PBL教育研究プロジェクト 技術教育講座 松本金矢. オリエンテーション科目  技術学概論 1単位 教科又は教職に関する科目  技術と生活A 2単位  技術と生活B 2単位  技術と生活C 2単位  ものづくり教材研究Ⅰ 2単位  ものづくり教材研究Ⅱ 2単位 中学校技術科の教科に関する科目.

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1 課題の洗い出し. 2 1.本日の日程 ①開会の挨拶 日程説明 ( 5 分) ②自己点検 ( 10分) ③情報モラル指導の必要性(プレゼン) (20分 ) ④課題の洗い出し ( 10分) ⑤全体計画についての協議Ⅰ (15 分) ⑥全体計画についての協議Ⅱ (20 分) ⑦全体計画についての協議Ⅲ.
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PBL教育研究プロジェクト 技術教育講座 松本金矢

オリエンテーション科目  技術学概論 1単位 教科又は教職に関する科目  技術と生活A 2単位  技術と生活B 2単位  技術と生活C 2単位  ものづくり教材研究Ⅰ 2単位  ものづくり教材研究Ⅱ 2単位 中学校技術科の教科に関する科目  木材工学概論 1単位  木材加工実習及び製図 1単位  金属加工学概論 1単位  金属加工実習及び製図 1単位  機械工学概論 1単位  機械工学実験実習 1単位  電気工学概論 1単位  電気工学実験実習 1単位  情報工学概論 1単位  情報工学実験実習 1単位  栽培学概論・実習 1単位

 生活科の目標 具体的な活動や体験を通して,自分と身近な人々,社会及び自然 とのかかわりに関心をもち,自分自身や自分の生活について考えさ せるとともに,その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付 けさせ,自立への基礎を養う。 具体的な活動や体験を通して,自分と身近な人々,社会及び自然 とのかかわりに関心をもち,自分自身や自分の生活について考えさ せるとともに,その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付 けさせ,自立への基礎を養う。  生活に密着した技術として,家庭電化製品や身 の回りにある機械製品の故障と修理・リサイク ルについて学び,こども達に修理の必要性を判 断する能力およびものを大切にする心を育む方 法について考える.

 学習者の主体的な学習を促している  ある問題を解決する、もしくは、あるプロジ ェクトを完成させるといった、「問題解決事 態」の中で学習を進めている  集団での問題解決活動が含まれている

第 1 回 説明,目標の確認 第 2 回 修理経験の共有(発表・討論) 第 3 回故障の発見と分類 第 4 回初期不良とメーカー保証 第 5 回製品の構造(家電製品の分解実習) 第 6 回製品の構造(発表・討論) 第 7 回取扱説明書と修理に必要な資格 第 8 回修理に必要な技術・知識 第 9 回修理の実践(問題発見・修理計画) 第 10 回修理の実践(修理実習Ⅰ) 第 11 回修理の実践(修理実習Ⅱ) 第 12 回修理の実践(報告・発表会) 第 13 回リサイクルとリユース(調査) 第 14 回修理に関する授業案(レポート発表) 白は講義形式,黄色は実習形式,オレンジは発表形式

自転車のパンク・カゴ・チェーンたるみ,懐中電灯,ゲーム機電源不良,携帯電話水没,鞄の割れ,エアコン不良,自動車外板の傷等 ↓  修理しようと思ったが,結局直らなかった.  かえって,悪くなった.  完全に壊れた.

 故障の原因を特定することが重要  修理できるかどうかの判断力が必要  修理には知識と技術が必要  修理によりコスト低減,ゴミの削減になる  修理することでものの大切さを理解できる ↓  発表通り,実生活で本当に修理するのか?  携帯電話は壊れていないのに交換している

 パソコン,ディスプレイ,プロジェクタ- ビデオデッキ等の粗大ゴミを利用  準備,分解実習,廃棄,発表・討論

 思ったよりも簡単に分解できた.  見たこともない部品が出てきた.  箱は大きいが中身はほとんど入っていない.  ねじにも様々な種類がある.  たくさんの種類の材料が使われている.  機械が身近に感じられるようになった.

 学内外の施設を調査 技術棟, 2 号館(幼児教育),附属幼稚園等 技術棟, 2 号館(幼児教育),附属幼稚園等  修理計画を立案 ドア,トイレ,机,遊具,ベンチ,更衣室等  修理実習 個人 or グループ活動 個人 or グループ活動  結果をレポート・発表

 修理は楽しいことがわかった.  修理した結果,身の回りの不具合も気になりだした.  修理はものを大切に引き継ぐことだとわかった.  自分の力でも出来ることがわかった.  修理したものは大切に使おうと思った.  一人では出来ないので,コミュニケーション力を育てる にはよい教材になると思う.  自分の知識・能力の不足を感じた.  修理することによって,ものへの愛着がわく.

 これまで,ものを大切にするということは, ものをいつまでも使い続けることであると思 っていたが,リサイクルすることで,必要と する人に使ってもらうという方法もあること がわかった.  リサイクルショップに並ぶたくさんの真新し い商品から,世の中の豊かさを感じるととも に,人々のものに対する意識の薄らぎも感じ た.

 リサイクルショップの見学  学校備品の修理  遊具のペンキ塗り  公共施設の不具合報告  自転車のパンク修理  校内の危険箇所チェック  ボールや一輪車の修理  パソコンのメンテナンス

 少人数のグループ学習と自己学習から構成される。  事象との出会いから問題発見、知識の獲得、思考の 深化そして問題解決に至る一連の学習過程を経る。  身近に感じられる具体性のある事象を取り上げる。  学生による自己決定や能動的な学習により進行する。  理論の理解にとどまらずに問題解決を図ったり、問 題解決を指向する。  教員及びテューターはファシリテーター(援助者) の役割を果たす。  能動的学習のプロセスや結果を適切に把握する評価 方法を使用する。