ドラッカーのマネジメント 2012‐07‐05 ゆきち
ドラッカーとは? 本名はピーター・ファーディナンド・ドラッカー オーストリア生まれのユダヤ系オーストリア人の経営 学者である。 「現代経営学」や「マネジメント」の発明者でもある。 資料①
ドラッカーの経歴① 裕福なドイツ系ユダヤ人の家庭に生まれる。1917年 に両親の紹介で、同じユダヤ人の精神科医ジークム ント・フロイトに会う。 1931年にフランクフルト大学にて法学博士号を取得。 このころ、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)のア ドルフ・ヒトラーなどからたびたびインタビューが許可 された。 資料②
ドラッカーの経歴② 1933年、自ら発表した論文がユダヤ人を嫌うナチ党 の怒りを買うことを確信し退職してイギリスのロンドン に移住。 1950年から1971年までの約20年間、ニューヨーク 大学の教授を務めた。 2002年、アメリカ政府から大統領自由勲章を授与さ れる。2005年にクレアモントの自宅にて老衰のため 死去。95歳没。 資料②
ドラッカーの著書 『経済人の終わり――新全体主義の研究』 1939年 (東洋経済新報社、1963年) 。 『現代の経営(上・下)』(ダイヤモンド社、1965年) - 1954年著作。 『断絶の時代――来たるべき知識社会の構想』(ダイ ヤモンド社、1969年) 『マネジメント――課題・責任・実践』(ダイヤモンド社、 1974年) 資料① ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺や独ソ不可侵条約を予言。これに対して、当時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルが激賞。 目標管理を提唱。マネジメント・ブームに火をつける。 知識社会の到来、起業家の時代、経済のグローバル化などを予言。1980年代にイギリスのマーガレット・サッチャー政権が推し進めた民営化政策はこの著書が大きな動機を与えたといわれる。 従来の全体主義的な組織の手法を改め、自律した組織を論じ、 前書きにおいて「成果をあげる責任あるマネジメントこそ全体主義に代わるものであり、われわれを全体主義から守る唯一の手立てである」と述べている。 彼の著作には大きく分けて組織のマネジメントを取り上げたものと、社会や政治などを取り上げたものがある。本人によれば彼のもっとも基本的な関心は「人を幸福にすること」にあった。そのためには社会(組織)の中の人間のプローチをする必要があると主張している。
ドラッカーの思想 組織は「目的」ではなく「手段」である。 マネジメントは組織に成果をあげさせるための機関で ある。 個人は組織を通じて、自己実現をし、組織は社会に 対して貢献する。 社会は組織に自由と尊厳を与え、組織は個人に生活 のもととなるお金や社会的地位、社会における役割、 自己実現の機会、社会貢献の機会を与える。 資料③
彼が与えた影響 彼は「分権化」などの多くの重要な経営コンセプトを考 案したが、その興味・関心は企業の世界にとどまらず、 社会一般の動向にまで及んだ。 「民営化」や「知識労働者」は彼の造語で、後に世界 中に広まる。 組織や企業経営の分野だけでなく、個人のプロフェッ ショナル成長の分野にも及んでいた。 資料① 組織や企業経営の分野にとどまらず、個人のプロフェッショナル成長の分野にも及んでいた。いわゆるナレッジワーカーが21世紀のビジネス環境で生き残り、成功するためには、「自己の長所(強み)」や「自分がいつ変化すべきか」を知ること、そして、「自分が成長できない環境から迅速に抜け出すこと」を勧めていた。新しい挑戦こそが、プロフェッショナルの成功に貢献すると主張していた
影響を受けた人物 村邦夫氏(パナソニック会長) 飯島延浩氏(山崎製パン社長) 小池百合子氏(自民党衆議院議員) 柳井正氏(ユニクロ社長) など 資料④・⑤・⑥
考察 ドラッカーは、それまで経営者が、自分の中でだけ 培っていた「経営(管理)のノウハウ」を誰にでもわか るような平易な表現で説明したという点では大きな業 績がある。 しかし、本人は企業経営者ではないので、組織の中 に普遍的に見られる事象の要約に止まっているよう に思われた。
参考文献 ①ピーター・ドラッカー,Wikipedia,7月2日参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%BC%E3 %82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%A9% E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC ② P・F・ドラッカー著 「ドラッカー全集」全5巻 ダイヤモンド社 1972 年6月 ③ P・F・ドラッカー著 「マネジメント」 ダイヤモンド社 1998年2月 ④「週刊ダイヤモンド」4月17日号,2010年 ⑤「月刊BOSS」6月号,2010年 ⑥ドラッカーの影響を受けた人たち http://blog.livedoor.jp/sf9181/archives/51070136.htm l 7月2日参照