サツマイモ茎葉利用品種「すいおう」の健康機能性と製品開発 夜語りサロン『合志の明日』 九州沖縄農業研究センター　機能性利用研究チーム 吉元　誠 合志市役所西合志庁舎　　2008. 4. 24

サツマイモ茎葉に含まれる機能性成分 成分 機能性 ポリフェノール類 抗酸化能、活性酸素（ラジカル）消去能 抗炎症作用、抗ＨＩＶ活性、メラニン生成抑制作用、 抗高血圧作用（アンジオテンシンＩ変換酵素阻害作用、ラット血圧低下作用）、 抗糖尿病作用（膵β細胞インシュリン分泌促進作用、SDラット血糖値降下作用、アルドースレダクターゼ阻害作用、α-グルコシダーゼ阻害作用） 抗変異原作用、ガン細胞（胃ガン、大腸ガン、前骨髄性白血病細胞）増殖抑制作用 多糖類 食中毒菌（Ｏ157等)の増殖抑制作用 β-カロテン 抗酸化能、心疾患予防、眼病予防、ビタミンA供給源 ルテイン 眼病予防効果（加齢黄斑変性症、白内障）、冠状動脈性心臓病予防、脳梗塞予防、皮膚癌予防、抗酸化能

食味評価 イ ン レ リ 号 すいおう コナホマレ スターチクイン 葉 柄 コナセンリ 葉 シモン１号 ｴレガントサマー - 1 - . 5 . 5 . 5 1 名古屋女子大学、5名。 1999年5月31日に収穫した葉と葉柄を一定時間（葉：2分、葉柄：3分）茹で、試食。 +１：良い、0：悪くない・何とか食べられる、-１：食べられない

たんぱく質含量 すいおう 春菊 ほうれんそう ブロッコリー キャベツ レタス 1 2 3 4 5 （ｇ / 可食部 100 ｇ）

鉄含量 う そ すいおう 春菊 ホウレンソウ く ブロッコリ ー リ キャベツ ス レタス . 5 1 1 . 5 2 . 5 1 1 . 5 2 含量（mg/100 g可食部）

カルシウム含量 そ う く ー リ すいおう 春菊 ホウレンソウ ブロッコリ キャベツ レタス ス 5 1 1 5 5 1 1 5 含量（mg/100 g可食部）

カロテン含量 く う ｇ ） リ ス ー そ すいおう 春菊 ホウレンソウ ブロッコリ キャベツ レタス 2 4 6 8 1 2 4 6 8 1 含量（g/100 g可食部）

ビタミンＣ含量 く そ リ ） ー う すいおう 春菊 ホウレンソウ ブロッコリ キャベツ ス レタス 2 4 6 8 1 1 2 2 4 6 8 1 1 2 含量（mg/100 g可食部）

ビタミンＥ含量 そ ） く リ う ー すいおう 春菊 ホウレンソウ ブロッコリ キャベツ レタス ス 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 含量（mg/100 g可食部）

ビタミンＫ含量 そ く リ う ー すいおう 春菊 ホウレンソウ ブロッコリ キャベツ レタス ス 2 4 6 8 1 1 2 2 4 6 8 1 1 2 含量（g/100 g可食部）

すいおう地上部の総収穫量 ） ア ー ル すいおう エレガントサマー シモン１号 5 1 1 5 2 2 5 総収穫量（トン／ha） 5 1 1 5 2 2 5 総収穫量（トン／ha） 平成11～13年度の平均。種いもからの栽培。6回収穫の合計。

ＤＰＰＨラジカル消去能 ス ） ｇ リ ー く う そ 粉 末 すいおう 春菊 ホウレンソウ ブロッコリ キャベツ レタス 5 1 1 5 5 1 1 5 2 ラジカル消去能（mol Trolox 相当量/100 g凍結乾燥粉末） 1

* フォーリンチオカルトウ法。クロロゲン酸等量値。 リ そ く ｇ ー う ） ス 末 1 総ポリフェノール含量* すいおう 春菊 ホウレンソウ ブロッコリ キャベツ レタス 1 2 3 4 5 含量（g/100 g 凍結乾燥粉末） *　フォーリンチオカルトウ法。クロロゲン酸等量値。

食物繊維含量 すいおう 春菊 く ホウレンソウ う そ ブロッコリ ー リ キャベツ レタス 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 含量（g/100 g可食部） ｇ ）

ポリフェノール含量の茎葉部位による差異 葉身 葉柄 茎 ポリフェノールは葉身部に最も多く含まれる

ポリフェノール含量の葉の位置による差異 ポリフェノール含量は上部に位置する葉で高い

ルテイン 黄班 野菜や果物に含まれるカロテノイドの一種（キサントフィル） 体内では眼（網膜黄班部、水晶体、硝子体、角膜）、肌、乳房、子宮頸部などに存在 加齢黄班変性症の予防効果 欧米では医薬品として使用 毛様体　　 βｰカロテン 虹彩 黄班 ビタミンA　 ロドプシン　 網膜 ルテイン ルテイン　 ルテイン 水晶体 黄斑 角膜 ルテイン 硝子体

これまで報告されている野菜よりも多いルテインが含まれている ルテイン含量の野菜との比較 野菜のデータは、A.R.Mangels, J.M.Holden, G.R.Beecher, M.R.Forman, E.Lanza.1993.Journal of the American Dietetic Assoc. Vol.93: 284-296 より引用． これまで報告されている野菜よりも多いルテインが含まれている

ルテイン含量の茎葉部位による差異 すいおう ルテインは葉身に特に多く含まれる

すいおう麺 栄養および機能性 自給率 翠の麺 米、すいおう スープの工夫

まとめ 　　　ブランド化 　機能性の的を絞る（ニーズは？）　 　カンショの特性をよく知る 　効能の科学的証明と安全性 ご静聴ありがとうございました。