教育支援センター技術支援課 関根啓由・吉元貴士・加茂清一 長谷川寛行・牧嶋良美・千葉顕・吉澤好良

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国立天文台 先端技術センター 金子慶子, A. Gonzalez, 福嶋美津広, 藤井泰範, 浅山信一郎
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車両系木材伐出機械の保有台数の推移  林業の現場で使用されている車両系木材伐出機械の保有台数は、平成23年度までの10年間で減少傾向にあるが、比較的操作が困難な機械(※)の合計保有台数は、約5,000台の増加となっている。 走行集材機械 比較的操作 が困難な 機械(※) 資料出所:林野庁業務資料を基に加工したもの.
研修会の内容 時間の目安・・・1時間程度(規模による) ①危機管理・・・・15分 ●「プール開放」の説明 ●監視時の留意点
長野大学における科研費等の運営・管理について
特別支援教育総合推進事業 特別支援教育 推進員 高等学校 1(新)特別支援教育総合推進事業【4,752千円】 県教育委員会 特別支援学校
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教育支援センター技術支援課 関根啓由・吉元貴士・加茂清一 長谷川寛行・牧嶋良美・千葉顕・吉澤好良 「もの作り」支援における       安全管理 教育支援センター技術支援課   関根啓由・吉元貴士・加茂清一   長谷川寛行・牧嶋良美・千葉顕・吉澤好良 1

機械系工作室概要 業務内容   工作機械を用いた実験・実習   卒業研究等の実験装置製作支援 スタッフ   6名(専任4名,臨時2名)

機械系工作室利用状況 授業(精密・機械・動力機械) 春セメ: 3科目(週9時間) 秋セメ: 2科目(週6時間) 授業外利用状況   春セメ: 3科目(週9時間)   秋セメ: 2科目(週6時間) 授業外利用状況     年間延べ2,500件(5,200時間)    卒業研究(精密・機械・動力)    チャレンジセンタ-(学生フォーミュラ)    ル・マンプロジェクト

授業外利用件数(2009年度) 12月462件

「もの作り」に関する 学生の現状 ケガや工具備品等の破損事故 増加の傾向にある 「もの作り」経験の無い学生の増加   「もの作り」に関する           学生の現状 「もの作り」経験の無い学生の増加 危険に関する認識の少ない学生の増加 ケガや工具備品等の破損事故      増加の傾向にある

目的 「もの作り」における『学生の安全確保』 安全管理の改善 1.安全管理委員会を設立 2.安全管理改善システムの構築

汎用旋盤 7

旋盤加工の危険事例

旋盤加工の破損例

旋盤加工の事故 危険度 回転中のチャックに巻き込まれる 大 切粉の飛散 工作物の固定力不足による飛散 チャックハンドルを付けたままの回転 回転中の工作物を触る 大 小

汎用フライス盤

フライス盤加工の危険事例

フライス盤加工における破損例

フライス盤加工の事故 危険度 回転中の工具に手を触れる 大 早送りによる工具と工作物の衝突 切粉の飛散 手順を誤り作業を行う 固定力不足による工作物の飛散 大 小

工作機械全般の事故 危険度 回転部に巻き込まれる 切粉の飛散 切粉を直接指で触る 大 切削工具の落下 工作物のバリ 重量物運搬時の支持不良 小

事故の発生要因と改善 ・安全啓発 ・利用規定の改善 利用規定違反 ・利用教育の改善 ・貸出管理の改善 不慣れ・知識不足 注意力不足 体調不良  操作法の 不慣れ・知識不足 注意力不足 体調不良 ・安全啓発

安全管理改善の取組み 1.利用規程 2.服装 3.工作機械の操作方法 4.ホームページ作成 5.PDCAサイクル

1.利用規定 夜間延長利用時間の短縮   (22時から20時までに) 夜間延長利用時の責任者の明確化   (利用申請書の書式化) 誓約書提出の義務化

1.1貸出管理の改善 学生証 誓約書 利用者の誓約書提出義務化 学生証で認証 誓約書提出者の登録 PCモニター上で利用状況管理 規約を理解して使用します 名前 ○○ ○○ 利用者の誓約書提出義務化 学生証で認証 誓約書提出者の登録 PCモニター上で利用状況管理

2.服装 防護メガネ着用の徹底 安全靴の着用推奨 (サンダル着用禁止) 名札着用(学生証携帯) 巻き込み防止 (髪の毛,袖口,  (サンダル着用禁止) 名札着用(学生証携帯) 巻き込み防止  (髪の毛,袖口,        フード紐,手袋) 20

3.工作機械の操作方法 利用説明会出席の義務化 利用説明会での配布資料の充実 1.機械操作時の注意事項をまとめた冊子 の配布.   1.機械操作時の注意事項をまとめた冊子     の配布.   2.研究室掲示用の資料配布. 21

3.1 安全啓発(掲示紹介) 掲示による注意喚起   1.注意事項を入口に掲示   2.機械ごとに注意事項を掲示

4.ホ-ムページ ホームページの公開   1.利用・服装規定の徹底   2.工作機械の特徴紹介   3.機械操作時の注意点     を解説   4.加工事例紹介

5. PDCAサイクルによる 改善の取組 ①PLAN(計画) 安全管理基準策定 ②DO(実行) 基準により行動 ④ACTION(改善) 学生の安全と満足度向上! ④ACTION(改善) 運営委員会で評価 来年度の課題を策定 ③CHECK(検討) 学生の動向 安全性の確認

結言 1.学生のケガを防止 2.学生の満足度と質の向上 3.外部評価の向上 もの作りにおける事故・ケガから学生を回避する  もの作りにおける事故・ケガから学生を回避する       1.安全管理委員会を設立       2.安全管理改善システムの構築 1.学生のケガを防止 2.学生の満足度と質の向上 3.外部評価の向上