1 演習 Ⅱ 歯科医療における情報の 非対象性(仮題) 科目等履修生 木村 征子
2 2大歯科疾患感染症 1)う蝕(虫歯) ミュータンス菌によって歯の 外側のエナメル質が徐々に溶かされる、 発症すれば直る事はない。 2) 歯周病(歯槽膿漏) 歯肉炎と歯周病の総称、歯を支える 歯周組織の疾患。 プラーク中の細菌群が原因。喪失歯の主原因。
3 歯科治療の特徴 1)個人立の小規模な歯科診療所で提供されている。 2)外来による診療が主体で、入院はほとんどない。 3)患者は歯痛や義歯の依頼など直接診療内容を訴える。 4) 1 箇所の診療所で終了し、他の診療科との連携診療は 少ない。 5)保険外診療(自由診療)が比較的多く、使用材料に よる特定治療費となる診療も多い。 6)治療の目的に美容的なものがある。
4 主な自由診療 1)予防一般(歯科検診・フッ素塗布等) 2)見た目に関する治療(美容目的の矯正・セラミックス の使用・ラミネートベニア・ホワイトニング) 3)新治療や未許可の治療(インプラント・ エムドゲイン・ 3Mix-MP 法・ヒールオゾン) 4)特定治療(混合診療を一部認めている・ 材料差額徴収)
5 歯科インプラントについて 1)スェーデン人のブローネマルク教授が金属チタンが骨と結合する (オッセオインテグレーション)事を発見( 1950 年代後半)。 2) 1965 年はじめて患者に歯科インプラントが行われた。 3) 1980 年に小宮山弥太郎歯科医師がブローネ教授に師事した。 4) 1983 年に帰国、母校の東京歯科大学で治療を開始。 5)インプラントは歯を失ったあごの骨に人工の歯の根を埋め込み それを土台にして人工歯を再建する。 6)インプラントは 3 つの部位からなる。土台となる「フィックス チャー」、人工歯とフィックスチャーをつなぐ「アパットメント」、 歯ぐきの上に出る「人口歯」からなる。 7)インプラントに向かない人も居る、治療期間が長い、高額。 8)インプラント治療によるトラブルが多い。
6 一般的なインプラント検査・治療 *検査 1 )問診・・・歯を失った原因・既往症や合併症の確認。 2 )診察・・・口腔内の健康状態や衛生状態の確認。 3 )血液検査・・・全身的な病気の有無、重症度、主治医と相談。 4 )口の型をとる・・・診断用模型を作り、歯列やかみ合わせをチェック。 5 )X線検査・・・パノラマX線写真の撮影。 上下あごの骨の厚みが不足の場合 6 )CT検査・・・コンピューターでデーターを3D画像化。 7 )治療計画 *手術 1 ) 1 回法と 2 回法の選択・・・平均骨密度が低い時は 2 回法。 2 ) 1 回法・・・歯肉を切開、あごの骨にドリルで穴、インプラント体を埋め る、 アパットメントを取り付ける。骨の結合を待つ。
7 インプラントのメリット・デメリット 天然歯にはかなわない *メリット 1 )適切に応用され、患者 がメンテナンスに留意す るならば、優れた治療法。 2 )患者の要求を満たしや すい。 *デメリット 1 )侵襲はさほど大きくな いが、手術が必要。 2 )完治までに時間がかか る場合が多い。 3 )治療費が高くなる
8 インプラントトラブルの内容 (国民生活センター n=343 ) 痛み 150 腫れ 54 インプラント体の破損 52 化膿・炎症 48 噛みあわせが悪い・ 合わない 33 麻痺・痺れ・痙攣 32 天然歯への影響 24 違和感・不快感 14 出血 14 審美性への不満 11 感染症 9 口内炎 6 アレルギー、かゆみ 6 顎関節への影響 5 歯肉炎等 2 蓄膿症 2 その他(口腔内) 26 その他の身体症状 58 その他 17
9 国民生活センター相談者の契約金額
10 国民生活センター相談者の身体症状が 継続した期間
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