宇宙開発・宇宙工学と 高校教育をなじませる 有本 淳一 (京都市立洛陽工業高校、 京都市教育委員会新工業高校開設準備室)
目次 1、洛陽工業高校での取り組み 2、新しい学校作りについて 3、宇宙開発・宇宙工学を高校 教育になじませるには 京都市立洛陽工業高等学校 KYOTO MUNICIPAL RAKUYO TECHNICAL HIGH SCHOOL
目次 1、洛陽工業高校での取り組み 2、新しい学校作りについて 3、宇宙開発・宇宙工学を高校 教育になじませるには 京都市立洛陽工業高等学校 KYOTO MUNICIPAL RAKUYO TECHNICAL HIGH SCHOOL
自己紹介 1971 年京都市生まれ( 42 歳) 1997 年大阪教育大学教育学研究科修了(修士(学術) ) 専門は観測天文学・天文学教育 天文学の教育・普及などの活動をしている 2012 年より京都市立洛陽工業高校に勤務 2014 年より京都市教育委員会新工業開設準備室を兼務
洛陽工業高校の歴史 1886 (明治 19 )年 京都染工講習所創立 1919 (大正 8 )年 京都市立工業学校 1925 (大正 14 )年 京都市立第一工業学校 1935 (昭和 10 )年 現校舎落成、移転 1948 (昭和 23 )年 京都市立洛陽高校 普通・商業・工業3 課程 1963 (昭和 38 )年 京都市立洛陽工業高校 1986 (昭和 61 )年 創立百周年記念式典 2007 (平成 19 )年 学科を統合 2012 (平成 24 )年 進学コース設置
プロジェクト型学習とは? ( Project-Based Learning, PBL ) ・アクティブ・ラーニングの 1 つ ・モチベーションを重視した問題解決学習 ・「目的・計画・実行・判断」を自律的に学 ぶ
本校のプロジェクト型学習 まずは “ モノ ” 、そして、モノを作る・問 題を解決するための学び 例えば、 「電気実習」で “ リニア ” の製作 「物理」、「電気基礎」でその理論を
『宇宙にいちばん近い高校』プロジェ クトとは? 宇宙工学、宇宙開発関連産業、天文学など の分野に関して外部の大学・研究機関や企業 と連携し、ロケット製作・打ち上げや天体観 測などを通して生徒のモチベーションともの づくりの技術を向上させる。 さらに宇宙開発関連産業へのキャリアパス も視野に入れた取組とする。 京都市立洛陽工業高等学校 KYOTO MUNICIPAL RAKUYO TECHNICAL HIGH SCHOOL
具体的 な 取り組み は …
PBL の 課題 として 取り組んだのが …
燃料 … アクリル樹脂 などの 固体 燃料 固体 燃料ロケット ←M-V ロケットなど 液体 燃料ロケッ ト 燃料 … 酸化窒素 などの 液体 燃料 H- Ⅱロケット →
液体 燃料 × 固体 燃料
座学 「物理Ⅰ」 「課題研究」
実習
機体製作班 燃焼実験班 缶サット班
缶サット … 缶サイズのサテライト(模擬衛星)
缶サット の 製作
全長直径モー ター 平均 推力 燃焼 時間 最大 推力 全力積推力 質量比 推進剤 170c m 9cmI N3.69 s223 N477 Ns2.81: g 項目数値 最大到達高度 364 m 最大高度到達時間 9.84 s 最高速度 67.7 m/s 発射台クリア速度 20.7 m/s
学校 の 施設 で 部品 の 製作
取り組みのまとめ 1、 2012 年度より 3 年連続で打ち上 げ 2、プレゼン大会などに出場 3、教育的にも高い効果 京都市立洛陽工業高等学校 KYOTO MUNICIPAL RAKUYO TECHNICAL HIGH SCHOOL
目次 1、洛陽工業高校での取り組み 2、新しい学校作りについて 3、宇宙開発・宇宙工学を高校 教育になじませるには 京都市立洛陽工業高等学校 KYOTO MUNICIPAL RAKUYO TECHNICAL HIGH SCHOOL
洛陽工業高校 は 次のステージへ ↓ 『新しい工業高校』の設置 京都市立洛陽工業高等学校 KYOTO MUNICIPAL RAKUYO TECHNICAL HIGH SCHOOL
平成28年4月 京都工学院高校 誕生!
京都市立洛陽工業高等学校 KYOTO MUNICIPAL RAKUYO TECHNICAL HIGH SCHOOL
ものづくりの拠点「テクニカル STATION 」
京都市立洛陽工業高等学校 KYOTO MUNICIPAL RAKUYO TECHNICAL HIGH SCHOOL
京都工学院高校で取り組むこと “ 宇宙 ” を学校のひとつの柱に → 宇宙開発関連産業へのキャリアパス フロンティア理数科(進学コース)で地学の 授業時間数を増 → 宇宙に関する外部連携の時間 京都工学院高校を拠点に京都市教育委員会と して JAXA 宇宙教育センターと連携協定を締結 予定 プロジェクトゼミの1テーマとしてハイブリ ッドロケットと小型衛星に取り組みたい
目次 1、洛陽工業高校での取り組み 2、新しい学校作りについて 3、宇宙開発・宇宙工学を高校 教育になじませるには 京都市立洛陽工業高等学校 KYOTO MUNICIPAL RAKUYO TECHNICAL HIGH SCHOOL
宇宙工学と教育に関して思うこと 深くて大きな溝がある
宇宙工学と教育に関して思うこと 天文学 宇宙工学
宇宙工学と教育に関して思うこと サイエンスは上位、ものづくりは下 位 →SSH なんてものもありますし・・・ 理学>工学 → といいながらも進学先は工学部が多 い
宇宙工学と教育に関して思うこと 結果的に宇宙工学は高校教育と全く なじんでいない 物理の運動量の問題や作用反作用の 実験(ペットボトルロケット)ぐらい 宇宙をやるのは超エリート? マニア? もの好き?
小型衛星を科学・工学教育に利用した い 作る・・・高校生が小型衛星を作る 使う・・・データ取得、衛星制御 楽しむ・・・宇宙をアクティブラー ニング
最後に 断層を断層のままにしておくこ とはもったいない! 深くて大きな溝を乗り越えてい くためにこのような人的ネットワ ークを作っていくことは大変重要 ! このつながりから面白いことを 始めませんか