2015/11/7 ~まだ遅くはない!?~ プログラムを作るには? 奥先生②.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
介護支援サービス(ケアマネジメント) 要援護者やその家族がもつ複数のニーズと社会資源 を結びつけること。 要援護者の生活の質を高めること。 保健,医療,福祉,住宅等の各種公的サービスだけ でなく,家族、ボランティア,近隣等の支援とも調整 し,在宅生活を支えていくもの.
Advertisements

カウンセリングナースによる 新しい治療システム -ストレスケア病棟での治療体験と カウンセリングナースの導入- 福岡県大牟田市 不知火病院 院長 徳永雄一郎.
日本産科婦人科学会 産婦人科医療提供体制検討委員会 の活動概要
恵寿総合病院・初期研修システム.
石川県立中央病院
僕らの病院を 僕らの手で盛り上げていこう!
恵寿総合病院・初期研修システム.
ドイツの開業医定員制 このスライドは未発表です。日本では医師の偏在が問題になっていますが、ドイツでは定員制による開業制限があるので偏在を生じません。日本では参考にならないと思いますが、興味がありましたらこのスライドをご利用ください 東京医科歯科大学名誉教授 岡嶋道夫 岡嶋道夫.
ADL維持向上等体制加算の 算定状況に関する実態調査
新しい総合診療専門医制度の動向とそのインパクト
医療法人 社団 カレス アライアンス・ 北海道家庭医療学センター 山田康介
Department of Family Medicine, Mie University
居宅介護支援事業所.
平成26年度 診療報酬改定への要望 (精神科専門領域) 【資料】
金沢大学附属病院 初期臨床研修プログラム 説明会
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備③ 医療・福祉・教育の連携
桑 名 市    市議会定例会[6月] 提出議案の概要について.
新総合診療専攻医育成制度 ~今11月は総合診療医養成プログラム にとってどんな時か~
依田窪病院の諏訪中央病院との深イイ関係 -小規模病院生き残りへのヒント-
第3回はままつCDE研究会 アンケート集計結果
平成25年6月7日(金) 医療保健政策区市町村包括補助事業 台東区 口腔ケア連携推進事業 台東区健康部健康課.
公益社団法人岩手県栄養士会医療職域会 代表 太田代 健二
東京ベイ 浦安市川医療センター.
趣旨  平成22年4月1日厚生労働省(医政発0401第17号) 各都道府県知事にあて発令された文章を受けて 県内各施設における医療的ケアを実践的に 指導できる看護職員を養成することを目的
金沢医療センター 初期臨床研修.
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備④ 資源開拓・創出方法
外科領域専門研修プログラム申請書作成法 日本外科学会専門医制度委員会 北川 雄光.
日本専門医機構形成外科領域 専門医委員会・研修委員会 朝戸裕貴(獨協医科大学形成外科)
平成25年度 堺ブロック 合同総会報告.
小松市民病院     臨床研修プログラム.
廣島総合病院 臨床研修プログラム 月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 一年次 二年次 内科① 内科② 救 急 選択必修
第2回 徳島GMラウンド 徳島県地域医療支援センター 「総合診療の指導力育成事業」
小松市民病院     臨床研修プログラム 小松市民病院初期研修医     北 稚奈.
21世紀のがん対策 大学院 大学病院 腫瘍センター 人材の輩出 「がん対策基本法」 予防・早期発見、がん医療の均てん化、臨床研究の推進
石川県立中央病院
緩和ケアチームの立ち上げ ー緩和ケア医の立場からー
新たに在宅医療に取り組む方のための 研修教材のご案内
伊藤大樹 あおばクリニック 福岡東在宅ケアネットワーク
三重大学医学部附属病院総合診療部 飛松 正樹
輝いて、自宅で ~終わりよければすべてよし~
トータス往診クリニック 国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科 大橋 晃太
外科領域専門研修プログラム FAQ 日本外科学会専門医制度委員会 北川 雄光.
研修医手帳に関する 研究報告.
相談支援従事者初任者研修のカリキュラムの改正について
平成30年8月 府中地区ケアマネジマント モデル 有地.
平成30年度第Ⅰ期東京都主任介護支援専門員研修 受講者推薦要件の概要
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成③ 重症心身障害児者等の ニーズ把握事例 ~久留米市のコーディネートの現状~
施設基準等の届出情報の把握方法 平成31年1月 関東信越厚生局 健康福祉部  地域包括ケア推進課 関東信越厚生局地域包括ケア推進課.
特定非営利活動法人 日本家庭医療学会 副代表理事 葛西龍樹 (公立大学法人 福島県立医科大学 地域・家庭医療部 教授)
認知症ケアパス 在宅生活 家族 地域資源 気づき 軽度 認知症の度合い 重度 終末期 介護・福祉・住まい・住民 地域住民 保健・医療・看護
新たに在宅医療に取り組む方のための 研修教材のご案内
今後めざすべき基本目標 ―「ケアの流れ」を変える―
 認定社会福祉士(医療分野)       制度について 2010年3月30日 (社)日本医療社会事業協会   笹岡 眞弓.
特定非営利活動法人 日本家庭医療学会 副代表理事 葛西龍樹 (公立大学法人 福島県立医科大学 地域・家庭医療部 教授)
オンライン卒後臨床研修評価システム EPOC (Evaluation system of Postgraduate Clinical Training) について 国立大学医学部附属病院長会議常置委員会 教育研修問題小委員会EPOC運営委員会.
(訪問看護ステーション協会、教育ステーション等にて実施)
トピック6 臨床におけるリスクの理解と マネジメント 1 1.
日本産業衛生学会専門医になるまでの過程(新)
日本家庭医療学会の具体的戦略 法人化による組織強化 研修機能の強化 研究活動の支援 海外交流 国内学会、団体との協調
家庭医研修プログラムの現状と将来-家庭医療専門医に向けて-
在宅医療施策の取組状況と今後の展開(案)
埼玉県立大学 SW 成澤俊輔 国際医療福祉大学 PT 山崎大士
緩和ケアチームの立ち上げ (精神科医として)
各施設の悩みなど 西関東グループ.
川崎医科大学心臓血管外科 心臓血管外科専門医認定機構 種本和雄
目 次 第1章 大阪府保健医療計画について 1.医療計画とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
入退院時の多職種連携 医療機関の立場から 安佐北区介護支援専門員連絡協議会 定例研修会 2019年1月16日(水)
三重大学医学部附属病院 総合診療部 竹村 洋典
令和元年度第Ⅱ期東京都主任介護支援専門員研修(新規) 受講者推薦要件の概要
EPOC 管理部門 EPOC運営委員会委員 大川淳 著作権者:EPOC運営委員会 著作者:大川 淳(東京医科歯科大学総合診療部)
Presentation transcript:

2015/11/7 ~まだ遅くはない!?~ プログラムを作るには? 奥先生②

3つ必要 経験できる環境 「経験から学びへ」をサポートする体制 それらを支える基盤・文化

プログラム制定までの予定 研修の細則の確認(11月? まだか!?) 各連携施設に連携の正式依頼 (11月) 研修の細則の確認(11月? まだか!?) 各連携施設に連携の正式依頼 (11月) 具体的研修要綱作成(10月~11月) 病院内のプログラム準備委員会で調整・承認 プログラム提出(12月~2月) 2016年6月 プログラム公募開始 2017年4月 新制度1期生の研修開始

現場から学ぶ 1.経験できる環境

総合診療専門医プログラム 基本プラン 総合診療専門研修Ⅱ 必須小児科 必須救急科 必須内科 その他領域別研修 【整形・産科・外科・皮膚科等】 2015/11/7 総合診療専門医プログラム 基本プラン 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 専攻 1年 総合診療専門研修Ⅱ 【病院総合診療部門】 + 領域別研修(※細則未 2コマまで(ver2)) 必須小児科 領域別研修 必須救急科 2年 必須内科 その他領域別研修 【整形・産科・外科・皮膚科等】 (※当該科指導医必要) 3年 総合診療専門研修Ⅰ  【診療所・小病院】 総合診療専門研修ⅠorⅡ 【病院総診 or 小病院/診療所】 ※“内科医”の一分野という発想ではない 奥先生②

研修の場 専 プログラムの施設体制の基準 <必須> • 総合診療専門研修Ⅰ:診療所・中小病院 • 総合診療専門研修Ⅱ:病院の総合診療部門 • 内科:内科領域の研修病院 • 小児科:小児科領域の研修病院 • 救急科:救急科領域の研修病院 <オプション> • その他(整形外科、産婦人科、精神科等):総合 病院あるいは専門クリニック等 日本専門医機構ホームページ プログラム整備基準 資料6:プログラムの施設体制 より

研修の場 ~プログラム~ 基幹施設 連携施設

基幹施設の要件 ・・を簡単に 1. 専門研修ⅠかⅡの施設 2.常勤のプログラム統括責任者 3.プログラム内での情報共有システム 4.プログラム運営を支援する事務 5.研修に必要な図書や雑誌、ネット環境 6.研究活動 専

総合診療専門研修 I 専 診療所または地域の中小病院(規模は以下の要件を満たせば病床数で は規定しない)で、 外来診療(学童期以下が 5%以上、後期高齢者が10%以上) 訪問診療(在宅療養支援診療所・病院またはこれに準じる施設)および地域包括ケアの研修が可能な施設。 総合診療専門研修指導医を、その部署で同時に研修する専攻医3名あたり1名以上置くこと。

総合診療専門研修Ⅱ 専 総合診療部門を有する病院(規模は以下の要件を満たせば病床数などで規定しない) 一般病床を有し救急医療を提供し、臓器別でない病棟診療(高齢入院患者や 心理・社会・倫理的問題を含む複数の健康問題を抱える患者の包括ケア、癌・非癌患者の緩和 ケア等)と 臓器別でない外来診療(救急も含む初診を数多く経験し、複数の健康問題をもつ患者 への包括的ケアを経験等)の研修が可能な施設。 総合診療専門研修指導医を、その部署で同時 に研修する専攻医3名あたり1名以上置くこと。

内科研修 専 (1)基幹型または協力型臨床研修病院である (2)内科病床数が 50 床以上あること (2)内科病床数が 50 床以上あること  (3)内科常勤医が 5 名以上在籍していること  (4)内科指導医が 3 名以上在籍していること  (5)内科専門研修プログラムに参加している 以上の5つを満たす施設。なお、研修にあたっては 内科指導医が指導すること。

小児科研修 専 常勤の小児科指導医がいる病院で 外来・救急・病棟の(日常的によく遭遇する疾患を 中心とした)研修が行える施設。 小児科専門医等が指導すること。

救急科研修 専 救命救急センターもしくは救急科専門医指定施設、もしくは救急科専門医等が救急担当として専従する一定の規模の医療機関 (救急による搬送等の件数 1000件以上/年)。 救急科専門医あるいは救急に専従する医師が指導すること。

領域別研修(オプション) 専 その他の領域別研修としてプライマリ・ケアと関連の深い診療領域(一般外科・整形外科・精神 科・産科婦人科・皮膚科・眼科・耳鼻科など)の研修を行える病院または診療所。 各領域の専門科指導医を1名以上置くこと。

専門研修指導医? 専 臨床能力、教育能力については、6つのコアコンピテンシーを具体的に実践しているこ となどが求められる。 「レポート」+「指導医講習会(1泊2日程度)」+「試験」   指導医の候補としては、以下の1)~6)が挙げられている。 1)日本PC連合学会認定のプライマリ・ケア認定医、及び家庭医療専門医 2)全自病協・国診協認定の地域包括医療・ケア認定医 3)日本病院総合診療医学会認定医 4)大学病院または初期臨床研修病院にて総合診療部門に所属し総合診療を行う医師 (卒後の臨床経験7年以上) 5)4)の病院に協力して地域において総合診療を実践している医師(同上) 6)都道府県医師会ないし郡市区医師会から≪総合診療専門医専門研修カリキュラムに 示される「到達目標:総合診療専門医の6つのコアコンピテンシー」について地域で実践 してきた医師≫として推薦された医師(同上)

詳しくは専門医機構ホームページ 「プログラム整備基準」を 「細則」がこれから出ることに注意

「教育」体制がないと人はこない 2.「経験から学びへ」をサポートする体制

「総合」を志す若手の気持ち スカウトはたくさん頂く 孤立したくない (例:総合診療科・家庭医を立ち上げるので・・) 討ち死にしたくない 業務内容が忙しすぎて、レジデントが残らない 動けなくなり、勉強会などにいけない 2015.10 地域医療研究会での若手家庭医のキャリア発表より

「経験の場」と「学習支援環境」を支える 3. それらを支える基盤・文化

まとめ 人類未踏の超高齢/多障害/多死社会は目前 財政はひっ迫しリソースは不足する 国は本気で総合医を育てようとしている H29より専攻医育成開始予定 これからまさにプログラム作成の段階 病院とプログラム責任者の覚悟が問われる

2015/11/7 地域医療の原点は相手の立場になること 奥先生②

不易流行

総合医を育てることが 患者を守り、病院を守り、地域を守る に繋がる 総合医を育てることが 患者を守り、病院を守り、地域を守る に繋がる

6コアコンピタンス 人間中心の医療・ケア 2. 包括的統合アプローチ 1)未分化で多様かつ複雑な健康問題への対応 2015/11/7 6コアコンピタンス 人間中心の医療・ケア 1)患者中心の医療 2)家庭志向型医療・ケア 3)患者・家族との協働を促すコミュニケーション  2. 包括的統合アプローチ 1)未分化で多様かつ複雑な健康問題への対応 2)効率よく的確な臨床推論 3)健康増進と疾病予防 4)継続的な医療・ケア 3. 連携重視のマネジメント 1)多職種協働のチーム医療 2)医療機関連携および医療・介護連携 3)組織運営マネジメント 4. 地域志向アプローチ 1)保健・医療・介護・福祉事業への参画 2)地域ニーズの把握とアプローチ 5. 公益に資する職業規範 1)倫理観と説明責任 2)自己研鑽とワークライフバランス 3)研究と教育 6. 診療の場の多様性 1)外来医療 2)救急医療 3)病棟医療 4)在宅医療 奥先生②