リアル書店とオンライン書店 名古屋市立大学 森田ゼミ 後藤美江 鳴澤浩 松原綾子
定義 リアル書店・・・実店舗を持つ街の本屋 オンライン書店・・・ アマゾンジャパン、楽天ブックス、セブンネットショッ ピング インターネットを使って行う書籍の通信販売
動機 オンライン書店利用者数の増加 街の書店数の減少 リアル書店の減少を止めるには どうしたらよいか?
アウトライン リアル書店とオンライン書店の特徴 リアル書店とオンライン書店の現状 回帰分析1 (リアル書店とオンライン書店の関係 ) 回帰分析2 (リアル書店の売上げに影響を与える もの) リアル書店の将来への対策 まとめ
書店の特徴 リアル書店 ○ 目的の本以外の本に出会える ○ 手にとって中身を見ることができる × 書店にわざわざ行かなければならない × 営業時間に限りがある × 限られた商品数
書店の特徴 オンライン書店 ○ 営業時間に限りがない ○ 購入場所に限りがない ○ 簡単に検索できる ○ 既刊本を含めて豊富な在庫を保有 ○ 書誌情報、書評 × 中身を確認することができない
出版業界の現状 1996 年をピー クに 減少傾向 市場は 縮小傾向! 白書出版産業 2010
リアル書店の現状 2011 出版物販売額の実態
リアル書店の現状 書店数の減少 2000年・・・21664店舗 2010年・・・14085店舗 出店する書店よりも廃業する書店の方が多 い 約7600店 舗 減少
オンライン書店の現状 2011 出版物販売額の実態
オンライン書店の現状 インターネット白書 2011 利用者の60%以上
オンライン書店の現状 リアル書店の販売額と比較 2010年 リアル書店・・・約1兆4000億円 オンライン書店・・・約1285億円 縮小傾向にある市場でオンライン書店は確実に成長している 。 ただし、売上はリアル書店の 10 分の1以下。
ここまでのまとめ リアル書店のデメリットをオンライン書店の メリットが補っている。 オンライン書店の売上はリアル書店の売上に 比べるとわずかだが、リアル書店の販売額が減 少している中で、オンライン書店の販売額は増 加している。 書籍はオンラインショッピングで購入される ことが多いジャンル。
回帰分析とは? 被説明変数 y と説明変数 x の関係を求め る統計的手法 説明変数1つ → 単回帰分析 y= a+bx 説明変数複数 → 重回帰分析 y=a+b 1 x 1 +b 2 x 2 + ・・・ +b n x n
回帰分析の説明 回帰統計 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 観測数 100 係数標準誤差 t 切片 体重 身長を被説明変数、体重を説明変数とし、単回帰分析をしてみる。 t の値が 2 以上 なら信頼性が ある
回帰分析① 仮説 回帰分析の変数 説明変数・・・ 2009 年のオンライン書店の売り上げ 被説明変数・・・ 2001 年から 2009 年のリアル書店の売り上げの 減少率 オンライン書店の売上増加は、 リアル書店の売上減少に影響している。
回帰分析①の結果 回帰統計 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 観測数 47 係数標準誤差 t 切片 オンライン書店の売り上 げ -5.73E E t 値が 2 より 小さいので 信頼性が無い
回帰分析①の結果 何がリアル書店の売上に 影響しているのだろうか? さらに詳しく分析!! オンライン書店の売上増加はリアル書店 の売上減少に影響を与えているとは言え ない
回帰分析② リアル書店の売上に影響を与えていると考えられるも の 外部的要因 (全て都道府県別) 回帰分析の変数 被説明変数・・・ 2001 年から 2009 年のリアル書店の売り上げの減 少率 所得(平成 20 年) 教育費 年少人口指数 コンビニの店舗数
回帰分析②(外部的要因)の結果 回帰統計 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 観測数 47 係数標準誤差 t 切片 所得(平成 20 年 ) 年少人口指数 教育費 コンビニの店舗 数
回帰分析②(外部的要因)のまとめ 所得(平成20年) ↑ ⇒リアル書店の売り上げの減少率 ↓ 年少人口指数 ↑ ⇒リアル書店の売り上げの減少率 ↓ 教育費 ↑ ⇒リアル書店の売り上げの減少率 ↓ コンビニの店舗数 ⇒ t 値の絶対値が2以下なので信頼性が無い 。
回帰分析② リアル書店の売上に影響を与えていると考えられるもの 内部的要因 リアル書店の店舗数 リアル書店の店舗当たりの面積(坪 数) (全て都道府県別) 回帰分析の変数 被説明変数・・・ 2001 年から 2009 年のリアル書店の売り上げの減少 率
回帰分析②(内部的要因)の結果 回帰統計 重相関 R 重決定 R 補正 R 標準誤差 観測数 47 係数標準誤差 t 切片 店舗当たりの面 積 店舗数
回帰分析②(内部的要因)のまとめ 店舗数 ↑ ⇒リアル書店の売り上げの減少率 ↓ 店舗当たりの坪数 ↑ ⇒リアル書店の売り上げの減少率 ↓
リアル書店が生き残るには? 回帰分析より考える 内部的要因より 書店の店舗当たりの坪数に注目!! 大型化!商品の充実!
実際のところどうなの? 書店数 ↓ 売り場面積 ↑ 大型化! 白書出版産業 2010
中小書店について考える コスト面から大型化することは困難 価格競争することはできない (再販売維持価格制度) 独自の工夫が必要!!
どんな工夫が考えられるのか? 複合型書店 (ヴィレッジヴァンガード) 「遊べる本屋」、若者を対象 椅子、カフェの設置 (らくだ書店) カフェ ベーカリー ナギー 椅子 カフェ ヴィレッジヴァンガ ード
ここまでのまとめ 書店の大型化によるメリット 中小書店では独自の工夫が必要 リアル書店は生き残る??
オンライン書店との関係とは? リアル書店自身の経営努力 オンライン書店との関係が代替関係では ないことから、オンライン書店と協力し 合うことも必要? リアル書店とオンライン書店 の 共存共栄!!
共存とは オンライン書店のデメリット 本の中身が確認できない → リアル書店で確認 リアル書店に足を運ぶ人が増え る リアル書店のメリット 目的の本以外との出会い、衝動買 い
リアル書店が生き残るにはどうしたらいいのか 大型書店、中小書店、ともに独自の工夫 や努力が必要 オンライン書店との共存共栄を図ること も 書店が生き残る方法 × オンライン書店との対抗 ○オンライン書店との共存共栄
全体のまとめ オンライン書店の売り上げは、リアル書店に追いつ くほどではないが、増加傾向にある。 リアル書店がこれから生き残るためには大型化が望 ましいのでは。 中小書店は独自の工夫や個性が必要。 オンライン書店との共存もこれからのリアル書店に とっては重要な考えのひとつになる。 課題 リアル書店とオンライン書店の共存のための具体的 な方法。
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