小テスト解説 10進数91を8ビット固定長の2進数で表せ、また、―91を1の補数表現、2の補数表現で表せ。(15) 91 = 64 + 16 + 8 + 2 + 1 10進 91 =2進 01011011 1の補数表現 10進 ―91 =2進 10100100 2の補数表現 10進 ―91 =2進 10100101
小テスト解説 CDの規格をサンプリング周波数44.1kHz、2ch、ダイナミックレンジ16 bit、録音時間74分間とする。データ容量をbitおよびbyteで答えよ。(10) 44,100×16×2×74×60=6,265,728,000 bit 6,265,728,000÷8=783,216,000 byte 加法混色においてR、G、B 各4ビットとすると表現できる色の数はいくつか?(5) 24×24×24=212=4,096色
小テスト解説 VGA(640×480)でRGB各8bit階調とする。1画面のデータ容量をbitとbyteで答えよ。また、1秒間に30コマの動画の場合、この画像5分間のデータは何 kbyte になるか。(15) 8 x 3 x 640 x 480 = 7,372,800 bit = 921,600 byte = 900 x 210 byte = 900 kbyte 900 kbyte ×30×5×60 = 8,100,000 kbyte
小テスト解説 x y NOT x x AND y (NOT x) OR (x AND y) 1
コンピュータの構造1 (構成と規格、外部記憶装置) 授業展開#6 コンピュータの構造1 (構成と規格、外部記憶装置)
コンピュータの構成 本体 ディスプレイ キーボード マウス プリンタ
コンピュータの5大機能 制御装置:CPU 演算装置:CPU 記憶装置:メモリ 入力装置:キーボード、マウスなど 出力装置:ディスプレイ、プリンタなど
本体の中身 CPU(Central Processing Unit)(中央処理装置) メインメモリ(主記憶) バス(通信線) CPU バス
CPUの機能 記憶装置:メインメモリより高速。レジスタ 演算装置:計算・判断をおこなう。ALU 制御装置:各装置に指示をする。 レジスタ:1回に処理できる情報量 8、16、32、64ビット クロック:CPUの動作基準となる時間の単位。 CPUの処理する各命令は、この1クロックの 整数倍の処理時間で必ず実行される。 1GHz(10億/秒)。 CPU クロックシグナル
CPUの構造 メインメモリ CPU プログラム領域 命令キャッシュ よく使用される命令 命令キャッシュのアドレス を指定して、命令を取り出す 命令フェッチユニット 命令デコーダ 命令を解読する データ領域 演算ユニット 演算処理 データキャッシュ レジスタ群
CPUの命令実行サイクル 命令FET(Fetch):命令を取り出す DEC(Decode):取り込まれた命令を変換 ADR(Address):オペランドのアドレスを指定 オペランドFET:オペランドデータを取り出す EXE(Execute):演算処理 WRB(Write back):演算結果をデータキャッシュもしくはレジスタに書き込む。 命令1つを処理するのに6クロックかかる。 オペランド:コンピュータプログラミングにおいて、演算の対象となる値や変数のこと
CPU(8086)のレジスタ フラグ・レジスタ F AH AL 主レジスタ アキュームレータ AX BH BL ベース・レジスタ BX CH フラグ・レジスタ F AH AL 主レジスタ アキュームレータ AX BH BL ベース・レジスタ BX CH CL ポインタ/インデックス・レジスタ カウント・レジスタ CX DH DL データ・レジスタ DX スタック・ポインタ SP セグメントレジスタ ベース・ポインタ BP コード・セグメント CS ソース・インデックス SI データ・セグメント DS デスティネイト・インデックス DI エクストラ・セグメント ES インストラクション・ポンタ IP スタック・セグメント SS
処理速度 MIPS 1MIPSは1秒間に100万回の命令処理能力があることを示す。実際のアプリケーションを使った実用的な性能指標として SPECint などのベンチマークが標準化され、MIPS値はほとんど使われなくなった。 FLOPS 1MFLOPSは1秒間に100万回の浮動小数点演算ができることを示す。富士通では2010年までに3PFLOPSを超えるスパコンの開発を目指している。 ペタ(P):1015を表す接頭辞
処理速度の例 CPU の MIPS 値(クロックMHz) 16ビット 16ビット 32ビット 32ビット MIPS Intel 社 Motorora 社 NEC 社 0.4 8086(5) 0.6 80186(8) 1.0 68000 1.5 80286(8) V60 4.0 80386(16) 68010 4.5 68020(33) 6.6 V70 8.0 80386(33) 9.0 68030(33) 10 V80 13.5 68040(33) 17 80486(25) 16ビット 16ビット 32ビット 32ビット
SPEC Standard Performance Evaluation Corporation(標準性能評価法人) SPECint:整数演算の性能を評価 SPECfp:浮動小数点数演算の性能を評価 コンピュータのハードウェアやソフトウェアの処理速度を計測する試験をベンチマークと言う。試験用に作成されたソフトウェアを実行し、処理の完了までにかかる時間を計測することで、製品間の比較を行なう。
メモリ メインメモリ :プログラムやデータを格納する。 速い。電源を切ると内容は消滅。 ハードディスク:プログラムやデータを格納する。 メインメモリ :プログラムやデータを格納する。 速い。電源を切ると内容は消滅。 ハードディスク:プログラムやデータを格納する。 遅い。電源を切っても内容は保存。 キャッシュメモリ:高速なメモリ。 メインメモリとCPUを橋渡しする。 仮想記憶 :メインメモリが不足するときに ハードディスクをメインメモリの ように使用。
メモリ RAM:Random Access Memory 電源を切ると内容が消える(揮発性)。書き込み可能。 電源を切ると内容が消える(揮発性)。書き込み可能。 ROM:Read Only Memory: あらかじめ情報が書き込まれている。電源を切っても情報は消えない(不揮発性)。 書き込みはできない。
RAMの分類 DRAM:Dynamic RAM 1セル~トランジスタ(1)+コンデンサ(1) 回路が単純で安価、大容量化容易 DRAM:Dynamic RAM 1セル~トランジスタ(1)+コンデンサ(1) 回路が単純で安価、大容量化容易 リフレッシュ(コンデンサへの電荷の供給)が必要 PCのメインメモリー用 SRAM:Static RAM 1セル~トランジスタ(4~6) リフレッシュ不要、高速 高集積困難、高価 キャッシュメモリー用
DRAMの分類 非同期DRAM(旧製品) 同期DRAM(SDRAM):外部バスインターフェースが一定周期のクロック信号に同期して動作するよう改良されたDRAM 。 SDRAM ~133Mbps DDR 200~400Mbps DDR2 400~800Mbps DDR3 800~1667Mbps(検討中)
メモリ CPU メインメモリ (レジスタ) 一次キャッシュ 二次キャッシュメモリ ハードディスク (仮想メモリ) ROM 外部記録装置 FD、MO、CD-R DVD ペンティアム3以降は、2次キャッシュまで 含めてCPUチップの中に入っている。
バス データバス:データの通り道 幅:信号線の数、8、16、32ビット データ転送速度=バス幅×クロック周波数 幅:信号線の数、8、16、32ビット データ転送速度=バス幅×クロック周波数 例:16ビット×10MHz=160×106ビット/秒 =20×106B/秒 LANやUSBなどの表示:8Mbps、10Mbpsなど アドレスバス:CPUがメモリ番地を指定するためのバス このサイズにより制御できるメモリーサイズが変化する。 16ビット:216=64kB 24ビット:224=16MB(80286) 32ビット:232=4GB(80386以降)
仕様の例 2,048KB 1,024KB 800MHz 533MHz 667MHz CPU CPU キャッシュメモリ 1次 インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー T7250 (2GHz)*47(拡張版 Intel SpeedStep(R) テクノロジー搭載*3) インテル(R) Celeron(R) プロセッサー 530 (1.73GHz) キャッシュメモリ 1次 インストラクション用32KB×2/データ用32KB×2 インストラクション用32KB/データ用32KB 2次 2,048KB 1,024KB バスクロック システムバス 800MHz 533MHz メモリバス 667MHz チップセット ATI Radeon(TM) Xpress 1250/SB600 メインメモリ*7 標準容量/最大容量 1GB*8(DDR2 SDRAM/On Board 512MB+SO-DIMM 512MB、デュアルチャネル対応、PC2-5300対応)/4GB スロット数 2スロット[空き1]
補助記憶装置 FD:2D、2DD、2HD、8インチ、5インチ、3.5インチ HDD:数MB~100GB、5400、7200回転/分 CD-ROM:640MB 音楽用:150kB/秒:CLV(Constant Linear Velocity) 高速化のためCAV(Constant Angular Velocity) 例:50倍速=150×50÷1024=7.3MB/秒 CD-R、CD-RW DVD(Digital Versatile Disc):4.7GB(片面1層の場合) DVD-ROM:読み出しのみ DVD-R:1回のみ書き込み可能 DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RW:複数書き込み可能 MO(Magnetic Optical):128MB、230MB、640MB、1.3GB、2.3GB
HDDの構造 ディスクプラタ 読み書きヘッド アーム
HDDの構造 シリンダ すべての面の同一円周上の トラックをすべて集めた円筒 セクタ シリンダ すべての面の同一円周上の トラックをすべて集めた円筒 クラスタ 1 2 トラック トラック HDDの記憶容量=1トラックあたりの記憶容量×1シリンダあたりのトラック数×シリンダ数 1トラックあたりの記憶容量 = 1トラックあたりのクラスタ数×1クラスタあたりのセクタ数×1セクタあたりの記憶容量
FD 規格例(3.5インチ、2HD:両面高密度倍トラック) アンフォーマット時容量:2.0MB フォーマット時容量:1.4MB トラック密度:135 tracks/inch 記録密度:17,434 bits/inch 記憶面数:2 トラック数:80/面 セクタ長:512 byte セクタ数:18/トラック 記憶容量=2×80×512×18 =1,474,560byte≒1,4MB セクタ 1 2 トラック1 トラック0
USBメモリ 記録部:フラッシュメモリ 記憶容量:8メガ~128ギガバイト 専用のドライブ装置を必要としないため利便性が高く、駆動部もないため衝撃にも強い。小型なため可搬性に優れている。 フラッシュメモリ (flash memory) :書き換え可能、不揮発性の半導体メモリ
DVDの規格1 ディスク径・厚等12cm(CD と同じ)・0.6mmX2(二枚張合せ) トラックピッチ 0.74μm・最短ピット長 0.4μm セクター配置 CLV・変調方式 8-16 ビット変調 誤り訂正 RS-PC 方式・使用レーザー 650/635nm 記録容量 片面一層 4.7GB・二層 8.5GB 映像記録方式及び コーデック720x480 画素・29.97 フレーム/秒(2:1 インターレース) MPEG-2 MP@ML 符号化・約 1/40 圧縮(適応可変レート) ※ビデオ部分の最大ビットレート 9.8Mbps ※動きベクトル符号化で約 1/2 DCT(離散コサイン変換)で 約 1/10 可変長符号化で(ハフマン符号)約 1/2 の合計 ※16:9 横方向圧縮モードあり(スクイーズ) 音声記録方式等PCM 直線 16/20/24bit(最大)量子化・96KHz もしくは 48KHz標本化(32/44.1KHz 含む) もしくは、DOLBY AC-3 5.1ch デジタルサラウンド
DVDの規格2 DVD-RW(DVD+RW) DVD-ROM レーザーで相変化書き込み プレス形成したもの 書き換え可能 書き込み不可 レーザーで相変化書き込み 書き換え可能 DVD-ROM プレス形成したもの 書き込み不可 DVD-RAM レーザーで相変化書き込み 書き換え可能 DVD-R(DVD+R) レーザーで色素に書き込み 書き換え不可
HD DVD ・ディスク容量: 再生専用[15GB(片面1層) 30GB(片面2層)] ・レーザー波長:405nm(青紫色レーザー) ・レンズ開口数(NA):0.65 ・データ転送レート:36Mbps ・ディスク直径:120mm ・ディスク厚:1.2mm(光透過保護層厚:0.6mm) ・映像記録方式:MPEG4 AVC / VC-9 / MPEG2 ・音声記録方式:AC3 / MPEG-1 Layer2など
Blue-Ray ・ディスク容量: 再生専用[25GB(片面1層) 50GB(片面2層)] ・レーザー波長:405nm(青紫色レーザー) ・レンズ開口数(NA):0.85 ・データ転送レート:36Mbps ・ディスク直径:120mm ・ディスク厚:1.2mm(光透過保護層厚:0.1mm) ・映像記録方式:MPEG4 AVC / VC-9 / MPEG2 ・音声記録方式:AC3 / MPEG-1 Layer2など
ディスプレイ R、G、B 各8ビットとする 28×28×28=224=16,777,216色 画素数 VGA :横 640×縦 480ドット 28×28×28=224=16,777,216色 画素数 VGA :横 640×縦 480ドット SVGA:横 800×縦 600ドット XGA :横1024×縦 768ドット SXGA:横1280×縦1024ドット UXGA:横1600×縦1200ドット
インタフェース シリアルインタフェース データを1ビットずつ送るインタフェース RS-232C:モデムなど IEEE1394:マルチメディア データを1ビットずつ送るインタフェース RS-232C:モデムなど IEEE1394:マルチメディア IrDA:赤外通信 USB:キーボード、マウスなど パラレルインタフェース 一度に8ビット同時に送るインタフェース SCSI(スカジー):HDD、CD-ROM IDE:内蔵HDD セントロニクス:プリンタ
演習 コンピュータの5大機能を示せ。 CPUの2つの機能を示せ。 バス幅32ビット、クロック数800MHzの時の転送速度はいくらか。 音楽用CDの記録容量は640MBである。転送速度150kB/秒の場合録音時間は何分間か。