学校における 情報モラル教育 長崎県教育センター

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1 課題の洗い出し. 2 1.本日の日程 ①開会の挨拶 日程説明 ( 5 分) ②自己点検 ( 10分) ③情報モラル指導の必要性(プレゼン) (20分 ) ④課題の洗い出し ( 10分) ⑤全体計画についての協議Ⅰ (15 分) ⑥全体計画についての協議Ⅱ (20 分) ⑦全体計画についての協議Ⅲ.
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学校における 情報モラル教育 長崎県教育センター  学校で、どのように情報モラル教育を推進していけばよいのか、本日は皆さんと一緒に考えてみたいと思います。 (校内研修「学校における情報モラル教育」※このプレゼンテーションの各スライドにはアニメーションの設定はありません。) 長崎県教育センター

研修の流れ 1 情報モラル教育の基本的な考え方 みんなで研修 2 授業での情報モラルの指導 しましょう! 3 学校全体での取組 くっし~  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 1 情報モラル教育の基本的な考え方     ①情報モラル教育の必要性     ②情報モラル教育とは 3 学校全体での取組     ①年間指導計画の作成     ②実態把握     ③教師自身の知識 2 授業での情報モラルの指導     ①指導の在り方     ②事例を使った授業例 長崎県教育センター教育情報施設 玖島の杜図書館(くしまなび) マスコットキャラクター くっし~ みんなで研修 しましょう!  まず、本研修の流れを説明します。  最初に「情報モラル教育の基本的な考え方」を共通理解します。  次に「授業での情報モラルの指導」の在り方について事例を用いて確認していきます。  最後に、今後の「学校全体での取組」について一緒に考えたいと思います。

1 情報モラル教育の基本的な考え方 ①情報モラル教育の必要性 1 情報モラル教育の基本的な考え方  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ①情報モラル教育の必要性 誹謗中傷、いじめ、 犯罪、違法・有害情報など 見えない人とのつながり                       では、早速始めましょう。基本的な考え方の最初は「情報モラル教育の必要性」です。  スマートフォンの普及に伴い子どもたちのインターネットの利用が増加し、ネット上での様々な問題が発生しています。  例えば、メールや書き込みで多くのトラブルが発生しています。これは、文字による交流と対面のコミュニケーションとの違いを十分理解していないことに起因しています。  全ての子どもに情報モラルを身に付けさせ、様々な問題に適切に対応できる情報活用能力を育成することが必要です。  そのためには一教師の取組だけでなく、学校全体の取組として指導を全ての教師がチームとなって行わなくてはなりません。

1 情報モラル教育の基本的な考え方 ②情報モラル教育とは ○情報社会で適正に活動するための基となる 1 情報モラル教育の基本的な考え方  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ②情報モラル教育とは よりよい コミュニケーション ○情報社会で適正に活動するための基となる   考え方と態度の育成(「教育の情報化に関する手引」平成22年10月文部科学省) 判断力や心構え                       では、その「情報モラル教育」とはどのようなものでしょうか。  一言で言うと「情報社会で適正に活動するための基となる考え方と態度の育成」です。  情報の「影」の部分も理解させた上で、よりよいコミュニケーションや人と人との関係づくりのために、今後も変化を続けていくであろう情報手段をいかに上手に賢く使っていくか、そのために判断力や心構えを身に付けさせる教育であることをまず念頭に置くことが極めて重要です。

知識 判断力 1 情報モラル教育の基本的な考え方 学校における情報モラル教育 情報社会に健全に参画するために 1 情報モラル教育の基本的な考え方  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 学校における情報モラル教育 情報社会に健全に参画するために 知識 判断力                       最近ではゲーム機からでもインターネットにつながります。子どもたちがインターネット上の危険に対して無防備な状態でインターネットを利用することは危険です。  学校で情報モラルを指導することは、子どもたちを危険から守り、そして、子どもたちが生涯にわたり情報社会に健全に参画するために必要な知識と判断力を身に付けさせるための大切な教育です。

2 情報モラル教育の指導 ①指導の在り方 ○交通安全指導 安全面の指導 ・ルールやマナー ・危険性や事例 2 情報モラル教育の指導  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ①指導の在り方 ○交通安全指導 安全面の指導  ・ルールやマナー         ・危険性や事例                       続いて「情報モラル教育の指導」の在り方について「指導の在り方」を、交通安全指導に例えて考えてみましょう。  交通安全指導では、ルールやマナーを教えたり、危険性や事故の例を紹介したりする「安全面の指導」があります。

2 情報モラル教育の指導 ①指導の在り方 ○交通安全指導 安全面の指導 考え方の指導 判断力 心構え ・ルールやマナー ・対策や解決方法 2 情報モラル教育の指導  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ①指導の在り方 ○交通安全指導 考え方の指導  ・対策や解決方法 判断力 心構え 安全面の指導  ・ルールやマナー         ・危険性や事例                       そして、事例をもとに、身を守る対策や解決方法を考えさせる「考え方の指導」があります。  これらを合わせて、子どもたちの交通安全に対する判断力や心構えを育成していきます。

2 情報モラル教育の指導 ①指導の在り方 ○情報モラル教育の指導 安全面の指導 ・ルールやマナー ・危険性や事例 2 情報モラル教育の指導  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ①指導の在り方 ○情報モラル教育の指導 安全面の指導  ・ルールやマナー         ・危険性や事例  ・知識(仕組み、特性)  ・技術                       情報モラル教育も基本的にはこれと同じです。  安全面の指導では、ルールや問題事例等の紹介をします。  さらに、今後子どもたちがインターネットを利用していくことを考えると、情報機器やネットワークの仕組みや特性などの知識や技術を学ばせることも必要です。

2 情報モラル教育の指導 ①指導の在り方 ○情報モラル教育の指導 安全面の指導 考え方の指導 考え方 態度 ・ルールやマナー 2 情報モラル教育の指導  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ①指導の在り方 ○情報モラル教育の指導 安全面の指導  ・ルールやマナー         ・危険性や事例  ・知識(仕組み、特性)  ・技術 考え方の指導  ・対策や解決方法  ・安全な使い方 考え方 態度                       考え方の指導では、仕組みや特性の理解と、それに関する技術を使って、危険な情報から身を守る対策や問題の解決方法などを考えさせます。  また、今後子どもたちを情報社会に健全に参画させていくことを考えると、安全で賢い情報の取扱い方を学ばせることも必要です。  このようにして情報社会で適正に活動していくための考え方と態度を育成していきます。

2 情報モラル教育の指導 ①指導の在り方 安全面の指導 考え方の指導 討論、疑似体験、調べ学習・・・・等 2 情報モラル教育の指導  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ①指導の在り方 安全面の指導 考え方の指導 討論、疑似体験、調べ学習・・・・等                       情報モラルの指導はこのように「安全面の指導」と「考え方の指導」を合わせて行います。  特に考え方の指導を行う授業では、子どもたち同士で討論させたり、インターネットを使った疑似体験や調べ学習をさせたりするなど、教師の一方的な教え込みの指導にならないよう注意が必要です。

2 情報モラル教育の指導 ②事例を使った授業例 次に事例を使って、具体的な授業場面を考えてみましょう。 2 情報モラル教育の指導  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ②事例を使った授業例                        次に事例を使って、具体的な授業場面を考えてみましょう。  「ある土曜日、タケシ君は模擬試験を受けに行く同級生のミカさんとカオリさんを見かけました。   タケシ君は二人の姿をこっそり撮影しました。そして自分のブログにその写真を載せ、ミカさんとカオリさんの実名と学校名、二人の容姿や性格について自分の考えを書きこみました。数日後、ミカさんとカオリさんの両親がタケシ君の保護者を呼び出し、タケシ君を訴えると言いました。」 「教育の情報化に関する手引き」(平成22年10月 文部科学省)

2 情報モラル教育の指導 ②事例を使った授業例 安全面の指導 Q1 ルールやマナー Q2 危険性 Q3 特性 Q4 知識 2 情報モラル教育の指導  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ②事例を使った授業例  安全面の指導  Q1 ルールやマナー         Q2 危険性  Q3 特性  Q4 知識  この事例から、安全面の指導内容を考えてみましょう。 ※実際にワークショップをするか、指名して回答を求めるかは、状況に応じて設定してください。( )内は期待される回答 【①4~5人を目安にグループを作る。②個人で付箋に簡潔に考えを記す。③班内で発表しながら付箋をはる。④全体で各班の意見を発表する。】 Q1 ルールやマナー (回答例:無断で写真撮影はいけない。自他の個人情報や写真を無断で掲載してはいけない。断りのない撮影は、相手に不安感を与える。) Q2 危険性 (解答例:ミカやカオリが「晒し(さらし)」の被害に遭うなど、2人の情報が広がり、新たなトラブルになる。) Q3 特性 (解答例:流出した写真の消去は、ほぼ不可能。) Q4 知識 (解答例:肖像権があり、侵害は罪になる。写真に位置情報があれば場所が特定される。)

2 情報モラル教育の指導 ②事例を使った授業例 考え方の指導 Q 加害者にならないために 被害者の気持ちを考えさせる ・・・・・ 2 情報モラル教育の指導 ②事例を使った授業例  考え方の指導  Q 加害者にならないために    被害者の気持ちを考えさせる    ・・・・・    未然防止対策となる発問                         次に「考え方の指導」です。何を考えさせるのか、その質問と期待する回答を考えておかなければなりません。ここでは、加害者にならないために被害者の気持ちを考えさせることで未然防止対策となる発問を考えてみましょう(時間を少しとり、参加教員に考えていただく)。 【期待される回答例】  「みなさんは、自分が知らないところで写真をとられ、ネットにアップされたらどんな気持ちになりますか。」  「ネット上に自分の情報が知らないうちに出ています。ネットを介して今後どのような危険が予想されますか。」  「自分の軽率な行動から友人が危険な状況になり、また保護者から訴えられています。みなさんならどのように対応しますか。」  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター

3 学校全体での取組 ①年間指導計画の作成 ・対処療法的指導だけにならないように ・予防的側面を重視 ・学校全体で組織的、計画的に続ける 3 学校全体での取組 ①年間指導計画の作成   ・対処療法的指導だけにならないように  ・予防的側面を重視  ・学校全体で組織的、計画的に続ける  最後に「学校全体での取組」です。  はじめは「年間指導計画の作成」です。  情報モラルの指導は、問題が起こってからの対処療法的な事後指導になりがちです。  予防的側面を重視し、学校全体で、組織的、計画的に子どもたちにメッセージを送り続ける必要があります。  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター

3 学校全体での取組 ①年間指導計画の作成 ・対処療法的指導だけにならないように 3年 2年 1年 ・予防的側面を重視 3 学校全体での取組 ①年間指導計画の作成   ・対処療法的指導だけにならないように  ・予防的側面を重視  ・学校全体で組織的、計画的に続ける  ・共通理解で指導の差を解消  ・行事との関連  ・タイミング 3年 発達段階 系統性 2年 1年  そのための有効な手立ての一つが年間指導計画です。全職員で共通理解が図れ、教師間での指導の差が解消されます。  作成にあたっては、各学年の発達段階や系統性を意識することがポイントです。   また、行事との関連や、各教科等での情報モラル指導の計画を把握しタイミングよく設定することが望まれます。  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター

3 学校全体での取組 ①年間指導計画 資料提供、啓発 実態把握、個別指導 一斉指導、啓発 知識、ルール、マナー確認 家庭アンケート、講師講話  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 3 学校全体での取組 児童生徒、保護者への指導方針説明 資料提供、啓発 実態把握、個別指導 一斉指導、啓発 知識、ルール、マナー確認 家庭アンケート、講師講話 入学説明会・始業式・終業式 PTA・授業参観 教育相談 長期休業日前後の生活指導 行事ごとの指導講話 強調週間 ①年間指導計画   ではここで、年間行事における情報モラルの指導の場面を考えてみましょう。  例えば、入学説明会や授業参観の機会に保護者に方針を説明したり、資料を提供したりするなど家庭も巻き込んだ取組とすることが考えられます。  私たちの学校でも、行事と指導を関連付けて実施できることがないか考えてみましょう。 ※時間を少しとり、小グループ等で話し合っていただき発表していただく。   時間に余裕がある場合は「行事名」「指導内容」等を付箋紙に書いていただき、グループ内で理由を添えて発表しながら、大きな紙にまとめるワークショップを設定します。

3 学校全体での取組 ②実態把握(継続した調査) 次に「実態把握」についてです。 3 学校全体での取組 ②実態把握(継続した調査)   学校における情報モラル教育 長崎県教育センター  次に「実態把握」についてです。  子どもたちの生活にインターネットがどの程度浸透し、どのように利用されているかなど、実態を把握することで、状況に応じた指導ができるようになります。  統計資料等から世の中の子どもたちの状況を把握することも必要ですが、ここでは目の前の子どもたちを対象としたアンケートの例を紹介します。 

3 学校全体での取組 ②実態把握(経年で記録する様式) 経年で記録し、変化を比較 子ども自身の振り返り  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 3 学校全体での取組 ②実態把握(経年で記録する様式)  経年で記録し、変化を比較 ・教育相談の個人資料    ・課題の発見    ・啓発資料 子ども自身の振り返り  これは中学生への生活アンケートの例です。  起床時間や学習時間等と併せて、インターネットを利用している時間を概ねで記録させます。  在学中、経年で記録する様式になっているので、変化が分かり、子ども自身に振り返りをさせることができます。  また、教育相談の際の個人資料としても役立ちます。  アンケートの集計結果は、蓄積したこれまでの結果と比較し、特徴的な様子から現状の課題を見い出すことができます。保護者への啓発資料の一部にすることもできます。 

3 学校全体での取組 ③教師自身の知識(インターネットの世界で起きていること) 次は、「教師自身の知識」についてです。  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 3 学校全体での取組 ③教師自身の知識(インターネットの世界で起きていること)  子どもがよく利用するサービス ・メール ・SNSサイト等コミュニケーション ・Web検索 ・オンラインゲーム ・音楽・動画の視聴やダウンロード ・買い物やチケット予約・・・・・・・・等 新聞やニュース ・悪質ないたずらや犯罪を撮影した動画の投稿 ・著作物の不正アップロード ・SNSで知り合い、その後犯罪被害 ・ネット上での嫌がらせ、いじめ ・携帯端末を使った盗撮 ・歩きスマホ 話題に出し合い、知識を共有  次は、「教師自身の知識」についてです。  ここでは特に4つ紹介します。  一つ目は「インターネットの世界で起きていること」に関する知識です。  子どもたちが利用するサービスやサイト、新聞やニュースなどから子どもたちが巻き込まれたり関わったりした事例について、日頃から関心をもっておくということです。  教師がこうしたインターネットの危険性を知り、現状をしっかりと把握することで、実態に応じた指導が可能となってきます。  教師同士でこういった話題を出し合うことで、知識の共有もできます。

3 学校全体での取組 ③教師自身の知識(法令) ・刑法(法務省) ←誹謗中傷、脅迫に公開 ・著作権法(文化庁)←無断投稿、違法コピー  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 3 学校全体での取組 ③教師自身の知識(法令)  ・刑法(法務省) ←誹謗中傷、脅迫に公開 ・著作権法(文化庁)←無断投稿、違法コピー ・迷惑メール防止法(総務省) ・児童買春・児童ポルノ禁止法(法務省、警察庁)  二つ目は、法令に関する知識です。  「刑法」「著作権法」「迷惑メール防止法」「児童買春・児童ポルノ禁止法」  これは、子どもたちが加害者、被害者になった事件の報道で目にする法令です。  関連する法令の知識をもつことで、根拠のある説明や説得力のある指導ができます。  また、問題に遭遇した場合に、適切な対処方法を導きだすことができるのではないでしょうか。  新聞やニュース等で、情報モラルに関連した事例や問題の報道があった際にあわせて理解いただきたいと思います。

3 学校全体での取組 ③教師自身の知識(法令) ・刑法(法務省) ←誹謗中傷、脅迫、侮辱等 ・著作権法(文化庁) ←無断投稿、違法コピー  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター ・刑法(法務省) ←誹謗中傷、脅迫、侮辱等 ・著作権法(文化庁) ←無断投稿、違法コピー ・迷惑メール防止法(総務省) ・児童買春・児童ポルノ禁止法(法務省、警察庁) 3 学校全体での取組 ③教師自身の知識(法令)   例えば、掲示板やブログでの誹謗中傷で相手の名誉を傷つけたり、メールで脅迫したりすることは「刑法」に、著作権のある音楽や映像を無断でサイトに投稿したり、ソフトウェアを違法コピーしたりすることは「著作権法」に触れることがあるなどです。  教師が認識を持ち、そして子どもたちに教えておくことでトラブルの未然防止にもつながります。

3 学校全体での取組 ③教師自身の知識(インターネットの特性) 信憑性 侵入可能性 公共性 相互負担 記録性 公開性 誰でも発信できるため、いい加減な情報もたくさんある。正しいかどうかの確認が必要。 侵入可能性 接続しただけで、自分のコンピュータに侵入され、個人情報を盗み出されるような危険なページもある。 公共性 相互負担 費用は発信者だけでなく、受信者も支払っている。111111        記録性 一度発信した情報は、絶対に取り戻せない。匿名ではなく、発信者の記録は必ず残る。 公開性 掲示板等への書き込みは、全世界に公開されている。個人情報、著作権を守る。 江戸川大学 玉田和恵(2013)  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 3 学校全体での取組 ③教師自身の知識(インターネットの特性)   三つ目は「インターネットの特性」に関する知識 です。  ○信憑性:信用できない情報や不適切な情報、いい加減な情報もたくさんあります。 ○侵入可能性:接続しただけで、コンピュータに侵入されたり、個人情報を盗み出されるような危険なページもあります。 ○公共性・相互負担:通信費用は発信者だけではなく、受信者も支払うことになります。 ○記録性:一度発信した情報は、絶対に取り戻せません。匿名と思っていても、誰が発信したかという記録が必ず残ります。 ○公開性:インターネット上での掲示板等への書き込みは、全世界に公開されています。個人情報や著作権や肖像権を守って発信しなければいけません。 22 22

3 学校全体での取組 ④教師自身の知識(問題への対処方法) 四つ目は「問題への対処方法」に関する知識です。  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 3 学校全体での取組 ④教師自身の知識(問題への対処方法)  中傷、迷惑メール 心のケア  四つ目は「問題への対処方法」に関する知識です。  指導を十分にしたからといって、問題が発生する可能性を0にすることはできません。  問題が起きた場合の対処についても知っておく必要があります。  例えば、書き込みによる中傷や迷惑メールがあった場合、……

3 学校全体での取組 ④教師自身の知識(問題への対処方法)  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 3 学校全体での取組 ④教師自身の知識(問題への対処方法)  中傷、迷惑メール 心のケア 保存 削除依頼 開示請求 連携  ……保護者や被害にあった子どもに、その内容やURL等を保存(データ、プリントアウト)しておいてもらうこと。掲示板等の管理者に削除依頼、プロバイダへは発信者の開示請求ができることなどがあります。  また、警察や相談できる機関との連携体制の構築の仕方。そして、被害にあった子どもや保護者の心のケアの仕方などの知識も重要です。

3 学校全体での取組 ④教師自身の知識(問題への対処方法) これらの知識は、一人で調べて身に付けていくことはとても難しいことです。  学校における情報モラル教育 長崎県教育センター 3 学校全体での取組 ④教師自身の知識(問題への対処方法)   これらの知識は、一人で調べて身に付けていくことはとても難しいことです。  職場の同僚性を生かし、それぞれの教師がもつ経験や知識を互いに出し合い、職員間で共有し、学校全体同じ考えで取り組んでいきましょう。

学校における 情報モラル教育 長崎県教育センター  以上で本研修を終わります。  私たち教師も、情報モラルに関する正しい知識を身に付け、ネットワークのモラルに留意し、子どもたちのよい模範となっていきましょう。 長崎県教育センター

学校における 情報モラル教育 教え子たちを被害者、加害者にさせないために おわり 長崎県教育センター  在学中はもちろんのこと、生涯にわたって教え子たちを被害者にさせない、または加害者にさせないという使命感を持って取り組んでまいりましょう。 長崎県教育センター

 学校における情報モラル教育 長崎県教育センター   参考となるWebサイト ○情報モラル指導教材及びトラブル対応マニュアル(改訂版) http://wwwold.edu-c.pref.nagasaki.jp/moral2/jirei-download.html ○やってみよう情報モラル教育 http://kayoo.org/moral-guidebook/ ○5分でわかる情報モラル http://www.nctd.go.jp/5min_moral/index.html ○ネット社会の歩き方 http://www.cec.or.jp/net-walk/ ○情報モラル研修教材(教員研修センター) http://www.nctd.go.jp/2005/index.htm ○警察庁 サイバー犯罪対策 http://www.npa.go.jp/cyber/index.html  最後に参考となるWeb上の資料をいくつか紹介します。