... The GLM Procedure Least Squares Means Standard year LCPUE LSMEAN Error Pr > |t| < < < < < < < < < < < < < < < <.0001 Standard area LCPUE LSMEAN Error Pr > |t| < <.0001 The GLM Procedure Class Level Information Class Levels Values year area Number of Observations Read Number of Observations Used Sum of Source DF Squares Mean Square F Value Pr > F Model <.0001 Error Corrected Total R-Square Coeff Var Root MSE LCPUE Mean Source DF Type I SS Mean Square F Value Pr > F year <.0001 area <.0001 Source DF Type III SS Mean Square F Value Pr > F year <.0001 area <.0001 proc glm ; class year area; model LCPUE = year area / ss1 ss3 solution; lsmeans year area / stderr out=estim; run; 基本的情報の 表示 分散分析表 (ss1, ss3) 推定された パラメータ LS mean ( 標準化 CPUE) とその標 準誤差

Excel 計算例 ( 資源量指数のプロッ ト ) SAS 出力結果 からコピー エクセルの関数で計算 ・ ログスケールから普通スケールに ( Exp (LCPUE) = exp(LCPUE LSMEAN)+(Error^2)/2 ・ 95% 信頼区間の計算 95% conf = exp(LCPUE LSMEAN ± 2 * Error) ② サンプルデータを使った解析例 (SAS  Excel)

~説明変数とデータ数の確認~ SAS 出力例 The GLM Procedure Class Level Information Class Levels Values year area Number of Observations Read Number of Observations Used Sum of Source DF Squares Mean Square F Value Pr > F Model <.0001 Error Corrected Total R-Square Coeff Var Root MSE LCPUE Mean ② サンプルデータを使った解析例 (R の場合 ) R プログラム&出力 > res <- lm(logcpue~as.factor(year) + as. factor(area), data=testdata) > lmres1$xlevels $`as.factor(year)` [1] "1990" "1991" "1992" "1993" "1994" "1995" "1996" "1997" "1998" "1999" [11] "2000" "2001" "2002" "2003" "2004" "2005“ $`as.factor(area)` [1] "1" "2“ > nrow(testdata) [1] > summary(lmres1)$adj.r.squared [1]

R プログラム&出力 > anova(lmres1,test="F") Analysis of Variance Table Response: LCPUE Df Sum Sq Mean Sq F value Pr(>F) as.factor(year) < 2.2e-16 *** as.factor(area) < 2.2e-16 *** Residuals Signif. codes: 0 ‘***’ ‘**’ 0.01 ‘*’ 0.05 ‘.’ 0.1 ‘ ’ 1 ~分散分析表 (Type 1, Sequential) ~ SAS 出力例 Source DF Type I SS Mean Square F Value Pr > F year <.0001 area <.0001 ② サンプルデータを使った解析例 (R with SAS の結果 )

R プログラム&出力 > library(car) # library car のインストール (install.packages(“car”) が必要 > Anova(lmres1,type="III",test.statistic="F") Anova Table (Type III tests) Response: LCPUE Sum Sq Df F value Pr(>F) (Intercept) < 2.2e-16 *** as.factor(year) < 2.2e-16 *** as.factor(area) < 2.2e-16 *** Residuals Signif. codes: 0 ‘***’ ‘**’ 0.01 ‘*’ 0.05 ‘.’ 0.1 ‘ ’ 1 SAS 出力例 Source DF Type III SS Mean Square F Value Pr > F year <.0001 area <.0001 ~分散分析表 (Type III, adjusted SS) ~ ② サンプルデータを使った解析例 (R with SAS の結果 )

~推定された係数~ SAS 出力例 Standard Parameter Estimate Error t Value Pr > |t| Intercept B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 ….. 省略 …. year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B... area B <.0001 area B... ② サンプルデータを使った解析例 (R with SAS の結果 ) R プログラム&出力 > summary(lmres1)$coefficients Estimate Std. Error t value Pr(>|t|) (Intercept) e+00 as.factor(year) e-03 as.factor(year) e-22 ….. 省略 …. as.factor(year) e-09 as.factor(year) e-35 as.factor(year) e-120 as.factor(year) e-212 as.factor(year) e+00 as.factor(area) e-266

~推定された係数( SAS 風の出力 ) ~ R プログラム&出力 SAS 出力例 Standard Parameter Estimate Error t Value Pr > |t| Intercept B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 ….. 省略 …. year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B <.0001 year B... area B <.0001 area B... ② サンプルデータを使った解析例 (R with SAS の結果 ) > options("contrasts"=c("contr.SAS","contr.SAS")) > lmres1.sas <- glm(LCPUE~(as.factor(year)+as.factor(area)), data=testdata) > summary(lmres1.sas)$coefficient Estimate Std. Error t value Pr(>|t|) (Intercept) e+00 as.factor(year) e+00 as.factor(year) e+00 ….. 省略 …. as.factor(year) e+00 as.factor(year) e-276 as.factor(year) e-195 as.factor(year) e-85 as.factor(year) e-31 as.factor(area) e-266

~ LS mean の計算~ SAS 出力例 The GLM Procedure Least Squares Means Standard year LCPUE LSMEAN Error Pr > |t| < < < < < < < < < < < < < < < <.0001 ② サンプルデータを使った解析例 (R with SAS の結果 ) R プログラム&出力 > tmp <- table(testdata$year,testdata$area) # 説明変数として用いた各層のデータ数 > dummy.data <- as.data.frame.table(x) # データフレームに変換 > colnames(dummy.data) <- c(“year”,“area”,“Freq”) # 対応する名前をつける # 全層に努力量が均一であるという擬似データから得られるモデルの予測値を平 均 > lsmean.year.area <- tapply(predict(lmres1,newdata=dummy,data,list(x$year,x$area),mean) > lsmean.year <- apply(lsmean.year.area,1,mean) > round(lsmean.year,3)

R プログラム&出力 ~ LS mean の標準誤差の計算(ブートストラッ プ)~ > N.boot < > lsmean.boot <- matrix(0,length(unique(testdata$year)),N.boot) > n.obs <- nrow(bootdata) > for(i in 1:N.boot){ bootdata <- resample.strata(testdata) # 層別にブートストラップするための関数(自 作) tmpres <- lm(LCPUE~as.factor(year)+as.factor(area),data=bootdata) lsmean.boot[,i] <- apply(tapply(predict(tmpres,newdata=x),list(x$year,x$area),mean),1,mean) } > lsmean.sd <- sqrt(apply(lsmean,1,var)) > round(lsmean.sd,3) [1] [10] SAS 出力例 The GLM Procedure Least Squares Means Standard year LCPUE LSMEAN Error Pr > |t| < < < < < < < < < < < < < < < <.0001 ② サンプルデータを使った解析例 (R with SAS の結果 )

R プログラム(層別リサンプリングの関 数) resample.strata <- function(odata,nsample=1){ yr.tmp <- sort(unique(odata$year)) area.tmp <- sort(unique(odata$area)) rdata <- rep(0,ncol(odata)) for(i in 1:length(yr.tmp)){ for(j in 1:length(area.tmp)){ tmp <- odata$year==yr.tmp[i] & odata$area==area.tmp[j] #& odata$gear==gear.tmp[k] data.tmp <- odata[tmp,] if(sum(tmp)>0){ rdata <- rbind(rdata, data.tmp[sample(1:nrow(data.tmp),ceiling(nrow(data.tmp)*nsample),replace= T),]) } }} rdata <- rdata[-1,]; colnames(rdata) <- colnames(odata) return(rdata) } ② サンプルデータを使った解析例 (R with SAS の結果 )

~標準化 CPUE のプロット~ R プログラム&出力 > plot(names(lsmean.year), exp(lsmean.year+(lsmean.sd^2)/2),type="b") > lines(names(lsmean.year), exp(apply(lsmean.boot,1,quantile,probs=0.05)),type="l",col=1) > lines(names(lsmean.year), exp(apply(lsmean.boot,1,quantile,probs=0.95)),type="l",col=1) ② サンプルデータを使った解析例 (R with SAS の結果 )

(答えあわせ) 推定された標準化 CPUE と真の資源量 ② サンプルデータを使った解析例 ( 結果 )

シミュレーションモデルのシナ リオ 漁業は 1990 年からスタートし、日本沿岸からだんだん 沖に漁場がシフト 漁業データ 操業位置(緯度・経 度) 操業年 操業あたりの漁獲尾数 一年で 1000 操業 testdata.csv という形 で保存 ② サンプルデータを使った解析例 ( 結果 )

何がいけな かったのか? ② サンプルデータを使った解析例 ( 結果 ) LCPUE (log (CPUE)) = year ( カテゴリカル ) + area ( カテゴリカル ) + 誤差 LCPUE (log (CPUE)) = year ( カテゴリカル ) + lon ( カテゴリカル )+lat ( カテゴリ カル ) 改善モデル案 (緯度・経度をカテゴリカル変数として 導入)

② サンプルデータを使った解析例 ( 結果 ) 緯度・経度を効果にいれた場合

② サンプルデータを使った解析例 ( 結果 ) 緯度・経度を効果にいれた場合

② サンプルデータを使った解析例 ( 結果 ) 緯度・経度を効果にいれた場合

標準化 CPUE :解釈の難しさ 正解を知らないで、2つのトレンドの CPUE が出てきた時、正しいほうを選択できるだ ろうか? ② サンプルデータを使った解析例 ( 結果 ) ?

CPUE 標準化の必要性 はえ縄以外の様々な漁業データにおいても標 準化 CPUE は推定され、利用 されている 国際資源評価で、標準化されていない CPUE が資源量指数として受け入れられることは 基本的にない CPUE の相対的な重要性が増加(統合モデ ル) 但し、標準化してさえいればいいというものでは ない。 – 標準化 CPUE が本当に真の資源量を反映しているの か – 操業分布や漁獲対象種・漁具の歴史的な変化による 潜在的なバイアス – GLM だけでない様々な統計モデル おわりに

ご静聴ありがとうございました 参考文献 LM 一般の話:「一般線形モデルによる生物科学のための現 代統計学」 Alan Grafen, Rosie Halis ( 著 ), 野間口謙太郎・野 間口眞太郎 ( 訳 ) CPUE 標準化 : 庄野宏 統計モデルとデータマイニング 手法の水産資源解析への応用. 水研センター研報 22: CPUE 標準化 : Maunder, M.N., and Punt, A.E Standardizing catch and effort data: a review of recent approaches. Fish. Res. 70: 宣伝 : Ichinokawa, M., and Brodziak, J Using adaptive area stratification to standardize catch rates with application to North Pacific swordfish (Xiphias gladius). Fish Res 106(3): おわりに