大阪府都市基盤施設長寿命化計画の策定に向けての答申(案) 港湾・海岸施設長寿命化計画 土木構造物編 概要版

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土木構造物の点検の流れ 平成24年11月28日 大阪府都市整備部 事業管理室 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 資料-3 1.
資料4-2 1 平成26年6月24日 《港湾・海岸》. 2 前回の部会・全体検討部会での主な指摘事項 【河川港湾公園部会(H26.5.1)】 ①点検や評価の判断を行う人は其々で必要なスキル・レベルが異なり、補修を行うか否かの 判断などは高度な判断力が必要。現状の判断体制を提示のこと ②将来の維持管理に繋げるために、点検結果のデータベース化、引継ぎ手法を検討.
運動の重点推進事項(期間:10年間) (1)普及啓発 (2)資源循環システムづくり (3)土壌診断の実施 (4)環境にやさしい農業技術の実証・普及 (5)「有機の郷づくり地域」の拡大 1.
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次期循環型社会推進計画について 現行計画の概要 ● 目指すべき循環型社会の将来像(長期的視点) ● 施策の基本方針 現状と課題
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大阪府都市基盤施設長寿命化計画の策定に向けての答申(案) 港湾・海岸施設長寿命化計画 土木構造物編 概要版 大阪府都市基盤施設維持管理技術審議会                                                         大阪府都市基盤施設長寿命化計画の策定に向けての答申(案) 港湾・海岸施設長寿命化計画 土木構造物編 概要版 資料4-4 戦略的維持管理の基本方針 港湾・海岸施設における維持管理・更新の現状と課題 ●港湾・海岸施設における維持管理上の使命⇒利用者の安全確保と利便性の向上、府民の生命と財産を守る ・日常的な維持管理を着実に実践するとともに、予防保全を中心とした計画的な維持管理による都市基盤施設の長寿命化を基本とし、更新時期についても的確に見極めていく等、「効率的・効果的な維持管理を推進」 ・将来にわたり的確に維持管理を実践するため、人材の育成と確保(技術力の向上と継承)に加え、市町村など多様な主体と連携しながら地域単位で都市基盤施設を守り活かしていく「持続可能な維持管理の仕組みを構築」 ・限られた資源(財源・人材)を最大限に活用し、「継続的なPDCAサイクルによるマネジメントを推進」 ≪現 状≫ ◇施設の高齢化が進行 ●港湾⇒基幹的役割を示す係留施設は高度経済成長期に集中的に建設   されたものが多く、10年後には建設後50年以上経過する施設が全体の約4  割を超える ●海岸⇒大阪府が管理する74kmの海岸線には水門・樋門・門扉などの重  要な防災施設があり、10年後には建設後50年以上経過する施設が全体  の約6割を超える 「効率的・効果的な維持管理の推進」のために講ずべき施策 1.点検、診断・評価の手法や体制等の充実  「致命的な不具合を見逃さない安全の視点と施設の長寿命化を図るための確実性の視点を踏まえた手法の導入」  ・国の基準類や他管理者の動向などを踏まえ、点検業務(点検、診断・評価)の再構築を実施  ・鋼構造施設は、開孔の有無や鋼材腐食等に着目し、潜水士による水中肉厚調査を継続的に実施  ・重力式構造物は、目地部の損傷により裏込材が流出する可能性があることから、目地部の点検を重点的に実施  ・目視点検においてエプロン陥没の可能性が見られた場合はレーダー探査等の空洞化調査を実施  ・桟橋式上部工での塩害による鋼材腐食の進行を監視するためコンクリート中塩化物イオン濃度測定等を継続的に実施  ・南海トラフ巨大地震の被害想定シミュレーション結果等を踏まえ海岸保全施設の点検を重点化  ・港湾、海岸施設における一連の点検業務内容について、港湾局内で判定会議を行い判定・評価内容等の確認を実施 2.施設特性に応じた維持管理手法の体系化   「維持管理手法の設定(予防保全対策の拡充、補修時期の最適化)」  ・鋼構造施設は、鋼材腐食や陽極消耗量の理論的劣化予測手法が確立しているため予測計画型の維持管理を実施  ・上記以外で劣化予測手法が確立してない施設は、劣化度判定による状態監視型の維持管理を実施 「更新の考え方(更新時期の最適化)」 ・適切な維持管理のもと基本的には補修を繰り返すが耐震基準等の見直しによる既存不適格や部材毎に補修を行うよりも  経済的な場合などは更新を実施 3.重点化指標・優先順位の設定  ・健全度の低い施設並びに社会的影響度の高い施設などから優先度を設定    ■災害発生後の緊急物資輸送に重要な役割を果たす耐震強化岸壁、取扱貨物量等の多い主力岸壁など    ■災害時に周辺地域へ甚大な被害を及ぼす懸念のあるコンビナート地区の護岸及び廃棄物護岸      ■背後地盤高が低く、浸水被害が大きい防潮堤や背後地が人口密集地である防潮堤    ■南海トラフ巨大地震の被害想定シミュレーション結果等による被害が大きい地域 4.日常的な維持管理の着実な実践  ・日常パトロール(巡視)の実施による不具合箇所等の早期発見、施設の不法または不正な使用防止の徹底  ・直営作業等により「劣化を抑制」する細やかな維持管理・修繕作業を計画的に推進(直営作業の強化) 5.維持管理を見通した新設工事上の工夫、新たな技術、材料、工法の活用と促進策   ・桟橋式上部工の点検孔や点検足場等の設置など、維持管理がしやすい構造の採用を検討  ・コンクリート中の鋼材に腐食が生じないよう、耐腐食性の高い鋼材(エポキシ樹脂塗装鉄筋等)等の使用を検討  ・点検・診断・モニタリングの効率化技術(不可視部分の点検)の導入を検討  桟橋式上部工の鉄筋露出状況 海岸防潮堤の鉄筋露出状況 ≪維持管理の取組≫ ◇維持管理行動計画ルールブックの策定(H18~) ◇大阪府港湾施設維持管理基本計画の策定(H23~) ◇港湾施設(岸壁・物揚場・防波堤)維持管理計画書作成(H22~) ◇施設の長寿命化に資する予防保全対策等を強化(H23~) ・H22:10.5億円 → H25:17.4億円(1.66倍増) 新たな課題 ≪課題:効率的・効果的な維持管理の推進≫ ◇安全に対する視点 ・鋼材腐食、エプロン陥没など不可視部分における不具合への対応 ・劣化状況の評価基準の作成と適正な評価を行えるような仕組みづくり ◇効率的・効果的な維持管理に対する視点 ・港湾法・海岸法改正を踏まえた点検頻度の軽重 ・施設種別毎の最適な補修タイミング ・理論的、経験的劣化予測手法の精度向上 「持続可能な維持管理の仕組みづくり」のために講ずべき施策 1.人材の育成と確保、技術力の向上と継承   ・港湾局内での維持管理講習会の実施など研修制度の充実、国・他管理者との意見交換、(独)港湾空港技術研究所   への技術的相談、国が行う維持管理研修等への参加など、技術力向上に関する取り組みを実施 2.現場や地域を重視した維持管理の実践  ・「地域維持管理プラットフォーム」を活用することで、近隣大学と連携し港湾・海岸施設の適切な維持管理をはじめとした、各  所技術的課題解決等に向けた取り組みを検討 3.維持管理業務の改善と魅力向上のあり方  ・府民に港湾・海岸施設の役割や魅力などの情報発信を行う取り組みを継続して実施[海岸(磯浜)見学会など] ≪課題:持続可能な維持管理の仕組みづくり≫ ◇技術者の育成・確保(技術の継承) ・施設の老朽化に伴う補修や更新が増加する一方、担当職員が減少 ・港湾、海岸業務の経験者の減少 ・近年、建設投資や工事件数の減少に伴い、経験を積む機会が減少