弘大起業家育成塾 事業計画の立て方 弘大起業家育成塾 事業計画の立て方 ビジネスサポート アシスト シニアアドバイザー 斎藤 光世
事業計画書って ? 事業計画書とは 事業を行うにあたっての 総合的な計画書であ る。 2
弘大起業家育成塾の目的 自己分析を行う 事業アイデアの創出方法を習得する アイデアを事業計画書に落とし込む 事業計画の実現可能性を高める 収益性を勘案し計数計画を策定する 事業計画の検証方法を習得する プレゼンテーションの手法を習得す る 3
事業計画書の必要性と目的 4 外部への目的 ● 金融機関および 支援機関への 理解 ・資金調達 ・経営アドバイス ● 外部パートナーへの理解 ・事業の共同化 ・経営資源の協力 外部への目的 ● 金融機関および 支援機関への 理解 ・資金調達 ・経営アドバイス ● 外部パートナーへの理解 ・事業の共同化 ・経営資源の協力 内部への目的 ● 起業家への目的 ・コンセプトの明確化 ・実現可能な事業の構 築 ・軌道修正の基本資料 ● スタッフへの目的 ・社内の意識統一 ・業務役割の認識 ・職業意識。士気の高 揚 内部への目的 ● 起業家への目的 ・コンセプトの明確化 ・実現可能な事業の構 築 ・軌道修正の基本資料 ● スタッフへの目的 ・社内の意識統一 ・業務役割の認識 ・職業意識。士気の高 揚
5 事業計画書策定の流れ 創業準備 創業準備 事業計画の確定 事業計画の確定 実現 可能性の評価 実現 可能性の評価 事業計画基礎 プラン作成 事業計画基礎 プラン作成 事業コンセプトの確立 事業コンセプトの確立 事業イメージの評価 事業イメージの評価 事業イメージの発想 事業イメージの発想 創業者自身の棚卸 創業者自身の棚卸 起業への想い 起業への想い
6 ■ 事業計画策定の流れ ・自分の夢、想い、願望 ・自分自身の現状分析(棚卸し) ・ビジネスイメージの発想 ・ビジネスイメージの評価 ・ビジネスコンセプトの確立 ・ビジネス基礎プランの作成 ・実現可能性の評価(マーケティング・経営指 数) ・事業計画の確定
7 ■ 創業までのステップ STEP 1 起業への想い(意志・志の確認) STEP 2 創業者自身の棚卸し(強み・弱みの発見) STEP 3 事業のイメージづくり(アイデアの整理) 人脈・人材、商品・サービス、拠 点・設備、資金 営業力・技術力、タイミング STEP 4 事業構想づくり(ビジネスモデル構築) STEP 5 事業計画づくり(ビジネスプラン作成) 周知計算、損益計算、資金計画、返済計 画 STEP 6 課題・問題の克服 STEP 7 事業計画の完成(プレゼンテーション) STEP 8 開業手続き STEP 9 創業 STEP10 事業の拡大(経営革新)
8 ■ 創業者の意思・志の確認 商品・サービスは何か? 他社のものと比べて、どのような特徴がある か? 狙う市場や顧客は誰か? 誰がどのような方法で販売・提供するのか? 価格はいくらか? どれだけの人が購入してくれるのか?売上高 は? 事業のために、どの程度の費用と資金が必要 か? 事業を行うことによって、利益を上げられる か? ライバルはいるのか、またその対抗策はある か?
9 ■ 新事業イメージ構築の要 事業イメージを固めよう 市情報は鮮度が命、自らが集め、ウラをとろ う 場を把握し、ターゲット市場を確定しよう ターゲット顧客を確定しよう 事業として永続と成長が期待できるか検証し よう いつのタイミングで創業するかを検討しよう 競争優位を築くために事業の特徴を確立しよ う マーケテング手法を多いに活用しよう 儲かる事業の仕組みを探ろう
10 ■ 事業のアイデアを見つけよう
Case Study NPO 法人 TOKUSHIMA 雪花菜(おから)工 房 11 小松島西高校商業科 2004 年に起業家教育の一環としてス タート
・雪花菜アイス ・雪花菜クッ キー 12 Case Study NPO 法人 TOKUSHIMA 雪花菜(おから)工 房 ・すだちムース ・やまももムース ・いちごスムー ジー ・やまももソルベ ・贅沢卵の 阿波ア イス
13 Case Study NPO 法人 TOKUSHIMA 雪花菜(おから)工 房 すだちを混ぜた飼料で育てた 「すだち牛」の販路拡大事 業。 「認証商品」という扱いで流通協 力、自分たちが安心・安全と認め た品を「認証シール」でブランド 化。 「すだち牛」加工品も 開発中 観光コースを巡る「バスツアー」を 企画。パンフレットも制作、バス ガイドは 高校生自身が 務める。 お客様に好評で、路線拡大計画中
14 起業構想を練り上げよう(コンセプト構築) なぜ、起業するのですか? Why ? なぜこの事業を創業し、将来にわたって成 功できると思うのか? 何の事業を重点的にしますか? What ? どのような商品・サービスを提供するの か? その商品・サービスの特徴と新規性は? 想定する顧客は誰ですか? 地域のつながりはどうしますか? Where & Whom ? どの市場で、誰に対して供給するのか? 市場規模は? 既存ライバルは? 参入の 可能性は? 流通経路は? どんな特徴や方法を使いますか? How to ? ビジネスの仕組みとして、どのような方法 で展開して売上・利益の確保を目指すの か? 誰がやるのですか? Who ? 誰が、どのような人材が、どのような組織 で事業を進めるのか? いつのタイミングで実施するのか When ? 事業参入のタイミングは? 今後の成長・発展は可能かのうか? 資金は?売上と利益の目標は? How much ? 事業資金額は、損益の計算、資金計画、返 済計画の計算は? 課題の整理は?
事業アイデア発想の切り口 自己分析型 マーケット分析型 自己ビジョン追求型
事業アイデアの探し方 ①自己分析型のアプローチ 実績、経験 技術や技能、ノウハウ 資格、免許 独創的なアイデア 人的ネットワークなど
事業アイデアの探し方 ②自己ビジョン追求型のアプローチ 自分が好きなこと 趣味、ライフスタイル 感動、感激、カルチャーショック 哲学、問題意識 など
事業アイデアの探し方 ③マーケット分析型のアプローチ 既に行われているもの+ α ライフスタイルの変化 社会や業界の課題、ユーザーと 事業者の不適合 競争のルール (受注・提供方法、 価格、品質)を 変える
事業アイデアの探し方 ④マーケット分析型のアプローチ(市場への参入時 期) 市場状況ビジネスの状態事業アイデアの方向性の例 未知 ある特定の人が温めているような ビジネス 自分が独創的な事業シーズを 見出す 有望 将来有望視されているが、事業が 本格化されていないビジネス 事業を立ち上げるスピードを確 保 する 成長 成長の過程にあり、参入者が増加 しているビジネス 多数の競合企業に負けない差別 化要素を見出す 成熟 市場の成長が止まり、価格競争や 寡占状態が強まったビジネス 市場の隙間を狙う事情アイデア を出す 衰退 市場が縮小し、撤退企業が増加し ているビジネス 市場を蘇生させる事業アイデア を出す
事業アイデアの評価 ①対象とする市場(製品と市場の領域分析) 商品・サービス・機能・価格 既存新規 市場 既存 ①市場浸透の展開 既存事業をさらに深く掘り 下げる方向性 ②新商品・サービスの展開 現在の市場に対して、改良商品や 新商品によって需要を開拓する方 向性 新規 ③市場開発の展開 現在保有している商品・サービ スを新しい市場に展開する方向 性 ④新市場、新商品・サービスの展 開 多角化の展開 市場も技術もまったく未経験な事 業に進出する方向性 または
事業アイデアの評価 ②対象とする製品・サービス 有形 コモディティ 誰もが必要・手が届く日用品 多くの人に共通な日用品 特定グループに共通な日用品 ライフスタイル 財 ブランド財 多くの人に共通なブランド財 特定グループに共通なブランド 財 特定の少数者に共通なブランド 財 趣味財 多くの人に共通な趣味財 特定グループに共通な趣味財 特定の少数者に共通な趣味財 無形サービス財 多くの人に共通なサービス財 特定グループに共通なサービス 財 特定の少数者に共通なサービス 財
22 付録 アイデアの発想 ①ほかに使い道はないか? ②ほかからアイデアを借りられないか? ③変えてみたらどうか?(色、形、意味、動作、香り etc ) ④拡大したらどうか?(時間,長さ,重さ etc ) ⑤縮小したらどうか? ( 同上 ) ⑥代用したらどうか?(人,モノ,システム,プロセ ス etc ) ⑦入替えたらどうか?(順序,レイアウト,プログラ ム etc ) ⑧逆にしたらどうか?(上下,左右,前後、役割、立 場 etc) ⑨組み合わせたらどうか?(目的、アイデア、素材, 機能、人、方法 etc )
23 次回のテーマは 事業計画書づくり 事業のイメージづくりをしよう