生活環境安全班 安達悠一郎・杉原賢一・津波古陽香・豊田早苗・村田瑞穂・山下恵・ 渡辺健大・米澤充

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生活環境安全班 安達悠一郎・杉原賢一・津波古陽香・豊田早苗・村田瑞穂・山下恵・ 渡辺健大・米澤充 地場野菜の普及による 環境負荷の軽減 生活環境安全班 安達悠一郎・杉原賢一・津波古陽香・豊田早苗・村田瑞穂・山下恵・ 渡辺健大・米澤充

背景・目的 背景・目的

背景・目的 環境問題を野菜で改善!

環境問題に対する認識 京都議定書の発効 2005年2月16日 循環型社会促進法の整備 大量生産・大量消費の時代から 循環型社会への移行の動き 京都議定書の発効 2005年2月16日 循環型社会促進法の整備 大量生産・大量消費の時代から  循環型社会への移行の動き 身近な問題として -霞ヶ浦の水質汚濁 -粗大ゴミの有料回収(つくば市) -レジ袋有料化の法制化への動き 他にもいろいろ

食の安全 食の安全に対する脅威 -BSE・鳥インフルエンザ・偽装表示問題等 食の安全に対する信頼の回復のための動き 生産情報公開制度 -生産情報を公開するための制度 トレーサビリティシステム    -「食卓から農場まで」顔のみえる仕組み -青果ネットカタログ(http://seica.info/)等

今の霞ヶ浦を取り巻く環境 地元消費 廃棄物処理 地元生産 有機物が益々蓄積 ごみの排出 野菜の供給 エリア外からの肥料・野菜など                                                                                  野菜の供給 エリア外からの肥料・野菜など 生ごみ堆肥化 リサイクル 廃棄物処理 地元生産 化学肥料・ 有機物の流入 汚濁物質の除去 霞ヶ浦 有機物が益々蓄積

ごみの問題については 幾度となく検討されてきた 都市計画実習で地域生活環境班・ゴミ班が ゴミ問題を長年扱ってきた 例:1999年:ごみ問題班 「ゴミ分別排出と牛乳パック回収の社会実験」 2004年:地域生活環境班 「筑波大学食堂における生ごみ循環システムの構築」 等

今の霞ヶ浦を取り巻く環境 地元消費 廃棄物処理 地元生産 ごみの排出 野菜の供給 エリア外からの肥料・野菜など 生ごみ堆肥化 リサイクル                                                                                  野菜の供給 エリア外からの肥料・野菜など 生ごみ堆肥化 リサイクル 廃棄物処理 地元生産 化学肥料・ 有機物の流入 汚濁物質の除去 霞ヶ浦

そこで… 消費の面からの循環システムの改善の可能性 キーワードとして…     フードマイレージ

今の霞ヶ浦を取り巻く環境 地元消費 廃棄物処理 地元生産 ごみの排出 野菜の供給 エリア外からの肥料・野菜など 生ごみ堆肥化 リサイクル                                                                                  汚濁物質の除去 地元生産 廃棄物処理 生ごみ堆肥化 リサイクル ごみの排出 霞ヶ浦 地元消費 エリア外からの肥料・野菜など 野菜の供給 化学肥料・ 有機物の流入

フードマイレージとは 生産地 消費地 この分だけ温室効果ガス排出量が減る!

フードマイレージの試算 計算方法 フードマイレージ=輸送距離×輸送量 日本:5000億トン・キロメートル 韓国:1500億トン・キロメートル アメリカ:1400億トン・キロメートル (2000年 農林水産政策研究所試算)

例えば、パスタを作るときに… 6倍以上!! パスタ500gを作ったとき、国産小麦とイタリア産小麦を使用したときの二酸化炭素の排出量の差(大地を守る会試算)

食の問題と環境問題を 同時に取り組むことは できるだろうか? 食の問題と環境問題を   同時に取り組むことは       できるだろうか? -地産地消- Think globally, Construct a system in local!

地産地消によって… 地域内での循環システムの構築が可能 地域外からの過剰な栄養分の流入を減らすことができる フードマイレージの減少 輸送距離の減少により温暖化ガスが減らせる

背景・目的 仮説

改善案 今の霞ヶ浦の水質悪化の メカニズム 地場野菜の普及→ エリア外からの野菜・肥料の流入減少 エリア外からの野菜・肥料の流入 (エリア外からの養分流入量の減少・土壌含有養分の減少) エリア外からの野菜・肥料の流入 (エリア外からの養分の流入による 土壌含有養分過多) & 肥料としての生ゴミのリサイクル量が増えていない (養分の肥料としての土壌への還元量が少ない) (リサイクルシステムの研究や提案はされている) ↓ 霞ヶ浦の水質が悪化 (養分の蓄積) 霞ヶ浦の水質悪化の抑制 (エネルギー蓄積の抑制)

理想の循環システム 地元消費 廃棄物処理 地元生産 霞ヶ浦 きれいに! エリア外からの野菜 ごみの排出 エリア外からの肥料 地場野菜の普及                                                                                  ごみの排出 エリア外からの肥料 地場野菜の普及 生ごみ堆肥化 リサイクル 廃棄物処理 地元生産 霞ヶ浦に関する養分バランスの均衡 化学肥料・ 有機物の流入 汚濁物質の除去 霞ヶ浦 きれいに!

野菜の地産地消を促進する ことで環境負荷が抑制される 仮説 野菜の地産地消を促進する ことで環境負荷が抑制される

背景・目的 問題提起

我々が考えた疑問点 現状把握 -地産地消はどの程度広まっているのか? 阻害要因 -広まっていなければ何が問題なのだろうか? 対応策 -広めるためにはどうすればよいだろうか?

背景・目的 手法案

現状把握と対応策のための キーワード 今の認証システムは? 新しい認証システムの可能性 つくば産野菜のブランド化の可能性 朝市の発展性 学校給食での地場野菜の利用

背景・目的 現状把握のための調査

現状把握のための調査 キーワードの確認 対象 生産者 行政 販売者 消費者

朝市出店者 JAつくば市 いばらき農業元気アップネットワーク 生産者 朝市出店者 JAつくば市 いばらき農業元気アップネットワーク

朝市出店者(竹園) 週2回(水・日)開催 団地の敷地内で開催・小規模 2時間で約20人ほどが利用 スーパーに比べて低価格 約10種類の野菜を販売 旬のもの以外は他から 地場野菜の普及は大事⇔ 生産量をふやすつもりはない 環境意識・食の安全の意識の高いネットワークができる

朝市出店者 JAつくば市 いばらき農業元気アップネットワーク 生産者 朝市出店者 JAつくば市 いばらき農業元気アップネットワーク

JAつくば市 加盟農家の野菜の安全性の管理は徹底 農家の低農薬化が進んでいる JAで扱っている地場野菜の数が少ない (きゅうり・トマト・そら豆) JA直売所では地場野菜以外も販売 JAオリジナルの認証システムがある ブランド化に向けた動きはない

朝市出店者 JAつくば市 いばらき農業元気アップネットワーク 生産者 朝市出店者 JAつくば市 いばらき農業元気アップネットワーク

公開勉強会 いばらき農業元気アップネットワーク主催 つくばモデルの食品リサイクルシステム 農家の生産に対する意識改革 「万葉の里つくばあぐり特区」 =つくば市農業特区の活用

農業特区とは 法人の農業経営が可能に スーパーが自社の畑を持つことができるようになる→コスト削減も可能? 耕作放棄地や遊休地の再利用・法人による雇用創造も期待 つくば市内から3社ほど申請中

行政 つくば市農業課 つくば市給食課

つくば市農業課 農業特区の認定 (平成17年3月) 茨城県・つくば市の認証制度がある 市内小中学校で地場野菜の給食を試行中   (平成17年3月) 茨城県・つくば市の認証制度がある 市内小中学校で地場野菜の給食を試行中 5年後までに年収1000万の認定農家の育成 茨城県特別栽培農産物認証シール つくば市認証シール

行政 つくば市農業課 つくば市給食課

つくば市給食課 平成16年度1学期分のみ つくば市給食課より提供 予算が限られているので安いことが優先される 地場野菜を使っていこうという意識はある ある日の豊里給食センターのメニュー たけのこご飯・牛乳・イカのもろ味焼き・五目豆・澄し汁・グレープフルーツ -牛乳・イカ・大豆・豚肉・ちくわ・ワカメ・海老(血や肉になる) -ご飯・砂糖・はるさめ(エネルギーになる) -人参・ごぼう・こんにゃく・枝豆・葱・たけのこ・グレープフルーツ(体の調子を整える) 平成16年度1学期分のみ つくば市給食課より提供

販売者 THE GARDEN 筑波西武店

THE GARDEN 筑波西武店 一般のスーパーよりも高品質・新鮮・品揃えが豊富であることを意識 地場野菜は全体の5~10% 地場野菜はバラエティに欠ける 特別農産物・有機農産物コーナーもある 認証システムの有無で売上に大きな差は出ない

カスミ・JA利用者を対象に アンケートを実施 (サンプル数51) 消費者 カスミ・JA利用者を対象に アンケートを実施  (サンプル数51)

アンケート結果 野菜の購入判断基準 重要視すること 1位鮮度 2位価格 3位農薬の有無

地場野菜の認知度 地場野菜コーナーの認知度 認知度は高い 地場野菜コーナーでの購入経験の有無 利用者も8割近くいる

茨城県の認証マークの認知度 認証マークの認知度は低い 知っていれば購入判断の基準にするという意見が多かった

背景・目的 ヒアリングでわかったこと

①生産者・行政・販売者・消費者間での認識のずれ 行政⇒地産地消は賛同⇔積極的ではない 消費者⇒鮮度・価格を優先 見栄えの良い野菜が新鮮 生産者⇒食の安全に答える野菜の生産 販売者⇒安くてよいものを仕入れる ・消費者の優先項目が 鮮度・価格・安全性だと認識

②地場野菜の普及度 地場野菜の認知度は高い 購入したことのある消費者も多い 地場野菜の品目は少ない            (農協や西武の現状)

③認証システムの現状 茨城県とつくば市の認証システムがある 消費者の認知度が低い 購入時の判断基準になっていない 認知していなかった人にとって、  今後認証の有無が判断基準になりえる

④農業特区 農業の新しい動き →これからの調査研究が必要

背景・目的 考察

考察として2点 農業特区は前例がないため引続き調査が必要 認証システムは認知度が低い         ⇒もっとアピールすべき

背景・目的 今後の展望

定量化や具体化に向けて 統計的に信頼できる量のサンプル収集 地場野菜の普及に関する対応策の具体化 農業特別申請法人へのヒアリング いばらき農業元気アップネットワーク勉強会への参加 行政へのヒアリング

②認証システムの活用方法の調査 消費者に対するアンケート 行政に対してのヒアリング 消費者と行政の認識の差を埋める 方法の模索