NO. 819 澁谷紗也加
本来は自殺願望がある人に 自殺防止を呼び 掛ける筈のサイト だった。しかし、管理 者不在の掲示板が多く、救いを求めてきたはずの 観覧者同士が意気投合し、自殺するケースが指摘 されている。 また、死に対してロマンチックな幻想を持っている 人もいる。
自殺サイトの多くでは、自殺する自分を空想 する人たちが集まる可能性は考えられる。一 度実現的な自殺の機会が巡ってくると、不安 が次第に増し、自殺傾向が強まってしまう。 観覧者同士の対話で誰かが集団自殺を提案し てきた時、共感し誘いにのってしまい、一人 だけの時よりも遥かに自殺しやすい環境には まってしまう危険性が高いと考えられる.
家族が、無関心である事は非 常に致命的. 過去には、子供 が突然姿を消したので、パソ コンに残された閲覧履歴を見 た親が捜索願を出し、間一髪 で発見、自殺を思い留まらせ る事に成功した事例も報道さ れている. もしかして・・と 思った時は公的機関の援助を 求めることも、多いに必要だ と思われる.
若年者の弱点として、人間 関係をつくる弱さがありま す. お互いに傷つくのが怖い、 だから深い人間関係を作る のが苦手です。その一方、 親友が欲しい、心の繋がり が欲しいと感じます. 人と深 く付き合うのは避けたい、 でも親しくはなりたい. この 矛盾した夢をかなえてくれ るのがネットです. 自分のプ ライバシーを明かさずに、 時間をかけず、いきなり深 いテーマではなせます. 「は じめまして、死にたいで す」ネットでなら言える時 代です。
★経緯★ 平成 17 年 2 月 19 日午後10 時頃、大阪市河内長野市 の駐車場で派遣会社社員 の前上博(当時 25 歳)を 一緒に自殺しようと誘い 出し、 A 子さんの手足を 縛った上で、レンタルし たワンボックスカーの車 内で窒息死させた。あら かじめ掘ってあった河原 の穴に遺体を放棄した。 (引用文献) 自殺サイト殺人事件 k.co.jp/newpage495.htm k.co.jp/newpage495.htm
【前上は、中学生の頃、推理小説の場面に出てきた “ 苦しんで もがきながら窒息死するシーン ” に性的興奮を覚えた。以来、 地元の小中学生に首を絞めるなど窒息させる行為を繰り返して いた。大学を中退後、職を転々としながらも異常な性癖は益々 エスカレートしていく。そこで、窒息させる対象者を捜し出す 為自殺サイトにのめりこんだ。 A 子さんは平成 10 年頃から引き こもり状態となり病院へ入退院を繰り返していた。その後、 A 子さんは自殺願望が強くなり自殺サイトへの書き込みを頻繁に するようになった。その書き込みを見た前上が「一緒に練炭自 殺をしよう」とメールを送ったのがきっかけで前上と A 子さん は頻繁にメールを交換するようになった。犯行当時、前上はレ ンタカーを借りた後、大型量販店でガムテープやビニールテー プなど殺害に使う道具を買いそろえて A 子さんと待ち合わせし ていた場所へ向かった。 A 子さんと合流した前上は車を山中の 駐車場に止めた. 前上は A 子さんを後部座席に移動させガムテー プで縛り、シンナーをしみ込ませたガーゼで何回も失神させ、 その間に口、鼻の穴をふさいで窒息死させた. この時、前上は もがき苦しむ A 子さんを見て興奮し、翌日穴を掘り返してデジ カメで遺体を撮影するなど異常な行動をとった. 前上はその後、 第2、第3の犯行を繰り返した。】 (引用文献) 自殺サイト殺人事件
「私、悩んでる のよねー・・」 「どうしたの?」 声に出して話すことが大切なのです!