気体サンプリングと分析の基礎から最前線 2011 年 6 月 17 日 北とぴあ ガスクロマトグラフィー研究懇談会 委員長 ( 独)産業技術総合研究所 前田恒昭

Slides:



Advertisements
Similar presentations
精密分析室 EMAX-Evolution の使用方法 簡易版 /11/20. 目次 初期画面 -5 起動の前に -3 マップデータの収集 -10 マップ作成 -11 マッピング -9 定量結果の表示 マッピングライン系列の変更 -14 マップ像の色変更 - 12 分析条件の変更.
Advertisements

大気中有機フッ素化合物の 一斉調査について 東條俊樹 ( 大阪市立環境科学研究所 ) 竹峰秀祐 ( 兵庫県環境研究センター ) e- シン ポ.
生体試料における PCB 分析 生体試料における PCB 分析 ○ 上瀧 智巳 1 ) 、 森 千里 2 ) 、 中野 武 3 ) 1 ) ㈱エスアールエル、 2 ) 千葉大学大学院医学研究 院、 3 ) 兵庫県立健康環境科学研究センター.
ヒートポンプによる冷暖房の原理 物理化学III
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
誘電泳動現象を利用した液体クロマトグラフィー用高度濃縮分離法の開発
2次元フーリエ変換による 外装材の汚れの定量的評価に関する基礎的研究 Basic Research for the Qualification of the Stain on Claddings by 2dimention Fast Fourier Transform 東京大学大学院工学系研究科 建築学専攻.
環境中のポリ塩化ナフタレンの分析手法開発に関する検討
極低濃度ラドン測定システムの開発 外間智規,山澤弘実,森泉純(名古屋大・工) 竹内康雄,池田一得(東京大・宇宙線研)
目 次 1.大阪府自動車NOx・PM総量削減計画〔第3次〕の目標について 2.大気環境の状況について 3.中間レビューについて.
デジタル信号処理①
無機結晶構造データベース について紹介します. まずは検索画面から. このPowerpointは, 全画面表示をすると, アニメーションが
AOによる 重力レンズクェーサー吸収線系の観測 濱野 哲史(東京大学) 共同研究者 小林尚人(東大)、近藤荘平(京産大)、他
○田中康寛、新海貴史、津野洋(京都大学) 松村千里、中野武(兵庫県立健康環境科学研究センター)
第294回ガスクロマトグラフィー研究会 「ガスクロの過去・現在・未来」
反応性流体力学特論  -燃焼流れの力学- 燃焼の流体力学 4/22,13 燃焼の熱力学 5/13.
中野秀男 SS2009 FLOSS 大阪市立大学 創造都市研究科/学術情報総合センター
大阪府の発生源・環境の状況 大阪府環境農林水産総合研究所 2012/03/17 e-シンポ.
PFCsの環境分析 上堀美知子 (大阪府環境農林水産総合研究所) 2009/08/01 第8回e-シンポジウム.
パッシブエアーサンプラーにおける各ピークのサンプリングレート 算出の試み
LC/MS/MSを用いた環境試料中の農薬分析
薬品分析学3.
4女子大学合同シンポジウム 女性研究者から発信!ワーク・ライフ・バランス社会へ Univ. Lab. 「女性研究者支援モデル育成」事業
光触媒を用いた 効率的発生源対策技術の検討 金沢大学大学院 大気環境工学研究室 M1 吉田充宏.
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
神戸周辺沿岸海域における 有機フッ素化合物の分布と推移
X線CTにおけるファントム中の エネルギー変化についての検討
静電気学会のプラズマ研究と 学会連携への期待
In-Air-PIXE装置の胎土分析への応用
LC/MS/MSを用いた環境試料中の農薬分析
ガスクロマトグラフィー研究懇談会講習会「プロが教える“ガスクロ自由自在”」
水系の2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(ABN) の分析法
揮発性有機合成物の分解装置におけるマイクロ波の吸収メカニズム
重力・重力波物理学 安東 正樹 (京都大学 理学系研究科) GCOE特別講義 (2011年11月15-17日, 京都大学) イラスト
産業微生物の力を深化させる日本の技~育種の最前線~
測距技術 ー 2波長干渉計による歪計測 ー 寺田聡一 産業技術総合研究所.
22章以降 化学反応の速度 本章 ◎ 反応速度の定義とその測定方法の概観 ◎ 測定結果 ⇒ 反応速度は速度式という微分方程式で表現
第32回日本がん看護学会学術集会 SIGフォーラム -自分の関心のある分野を見つけてみませんか- 2月3日(土) 16:20~17:50
主成分分析 Principal Component Analysis PCA
水中のフェノール類測定に用いる 抽出固相の検討
2つの平行光の観測による 内部カメラパラメータの安定なキャリブレーション
DDS製剤臨床応用FG.
CCDを用いた星像中心決定実験の結果 ○矢野太平(理研)、郷田直輝、小林行泰、辻本拓司(国立天文台)
産総研・計測標準 寺田聡一 東大地震研 新谷昌人、高森昭光
偏光X線の発生過程と その検出法 2004年7月28日 コロキウム 小野健一.
第6回 地域で支える上越緩和ケア研究会 【日時】 2013年5月11日(土) 15:30 ~ 18:00 【場所】新潟労災病院 3F講堂
水田における除草剤ブロモブチドの濃度変動と挙動
誘導体化を用いた フッ素テロマーアルコールの高感度分析 ○竹峰秀祐 環境省 環境調査研修所.
(富大院 理工 劉 貴慶、米山嘉治、椿 範立) 多孔質セリウム化合物のテンプレート無し合成法と二酸化炭素吸着剤としての利用
LC/TOF-MSを用いた臭素系難燃剤の分析
パターン認識 ークラスタリングとEMアルゴリズムー 担当:和田 俊和 部屋 A513
霧箱を用いた宇宙線と 生成される霧の観測  園田憲一.
MIROC5による将来のヤマセの再現性について(2)
京都府におけるメタン濃度の動向 ・温室効果ガス 二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素 HFC、PFC、六フッ化硫黄 ・温暖化寄与率
主催 青森県自動車関連産業振興協議会(事務局:青森県商工労働部地域産業課内)
環境触媒グループ ガソリン車と比べて ディーゼル車の利点 現在ディーゼル車の走行台数が増加している ディーゼル車排ガス中での汚染物質 危害
開発途上国の大気環境評価と その発生源寄与の考察 ~Thailand&Cambodia~
イミダゾリウム系イオン液体(3)ー分子性液体(2)混合溶液の二酸化炭素溶解度(1)
廃棄物試料中の有機フッ素化合物の分析法の検討
ガスセンサーの製作 [応用物理研究室] [藤井新太郎]
14 水酸化PCBの生成について (1日鉄環境エンジニアリング㈱,2大阪市立環境科学研究所,3元大阪府環境情報センター)
ガスクロマトグラフィー/負イオン化学イオン化 質量分析法による河川水中フェノール類の 高感度定量
大阪府域における 有機フッ素化合物の環境実態調査
キャビテーションを応用した水質浄化方法に関する研究
神戸沿岸海域における 有機フッ素化合物濃度及び組成の経年変化
申込書 兼 連携相談票(産業技術総合研究所 技術セミナー)
GC/MSによるノニルフェノキシ酢酸類の分析
すざく衛星によるSgr B2 分子雲からのX線放射の 時間変動の観測
名古屋市内河川におけるネオニコチノイド系農薬および代謝物の濃度分布
シンチレーションファイバーを 用いた宇宙線の観測
Presentation transcript:

気体サンプリングと分析の基礎から最前線 2011 年 6 月 17 日 北とぴあ ガスクロマトグラフィー研究懇談会 委員長 ( 独)産業技術総合研究所 前田恒昭

ガスクロ自由自在 Q&A :(丸善)好評発売中 役に立つガスクロ分析:(ミミズク舎)好評発売中 ガスクロマトグラフィー研究懇談会、今年度の 行事 6 月 17 日:「第 311 回 ガスクロマトグラフィー研究会」-講演会- 講演テーマ「気体サンプリングと分析の基礎から最前線」 8 月 3,4,5 日:第 17 回キャピラリーガスクロマトグラフィー講習会 ( 麻布大学 ) 9 月 6 , 7 日: SS2011 、講演会・研究発表会(第 312 回)(幕張メッセ) 9 月 8 日 ( 半日 ) : JIMA コンファレンス講習会 ( 第 313 回 ) (幕張メッセ) 9 月 27 日:「第 314 回 日本分析化学会第 60 年会 名古屋大学 講演会」 10 月 月 2 日:日中韓シンポジウム(済州島、韓国)参加協力 12 月頃:「第 315 回 特別講演会、講演テーマ未定」 2012 年 2 月頃:「第 316 回 総会と講演会、講演テーマ未定」

「気体サンプリングと分析の基礎から最前線」 「気体サンプリング手法の概要」 渡辺征夫(元国立保健医療科学院) 「大気捕集用の充填剤とチューブについて」 西島宏和(シグマアルドリッチジャパン) 「 VOC 分析用サンプリングバッグの新規開発」 石渡直明(三菱化学) 「大気や自動車排出ガスのバッグ捕集」 秋山賢一(日本自動車研究所) 「自動車内装材の放散測定の紹介」 杉田和俊(三菱化学アナリティック) 「技術講演」 関連企業

手法の選択:観測目的・観測対象成分・濃度 + 分析方法 長期変動調査:分解能?時間変動、日間変動、月間変動、年間変動 発生源調査:濃度分布、分解能?距離=サンプリング点数 汚染拡散調査:濃度分布、分解能?時間・距離 アセスメント調査:濃度変化 試料採取方法:非濃縮サンプリング、濃縮サンプリング、凝縮サンプリング ?保存安定性 試料導入・分析方法:直接導入、濃縮導入?試料成分の熱安定性 貴重な参考情報:過去の経験、類似の方法 基礎情報の正しい理解と解釈(吸着法の例:破過容量、吸着能力、水分影響等) GC の原理原則は不変:試料採取・導入法が変わっても検出器の相対感度は同じ