教科のねらいに迫る ICT 機器の活用 柏市立柏第二小学校 西田 光昭
1. 目標を明確にする。 指導の目標・活用の目標 2. よいところを使う 先行事例の追試から 3. 既存の指導技術と組み合わせる 4. 少しずつ授業を改善する 教科のねらいに迫る ICT 機器の活用
教科のねらい 学習指導要領に書かれている。 それに基づいて書かれた教科書 〔第5学年及び第6学年〕 1 目 標 (1) 活動を工夫して各種の運動の楽しさや喜びを味わうこ とができるようにするとともに,その特性に応じた基本的 な技能を身に付け,体力を高める。 2 内 容B 器械運動 (1) 次の運動の楽しさや喜びに触れ,その技ができるよう にする。 ア マット運動では,基本的な回転技や倒立技を安定して 行うとともに,その発展技を行ったり,それらを繰り返し たり組み合わせたりすること。
今日の授業から 運動量の確保 ラグミラー 安全への配慮 振り返り 目標を持つ 運動の意欲づけ 日常の指導の積み重ね
目的の意識化 何を見せるか 視点 運動量 → 質の向上 「安定して行う」 この状況が見える視点は? お互いに見合う場は?
目標に合わせた ICT 活用 視点 板書 との併用
体育での ICT 何を見せるか どう見せるか 共有させる ことは何か < 教師の働きかけ
ICT を活用するねらい 「総則」において,各教科等の指導に当たっ て,「児童がコンピュータや情報通信ネット ワークなどの情報手段に慣れ親しみ,コン ピュータで文字を入力するなどの基本的な操 作や情報モラルを身に付け」るとともに,情 報手段を「適切に活用できるようにするため の学習活動を充実する」こととした。また, 「これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育 機器などの教材・教具の適切な活用を図る」 こととした。
ICT を活用するねらい 各教科等においては, 国語科における言語の学習, 社会科における資料の収集・活用・整理, 算数科における数量や図形の学習, 理科の観察・実験, 総合的な学習の時間における情報の収集・整 理・発信や日常生活・社会への影響を考える などの学習活動 などでコンピュータや情報通信ネットワークな どを活用するほか,道徳において情報モラルを 取り扱うこととした。 文部科学省 「教育の情報化に関する手引き」より
教育の情報化に関する手引き【概要】
学校教育の情報化 わかりやすい授業 学習内容の定着 指導方法の工夫改善 情報活用能力 校務の効率化 児童生徒が身につける力 学習を支え,質の向 上 情報モラル
教育の IT 化 4 年後の姿 3.6 人 /1 台 教育の IT 化に向けた整備4か年計画 より
多様な指導形態 学びのイノベーション事業 実証研究報告書 (概要)より
良いとこ取りの ICT 活用を 先行事例を参考に ない環境を望むより, 今できることを 今までを基本に H24 教育 ICT 活用実践事例集より 一斉学習協働学習個別学習 平成 23 年度61.5%28.7%9.8% 平成 24 年度41.7%38.3%20.0%
ICT 活用の好事例 より
ICT 活用の事例
授業の事例を一つ ICTを活用した教育の推進に資する実証事業 WG2 :ICTの活用が最適な指導方法の開発より
ICT 活用パターン PC 室 単体利用 グループ利用 一人 1 台
ICT 活用パターン 教員による ICT 活用 授業のねらいを示す 学習課題への興味・関心を高める 学習内容をわかりやすく説明する 多くは,映像や音声といった情報の提示 発問,指示や説明とも関係が深い
教員による ICT 活用 必要な時に使う 実物投影機 デジタル教科書 インターネット 課題の提示 説明・発表 学習のまとめ・説明
発問,指示や説明とも関係が深い 書き込み・説明
学習内容をわかりやすく説明する わかりやすく説明
デジタルコンテンツの利用 わかりやすく説明
ICT 活用パターン 児童生徒による ICT 活用 教科内容のより深い理解を促すため 情報を収集・選択する 文章や図・表にまとめる 思考・表現する 繰返し学習によって知識の定着や技能の 習熟を図る
児童による ICT の活用 情報を収集・選択
児童による ICT の活用 思考・表現する
児童による ICT の活用 発表する
タブレット PC は 大きなデジカメ? 写真が目標?
指導方法の一つ 多様な指導方法,技術の中のひとつ として選ぶ 多様な教材,教具の一つとして選ぶ 掛け図,小黒板,ワークシート, フラッシュカード
90° より 大きいか 小さいか いいましょう
教材の共同利用 36
実現のためには多様な方法 自分にとって,使いやすい方法 人と同じでなくても良い すべてをデジタルにしなくても OK
ICT をどう選んで使うか 出来なかったことができる 手軽に出来るようになる 使わない方が良いときもある ICT の欠点 従来の指導方法との組み合わせ 板書,具体物,ノート
平成 2 年の理科の授業 星座の観察を一人一人にさせたい 33 インチテレビ デスクトップ PC シミュレーション Video カメラ
今の環境でどう授業する? 星座の観察を一人一人にさせたい 33 インチテレビ デスクトップ PC シミュレーション Video カメラ
星座の観察を一人一人にさせたい
ICT の特性を生かす ICT の良いところ生かせる場面 ICT の苦手なところおぎない方
ICT の特性を生かす ICT の良いところ生かせる場面 大きく見せられる 準備しなくても見せられる 試行しやすい 書き込みで示しやすい データを扱いやすい 即時に反応できる 一斉の場面でみんなでみる 子どもが書いてその場で いろいろな考え方に挑戦 話し合い 子どもの把握 ドリル ICT の苦手なところおぎない方 電気がないと使えない 消えてしまう 機材にお金がかかる 教材を作るのが大変 ・・ 掲示や板書との併用 ある物を有効に使う 共同利用する
こんな授業は・・・ ICTを活用した教育の推進に資する実証事業 WG2 :ICTの活用が最適な指導方法の開発より
ICT で授業改革 ? 改革は, 改善の積み重ね 毎日の授業の中で 小さな工夫を重ねていく ないからできない > できることをやる 仕組みがあるから使う > 必要だから使う
授業を考えるポイント 1. 授業の基本は変わらない 「目標」を大切に <> 活動は目標? これまでの授業を元に考えよう できるといいなぁ が実現できるかも 2. ICTだけでは授業はできない 発問・焦点化 見せただけでわかる? 見せるものと見せないもの 3. 教えたつもり,分かったつもりに注意 情報過多は,混乱する スモールステップを大切に