アレルギー疾患の検査法と実際 長岡中央綜合病院小児科 太田匡哉 2013.11.16 第2回アレルギーブートキャンプ.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
新潟大学小児科アレルギーチーム 第 2 回アレルギーブートキャンプ 気管支喘息診療~呼吸機能検査について~ 新潟医療センター 高見暁 2013 年 11 月 16 日.
Advertisements

利用規約 役に立つ薬の情報~専門薬学 提供している資料は「同じ会社内、施設内での研修」や「高校生・大学生の プレゼンテーション参考資料」、「市民向けの教材をボランティアで作成す るため」などを想定しています。つまり、当サイトの資料の利用は「教育に 対して、無償で貢献するために使用すること」が大前提です。
偽性低アルドステロン症と発達遅延を 合併した重症アトピー性皮膚炎の 1 症例 立川綜合病院小児科 太田匡哉 小柳貴人 遠藤彦聖 小林代喜夫 すこやかアレルギークリニック 田中泰樹 新潟大学医歯学総合病院小児科 小川洋平 齋藤昭彦.
ワクチン療法の開発(ジェンナー) 英国のジェンナーは、牛飼いの女性から牛 痘に罹ったものが天然痘にならないことを 聞いて、牛痘の接種による天然痘の予防法 を思いついた。牛痘の膿を少年に接種し、 その後真性の凍瘡を接種しても発病を免れ たことから、予防接種の有効性が証明され た。(1796年)
小児の正常値 2003/05/14 - 第4学年 はじめに 患者の年齢によって正常範囲が異なる 通常、検査報告書に添えてある正常値 は成人のものである 医師が正常・異常を総合的に判断する.
学童の呼気中一酸化窒素濃度測定に 影響を与える諸因子の検討 高見暁 (1) 、望月博之 (2) 、荒川浩一 (3) 、坂井貴胤 (1) (1) 新潟県厚生連新潟医療センター (2) 東海大学医学部専門診療系小児科学 (3) 群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野.
学習目標 【第5章 食物アレルギー患児の看護】 1.食物アレルギーの発生機序(I型)を理解できる. 2.食物アレルゲンの種類と侵入経路を理解できる. 3.食物アレルギーの症状を理解できる. 4.食物アレルギーの検査・治療を理解できる. 5.食物アレルギー患児・家族への看護を理解できる. 6.幼稚園・保育園・小学校との連携を理解できる.
第一回 アレルギーブートキャンプ 平成25年7月20日 立川綜合病院 小児科 小柳貴人
質問・解答例.
放射性同位元素等取扱者健康診断問診票 フリガナ 氏 名 学生 職員 指導教官: 内線: 学部 学生番号:
血液・免疫学ユニット 第2回 免疫担当細胞の種類と機能.
アレルギー・アナフィラキシー 山形大学輸血部 田嶋克史.
今年度当院で入院加療を 必要とした食物アレルギーによる アナフィラキシーの2症例
溶出し、粘膜やタンパクを変性させてしまい、
つちだ小児科  土田晋也
経口食物負荷試験の検討 ~昨年下半期の症例から~
マイコプラズマ感染による豚の 慢性呼吸器疾病
新たながん免疫療法における Science
個体と多様性の 生物学 第7回 体を守る免疫機構Ⅱ 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
輸血の適応/適正使用 新鮮凍結血漿 福井大学輸血部 浦崎芳正.
骨格筋のインスリン抵抗性が肥満の引き金 1 参考 最近、エール大学のグループは、骨格筋のインスリン抵抗性がメタボリック症候群を引き起こす最初のステップであることを報告した。BMIが22-24の男性をインスリン感受性度で2グループに分け、食事(55%炭水化物、10%蛋白質、35%脂肪)を摂取してから、筋肉のグリコーゲン量をMRI(核磁気共鳴画像法)で調べたところ、インスリン感受性群に比べて、抵抗性群ではグリコーゲン生成が61%減少していた。肝臓のグリコーゲン量は2群間で有意差はみられなかった。しかし、肝臓の
2型糖尿病患者におけるナテグリニドと メトホルミン併用療法の有効性と安全性の検討
2013年7月20日 新潟大学小児科アレルギーチーム 第1回アレルギーブートキャンプ 気管支喘息診療のポイント 新潟医療センター 高見暁.
アシドーシス起因の疾病発生機序 濃厚飼料多給、或いは粗飼料不足によるルーメンpHの低下 グラム陰性菌細胞壁外膜成分であるエンドトキシンが放出
牛の尿路コリネバクテリウムによる 血尿を主徴とする感染症
高血圧 診断・治療の流れ 診断と治療の流れ 問診・身体診察 二次性高血圧を除外 合併症 臓器障害 を評価 危険因子 生活習慣の改善
第4回倉敷喘息フォーラム 『 小児におけるアレルゲン感作と免疫療法 』 『 成人喘息領域でのアレルゲン免疫療法 』
第5回リーディングプログラム アレルギークリニカルカンファレンス 日 時:平成 26年 6月 18日(水)18:00より
生物学 第12回 体を守る免疫機構 和田 勝.
顔の湿疹様病変 を  治すに あたって 鳴海クリニック院長 鳴 海 淳 郎.
長崎大学熱帯医学研究所 長崎大学医学部歯学部附属病院(熱研内科) 有吉紅也
放射性同位元素等取扱者健康診断問診票 フリガナ 氏 名 学生 職員 指導教官: 内線: 学部 学生番号:
輸血の生理学 大阪大学輸血部 倉田義之.
高齢者の肺炎による死亡率. 高齢者の肺炎による死亡率 誤嚥のメカニズム 誤嚥は、脳卒中や全身麻痺、あるいは麻痺などの症状のない脳梗塞で、神経伝達物質の欠乏によって、咳(せき)反射や、物を飲み下す嚥下(えんげ)反射の神経活動が低下して起こる。
エイズとその予防.
1月16日 免疫 免疫とは何か 抗体 アレルギー エイズ 遺伝子治療.
埼玉医科大学腎臓内科/総合診療内科 岡田浩一
ベーチェット病と診断された患者さまへ 当院では治験に参加して いただける方を募集しております
Case17 6班 小池・越田・後藤 ・古谷野 3.
生命科学基礎C 第9回 免疫Ⅱ 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
「保育所等におけるアレルギー対応」 厚生労働省 平成28年度保育所等事故予防研修会 国立病院機構 福岡病院 名誉院長 西間 三馨
スギ花粉とダニの重複抗原例の 舌下免疫療法について-副作用の検討- はじめに 対象と方法 シダトレン®、 ミティキュア®重複投与例
個体と多様性の 生物学 第6回 体を守る免疫機構Ⅰ 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
表1.百日咳診断(届出)基準の改訂案 (1)1歳未満
非溶血性輸血副作用 神戸大学輸血部 西郷勝康.
口腔アレルギー症候群 花粉症の人は注意 すずかけの木通信 H29.4月号 原因 *ラテックスアレルギーをお持ちの方も要注意です
血液型検査法 名古屋大学輸血部 山本晃士.
樹状細胞療法 長崎大学輸血部 長井一浩.
個体と多様性の 生物学 第7回 体を守る免疫機構Ⅱ 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
小児に特異的な疾患における 一酸化窒素代謝産物の測定 東京慈恵会医科大学小児科学講座 浦島 崇 埼玉県立小児医療センター 小川 潔、鬼本博文.
生命科学基礎C 第8回 免疫Ⅰ 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
研究内容紹介 1. 海洋産物由来の漢方薬の糖尿病への応用
輸血副作用とその対策 2008年6月11日.
血栓性血小板減少性紫斑病 TTP 溶血性尿毒素症候群 HUS
経過のまとめ 家族歴、基礎疾患のない14歳女性 筋力低下、嚥下障害を主訴としてDM発症 DMは、皮膚症状と筋生検にて確定診断
異所性妊娠卵管破裂に対する緊急手術中の輸血により輸血関連急性肺障害(TRALI)を発症した1例
患者さんへの説明補助イラスト -脳せきずい液中のオステオポンチン に関する疾患比較研究- 版
個体と多様性の 生物学 第6回 体を守る免疫機構Ⅰ 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
輸血関連急性肺障害 TRALI 神戸大学輸血部 西郷勝康.
免疫機能と機能低下.
新興感染症の病原体 再興感染症の病原体 病原体の種類 病原体名 ウイルス ロタウイルス、エボラウイルス、T細胞性白血病ウイルス
不規則抗体の意義・ 検査法 名古屋大学輸血部 山本晃士.
あいち健康プラザ 健康度評価システムのコンセプト
脱水・ 循環血液量低下.
生命科学特論B 第7回 免疫 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
食物アレルギー発作時 に使用する 自己注射について
インフルエンザウィルスA型及びB型検出用試薬
アレルギー性鼻炎のおはなし 秋田赤十字病院耳鼻咽喉科 福井奈緒子.
ぜん息コントロールテスト(ACT) 患者のぜん息の重症度や改善の状態を把握する手段として、ピークフロー(メーター)の測定と共に、簡便なACT (Asthma Control Test) 法が有用である。 毎月1回5項目の質問に患者自身で回答(記入)させ、合計点数で患者のぜん息コントロール状態を評価する。(患者の評価が適正かどうかを医師が確認する。)
Pre-NK細胞 NK細胞 Pre-T細胞 Pro-T細胞 T細胞 形質細胞 Pro-B細胞 Pre-B細胞 B細胞 リンパ球系
Presentation transcript:

アレルギー疾患の検査法と実際 長岡中央綜合病院小児科 太田匡哉 2013.11.16 第2回アレルギーブートキャンプ

免疫 Th1/Th2仮説 1986年Mosmannらによって提唱。CD4+T細胞由来のサイトカインの産生パターンによってヘルパーT細胞をTh1、Th2に区別する。アレルギー性炎症には好酸球やB細胞を刺激するTh2サブセットの重要性が確立された。 Th1サブセット Th2サブセット サイトカイン IL-2、IFN-γ、TNF-β IL-4、IL-5、IL-13 転写因子 T bet, STAT1, STAT4 GATAT-3, STAT6 ケモカイン受容体 CXCR3, CCR5 CCR4, CCR8, CXCR4 主な免疫 細胞性免疫 液性免疫 サイトカイン:IL-2 Tリンパ球の増殖とキラーT細胞の誘導、IFN-γマクロファージやNK細胞の活性化、TNF-β 免疫反応の抑制効果 IL-4 肥満細胞の分化増進とB細胞のIgE産生に関与、IL-5 好酸球の分化促進活性化、IL-13 B細胞を刺激しIgEの産生増進 現在はThの他のサブセットも多く同定されている。

アレルギー性炎症に関与するT細胞 Th17:Th1に特異的と考えられていたIFN-γや好中球を引き寄せる作用のあるIL-17を分泌。 Th9:Th2の分泌するIL-9を産生する。 調節性T細胞(Treg細胞):すべてのThを抑える効果がある。免疫反応の抑制や免疫寛容の誘導に関与する。 新生児は抗原と接しておらず、与えられた環境からナイーブT細胞が各種のT細胞へと分化する。(環境因子)

アレルギー性炎症における感作 古典的経路に加えて上皮性サイトカインと呼ばれる新規の免疫反応の関連サイトカインが発見された 古典的回路として、アレルゲン⇒樹状細胞⇒Th2 上皮細胞を介した、アレルゲン⇒上皮細胞⇒natural helper seccなどと呼ばれている自然免疫細胞の両方に 第43回日本アレルギー学会専門医教育セミナーより

Ⅰ型アレルギー ①特異的抗原に感作された患者の粘膜には抗原特異的IgEを細胞表面に持つ肥満細胞が存在する ヒスタミン ロイコトリエン サイトカイン ①特異的抗原に感作された患者の粘膜には抗原特異的IgEを細胞表面に持つ肥満細胞が存在する ②外界より侵入した抗原が肥満細胞の抗原特異的IgEに結合し肥満細胞を活性化させる(IgE抗体依存性アレルギー反応) ③活性化された肥満細胞は二相性にメディエーターを放出する

血清総IgE アレルギー素因のスクリーニング 1967年に石坂医師らが発見 基本はⅠ型アレルギー Ⅳ型や非IgE依存のアレルギーについては有用で無い 液性免疫の発達する生後6か月以降でないと評価できない 小児の正常値は年齢とともに上昇する

1歳未満 20IU/mL以下 1~3歳 30IU/mL以下 4~6歳 110IU/mL以下 7歳~成人 170IU/mL以下 小児の血清総IgE参考基準値 1歳未満 20IU/mL以下 1~3歳 30IU/mL以下 4~6歳 110IU/mL以下 7歳~成人 170IU/mL以下 島津伸一郎, 他:アレルギーの領域, 2:920-925, 1995 森川利夫:血清IgE値の基準値の検討,日本小児アレルギー学会誌 15, 547, 2001

特異的IgE 単項目測定…CAP RAST法が一般的 多項目測定…MASTやRASTのマルチアレルゲンセット 現在の各項目に対するIgEを測定するため過去の感作を見ている 各種測定法の相関性は高いが測定法で用いられるアレルゲンの違いから判定が一致しないこともある 一部の食品(鶏卵、牛乳)の食物アレルギーの負荷試験陽性率と相関があるプロバビリティーカーブはCAP RAST値を使う RAST:radioallergo sorbent test(放射性アレルゲン吸着試験)

食物アレルギーの診療の手引き2011(厚生労働省研究班)より抜粋

食物経口負荷試験が95%以上の陽性的中率 (または特異度)を示す特異的IgE 卵白 牛乳  ピーナッツ 魚 95%陽性的中率 7 15 14 20 年齢 1歳未満 1歳 2歳以上 卵白 13.0 23.0 30.0 牛乳 5.8 38.6 57.3 負荷食品 生卵白 加熱卵白 特異的IgE 卵白 オボムコイド 95%特異度※ 7.4 5.2 30.7 10.8 ※負荷試験陰性者の95%がこの値以下 食物アレルギー診療ガイドライン2012

卵・牛乳のアレルゲン 食品 蛋白質 含有量 特徴 卵白 オボムコイド 11% 熱に安定。水溶液中に溶出。 オボムアルブミン 54% 加熱で抗原性下がる 牛乳 カゼイン 80% チーズの原料 βラクトグロブリン 10% 抗原性強い αラクトグロブリン 4%

小麦のアレルゲン 水溶性蛋白 αアミラーゼ/トリプシンインヒビター(吸入抗原) アシルCoAオキシダーゼなど 水・塩不溶性蛋白(グルテン)  αアミラーゼ/トリプシンインヒビター(吸入抗原)  アシルCoAオキシダーゼなど 水・塩不溶性蛋白(グルテン)  アルコール可溶性…α・β・γ・ω-グリアジン  アルコール不溶性…高分子グルテニン               低分子グルテニン

特異的IgEの細かい話 MASTは少量の血清で多項目を検査できるが溶血で偽陽性が起きるので注意 RASTの1回の検査で13項目までは保険内(多項目を出すときは各施設の医長に確認を勧めます) ヤケヒョウダニ、コナヒョウダニは両方とも室内塵ダニのチリダニ科に属しているためどちらかでよい ハウスダスト1とハウスダスト2の違いは原料の家庭屑を作っている会社の違い。またHDの成分の60%がダニであるためダニを出せばHDは出さなくてもよい。 イヌ上皮とイヌ皮屑では皮屑の方が抗原性が高く出すなら皮屑をオーダーを

RASTの高い低いだけではアレルギーか 特異的IgEの注意点 RASTの高い低いだけではアレルギーか 判断できない Ⅰ型アレルギーじゃないアレルギーの人 IgEの抗原と結合するエピトープの構造が似ていると特定の抗原以外にも反応して偽陽性となる:交差反応

好酸球 IgEより変動しやすく重症度と関連する アレルギー性鼻炎では鼻汁中の好酸球数をカウントし鼻炎の程度を評価する 近年好酸球の抗原提示細胞としての働きとIL-4の供給源として役割が示された。IL-4を産生することでナイーブT細胞をTh2への分化を引き起こしアレルギーに関与する

ヒスタミン遊離試験HRT:histamine release test 全血から好酸球を分離し抗原を加え好酸球から遊離したヒスタミンを測定する 過去の感作ではなく現時点での患者のIgE抗体の関与しているアレルギー反応を細胞レベルで検査できる アラポートHRTがSRLで提出できる。卵白・小麦・牛乳・米・蕎麦・ピーナッツなどの食物系とダニ・ハウスダスト・イヌ上皮・ブタクサなどの吸入系などがある。 食物アレルギーの負荷試験での誘発症状とHRTの結果が相関する報告がある(卵、牛乳、小麦)。

TARC アトピー性皮膚炎(AD)のバイオマーカー ADの重症度が高いほど高値で治療により有意に低下する 表皮角化細胞が産生するTh2を局所に集めるケモカイン(細胞に遊走をもたらすサイトカイン) TARC産生上昇⇒Th2の集積⇒IL-4,IL-13増加⇒B細胞からのIgE分泌増加

小児の年齢ごとのTARC基準値 小児ADの重症度の目安 6-12か月 1367 pg/ml未満 1-2歳 998 2歳以上 743 成人 450 小児ADの重症度の目安 760pg/ml未満 軽症 760pg/ml以上 中等症以上

プリック針:プリックランセット、バイファケイテッドニードル 皮膚テスト 即時型反応の診断にプリック針を用いた皮膚プリックテストが推奨される 乳幼児は特異的IgEよりも感度が高い 皮内テストは偽陽性やアナフィラキシー誘発の危険がある 検査前に抗ヒスタミン薬などは3日間程度休薬する 市販の抗原液(スクラッチエキス)が無ければ新鮮な食品を使ったprick to prickも有用 陰性コントロールとして生理食塩水、できれば陽性コントロールとしてヒスタミン液(10mg/ml)を用意する プリック針:プリックランセット、バイファケイテッドニードル

プリックテストの実際 ・判定は15分後に膨疹(縦mm+横mm/2)を評価する。 ・終わったらステロイド外用をして帰宅する。

呼吸機能検査 喘息の閉塞性換気障害の客観的指標としてフローボリューム曲線が用いられる 発作時は努力肺活量(FVC)、1秒率(FEV1.0)が低下する 非発作時は末梢気道のパラメーターである最大中間呼吸速度(MMF)、V50、V25が重症度に一致して低下する 発作がなく経過してもこれらが改善なければ治療を継続するなど治療方針にも関与する ピークフローメーターは最大呼気流量(PEF)のみの測定であるが安価で自宅で患児の状態を客観的に評価できる。6才くらいから使えることが多い。 定期的に検査することで客観的な指標となる

フローボリューム曲線の評価 気道狭窄があって吐き出せなければ呼気の曲線部分がなだらかになる 発作があれば吸気のピークが低下する

気管支喘息の初診 問診、診察 血液像(好酸球) 総IgE CAP RAST ダニ、(ハウスダスト)、周りにいる動物の皮屑   ダニ、(ハウスダスト)、周りにいる動物の皮屑   幼児・学童ならスギ、カモガヤなどの花粉や真菌 胸部Xp、副鼻腔Xp(副鼻腔炎の鑑別) 呼吸機能検査(学童期以降) (一酸化窒素測定)

アトピー性皮膚炎の初診 問診、診察 血液像(好酸球)、電解質、総蛋白、Alb TARC 総IgE CAP RAST   ダニ、(ハウスダスト)、周りにいる動物の皮屑   乳児なら摂取後湿疹の悪化する食物抗原

食物アレルギーの初診 問診、診察 血液像(好酸球)、Hb、総蛋白、Alb、電解質 総IgE CAP RAST  問診で疑われる項目(多項目なら発症年齢を参考に)  FEIAnなら小麦のω-グリアジニン 後日 プリックテスト HRT 食物負荷試験