新入社員安全教育
今日も事故が 世界では年間2億5000万人が労働災害に遭い、110万人が命を落としている。 (ILO調査) つまり毎日3000人が帰らぬ人となる 他の死亡原因との比較 交通事故 999,000人 戦争 502,000人 暴力 563,000人 HIV/AIDS 312,000人
日本における労働災害 平成19年度 死傷者:106,374人 (休業4日以上に限る) うち死亡者:1,357人
なぜ“安全”を考えるのか けがをしたくはない! 痛い思い、辛い思いをしたくない 健康な従業員がより生産性の高い従業員 災害コストの削減 痛い思い、辛い思いをしたくない 健康な従業員がより生産性の高い従業員 災害コストの削減 法的問題と社会的責任
災害費用 直接費 間接費 直接費と間接費の割合はおよそ1:4である。 直接費:1 間接費:4 医療費(労働者補償を含む。) 賠償金 時間 予定の遅れ 新しい従業員の訓練 清掃/設備修理 法的支払い 直接費と間接費の割合はおよそ1:4である。 直接費:1 間接費:4
法的問題と責任 安全違反の結果として: 訴訟を起こされる。 刑事罰になる。(怠慢な経営者、管理者) 執行機関によって召喚される。 執行機関によって罰金を科される。 執行機関によって操業停止となる。 個人の責任として、被告人となることもある。
労働災害とは? 業務中に生じる傷害、疾病で、次のようなものがある。 設備機械 はさまれ・巻き込まれ・切傷 高所 墜落・転落 設備機械 はさまれ・巻き込まれ・切傷 高所 墜落・転落 可燃物 火災・爆発 化学物質 薬傷・中毒・臓器障害 閉所空間 酸素欠乏症 騒音 聴力損失 作業 腰痛・腱鞘炎など
はさまれ・巻き込まれ・切傷 製造業で最も多い事故 清掃、修理、保守など非定常作業時に多い 機械は手加減をしない
転落・墜落 建設業で最も多い事故 生命に直結
火災・爆発 燃焼、化学反応による 大災害に至る可能性
化学物質による薬傷、臓器、呼吸器障害 化学物質は多様化している 液体、ガス、粉じんの形態で人体に接触 塵肺、肝臓障害など一生の障害も
酸素欠乏症 酸素欠乏症 タンク、ピット内等の作業 生命に直結 毎年、死亡者が出る
聴力損失 機械音、衝突音による 失った聴力は戻らない
腰痛・腱鞘炎など 重量物の運搬 無理な姿勢・作業の繰り返し 慢性化のおそれあり
災害はなぜ起こる?(災害の原因) 事故は次の組み合わせによって引き起こされる。 不安全行為 不安全状態 ルール、手順違反 保護具不使用 安全装置のバイパスなど 不安全状態 不適切な安全装置 不十分なメンテナンス 貧困な作業環境(作業場設計、騒音、照明)
不安全状態の撲滅 不安全状態 簡単に直すことができる 簡単に防ぐことができる 安全監査 安全点検 設備のメンテナンス コミュニケーション(報告、連絡、相談) ハウスキーピング(5S)
不安全行為の撲滅 慣習を変えることは簡単ではない。 “安全風土”(雰囲気)を作ることが最も良い予防 教育訓練の繰り返し 監督者、先輩の率先垂範、積極的な関与 定期的なチェック、監査 表示、掲示 褒賞、表彰制度
災害の原因 原因は作業に起因するものが多い 平成13年製造業が対象
労働災害は新人に多い 構成比に対して多い、経験の浅い人の災害 被災者の10%は経験3ヶ月未満 被災者の25%は経験1年未満
新人に労働災害が多い理由 知らない 出来ない やらない 労働災害のリスク(危険性) ルール(規則、手順、方法) 技能の不足 経験の不足 安全慣習の未浸透
皆さんの責任 危険を認識する。 危険を報告する。 良い作業場状態・5Sを維持する。 安全教育・訓練を最大限に活かし、ルールを守る。 個人用保護具を着用する。 緊急事態に迅速に対応する
ハインリッヒの法則 1件の重大災害の裏には 29件の 軽災害 300件の ヒヤリ・ハット ヒヤリハットや軽症を放置してはならない
安全違反・事故・ヒヤリハットの報告 全てのけが、事故、危険状態、危険行為は直ちに管理者に報告する。この報告によって直ちに是正処置を講じ、次の事故を防ぐことができる。 安全装置の故障、点検結果の不備 化学物質の漏洩、悪臭の発生 5Sの不良 安全ルール違反 作業場での悪ふざけ
5S:仕事の基本 整理 整頓 清掃 必要な物と不要な物を区別し、不要な物を処分すること 必要な物が誰にでも、すぐに取り出せる状態にしておくこと。 清掃 ゴミなし、ヨゴレなしの状態にすること。
5S:仕事の基本 清潔 整理・整頓・清掃を徹底すること。 躾 決められたことを、決められたとおり正しく実行できるように習慣づけること。
安全ルールを守る 安全ルール違反の結果として: 訴訟を起こされる。 刑事罰になる。 執行機関によって召喚される。 執行期間によって罰金を科される。 執行機関によってあなたの会社が閉鎖される。
設備の安全 各設備特定の安全作業手順に従う。 訓練を受けた設備のみを使用する。 機械駆動部に手や服を近づけない。 通常・緊急時の対応方法をとその機能を知る。 機械の上に立つ、または下に入ってはいけない。 設備の使用前には、全員が安全な位置まで離れていることを確認する。
化学物質の安全 教育訓練を受けた化学物質を取り扱える。 危険性を理解する。 定められた保護具を着用する。 可燃性・爆発性 反応性 人体有害性 環境毒性 etc 定められた保護具を着用する。 不明な点はMSDS(製品安全データシート)で確認する。
緊急時の対応 緊急時には、非常口から避難し、指定された集合場所に集合する。 上司の許可なしに事業所を離れてはいけない。 火災の場合、通報手順に従い、最も近くにいる監督者に知らせる。 消火器は限られた消火能力であり、大きな火災の場合は消そうとしない。 警報のある作業場では、警報を聞いたら避難する。
個人用保護具の着用 個人用保護具は自分を守る命綱である。 指定された保護具は正しく着用する。 清潔に維持し、不具合があったら直ちに上司に報告する。
もう一度:安全が大切な理由 安全は全従業員の職務である。 我々は社会的、道徳的、経済的、そして法的な面からも、安全な作業環境から利益を得ている。
Safety Is Everybody's Business