会社にかかわるすべての人がみんな豊かになるために 強い組織づくり計画 会社にかかわるすべての人がみんな豊かになるために WLBC関西・クレオ大阪東 戎 多麻枝
WLBC関西の自己紹介 WLBC関西(Work Life Balance Consultant Kansai)は、関西版ワークライフバランスコンサルタント養成講座修了生と関西在住のワークライフバランスコンサルタントを中心に構成(現在約30名)されたグループです。定期的に勉強会を開催し、実践に活かせる知識・情報の共有や交流を行っています。仲間とともに切磋琢磨し、ワークライフバランスコンサルタントとして必要な力を磨きながら、実際のコンサルティングでチームが必要になった時に協力しあえるパートナーとしての関係を築いています。
仕事 【仕事ばかりしている私たち】 家庭や 私生活 日本はワークライフバランスについて、24か国中最低の満足度 【仕事ばかりしている私たち】 ワークライフバランスに全く満足していない割合 家庭や 私生活 仕事 子どもと遊べない 地域にも参画できない パートナーとの時間もない 自己研鑽の時間もない 残業続きで疲れる・・・ 日本はワークライフバランスについて、24か国中最低の満足度 「仕事ばかりの生活」を送っています。 インターナショナル・リサーチ・インスティチューツ(iris)による世界24カ国1万4千人を対象にした「仕事と家庭の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する世界意識調査」の結果(2006年8月)
【世界第1位の長時間労働】 残業代だけではなく、光熱費、メンタル不調の従業員発生リスクなど企業の負担が大きい ■1週間当たりの労働時間は 【世界第1位の長時間労働】 ■1週間当たりの労働時間は 世界第1位! ■1週間60時間以上働く割合は 男性の方が高く、特に30代の 男性が一番多い 残業代だけではなく、光熱費、メンタル不調の従業員発生リスクなど企業の負担が大きい 1日30分残業を削減すると、 年間500万削減できます! ※従業員20名の企業での試算 平成18年度版 国民生活白書(内閣府)
【長時間労働の成果は?】 ■日本の労働生産性は19位 残業時間はトップクラス、仕事の成果は最低クラス 【長時間労働の成果は?】 ■日本の労働生産性は19位 労働生産性とは・・・ 従業員一人あたりの付加価値額のこと 一人あたりあるいは時間あたりの生産量を示す 主要先進7か国では、1994年から連続で最下位 残業時間はトップクラス、仕事の成果は最低クラス 「アイデアが浮かばないから終わらない」 → 「終わらないから仕事ばかり」の悪循環 日本の生産性の動向2013年版(公益財団法人日本生産性本部)
【働く人がいなくなる?!】 ■労働力人口は、 今後50年で1/3が消失 【働く人がいなくなる?!】 ■労働力人口は、 今後50年で1/3が消失 ■2060年には総人口が9000万人を割り込み、高齢化率は40%近くなると推計されています ■あらゆる企業で、 採用数<退職者数 人口ピラミッドの変化 万人 (出所)総務省「国勢調査」及び「人口推計」、国立社会保障・人口研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計):出生中位・死亡中位推計」(各年10月1日現在人口)
【働き続けられている?】 男性 2.03% 女性 76.3% 育児休暇取得率 日本女性の年齢階級別労働力率 【働き続けられている?】 日本女性の年齢階級別労働力率 育児休暇取得率 男性 2.03% 女性 76.3% 内閣府 平成26年度 男女共同参画白書
【仕事と介護の両立は?】 管理職層が休業・時短勤務などをしても成果があげられるような「強い組織」への改革が不可欠です! 【仕事と介護の両立は?】 家族に介護者がいる社員の割合 ■社員の平均年齢が40歳前後の会社で、今後 10年で介護社員がしめる割合は、ほぼ倍増します ■50代では過半数に要介護者がいます ■介護と仕事を背負い、身体的・精神的に疲弊する社員が急増しています 管理職層が休業・時短勤務などをしても成果があげられるような「強い組織」への改革が不可欠です! 介護社員が占める割合の将来推計 育児中の女性社員は時短・生産性UPを実践している先駆者です! 【参考】内閣府「共同参画」2013年1月号資料
【強い組織づくりのための経営戦略】 「強い組織」 =「人」 ワーク・ライフ・バランスがとれる組織への変革が、経営戦略として急務です! 【強い組織づくりのための経営戦略】 ■多様な価値観を育てることで、商品・サービス提供において、グローバルマーケットはもちろん、国内市場への対応が可能 ワーク・ライフ・バランスがとれる組織への変革が、経営戦略として急務です! 「強い組織」 =「人」 「成長戦略としての女性活躍の推進」平成26年7月 経済産業省経済政策局 経済社会政策室
【女性活躍推進の経営効果について その1】 ■女性の活躍促進が進む企業ほど経営指標が良く、株式市場での評価も高まります 【女性活躍推進の経営効果について その1】 ■女性の活躍促進が進む企業ほど経営指標が良く、株式市場での評価も高まります ■人材活用の観点から、ワークライフバランス(WLB)に取り組むことで、生産性が上昇する傾向がみられます 「成長戦略としての女性活躍の推進」平成26年7月 経済産業省経済政策局 経済社会政策室
【女性活躍推進の経営効果について その2】 ■「勤続年数の男女格差が小さい企業」、「再雇用制度がある企業」、「女性管理職比率が高い企業」の方が、利益率が高い傾向がみられます 「成長戦略としての女性活躍の推進」平成26年7月 経済産業省経済政策局 経済社会政策室
【女性活躍推進の経営効果について その3】 ■女性取締役のいる企業の方が、いない企業に比べ、株式パフォーマンスが良い 【女性活躍推進の経営効果について その3】 ■女性取締役のいる企業の方が、いない企業に比べ、株式パフォーマンスが良い ■特に、リーマンショック等厳しい環境変化に対して強く、回復が高い傾向があります 「成長戦略としての女性活躍の推進」平成26年7月 経済産業省経済政策局 経済社会政策室
【ワーク・ライフ・バランス実現と仕事への意欲の関係】 【ワーク・ライフ・バランス実現と仕事への意欲の関係】 ワーク・ライフ・バランス実現度と仕事への意欲 仕事の意欲と職業意識を高めるための新しい報酬 =ワーク・ライフ・バランスの実現 【参考】男女共同参画会議・少子化と男女共同参画に関する専門調査会「少子化と男女共同参画に関する意識調査」(平成18年) 仕事への意欲「あなたは、今の仕事に目的意識を持って積極的に取り組んでいますか」への回答
【ワーク・ライフ・バランスに取り組む経営上のメリット】 【ワーク・ライフ・バランスに取り組む経営上のメリット】 成果を上げて定時で帰る力をつけて労働生産性の向上、 時間外労働が削減できる 育児・介護中の社員を支えるチームワーク力UPで組織力UP 介護や育児による社員の離職をふせぐ 優秀な社員を採用しやすくなる 業務の 見直し 社員の健康増進 メンタル疾患へのリスクヘッジ 仕事へのモチベーションUP 優秀な 人材確保 社員の 健康管理 メンタル不調の従業員を抱えることで追加的にかかるコスト 約422万円!
【事例 その1】 株式会社天彦産業 新卒の応募者数が20~30名から2,000名に増加 【事例 その1】 【取組み内容】 ・海外向けの女性ウェブ販売チーム「天彦ウェブセールス(TWS)」を結成 育休女性社員の復帰をきっかけにTWSを結成。多品種少量生産の 特殊鋼についての知識やノウハウは個別の対応に対してベテラン男性 営業が一つずつ知識を伝授しウェブ販売チームのスキルアップを図る ・社員のニーズと業務の状況をみながら効率よく働ける制度を導入 フレックスタイム制度、在宅勤務制度、女性社員のネットワーク 「ひまわり会」での働きやすい職場のための改善提案 ・企業文化づくりの委員会活動を評価の対象に 自己啓発や広報、美化など一つのテーマにチームで取り組む。 ・評価制度の見直しに取り組む 各部署の業務内容の棚卸、職務の明確化を徹底して実施、社員の業務実績に 応じた評価が可能な透明性の高い人事制度を構築。2010年に本格導入し、改訂 を重ねながら2012年度末までかけて評価体制を完成させる 株式会社天彦産業 <会社概要> 本社:大阪市住之江区南港南5-5-26 社員数:39名 年商:35億3400万円(平成24年3月) 業種:特殊鋼加工・素材販売 主な取引品目 特殊鋼、ステンレス鋼、 シリコロイ、表面処理鋼板など各種鋼材 卸及び製品・半製品の輸出入 設立:1944年 平成22年度 大阪市きらめき企業賞受賞 新卒の応募者数が20~30名から2,000名に増加 2006年には平均勤続年数が3.1年から2012年6.7年、倍となる TWS結成によりおよそ2年で海外売上高が倍増している 海外売上の割合は25%に、TWSが関与した売上の割合は5%に
【事例 その2】 株式会社インターフォワードシステムズ 社員の定着率は20ポイント向上 残業が原因で退職したり、体調不良を訴える社員はゼロ 【事例 その2】 【取組み内容】 ・就業規則は人ありき(ルールありきではない!) 育休、短時間勤務制度、配偶者の出産に立ち会う特別休暇、 復職OK、短時間勤務正社員制度を設けている。 職場復帰前の復帰前プログラム、在宅でのならし勤務、復帰後 プログラムがある ・残業の削減を経営方針に掲げ、評価制度にも盛り込んでいる 21時以降の残業は厳禁。やむを得ず必要な場合は、早朝出勤で 対応 早朝出勤手当は深夜残業手当と同額支給 ・全社員で1泊2日の経営戦略会議を開催 経営理念の共有化を図り、経営方針・計画を決定。ベビーシッターを 準備 ・3カ年計画で有給休暇の取得促進 2014年:50%、2015年:80%、2016年:100%、 連続5日間のリフレッシュ休暇制度導入 株式会社インターフォワードシステムズ <会社概要> 本社:大阪市港区築港4-9-6 社員数:43名(内、女性社員19名) 年商:16億円(平成25年3月) 業種:サービス(通関業全般) 主な取引品目 繊維製品(約7割) 輸入 9割 輸出1割 海上貨物が9割 航空貨物 1割 平成24年度 大阪市きらめき企業賞受賞 社員の定着率は20ポイント向上 残業が原因で退職したり、体調不良を訴える社員はゼロ 困難な受注案件にたいしても全社一丸体制で乗り越えることができ、チームワークを尊重できる明るい社風に変貌しつつある
【事例 その3】 医療法人 全人会 職員ひとりひとりが、自己の役割と責任を自覚し、日々の業務の中で成長する 【事例 その3】 【取組み内容】 ・人事評価制度の充実 男女、年齢に関係なく年1回人事評価を行い、実績や意欲に応じて 評価されたものに管理者・リーダーの役割を与える 責任ある仕事をしたものの報酬が多くなる賃金制度 ・教育制度の充実 医療の視点を持った介護が必要、職員の技術向上に向けた教育 介護職員としての誇り、働きがいを持てるように ・職場環境、労働条件の整備 育児休業制度(3歳まで)、短時間勤務制度(小学校低学年)、 保育所の費用補助、介護休業100日 医療法人 全人会 <会社概要> 本社:大阪市西淀川区姫島5丁目11-27 社員数:87名 業種:医療および介護福祉業 医療・在宅医療・訪問看護・薬局・介護事業所 診療所1、グループホーム3、 デイサービスセンター4、 小規模多機能サービスセンター2、 ケアセンター2、薬局1、ケアプランセンター1、 訪問看護ステーション1 設立:2001年12月 平成19年度 大阪市きらめき企業賞受賞 職員ひとりひとりが、自己の役割と責任を自覚し、日々の業務の中で成長する 仕事を通じて喜んでもらえたり、成長の実感を味わう 自分の育児や介護も経験となり発揮できる →復帰や再就職も大丈夫 定着率向上 2012年90%以上
【あなたの企業は?】 均等施策の充実度 見せかけ ワーク・ライフ・バランス企業 本物先進 20世紀の遺物企業 モーレツ均等企業 【あなたの企業は?】 ファミリーフレンドリー施策の充実度 高い 見せかけ ワーク・ライフ・バランス企業 女性支援などの各種制度は整備されている。一見、ワーク・ライフ・バランスが進んでおり女性などが働きやすいと思われるが、登用・昇進は従来のまま(男性中心)で、女性や若手がモチベーションダウンをおこしているケースが多い 本物先進 ファミリー・フレンドリー度も男女均等度も高く、働き方の見直しも進んでいる。女性をはじめとした多様な社員がそれぞれの能力・個性を発揮して働くことが出来る。適正な労働時間で高い成果をあげ、心身ともに健康に業務を行う。 20世紀の遺物企業 男性を中心とした硬直した雇用・勤務形態が続いている旧来型企業。オーナー企業や個人経営・同族企業などに多い。但し、採用難、人材難などをきっかけにいっきに「本物先進ワーク・ライフ・バランス企業」に変身する可能性も秘めている。 モーレツ均等企業 男女均等推進は進んでいるが、成果だけではなく、従来の男性的な長時間労働が評価の基準となっているため、仕事と生活のバランスがとりにくい。営業を主体とする企業やマスコミなどに比較的よく見られる。 低い 低い 高い 均等施策の充実度
のための制度の導入と制度を利用できる職場づくり STEP3 【強い組織づくりに不可欠な3つの取り組み】 ワーク・ライフバランス支援 のための制度の導入と制度を利用できる職場づくり STEP3 時間制約を持った社員が職場にいることを前提にしたマネジメントの実現 STEP2 多様な価値観、生き方、ライフスタイルを受け入れられる職場づくり STEP1
【ワーク・ライフ・バランスを進めるためのポイント】 【ワーク・ライフ・バランスを進めるためのポイント】 1.トップコミットメント 2.中間管理職の腹落ち 3.仕事の見える化 4.中小企業の 「スピード感」 「一体感」 をうまく活用する
仕事 家庭や 私生活 【ワークとライフの相乗効果】 人を活かして商売繁盛! 【ワークとライフの相乗効果】 人を活かして商売繁盛! 仕事 家庭や 私生活 アイデアがわくので、仕事が効率的に終わり、評価UP!視野の広がりで企画力UP! 家庭参画が増え、夫婦関係満足度UP。心も体も健康に。外部との交流で人脈が広がる。自己研鑽も。 ライフを充実させることで、人脈・アイデア・スキルがえられて、結果的にワークの質と効率が高まります。 さあ、「強い組織づくり計画」をはじめ、大阪を元気に、一緒に社会を変えていきましょう!!