今さら聞けない・・・ ポリオとポリオ根絶プログラムの真実

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今さら聞けない・・・ ポリオとポリオ根絶プログラムの真実 第16回JRIC総会 in Sapporo 2013年9月7日 今さら聞けない・・・ ポリオとポリオ根絶プログラムの真実 関場 慶博 弘前アップルRC

Polioは、正式名poliomyelitisの略語。発音は、ポリオマイアライタスです。Polioの意味は灰白色、Myelitisの意味は脊髄炎。 つまり、脊髄灰白色部(前角部)の急性炎症です。この前角部には運動ニューロンがあります。8ページを参照下さい。

当初の予定より13年も遅れている。根絶は難しいのでは? 99%根絶なった。 もう少しだ! 2013年9月3日現在 ポリオ流行国  3 発生数    250 当初の予定より13年も遅れている。根絶は難しいのでは?

人類とポリオとの戦いの歴史 世  界 日  本 ロータリー BC1580-1350 第エジプト18王朝の石碑像 1840 ドイツで最初の注意深い臨床的記述 1905 スウェーデンで流行 1916 米国で大流行 1952 米国でポリオ最悪の流行 1955 Jonas Salk 博士の不活化ワクチン 1959 輸入IPV接種開始 1960 北海道でポリオ流行、全国で1型ポリオ流行 1961 Albert Sabin 博士の生ワクチン(1型&2型) ポリオ生ワクチン緊急輸入、全国一斉集団接種 1962 生ワクチン3型 1963 Trivalent (3価)ワクチン 1964 予防接種法上で国産OPV接種可能となる 1967 WHO天然痘根絶計画発表 1979 フィリピンで600万人の小児へワクチン投与 1980 天然痘根絶宣言 1985 ポリオ・プラス計画発表 1988 WHO総会で「2000年までにポリオ根絶」決議  GPEI(WHO, UNICEF, CDC, RI, 各国政府) 2億4,700万ドル募金達成 1994 アメリカ地域でのポリオ根絶宣言 2000 西太平洋地域でのポリオ根絶宣言 2001 ヨーロッパ地域でのポリオ根絶宣言 2003 募金総額5億ドルに 2009 寄付総額が8億ドルに 2011 インドでポリオ最後の症例 2012 インドがポリオ流行国リストから外れる 寄付総額が12億ドルに 2014 インドでのポリオ根絶宣言(予定) 2018 世界からのポリオ根絶宣言(予定)

人類とポリオとの戦いの歴史 世  界 日  本 ロータリー BC1580-1350 第18エジプト王朝の石碑像 1840 ドイツで最初の注意深い臨床的記述 1905 スウェーデンで流行 1916 米国で大流行 1952 米国でポリオ最悪の流行 1955 Jonas Salk 博士の不活化ワクチン 1959 輸入IPV接種開始 1960 北海道でポリオ流行、全国で1型ポリオ流行 1961 Albert Sabin 博士の生ワクチン(1型&2型) ポリオ生ワクチン緊急輸入、全国一斉集団接種 1962 生ワクチン3型 1963 Trivalent (3価)ワクチン 1964 予防接種法上で国産OPV接種可能となる 1967 WHO天然痘根絶計画発表 1979 フィリピンで600万人の小児へワクチン投与 1980 天然痘根絶宣言 1985 ポリオ・プラス計画発表 1988 WHO総会で「2000年までにポリオ根絶」決議  GPEI(WHO, UNICEF, CDC, RI, 各国政府) 2億4,700万ドル募金達成 1994 アメリカ地域でのポリオ根絶宣言 2000 西太平洋地域でのポリオ根絶宣言 2001 ヨーロッパ地域でのポリオ根絶宣言 2003 募金総額5億ドルに 2009 寄付総額が8億ドルに 2011 インドでポリオ最後の症例 2012 インドがポリオ流行国リストから外れる 寄付総額が12億ドルに 2014 インドでのポリオ根絶宣言(予定) 2018 世界からのポリオ根絶宣言(予定)

人類とポリオとの戦いの歴史 世  界 日  本 ロータリー BC1580-1350 第エジプト18王朝の石碑像 1840 ドイツで最初の注意深い臨床的記述 1905 スウェーデンで流行 1916 米国で大流行 1952 米国でポリオ最悪の流行 1955 Jonas Salk 博士の不活化ワクチン 1959 輸入IPV接種開始 1960 北海道でポリオ流行、全国で1型ポリオ流行 1961 Albert Sabin 博士の生ワクチン(1型&2型) ポリオ生ワクチン緊急輸入、全国一斉集団接種 1962 生ワクチン3型 1963 Trivalent (3価)ワクチン 1964 予防接種法上で国産OPV接種可能となる 1967 WHO天然痘根絶計画発表 1979 フィリピンで600万人の小児へワクチン投与 1980 天然痘根絶宣言 1985 ポリオ・プラス計画発表 1988 WHO総会で「2000年までにポリオ根絶」決議  GPEI(WHO, UNICEF, CDC, RI, 各国政府) 2億4,700万ドル募金達成 1994 アメリカ地域でのポリオ根絶宣言 2000 西太平洋地域でのポリオ根絶宣言 2001 ヨーロッパ地域でのポリオ根絶宣言 2003 募金総額5億ドルに 2009 寄付総額が8億ドルに 2011 インドでポリオ最後の症例 2012 インドがポリオ流行国リストから外れる 寄付総額が12億ドルに 2014 インドでのポリオ根絶宣言(予定) 2018 世界からのポリオ根絶宣言(予定)

米国(1916年) ポリオ患者 27,363人 死亡者 7,179人(26.2%) 米国最悪の年 (1952年) 57,879人

人類とポリオとの戦いの歴史 世  界 日  本 ロータリー BC1580-1350 第エジプト18王朝の石碑像 1840 ドイツで最初の注意深い臨床的記述 1905 スウェーデンで流行 1916 米国で大流行 1952 米国でポリオ最悪の流行 1955 Jonas Salk 博士の不活化ワクチン 1959 輸入IPV接種開始 1960 北海道でポリオ流行、全国で1型ポリオ流行 1961 Albert Sabin 博士の生ワクチン(1型&2型) ポリオ生ワクチン緊急輸入、全国一斉集団接種 1962 生ワクチン3型 1963 Trivalent (3価)ワクチン 1964 予防接種法上で国産OPV接種可能となる 1967 WHO天然痘根絶計画発表 1979 フィリピンで600万人の小児へワクチン投与 1980 天然痘根絶宣言 1985 ポリオ・プラス計画発表 1988 WHO総会で「2000年までにポリオ根絶」決議  GPEI(WHO, UNICEF, CDC, RI, 各国政府) 2億4,700万ドル募金達成 1994 アメリカ地域でのポリオ根絶宣言 2000 西太平洋地域でのポリオ根絶宣言 2001 ヨーロッパ地域でのポリオ根絶宣言 2003 募金総額5億ドルに 2009 寄付総額が8億ドルに 2011 インドでポリオ最後の症例 2012 インドがポリオ流行国リストから外れる 寄付総額が12億ドルに 2014 インドでのポリオ根絶宣言(予定) 2018 世界からのポリオ根絶宣言(予定)

ポリオワクチンのフィールドテスト 報告書(1954年)

Rancho Los Amigos National Rehabilitation Center ポリオは致死率の高い疾患でした 延髄型ポリオは呼吸マヒを起こす→人工肺(鉄の 肺)の開発へ(1927-1931年) Jonas Salk 博士のワクチン:1952年から試験 が始まり、1955年4月成功 Albert Sabin 博士のワクチン:1957年から旧ソ 連で試験が始まり、1961年に実用化され、世界 中にライセンスされた   左から、セービン博士、ソーク博士、オコーナー理 事長(March of Dimes)、1961年 Rancho Los Amigos National Rehabilitation Center

人類とポリオとの戦いの歴史 世  界 日  本 ロータリー BC1580-1350 第エジプト18王朝の石碑像 1840 ドイツで最初の注意深い臨床的記述 1905 スウェーデンで流行 1916 米国で大流行 1952 米国でポリオ最悪の流行 1955 Jonas Salk 博士の不活化ワクチン 1959 輸入IPV接種開始 1960 北海道でポリオ流行、全国で1型ポリオ流行 1961 Albert Sabin 博士の生ワクチン(1型&2型) ポリオ生ワクチン緊急輸入、全国一斉集団接種 1962 生ワクチン3型 1963 Trivalent (3価)ワクチン 1964 予防接種法上で国産OPV接種可能となる 1967 WHO天然痘根絶計画発表 1979 フィリピンで600万人の小児へワクチン投与 1980 天然痘根絶宣言 1985 ポリオ・プラス計画発表 1988 WHO総会で「2000年までにポリオ根絶」決議  GPEI(WHO, UNICEF, CDC, RI, 各国政府) 2億4,700万ドル募金達成 1994 アメリカ地域でのポリオ根絶宣言 2000 西太平洋地域でのポリオ根絶宣言 2001 ヨーロッパ地域でのポリオ根絶宣言 2003 募金総額5億ドルに 2009 寄付総額が8億ドルに 2011 インドでポリオ最後の症例 2012 インドがポリオ流行国リストから外れる 寄付総額が12億ドルに 2014 インドでのポリオ根絶宣言(予定) 2018 世界からのポリオ根絶宣言(予定)

ポリオ生ワクチン1300万人分の緊急輸入を報じる新聞

1980年代以降のポリオ症例はすべてワクチン関連麻痺症例 日本のポリオ 患者数の推移:1947年 - 現在 北海道等でポリオ大流行 ポリオ生ワクチン(OPV)の緊急輸入  スライド1. このスライドは日本で報告されたポリオ症例数を年別に示してあります。大流行があった1960年がピークになっていますが、1961年春に別の流行の恐れがありました。1960年に北海道で始まる流行がありましたが、1961年には九州地方で流行の兆しが見られました。 1961年7月、厚生省の古井氏の判断に基づき、OPVの緊急輸入が行われ、わずか1ヶ月で全国の小学生までの幼児・子どもあわせて1,300万人が予防接種を受けました。このすばらしい成功によって、日本の疾病予防対策を実行する政府の管理力が優れているということがわかりました。他の流行の恐れはありましたが、このワクチンがポリオの発症を抑制したという点でも、結果はすばらしいものでした。ご覧のように、表のカーブが急激に下がっているのは、ワクチンの影響がすごかったということを示しています。 1962年に正式なOPVの使用が認められました。OPVの有効性はポリオの流行を止めるだけでなく、散発的ポリオ発生も少なくなり、その後数年以内に事実上のポリオフリーの状態を達成しました。 全国一斉に予防接種を実施するという私たちの戦略は後に“一掃作戦”と呼ばれ、時には軍の援助を得て、多くの国々で実践されました。これはポリオ根絶に大いに貢献しました。 OPVによる定期予防接種 1964 - 1980年代以降のポリオ症例はすべてワクチン関連麻痺症例 1950 1960 1970 1980 1990 2000

人類とポリオとの戦いの歴史 世  界 日  本 ロータリー BC1580-1350 第エジプト18王朝の石碑像 1840 ドイツで最初の注意深い臨床的記述 1905 スウェーデンで流行 1916 米国で大流行 1952 米国でポリオ最悪の流行 1955 Jonas Salk 博士の不活化ワクチン 1959 輸入IPV接種開始 1960 北海道でポリオ流行、全国で1型ポリオ流行 1961 Albert Sabin 博士の生ワクチン(1型&2型) ポリオ生ワクチン緊急輸入、全国一斉集団接種 1962 生ワクチン3型 1963 Trivalent (3価)ワクチン 1964 予防接種法上で国産OPV接種可能となる 1967 WHO天然痘根絶計画発表 1979 フィリピンで600万人の小児へワクチン投与 1980 天然痘根絶宣言 1985 ポリオ・プラス計画発表 1988 WHO総会で「2000年までにポリオ根絶」決議  GPEI(WHO, UNICEF, CDC, RI, 各国政府) 2億4,700万ドル募金達成 1994 アメリカ地域でのポリオ根絶宣言 2000 西太平洋地域でのポリオ根絶宣言 2001 ヨーロッパ地域でのポリオ根絶宣言 2003 募金総額5億ドルに 2009 寄付総額が8億ドルに 2011 インドでポリオ最後の症例 2012 インドがポリオ流行国リストから外れる 寄付総額が12億ドルに 2014 インドでのポリオ根絶宣言(予定) 2018 世界からのポリオ根絶宣言(予定)

Global Polio Eradication Initiative

★1985年★ 350,000件以上のポリオ発生 125カ国以上のポリオ流行国

ウィルス根絶の条件 ウィルスが人と人との間のみで伝搬 ウィルスの変異がない 有効で、接種が容易で、安価なワクチン

人類とポリオとの戦いの歴史 世  界 日  本 ロータリー BC1580-1350 第エジプト18王朝の石碑像 1840 ドイツで最初の注意深い臨床的記述 1905 スウェーデンで流行 1916 米国で大流行 1952 米国でポリオ最悪の流行 1955 Jonas Salk 博士の不活化ワクチン 1959 輸入IPV接種開始 1960 北海道でポリオ流行、全国で1型ポリオ流行 1961 Albert Sabin 博士の生ワクチン(1型&2型) ポリオ生ワクチン緊急輸入、全国一斉集団接種 1962 生ワクチン3型 1963 Trivalent (3価)ワクチン 1964 予防接種法上で国産OPV接種可能となる 1967 WHO天然痘根絶計画発表 1979 フィリピンで600万人の小児へワクチン投与 1980 天然痘根絶宣言 1985 ポリオ・プラス計画発表 1988 WHO総会で「2000年までにポリオ根絶」決議  GPEI(WHO, UNICEF, CDC, RI, 各国政府) 2億4,700万ドル募金達成 1991 ソ連邦崩壊 冷戦構造集結 1994 アメリカ地域でのポリオ根絶宣言 2000 西太平洋地域でのポリオ根絶宣言 2001 ヨーロッパ地域でのポリオ根絶宣言 2003 募金総額5億ドルに 2009 寄付総額が8億ドルに 2011 インドでポリオ最後の症例 2012 インドがポリオ流行国リストから外れる 寄付総額が12億ドルに 2014 インドでのポリオ根絶宣言(予定) 2018 世界からのポリオ根絶宣言(予定)

もし、ソ連邦が崩壊していなかったら・・・・・ 歴史に if はタブーですが・・・  もし、ソ連邦が崩壊していなかったら・・・・・  当初の予定通り、2000年までにポリオは根絶されていたに違いありません。

ウィルス根絶の条件 ウィルスが人と人との間のみで伝搬 ウィルスの変異がない 有効で、接種が容易で、安価なワクチン 政治的安定(治安の良さ)

新戦略は2018年までにポリオ根絶を目指すものである。  新戦略は2018年までにポリオ根絶を目指すものである。  世界的にポリオ伝搬がなくなるように、すべての未接種の子どもにワクチン接種を行う。  野生株およびワクチン由来株の両方を根絶するために、不活化ワクチンへの導入をすべての国で進めていく。  治安の悪さがプログラムの進行を妨げている大きな要因である。そこで、市民と治安部隊との連携を強め、国境付近などの治安の悪い場所でのワクチン接種を確実なものにしていく。  根絶国での定期接種を徹底させていく。  根絶からコントロールへ目的を変えるなら、年間20万人のポリオ発生が推測される。

私たち科学者集団のメンバーは、ポリオ根絶が地球規模の健康課題として最優先の喫緊の課題であることを宣言する。根絶および最終局面ための戦略計画を支持し、世界社会に対して、戦略計画実施のために各自の役割を間違いなく果たされることを呼びかけ、次の事項を要請する。 1. 低コストの不活化ワクチンなどの新しいツールを開発し、低所得国へ供給すること。 2. 流行国のリーダーと国際プログラム担当者とはウィルス伝搬阻止のためにお互いに協力しあうこと。 3. 流行国政府は、治安の確保を図り、宗教指導者との間の意思疎通をよくすること。 4. 非流行国政府は、定期接種の確実な実施を行うこと。 5. 戦略プランのための財政的支援を行うこと。 6. 世界の市民社会はポリオ根絶への努力を支持すること。

Polio Eradication & Endgame Strategic Plan 2013-2018 2014年末までに全ての野生株の伝搬を無くす。 120日以内にcVDPVによる流行も無くす。

All figures in US$ millons ポリオ根絶にかかるお金 2013-2018年 免疫付与活動 $2406.80 サーベイランス $ 846.38 ポリオウィルス封じ込め $ 48.70 運営活動 $1879.79 その他 $ 343.13 計 $5524.80 All figures in US$ millons

★2013年9月3日★ ポリオ流行国 3ヶ国 250例

Total in endemic countries Year-to-date 2013 Year-to-date 2012 Total in 2012 Pakistan 27 29 58 Afghanistan 4 17 37 Nigeria 45 83 122 Chad 5 Ethiopia 1 Kenya 13 Somalia 160 Niger Total 250 134 223 Total in endemic countries 76 129 217 Total outbreak 174 6 Data in WHO as of 04 September 2012 data and 03 September 2013 for 2013 data

ウィルス根絶の条件 ウィルスが人と人との間のみで伝搬 ウィルスの変異がない 有効で、接種が容易で、安価なワクチン 政治的安定(治安の保持) 政官の積極的関与 衛生環境の改善 子どもたちとの約束を守ろうとする人々 の熱意(奉仕の心)

Polio eradication can be our generation’s legacy to all future generations. Only working together we can make history and end polio.  ポリオ根絶は、未来の人々への私たちが残す遺産となることでしょう。  ともに協力し合うことでのみ、私たちは歴史を創ることができるのです。ポリオを根絶することができるのです。

「この世は生きるに値するんだ、ということを子どもたちに伝えたい」