PPT の内容 中学校の地域懇談会で使用した PPT です 対象者は大人(保護者、地域の方々) ◎本題に入る前に <薬物も違法であるが経済活動の一つ> *モノとお金が動けば「経済活動」 *経済活動なら「需要」と「供給」の関係が成立している *乱用薬物の「需要」は薬物乱用者であり、「供給」は薬物提供者 *なぜ減らない ・乱用者を一人作ることは、固定客を 1 人作ることと同じ ・供給者は、違法ではあるがそれゆえに儲かる *「供給」への対応は警察、行政 *私たちが対応できるのは「需要」に対して *需要が減れば、供給者は需要を増やそうという行動に出る <薬物とは> *脳に作用する *依存性がある *法律で規制されている <本日のテーマ> Ⅰ.福岡市の犯罪発生状況 Ⅱ.薬物乱用の問題点 Ⅲ.薬物乱用防止活動の3つのスタンス Ⅳ.薬剤師の立場での啓発活動 Ⅴ.福岡市薬剤師会の新たな啓発活動
薬物乱用防止活動 ー活動の位置付けー
本題に入る前に モノお金 経 済 活 動経 済 活 動
経済活動ならば・・ の関係が成り立つ 需要供給 薬物乱用者 薬物提供者
何故減らない・・ 需要が 減らない 供給が 減らない 薬物には依存性がある 一人の乱用者を作ることは 固定客を作ることと同じ 違法である が 儲かる
私たちが対応できるのは・・ 供給に対して・・私たちは対応できない →→ 警察・行政の領域 需要に対して・・子ども達を守るために ・正しい知識の普及 ・子ども達を見守る社会環境
需要が減れば 供給者は需要を増やそうとする 日本の薬物汚染 ・日本の薬物汚染の始まりは戦後 ・ 1970 年代中頃から・・主婦層へ汚染拡大 ・ 1990 年代中頃から・・青少年へ汚染拡大 薬物を誘う言葉も 「痩せるよ」「元気になるよ」 「受験勉強頑張れるよ」
薬物とは・・?
薬物の定義 「脳に作用する」 「依存性がある」 「法律で規制されている」
子どもたちに教える時は 「やると やめられない」 「やると 捕まる」 水谷 修氏の言葉
生活圏にある薬物 しかし ・覚せい剤は、生活圏には無い ・シンナーは生活圏にある(有機溶剤) ・麻薬、向精神薬も生活圏にある (医療で必要) ・市販のカゼ薬、咳どめ、鎮痛剤でも 乱用薬物になりうる
薬物乱用防止活動 本日の話 Ⅰ.福岡市の犯罪発生状況 Ⅱ.薬物乱用の問題点 Ⅲ.薬物乱用防止活動の3つのスタン ス Ⅳ.薬剤師の立場での啓発活動 Ⅴ.福岡市薬剤師会の新たな啓発活動
Ⅰ.福岡市の犯罪発生状況 「福岡市は住みやすい」と思っている 方が 多いと思います! しかし・・・ 犯罪発生率をみると・・・
刑法犯の発生 22 年度刑法犯認知件数・・全国: 1,585,856 件 福岡県は・・ 78,809 件( 4.97% ) 日本の人口は 約 1 億 2800 万人 福岡県の人口は約 504 万人( 3.93 %) ※人口比率より刑法犯発生比率の方が高い !
飲酒運転が減らない 22 年 飲酒運転による 交通事故の発生数(福岡県) 337 件 全国ワースト 1 位
少年犯罪 (福岡県) 福岡県警資料
少年犯罪 再犯率 (福岡県) 福岡県警資料
シンナー乱用は 11 年連続全国 1 位 福岡県警資料
中学生は危険な年齢 福岡県警資料
早良区に多い少年の傷害事犯 福岡県警資料
早良区に多い少年の傷害事犯 2 福岡県警資料
福岡市は住みやすい街だが・・ *犯罪発生件数は多く *少年事犯も多い *薬物乱用事犯も多い *空港、港があり、密輸の窓口になる条件 がそろっている 反面、 市民の薬物乱用に対する意識は薄い
Ⅱ.薬物乱用の問題点 1) 代表的乱用薬物 * 日本における代表的乱用薬物は「覚せい剤」と「シン ナー」 2) 近年の汚染拡大薬物 * 青少年のシンナー乱用は H15 年をピークに減少してい る 反面「大麻」「 MDMA 」の汚染が拡大している 3) 青少年の問題点 * 薬物乱用の「低年齢化」と「女子への浸透」 * インターネットの普及による間違った情報の氾濫
Ⅲ.薬物乱用防止活動の 3 つのスタンス 1) 予防啓発 「家庭」 「学校」 「社会」 2) 乱用への対応 「専門病院」 「警察」 3) 再犯予防 「家庭」 「専門病院」 「社会」
1)予防啓発 *乱用の動機の1番は 「好奇心」 *インターネット等で間違った情報が 氾濫 *誘ってくるのは「先輩」「友人」 *予防には 「正しい知識の普及」が基本
2)薬物乱用への対応 *薬物依存は 「病気」 *専門家の対応が必要 *事犯は警察にまかせる (乱用現場に遭遇した時、個人で対応するのは危険です )
愛情からくる 薬物乱用への間違った対応 <家族・恋人が陥りやすい> 「今回だけは守ってあげよう」 「私の愛情で守ってあげよう」 結果 依存が深くなる 再犯を繰り返す ※依存は「病気」であり、愛情だけでは治せない
3)再犯予防 * 脳は一度覚えた薬物は忘れていない * 信じてくれる誰かが見守っていてくれ る という環境が必要 ※事犯を起こした子どもには、主に「保護司」が関わって いる ※家庭を中心とした社会の関わりが必要
Ⅳ.薬剤師の立場での啓発活動 1) 薬剤師の立場は予防啓発 2) 薬物乱用防止教育の基本は 「くすりの正しい知識」 (く すり教育)
乱用薬物の基本知識 ・乱用薬物は「脳」に作用して、破壊する ・乱用薬物は「依存性」があり、やめられなく なる ・子どもの方が早く依存が起こり、依存度も強 い ・乱用薬物は「耐性」があり、続けていると効 果が弱くなり、「使用量」「使用回数」が増 えてくる ・乱用薬物の使用をやめても、何かのきっかけ で使用時と同じ症状が出る可能性がある (フラッシュバック)
乱用薬物の基本知識 2 ・安全な乱用薬物はない ・大麻の間違った情報が氾濫している *大麻は安全はウソ *世界中どこでも大麻は規制薬物 ※ただし、規制が甘い国がある ※外国で安易に大麻を経験しない
薬物乱用とタバコ・アルコール ・タバコもお酒も、「脳に作用し」「依存性 がある」 ということでは乱用薬物です ・何故20歳まで規制しているのか! *ヒトは20歳位までは成長している *細胞分裂が活発な時ほど健康被害は大きい
タバコ・アルコール 「健康被害」と「入門薬物 (ゲートウェイ・ドラッ グ) 」 ・学校では「健康被害」を教えます ・タバコ・アルコールに手を出した子どもが全て乱用薬 物に手を出すわけではない ・しかし、乱用薬物に手を出した子どものほとん どは タバコから始まっている (入門薬物) ・大麻乱用は吸引 タバコを吸わない者が、直ぐに大麻に手を出す こ は少ない
2) くすりの正しい知識 *薬は正しく使用する *安易な薬の使用は → 乱用薬物の安易な使用につながる *安易に薬に頼る気持ちは → 薬物依存につながる ※子どもの時から 「正しい薬の知識教 育」が必要
Ⅴ. 福岡市薬剤師会の新たな取組み 福岡市薬剤師会の新たな啓発活動 「 NO DRUG KNOW DRUG キャンペーン」 NO DRUG KNOW DRUG やめよう乱用 正しく学ぼう くすりの知 識 医療、教育、警察、スポーツ、メディア及び行政など各界・機関が手をつなぎ、 特に青少年の薬物乱用防止を目的とした啓発キャンペーン
子どもたちのために 大人たちが手を取り合った取り組 み *各機関・団体それぞれに取り組んでいま す *青少年の薬物乱用防止を目的として連携 を強化したキャンペーン ① 市民の意識向上を目指し、 FM 福岡から 啓発コメントを放送 ② 参加型イベントの開催
① FM 福岡から啓発コメントを放送 22 年度( 23 年 2 月 1 日~ 3 月 31 日放送) 福岡市長 ・ 福岡市薬剤師会会長 福岡ソフトバンクホークス・・・ 多村仁志選手 和田 毅選手 アビスパ福岡 ・・・・・・・・・ 神山竜一選手 丹羽 大輝選手 ミュージシャン ・・・ ゆ ず スターダストレビュー DEEP AI サーターアンダギー
② NO DRUG KNOW DRUG イベントの様子 2011 年 3 月 6 日(イムズプラザ)
23 年度 NO DRUG,KNOW DRUG イベント 実施予定 23 年 11 月 6 日(日曜) 会場 : ソラリアゼファ
3 つのノードラッグ 薬物は脳を破壊します・・ 「脳ドラッグ」 ダメ。ゼッタイ。・・・・・ 「 NO ドラッグ」 正しい知識を持ちましょう・・・ 「 KNOW ドラッグ」