ロータリー財団をもっと理解し、 未来の夢計画への準備を しっかりと進めていきましょう!

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『世界で良い事をしよう』 ロータリー財団の目標
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ロータリー財団をもっと理解し、 未来の夢計画への準備を しっかりと進めていきましょう! RI第2740地区 国際奉仕部門セミナー 2011年9月3日(土) RI第2750地区 ロータリー財団委員会 副委員長  髙橋 茂樹

さて、皆さんは、どのくらい ロータリー財団のことをご存知ですか? 今まで、ロータリー財団のことを「難しい」「分かりずらい」「面倒くさい」とか思っていませんでしたか? ロータリー財団は、ただ寄付を集めるところだと思っていませんでしたか?

次に、今日のゴールをお伝えします。 今日のゴールは、 ロータリー財団はなぜ必要か? ロータリー財団はなぜ重要か? それをあなたに解っていただくこと です。

そして、もう一つのゴールは? もう一つのゴールは、 ロータリー財団の未来の夢計画が どうして行われるのか? ロータリー財団の未来の夢計画の 準備はどうしたらいいのか? それをあなたに解っていただくこと です。

ロータリー財団って何でしょう? ロータリー財団って、いつ誰が創ったの? ロータリー財団って、何をしているの? ロータリー財団って、国際ロータリーとどう違うの? ロータリー財団は、誰が運営しているの? ロータリー財団は、なぜ必要なの? ロータリー財団は、なぜ大切なの?

国際ロータリー(RI)とロータリー財団(TRF) ロータリー財団の歴史  1917年、アーチ C. クランフ国際ロータリー会長は、「世界でよいことをするために」基金の設 置を提案しました。1928年、5,000米ドルにまで成長したこの基金は、「ロータリー財団」と名 づけられ、国際ロータリーから独立した別機関となりました。 国際ロータリー(RI)とロータリー財団(TRF)   国際ロータリー(RI)とロータリー財団(TRF)は、全く別な組織です。ロータリー財団は、19 83年に米国イリノイ州法の法令の下に登記された非営利法人です。ロータリー財団を構 成する法人会員は国際ロータリーだけです。   ロータリー財団の正式名称は、「国際ロータリーのロータリー財団」です。   ロータリー財団は、4名の元RI会長を含む15名のロータリー財団管理委員によって運営さ れています。     国際ロータリーは、ロータリアンからの人頭分担金で運営されていますが、ロータリー財団 は、皆様からいただいた寄付を運用し、その運用益の中から運営費をねん出しています。 ロータリー財団の使命  ロータリー財団の使命 : 「ロータリアンが、人々の健康状態を改善し、教育への支援を高め、 貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすること」   ロータリー財団の標語 :            『世界で良いことをしよう。(Doing good in the world)』

今や、ロータリー財団は、ロータリーにとって欠かすことのできない存在です。 ロータリーは、ロータリー財団を設立したことにより、ロータリーの新しい一歩を踏み出すとともに、いろいろな可能性を実現する手段を手に入れることができました。

最初に、ロータリー財団への 寄付を確認してみましょう! 年次寄付 恒久基金 使途指定寄付 1,000ドル以上の寄付者をポール・ハリス・フェローと言います。3年間利殖に回し、その運用益を運営費等にあてます。 3年後に全額プロジェクトに使われます。 1,000ドル以上の寄付者をベネファクターと言います。 基金として積み上げ、元金には手をつけずにその運用益のみを使用します。 使途指定寄付 ポリオ・プラスへの寄付やマッチング・グラントへの拠出金が該当します。

シェア・システムによって、 年次寄付は配分されます。 DDF(District Designated Fund) 地区財団活動資金 WF(World Fund) 国際財団活動資金 50:50 シェア マッチング・グラント(MG) 3H補助金 GSE(旅費の部分) 他 地区補助金(DSG) マッチング・グラントの地区負担分 国際親善奨学金 ロータリー世界平和フェローシップ 他 年次寄付は、この2つの活動資金にシュアされ、寄付年度の3年後にいろいろなプロジェクトに使われます。 世界中のロータリークラブで使われています。 地区内のロータリークラブで使われています。 すべての寄付が、世界中で使われています。

ロータリー財団には、たくさんのプログラムがあります。それを大別すると、基本的なプログラムは、次の3つに分類されます。 人道的プログラム      地区補助金(DDFの20%上限)      マッチング・グラント、他 教育的プログラム      ロータリー財団国際親善奨学金、GSE      ロータリー平和フェローシップ、他 ポリオ・プラス・プログラム ※青少年交換留学生、インターアクト、ローターアクト、RYLA、米山奨学生等 は、   ロータリー財団のプログラムではありません。

次にポリオについて、 もう一度確認を しておきましょう! ポリオとは?   脊髄性小児麻痺のことで、ポリオウイルスによって、   人から人へ伝染する病です。ポリオウイルスには、   1、2、3型の3つのタイプがあります。   2型野生株は、1999年10月以降見つかっていません。 ポリオ・プラスとは?   当初は、ポリオと共にはしか、ジフテリア、結核、百日咳、破傷風の五つをプラスしてプログラムを設けたものを指しましたが、現在ではポリオ撲滅運動がもたらした遺産のことを指します。ポリオ・プラスへの寄付は、基金としてプールし、要請がある都度使っていきます。 ポリオ・プラス・パートナーとは?   ポリオ発症地域のロータリアンを援助し、ポリオの撲滅に必要な用具や補給品を提供するためのプログラムです。ポリオ・プラス・パートナーへの寄付は、ポリオ・プラス寄付とは異なり、基金としてプールせず、すぐに使います。

ロータリーのポリオ撲滅の 歴史をご存知ですか? ロータリーは、1979年から5年計画でフィリピンの600万人の児童にポリオの予防接種をし、初めてポリオのプロ   ジェクトに携わりました。 国連の40周年に当たる1985年にロータリーは   1億2,000万ドルを集めると言う声明を出し、   ポリオプラス・プログラムを設けました。 1995年の規定審議会で、ポリオ・プラスの目標を2000年までに ポリオを一掃し、ロータリ―100周年にあたる2005年までにポリ オ撲滅を証明することが採択されました。 2007年の規定審議会で、ポリオ撲滅を国際ロータリーの最優先の目標にすることが承認されました。   *野生ポリオ・ウイルスの世界的撲滅の証明を国際ロータリーの最優先事項とすること。   *野生ポリオ・ウイルスの撲滅の証明がなされるまで、他のコーポレート・プロジェクトを    採択しないこと。

現在のポリオの症例数について、 次のような報告が来ています。 2011年8月10日現在の症例数 2011年8月10日現在の国別内訳 症例総数 2011年8月10日現在  2010年の同時期との比較  2010年総数 世界       309 608       1,349 野生株       99 82        232 外来株      210         526      1,117  インド:1(42)、ナイジェリア:24(21)、パキスタン:63(144)、アフガニスタン:11(25)(以上、野生株) チャド:93(26)、コンゴ民主共和国:74(100)、コートディボアール:28(0)、マリ:5(4)、アンゴラ:4(33)、ブルキナファソ:2(0)、コンゴ:1(441)、ニジェール:1(2)、ガボン:1(0)、ギニア:1(0) (以上、外来株)  ※( )内の数字は、昨年度の発症数 タジキスタン:0(458)、セネガル:0(18)、ロシア:0(14)、ネパール:0(6)、他 →昨年発症した国のうち、10か国が現在のところ発症0件となっています。  

ゲイツ財団から3億5,500万 ドルの寄付がありました。 2007年11月にビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団   よりポリオ撲滅のために1億ドルのチャレンジ・グラン トを授与されました。チャレンジ・グラントとは、ゲイツ 財団と同じ1億ドルをロータリーが集めることです。 ロータリーは、2008年1月1日より3年間にわたり、 新しい資金で1億ドルを集めることを約束しました。 2009年1月21日の国際協議会で、ビル・アンド・ メリンダ・ゲイツ財団は、更に2億5,500万ドルの追加寄付を発表しました。同財団の合計3億5,500万ドルの寄付に対して、ロータリー財団は2012年6月30日までに2億ドルを集めることに同意しました。この結果「ロータリーの1億ドルチャレンジ」は「ロータリーの2億ドルチャレンジ」となりました。 2011年6月30日現在、1億7,470万ドルの寄付が集まっています。

ポリオの完全撲滅は、 ロータリーが世界の子供達と 交わした「約束」です。 約束を守りましょう! ポリオの完全撲滅は、 ロータリーが世界の子供達と 交わした「約束」です。 「一体いつまで続くんだ」と言うより、「約束を守って、最後まで成し遂げるぞ」と言う気持ちを、ぜひ皆さんもお持ちください。

寄付をすると言うことは、 世界中の奉仕活動に 参加していると言うことです。 ロータリアン一人一人からの寄付は、世界中で有効に使 われています。 ロータリー財団は、他の奉仕団体とは異なり、全ての寄付 を奉仕活動に使っています。ロータリー財団の運営費等は、 皆さんの寄付を運用した運用益から賄っています。 そして、貴重な寄付を使って、いろいろなプロジェクトを 実行していくのは、皆さんロータリアンであり、皆さんの所 属するロータリークラブです。

RI第2750地区DDF配分表 年 度 辰野G年度 片倉G年度 佐久間G年度 舟木G年度 配分可能額 合計金額 配分額 292,774.41 年 度 辰野G年度 片倉G年度 佐久間G年度 舟木G年度 配分可能額 3年前の年次寄付の50% 292,774.41 296,793.95 272,061.63 250,000.00 恒久基金運用益  42,437.68       0.00        未定 前年度繰越見込額他 279,650.21 277,329.30 200,765.25 130,414.88 合計金額 614,362.30 574,123.25 472,826.88 380,414.88 配分額 地区補助金 (DDF上限20%)  58,554.00  59,358.00  54,412.00 125,000.00 (新地区補助金) マッチング・グラント  22,929.00 130,000.00   (災害支援を含む) (災害支援を含む) 255,414.55 (グローバル補助金) 国際親善奨学金  87,500.00 104,000.00 108,000.00   ---- ロータリーセンター  50,000.00 (50,000.00) ポリオ・プラス  80,000.00      (0.00) 被災者支援基金  30,000.00 337,033.00 373,358.00 342,412.00 次年度繰越見込額

皆さんの地区でも、 DDFはきちんと配分されています。 自分たちが寄付をしたものが、3年後にその50%が自分たちの地区で使えるようになるわけです。 せっかく使うことにできるお金ですので、是非有効なプロジェクトを立ち上げて、この補助金を使ってみませんか? 補助金を使ってみることによって、クラブの活性化にもつながりますし、自分たちが寄付をしたものがどのように使われているのか、仕組みが分かってきます。 是非、有意義なプロジェクトをお考えいただき、「寄付をす る。」だけではなく、「有効に使う。」ことも考えてください。

ロータリー財団からは、下記に挙げている様なたくさんの情報が発信されていますので、是非ご覧ください。 ロータリー財団年次報告書 国際ロータリーのホームページ ROTARY WORLD ロータリーの友 RI第2750地区のホームページ ロータリー財団NEWS(2750地区で発行) ロータリー財団に関するCD(2750地区で作成) 未来の夢試験段階のニュースレター

ロータリー財団は今、 生まれ変わろうとしています。 ロータリー財団では、初めて補助金システムを中心に、   プログラムと運営等の大幅な改正を行います。それが、 「ロータリー財団の未来の夢計画(FVP)」です。 すでに規定審議会やRI理事会で承認をされ、2013- 14年度より完全に新しい補助金システムに移行します。 その為の試験的プログラムとして、全世界から100地区 が選ばれ、パイロット地区として2010-11年度より3年 間の試験的プログラムがスタートしました。(日本からは、 6地区が選ばれました。)

なぜ、ロータリー財団は新しく 生まれ変わるのでしょうか? 全体から言うと・・・   1.運営もプログラムももっと簡素化が必要。   2.もっと世界のニーズに対応した奉仕活動に焦点をあてる。   3.ロータリー財団をもっと身近に思えるようになってほしい。   4.ロータリーをもっと広報する必要がある。 補助金に関して言うと・・・   1.近年マッチング・グラントの申請が急増してきた。   2.今まであった14のプログラムが多すぎて、申請等も解りに     くく、使い勝手が悪い。   3.小さなプロジェクトが多いため、必要経費が嵩んでしまう。   4.あまり持続性のあるプロジェクトが行われていない。

新しい補助金について ちょっとお話ししましょう! ここで、新しい補助金について、ちょっと簡単にご紹介をしま しょう。DDFとWFのシェアは今まで通り50:50で変わりはあり ませんが、DDFの中身が次の2つの補助金に分かれます。  1.新地区補助金<DG>(最大でDDFの50%)       1)ロータリークラブのある国でも使うことができます。          2)グローバル補助金の対象となる6つの重点事項を除く     プロジェクトに使用できます。    3)地区の裁量で補助金額等を決めることができます。  2.グローバル補助金<GG>(最小でDDFの50%) 1)6つの重点項目が対象になります。   2)WFからのマッチングが受けられます。   3)従来通り、ロータリー財団で管理されます。

グローバル補助金の 6つの重点分野とは? 平和と紛争予防/紛争解決 疾病予防と治療 水と衛生設備 母子の保健 基本的教育と識字率向上 経済と地域社会の発展

FVPのスケジュールは? 2009/2月~6月 パイロット地区参加希望地区の応募 2009/7月 100のパイロット地区を決定 準備計画 2008-09 2009-10 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14 2009/2月~6月 パイロット地区参加希望地区の応募 2009/7月 100のパイロット地区を決定 準備計画 100のパイロット地区を限定して新補助金制度がスタート それ以外の地区は現行の補助金制度を継続 プログラムの一部が廃止 評価 全地区を対象に新補助金制度がスタート

それでは、 どんな準備が必要でしょうか? 未来の夢計画準備委員会の設置 →今まで行ってきた地区補助金、マッチング・グラント、   →今まで行ってきた地区補助金、マッチング・グラント、 国際親善奨学生、GSE等の検討 パイロット地区からの情報収集 各種セミナー、RIのHP、ニュースレター等からの情報収集 グローバル補助金を利用した場合の仮想プロ   ジェクトの実施  →クラブ合同プロジェクトの取り組み

RI2750地区のスケジュール

グローバル補助金を 上手に使うための提案です。 クラブ合同プロジェクトの試験的試み        <RI第2750地区の取り組み> 2010-11年度ガバナーの強調事項の一つとして、クラブ合同プロジェクトを呼びかけに応じて、DSG、MGを利用したいくつかのプロジェクトが立ち上がりました。 その中の一つが、私たち11クラブが合同で行なった 「カンボジア教師育成支援プロジェクト」です。

カンボジア教師育成支援プロジェクトとは? ロータリークラブの役割 カンボジア教師育成支援プロジェクトとは?   ロータリークラブの役割 教師派遣について ■日本で教壇を離れたベテラン教師をカンボジアの教師養成校に1年単位で派遣します。 ■教師を一人派遣するためには飛行機代、生活費、専従通訳、家賃など年間1万8千ドル   かかります。現在のロータリー財団の規定ではこれらのコストに対してマッチンググラ   ント、地区補助金は使えないため、各クラブからの拠出金で賄わなければなりません。 ■教師の募集はCIESFで行いますが募集者の中から派遣教師を選任するのは、2750地  区のロータリークラブの役割となります。 ■また、現地での生活についての支援、助言などはプノンペンロータリークラブが行います。 教育資材について ■教師養成校でこれから教師になる学生のための教育資材が圧倒的に不足しています。 ■プノンペンロータリークラブが教員養成学校の教師等と相談して、必要な教育資材を選   定します。 ■2750地区のロータリークラブでは、教育資材を調達し現地に届けます。 ■教育資材の寄贈に関しては、マッチンググラントを利用します。

カンボジアの歴史が大きくかかわっています。 カンボジアの教育の現状の背景には、 カンボジアの歴史が大きくかかわっています。 1949年 シハヌーク国王の下でフランスから独立後、ベトナム戦争が始まると国内は不安定化し、アメリカと南北ベトナムが介入し内戦状態となった。 1968年 米軍の空爆が始まり、1970年には親米派のロン・ノル将軍のクーデターによりシハヌーク国王が追放され、クメール共和国が樹立。内戦は一層激化し、空爆がカンボジア全域に拡大され数十万人が犠牲となると、クメール・ルージュ勢力の伸張をまねいた。 1975年 極端な共産主義を掲げるクメール・ルージュの独裁者ポル・ポト政権が成立。1979年までに飢餓、虐殺などで当時700万人の人口のうち、約300万人の死者が出た。その際教師、医師など知識層の80%が虐殺。学校教育は廃止され書籍も焼き払われた。 1979年にベトナム軍が侵攻しポル・ポト政権を打倒。 1989年にベトナム軍が撤退、1991年和平協定締結。 1993年には国連監視の下で民主選挙が実施された。新憲法を発布し立憲君主制を採択、 シハヌークが国王に再即位。 2004年に現在の国王であるシハモニ国王が即位。

そこで、下記のような条件で、参加クラブを募りました。 (1)十分な成果を上げるため複数年のプロジェクトを目指します。 (2)当面、5年間継続とし、1年ごとに参加クラブに参加意思を確認していきます。 途中での離脱、途中からの加入も可能です。 (3)賛同いただけるクラブは、「参加意思確認書」を提出願います。その際に担当責任者を 一名ご選任いただきます。 (4)実行資金として、1口10万円の資金の拠出をお願いします。複数口の参加を歓迎します。   口数に関係なく、参加クラブはすべて同等な立場でプロジェクトを遂行します。 (5)重要事項については全体会議を開催し決定をしていきます。   各事業年度の事業推進は全体会議で幹事クラブを選出し、実務を担当しきます。   初年度は、東京世田谷ロータリークラブが幹事クラブを務めます。 (6)派遣教師の面接、採用、派遣、現地受入等の具体的な作業はCIESFの協力を得て行な   います。 (7)ロータリー財団のマッチンググラント等の補助金申請は幹事クラブがプライマリーコンタ   クトとなります。 (8)年度毎に報告書を作成し、参加クラブにご報告します。

2010-2011年度の実績です。 地区内11クラブ及び プノンペンRCからの 拠出金 約260万円 26万円 234万円 教育資材寄贈 拠出金 約260万円 26万円 234万円 教育資材寄贈 教師派遣 MGを利用し152万円分(輸送料含) の教育資材を購入。 ケニス顕微鏡 15個、 直流電流計9個、  枝付フラスコ10個、 人体解剖模型1個、 透明大分度器磁石式2個など計477品目。 2011年5月20日にチャリティ イベントを行い70万円の資金を 集め、約300万円で今年度は2名の 教師をカンボジアに派遣。 2011年6月11日 贈呈式及び着任式

10月8日より11日まで2泊4日で カンボジアに行ってきました。  プノンペンRCのドミンゴ幹事他とのミーティング。 トゥール・スレン博物館 ポル・ポト政権下で拷問部屋や独房等として使われた施設。多くの写真や骸骨等が展示されている。  すでにカンボジアに派遣されている先生方とのミーティング。     キリング・フィールド プノンペンの郊外にあり、 トゥール・スレン刑務所に 収容された人々が、処刑 され、埋められた場所。

10月8日より11日まで2泊4日で カンボジアに行ってきました。  すでに1年以上カンボジアに派遣されている溝口先生(理科) 日本のODAで作られた理科の実験室 溝口先生が自分で作った理科の実験    器具 CIESFプノンペン事務所の松倉さん 私たちのお世話をしてくださいます。

2011年6月11日に贈呈式、並びに 日本人派遣教師の着任式を挙行しました。 式典風景と寄贈した教育資材

東京世田谷ロータリークラブ髙橋会長のあいさつ

プノンペンRCのメンバーと一緒にいただいた感謝状を持って

今後のプロジェクトの進め方 新しく参加してくださるクラブを募集します。 今後、このプロジェクトを更に大きく発展させていくために、地区の枠を取り払っていきたいと考えています。 今は、日本人教師の派遣には、マッチン・ググラントの補助金は使えませんが、未来の夢計画が始まると、グローバル補助金の対象になります。 そのために、あと2年間、自分たちの拠出金をもとに、更に充実したプロジェクトを目指して、頑張って行きます。 合同プロジェクトを経験してみたい地区、クラブの皆様のご参加を心よりお待ちしています。

あと2年です。 合同プロジェクトは、未来の夢計画に向かっての一つの提案です。 グローバル補助金を活用し、より充実したプロジェクトを行うために、いろいろな方法を考え、実行して行きましょう! もちろん、新地区補助金の活用方法等も含めて、自分たちの地区がどのように未来の夢計画に移行していくのか、しっかりと準備をしていきましょう! 未来の夢計画移行まで あと2年です。

ありがとうございました。