4 月 6 日 ながおか自治体研究所 立石雅昭 I. 福島の実態を知る I-1. 放射能汚染による健康被害 I-2. 事故は終息していない II. 原発の耐震安全性 II-1. 規制委による新安全基準 II-2. 活断層と柏崎刈羽原発 III. 原発ゼロへ 写真は 2011 年 4 月 11 日、東北地方太平洋沖地 震の余震で動いた地表地震断層:東電はそ れ以前は活断層としていなかった。 柏崎刈羽原発を考える 1
声明: 福島県民健康管理調査における甲状腺がん発見の報道を 受けて 2013 年 2 月 18 日 全日本民主医療機関連合会 会長 藤末 衛 抜粋 福島第一原発事故は、我が国がこれまで経験したことのない出来 事であり、放射能汚染の健康影響は、いまだ科学的に解明されて いないことが多い。放射能の影響を決して軽視することなく、注 意深く住民の健康管理をすすめていかなければならない。 今後、県民健康管理調査の対象である 40 万人全員の検査をやり きること、経年的な検査をきちんと行うことが重要である。 2
3 福島による汚染とウクライ ナの避難措置基準 blog-entry-430.html 元になっている図は, 文部科学 省によるセシウム 137 とセシウム 134 による汚染図。 その図に、次頁のウクライナ 共和国が 1991 年に制定した、ウ クライナ国内の人々を健康被害 から守るための基準値でもって 区域分けをした図。 注意するべき点として、ウク ライナの基準はセシウム137 の値で作成されていること、又、 ウクライナ共和国ではこの基準 が必ずしも厳格に守られていな いことも知っておかねばならな い。
移住義務ゾーン 555 以上 移住権利ゾーン Cs137 事故後、 5 年たって制定!? 4
災害弔慰金支給者 南相馬市(396人)やいわき市で はその要因を特定していないが、大半が原発関連死との見方、少 なくとも1000人を超えているだろう。 東京新聞3月11日 原発関連死:避難やスト レスによる体調悪化など で死亡したケース 5
爆発で壁が吹き飛び、骨組みだけになった東京電力福島第一 原子力発電所3号機の原子炉建屋= 11 月 12 日午前 10 時 48 分 MOX燃料が用いられていた福島 第一原発 3 号機の爆発( 3 月 14 日) は、ほかの爆発とは異なり、核爆 発 !? 炎 落下物 垂直に吹き上げる 灰褐色の爆風 6
停電で冷却装置停止 29時間事故後最大トラブル 3月18日 午後7時から 同時多発的な停 電 メルトダウンした燃料棒の状態が分からない。 今なお、放射能放出し続けている 処理の先行きが見えない大量の汚染水が溜まり続けている 事故は収束していない。再び大量の放射能が拡散する危険性 7
原子炉へ水が十分入らなかったため2011年3月20日から2 2日にかけて炉心損傷が進み、放射性物質の拡散につながった可能 性がある。 東電は11年3月12日から、建屋の消火設備ラインを通じて原 子炉へ注水していた=図=。 テレビ会議映像によると22日午後 1時半ごろ、吉田昌郎所長(当時)が本店に「1号機の注水ライン をチェックしたら、途中にある消火栓で吐出圧が0.1メガパスカ ルしかない」と報告。「1メガパスカルで注入しているのに途中で 0.1メガパスカルということは、流出しているとしか考えられな い」と述べた。東電は消防車の送水圧力から原子炉への注水量を算 出、公表しているが、吉田所長の発言は送水のほとんどが途中で漏 れたことを意味する。 福島第1原発 1号機注水9 割漏出か 現場、水圧で認識 東京電力福島第1原発事故で、電源喪失 後に1号機原子炉へ注入した冷却水の約 9割が途中で漏れていた疑いのあること が、東電の社内テレビ会議の録画映像で 分かった。現場は消火栓の吐出圧で漏出 を認識していたとみられる。 8
NHK→ 東電データ公表 まだ収束していない福島原発事故、いまだに億単位のベクレル放出中 図は原因の定かでない放出事象、新潟県技術委員会で東電は、格納容器や建屋の 破損で、放出した可能性を言及 9
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「福島第一原発 4 号機の使用済み燃料プールが崩壊すれば、〝最 悪の結果〟を招きます。たとえプール自体が倒壊しなくても、冷 却システムの損傷や漏水などでプールの水がなくなってしまえば、 非常に重大な事態に陥るでしょう」 そう語るのは、元米国エネルギー省長官上級政策アドバイザーで、 使用済み燃料問題の第一人者であるロバート・アルバレス氏だ。 福島第一原発の事故について、政府は昨年 12 月の段階で「収束 宣言」を出した。事故の被害がこれ以上拡大することはなく、福 島第一は「冷温停止」の状態となり、あとは事故の後片付けだけ すれば大丈夫・・・・・・というのである。 11
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1.地震及び津波に対する設計の基本方針 【基本的要求事項】 1 原子炉施設(以下単に「施設」という。)は、全体として高い安全性を有す る必要があるため、次に示す基本的な設計方針を満足すること。 一 重要な安全機能を有する施設は、将来活動する可能性のある断層等の露頭が 無いことを確認した地盤に設置すること。 【要求事項の詳細】 (1)「将来活動する可能性のある断層等」とは、震源として考慮する活断層 のほか、地震活動に伴って永久変位が生じる断層に加え、支持基盤を切る地す べり面が含まれる。 (2)「将来活動する可能性のある断層等」としては、後期更新世以降(約1 2~13万年前以降)の活動が否定できないものとすること。その認定に当 たって、後期更新世の複数の地形面又は連続的な地層が欠如する等、後期更新 世の活動性が明確に判断できない場合には、中期更新世以降(約40万年前以 降)まで遡って地形、地質・地質構造及び応力場等を総合的に検討した上で活 動性を評価すること。なお、活動性の評価に当たって、設置面での確認が困難 な場合には、当該断層の延長部で確認される断層等の性状等により、安全側に 判断する必要がある。 地震・津波に対する安全設計基準骨子案 安全新基準パブコメ 2 月 28 日 締切 13
地震調査研究推進本部 2010 年 11 月 「活断層の長期評価手法(暫定版)」報告書 「活断層」は、最近数十万年間にくりかえし活動し、 将来も活動することが推定される断層とする。 解説 ・ 活断層は、最近の地質時代に地下の同じ部分で繰り返し活動 が生じ、その都度ほぼ同一の変位様式の変形が地表に生じ、その 変形が累積したものと考えられる。また、地下の同じ部分で繰り 返し同様の活動が生じるのは、広域的な応力場やテクトニクスな ど、ほぼ同一の地殻変動様式が継続しているためであると考えら れる。 ・ 「最近の地質時代」について、地表付近の形態は、主として 段丘面上での活動の痕跡等から認定できること、高位段丘面の年 代は、地域等により異なるが、(およそ 12 ~ 13 万年前の*)最終 間氷期より(さらに*)前の間氷期(およそ 20 万年前から 40 万年 前にかけての 3 回ほどの暖かい時期*)と対応づけられることが 多いことから、約 40 万年程度を目安とする。 14
柏崎刈羽などでも断層調査を検討 原子力規制委 2013/1/24 2:00 日本経済新聞 電子版 原子力規制委員会は6つの原子力関連施設で進める断層 調査に続き、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)など4つ の施設で調査するかどうか近く検討に入る。事業者によ る自主調査の結果を分析したうえで、敷地内の断層が活 断層との疑いがぬぐえなければ規制委が現地調査する方 針だ。 新たな対象は柏崎刈羽、中部電力浜岡原発(静岡県)、 関西電力高浜原発(福井県)、日本原燃六ケ所再処理工 場(青森県)。いずれも旧原子力安全・保安院時代に専 門家が活断層の疑いを指摘し、データの拡充を各社に求 めていた。 柏崎刈羽では東電が2月にも断層調査の結果をまとめ、 規制委に報告する見通し。東電は「活断層ではない」と してきたが、規制委は新しい調査結果を改めて検討する。 15
断層名変位センス 変位が及んでいない 地層名 α ・ β 断層正断層安田層 A4 部層 V 系断層( V 1 ~ V 4 , Va ~ Vc , 3V-1 ~ 3V-5 断層) 正断層安田層 A3 部層 F 系断層 逆断層安田層 A3 部層 ( F 1 ~ F 5 断層) L 系断層 L1 (正断層) 安田層 A2 部層 ( L 1,L 2 断層) L2 (逆断層) ① ・ ② 断層正断層(地すべり性)安田層 A2 部層 敷地内 23 本の活断層 16
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毎日新聞 3/18 22