1 スポーツと現代社会 講義のまとめ 2006 年 1 月 13 日
2 授業の狙い 「大衆文化」としてのスポーツ − 比較文化論・地域研究の視点 サッカーボールは誰が作るのか 中国少数民族の学校教育とスポーツ 豪ライフセーバー フィリッピン人ボクサー ラグビーと日本の精神風土
3 授業の狙い 何気なくみているテレビ番組を、 スポーツと社会との関係からみ ると、どんなことが分かるか タイのムエタイ少年 アフリカの少年「サッカー難民」 少林拳を学ぶ中国の少女 アリゾナ・ダイヤモンドバックス 韓国陸軍サッカーチーム
4 授業の狙い スポーツの今日的問題を 理解するには マクロな視点から総合的に見 る必要性 グローバル化の現実を身近な テーマで知る
5 「グローバル化」って何だ 日本のスポーツ界、世界のスポー ツ界にどんな影響があるのか 私たちの身近なところにどんな影 響があるのか スポーツそのものにどんな影響が あるのか
6 「グローバル化」って何だ イギリス的アマチュアイズム ↓ アメリカ的コマーシャリズム・プロ フェッショナリズム 国境を越えた情報の伝達、資本と人 の移動の活発化が促進
7 日本のスポーツ 独自の文化精神風土、明治以来の教 育制度・産業構造等が複雑に作用 イギリス的アマチュアイズムの変形 、アメリカ的コマーシャリズム・プ ロフェッショナリズムの変形 最近のグローバル化の進展の中で、 変化を余儀なくされている
8 日本のスポーツ プロ化導入の動き 企業スポーツの衰退 学校スポーツの衰退 Jリーグの発足 トップ選手の海外流出
9 グローバル化は歓迎すべきか そこには問題はないだろうか。 プラスの面もマイナスの面もある グローバル化とは、結局アメリカの 資本の論理( winner takes all )で事 が進むこと 情報、お金、人が、より魅力あると ころへ吸い付けられるだけ
10 グローバル化がもたらしたもの タイの伝統遊びの消滅 カメルーンのサッカー アフリカのサッカー少年 ドミニカの野球青年 パキスタンの子ども労働 ライフセービング活動のプロ化 <みんなそうだ>
11 グローバル化がもたらしたもの スポーツから「国家」という概念は 容易にはなくならない しかし、それ以外の「基準」が今ま で以上に大きなインパクトを持つよ うになる 商業スポンサー、マスメディア、 人種・民族、情報・資本を共有す る人たち − 株主
12 グローバル化がもたらしたもの 要するに、『ルールが変わったの だ』 『当たり前のことが、当たり前でな くなったのだ』 現実に目を向けて、批判的な視点か ら考えてみてほしい