特別支援での 情報機器活用 鵜川研究室 情報・ものづくりコース E1226 佐竹 史 鵜川研究室所属 E1226佐竹史

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特別支援での 情報機器活用 鵜川研究室 情報・ものづくりコース E1226 佐竹 史 鵜川研究室所属 E1226佐竹史 特別支援での情報機器活用 鵜川研究室 情報・ものづくりコース E1226 佐竹 史

特別支援教育では一人一人のニ ーズに応じた支援が重要 研究背景 特別支援教育では一人一人のニ ーズに応じた支援が重要 特別支援教育の場では一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援が重要とされています。 ニーズに応じて、情報機器を活用することは、 学習内容が児童にとってよりわかりやすくなったり、理解しやすくなったりすることから 指導上の効果を高めることができるとされています。 情報機器を活用することで 指導の効果を高めることができる

研究背景 児童と情報機器の相性が大切 障害の種類や程度には個人差があり 1つの機器を全員に同じように 使うことは難しい 障害の種類や程度には個人差があり 1つの機器を全員に同じように 使うことは難しい 現在は様々な情報機器や教材がありますが、障害の種類や程度には個人差があるため ICT機器を児童全員に同じように使うことは難しいと考えられます。★ そのため、児童と情報機器の相性は大切であると考えます。 児童と情報機器の相性が大切

障害者が生活をより楽しめる 情報機器の活用や学習教材の作成 研究目的 多くの情報機器の中から 対象ニーズに合った情報機器の選択 及び活用方法を調べる そこで本研究では多くの情報機器の中から、 対象ニーズに合った情報機器の選択及び活用方法をしらべ、★ 障害者の生活がより楽しくなるような、機器の活用や、 学習教材の作成を行なっていこうと思います。 障害者が生活をより楽しめる 情報機器の活用や学習教材の作成

自閉症児や発達障害児が 使えるICT教材の作成 研究内容 聴覚障害者もできる スイカ割りの計画 自閉症児や発達障害児が 使えるICT教材の作成 具体的には 聴覚障害者が出来るすいか割りと 自閉症児や発達障害児が使えるICT教材の作成を行なっています。

スイカ割り 聴覚による指示で動くことができない まず、聴覚障害者のスイカ割りについてです。 みなさんもスイカ割りを1度はしたことがあるのではないでしょうか? このように目隠しをして、視覚からの情報を遮断してしまうスイカ割りは★ 聴覚による指示では動くことができない聴覚障害者には難しいものです。 聴覚による指示で動くことができない

ヘッドマウントディスプレイ サングラスやヘルメットのような形 パソコンの映像を映し出す そこで、目隠しをしながら視覚情報を与えられる機器としてヘッドマウントディスプレイの活用を考えました。 ヘッドマウントディスプレイとはサングラスやヘルメットのような形をしたものにディスプレイが内蔵されているものです。

ヘッドマウントディスプレイ VGAケーブル ヘッドマウントディスプレイ VUZIX iWear Wrap310 USBケーブル 実際に使用したヘッドマウントディスプレイはvusiz社のiwearwrap310です。 ヘッドマウントディスプレイと右側のケーブルをモバイルパソコンと接続します。 VGAケーブルをモバイルパソコンに接続するとパソコン上の画面がヘッドマウントディスプレイに映しだされます。 ヘッドマウントディスプレイ VUZIX iWear Wrap310 USBケーブル

実際に使ってみる ヘッドマウントディスプレイの 電源はUSBケーブル経由で パソコンから供給される →屋外での使用可能 電源アダプタが必要なく、屋外で使うことができます。

情報を伝える(グループチャット) 聴覚障害者側 情報提供についてです。最初はGoogleのグループチャットを使うことを考えました。 グループチャットをパソコン上で起動するとこのように表示されます. 文字の倍率を上げて見やすくしました。 ヘッドマウントディスプレイ上では5行程度表示され、次々に言葉が表示されていきます。 聴覚障害者側

情報を伝える(グループチャット) メリット 自由に言葉を選択できる デメリット 文字を打つのに時間が かかってしまう 周りで情報を与える人たちはスマートフォンを使うことを考えています。 自由に言葉を選択できるというメリットもありますが、 小学生やスマートフォンの扱いに慣れていない人が使うとなると、 文字を打つのに時間がかかってしまうのではないかと考えました。 デメリット 文字を打つのに時間が かかってしまう

情報を伝える(ボタン型インターフェイス) そこでボタン型インターフェイスを活用することを考えました。 これは情報を送る側の画面と聴覚障害者側の画面を作る方法です。 右側が情報を送る側の画面です。 ボタンをタッチすると聴覚障害者側の画面に言葉が出力されます。 こちらもスマートフォンを使いますが、ボタンをタッチするだけですので、 操作が素早くなるのではないかと考えました。 聴覚障害者側 情報を送る側

自閉症児や発達障害児が 使えるICT教材の作成 研究内容 聴覚障害者もできる スイカ割りの計画 すいか割りの計画については以上です。★ 自閉症児や発達障害児が 使えるICT教材の作成

自閉症児や発達障害児が 使えるICT教材の作成 研究内容 聴覚障害者もできる スイカ割りの計画 次にict教材の作成についてです。 自閉症児や発達障害児が 使えるICT教材の作成

ICT教材の作成にあたって 自閉症児や発達障害児を対象にする 実際に小学生と関わりながら ニーズを把握する ç√ 実際に小学生と関わりながら ニーズを把握する 教材は、自閉症児や発達障害児を対象に作成したいと考えています。 教材を作るにあたって、児童と直接関わりながら、ーズを把握したいと思いました。 そこで、週に1度特別支援学級にスクールサポータとして学級に入り、一日一緒に勉強することにしました。 特別支援学級でスクールサポーターとし て一緒に勉強をする

対象児について 小学4年生の自閉症児 生活の学習の時間にPCを使って学 習 市販の学習ソフトを使用 算数が得意 国語が苦手 現在は小学4年生の自閉症児と生活の学習の時間にパソコンを使って学習しています。 主に学芸社のランドセルという学習ソフトを使っています。 算数は得意で、足し算すごろくや図形パズルの問題は簡単に解いていますが、 国語が苦手で、とくに漢字の意味が理解できていないように見受けられました。 がくげい社のソフト

作成した教材 そこでPowerPointを使って国語の教材を作成することにしました。

漢字の読み教材 音声を挿入 絵や写真をつける 視覚的な理解ができる 漢字の意味を イメージしやすくなる 一つ目の教材は漢字のよみの教材です。 パソコンで録音した音声を挿入し, 文章とよみがなだけではなく、絵やイラストも入れることで★ 視覚的に理解ができ、漢字の意味をイメージしやすくなるのではないかと考えました。 視覚的な理解ができる 漢字の意味を イメージしやすくなる

反対の意味のことば教材 学習ソフトの問題は難しい 自作の教材で意味を 学習して、学習ソフト でどれくらい理解した かを確認する 2つ目の教材は反対の意味のことばを教える教材です。 学習ソフトのこの分野の問題が難しく、 理解や学習効果が期待できないように感じました。 そこで自作の教材で意味を理解して、 学習ソフトで確認を行うことができないかと思い、この教材を作成しました。 自作の教材で意味を  学習して、学習ソフト でどれくらい理解した かを確認する

ICT教材作成結果 ICT教材の魅力 児童の関心は得られなかった アニメーション 音声 遊び感覚 ゲーム性 児童に作成した教材を提示したところ、あまり興味を示されませんでした。 児童が興味を示すICT教材の魅力は アニメーションや音声、遊び感覚やゲーム性だと考えられます。

ICT教材作成結果 PowerPointで満たせるもの アニメーション 音声

遊び感覚・ゲーム性を 持たせることはできない ICT教材作成結果 このような遊び感覚やゲーム性を持たせることは難しいことがわかりました。 遊び感覚・ゲーム性を 持たせることはできない

PowerPoint以外でのICT教材作成 アニメーション 音声 遊び感覚・ゲーム性 今後はこれらの条件を満たすことができるICT教材を作成していこうと思います。 PowerPoint以外でのICT教材作成

今後の予定 ヘッドマウントディスプレイを使 ってスイカ割りを実践し 問題点の確認・対策を検討する ヘッドマウントディスプレイを使 ってスイカ割りを実践し 問題点の確認・対策を検討する スクールサポーターを行いながら ICT教材の作成を行う これからの予定です。ヘッドマウントディスプレイの現在考えている活用方法で すいか割りを実践し、問題点を確認します。その後対策を検討していきます。 また、引き続きスクールサポーターを行いながら、 新しいICT教材の作成を行なって行きたいと思います。 ご清聴ありがとうございました。