iPodはなぜヒットしたのか 大東文化大学9班 中田裕 長谷川友希 廣田優樹 これから9班の発表を始めます。 発表者は向かって右から~です。 大東文化大学9班 中田裕 長谷川友希 廣田優樹 これから9班の発表を始めます。 発表者は向かって右から~です。 テーマは「iPodはなぜヒットしたのか」です。 最後までご拝聴お願い致します。
発表の流れ 1.はじめに 2.企業概要 3.iPodとは 4.現状 5.iPodの成功の要因 6.まとめ 7.考察 8.参考文献 本日はこのような流れで発表させていただきます。
巨大なマーケットシェアを築いているiPod 1.はじめに 巨大なマーケットシェアを築いているiPod なぜ多くの人々に 支持されているのか はじめに 現在iPodは多くの人から支持され、巨大なマーケットシェアを築いています。 そこで、なぜiPodが多くの人々に支持されているのか。どのような理由で消費者が好んで購入しているのか、どのような強みを持っているのか興味を持ったのでiPodについて研究していくことにしました。
2.iPodとは アップル社が開発・製造及び 販売しているデジタルオーディオプレイヤー 「自分の音楽コレクションを全部ポケットに入れて持ち運び、どこでも聴くことが出来る」 次にiPodとはです。 iPodとは、アップル社が開発・製造及び販売しているデジタルオーディオプレーヤーです。アップル社のCEOスティーブ・ジョブズ氏が「自分の音楽コレクションを全部ポケット入れて持ち運び、どこででも聞くことが出来る」というコンセプトのもとに開発されました。
3.企業概要 企業名 アップル インコーポレイテッド 本所在地 アメリカ合衆国カリフォルニア州クパティーノ 設立 1976年4月1日 本所在地 アメリカ合衆国カリフォルニア州クパティーノ 設立 1976年4月1日 事業内容 Macintosh・iPod開発・販売等 代表者 CEO スティーブ・ジョブス 売上高 240.6億USドル(2007年度) 総資産 154億USドル(2007年度) 従業員数 正社員17,787名契約・パート社員2,399名(2006年) 主要子会社 ファイルメーカー iPodはアップル社が開発・製造及び販売を行っているので企業概要はアップル社になっております。 以前の社名はアップルコンピューターでしたが2007年度からアップルに変更しました。コンピュータメーカーから家電メーカーへの転身を示すためです。
4.現状 次に現状です。 グラフをご覧ください。こちらはBCN調査による2008年6月現在のデジタルオーディオプレイヤーのメーカー別所有率のグラフです。アップルが53%と過半数以上のシェアを占めています。これは、アップル社が販売しているiPod製品全ての合計で、アップルが以下を大きく突き放しているという結果です。 BCN調査 2008年5月
4.現状 2005 iPod nano 発売 2004年 iPod mini 発売 一億台突破 2003年 2002年 iTunes Music Store開始 2002年 Windows対応 次にiPodの累計販売台数について説明します。 iPodは、2002年のWindows対応、2003年のiTunes Music Store開始、それらでiPod販売体制の基盤を作り上げ、2004年に発売されたiPod miniが爆発的なヒットを生みました。iPod miniは従来のiPodより容量・サイズ共に小さくなり、それにより価格が抑えられ、カラーバリエーションも5色に増え、女性、子供からの支持も増えました。 また、2005年に発売された、iPod nanoはiPod miniの後継機種にあたる商品で、液晶がカラーになり、そのiPod人気に拍車をかけました。 これらの要因でiPodの販売台数は、2007年に1億台を突破しました。 しかし、オーディオといえば、ソニーの「ウォークマン」という人も少なくないでしょう。現在、日本の機械産業は世界でもトップクラスの技術を持っているにも関わらず、なぜ日本のメーカーが現在、シェア率でアップル社に大きく離されているか説明します。
4.現状 BCN 調査 主な原因としては、日本のメーカーの出遅れです。 主な原因としては、日本のメーカーの出遅れです。 グラフをご覧ください。こちらは、iPod発売当時の日本国内のオーディオプレイヤーの割合です。ソニーのウォークマンを筆頭にMDプレイヤーが過半数以上のシェアを占め、主流でした。その中、わざわざパソコンを介入しなくては音楽の取得できないとデメリットがあったデジタルオーディオプレイヤーは受け入れられないと考えていました。 BCN 調査
著作権問題 Panasonic SONY TOSHIBA 4.現状 Panasonic SONY TOSHIBA 日本のメーカー 日本のメーカー Panasonic SONY TOSHIBA レコード会社を併 著作権問題 日本のメーカー Panasonic SONY TOSHIBA レコード会社を併設 また、日本のメーカーは、レコード会社を併設している所が多く、著作権など問題があるとしてデジタルオーディオプレイヤーには消極的だった事があげられます。 それらの原因から日本のメーカーはiPodから大きく遅れをとる結果となりました。
①大容量の実現 ②iTunes、iTunes storeとの相互作用 ③見せるデザインと操作 ④先行者の優位性 ⑤販売の展開 5.iPodの成功の要因 ①大容量の実現 ②iTunes、iTunes storeとの相互作用 ③見せるデザインと操作 ④先行者の優位性 ⑤販売の展開 続いてiPodの成功の要因について説明致します。iPodの成功の要因として5つにまとめました。では、①から順に説明させていただきます。
iPod HDD mpman 搭載 大容量を実現 ①大容量の実現 iPod HDD mpman 搭載 大容量を実現 「特徴」 ・コンパクト ・CD何十枚分を保存 「特徴」 ・記憶容量が少ない ・容量を大きくすると本体が大きくなる ・CD2・3枚分 ①大容量の実現 画面をご覧ください。みなさんから見て右側がiPodで左側がmpmanというデジタルオーディオプレーヤーです。わかりやすくするために初期のデジタルオーディオプレーヤーと比較させていただきます。従来のデジタルオーディオプレーヤーはHDDを搭載していませんでした。記憶容量が少なくCD2,3枚分の音楽しか入らず、容量を大きくすると携帯で持ち運びするには向かない大きさになっていました。しかし、iPodは大容量のHDDを搭載し、ポケットサイズの本体にCD何十枚分・何千曲もの大容量を実現しました。
②iTunes・iTunes storeとの相互作用 取り込み 管理・編集 購入 転送 (一曲約1秒) 続いて、iTunse・iTunes storeとの相互作用です。 まずiTunesとiTunes storeがわからない方がいると思いますので、説明します。 iTunesとはアップル社製の音楽管理・編集・再生ソフトです。 次にiTunes storeです。iTunes storeとはiTunesを通して音楽を購入することができる音楽配信サービスです。 従来のデジタルオーディオプレーヤーでは、パソコン内の音楽ファイルをいちいちドラッグ&ドロップしてデジタルオーディオプレーヤー側に転送しなくてはいけませんでした。しかし、iTunesではCDやiTunes storeから取り込んだり・購入した音楽をパソコンに繋ぐだけで自動的にiPodを転送してくれます。 iTunesは音楽の編集、管理を容易に行うことが可能となり、たくさんのユーザーを獲得しました。 「iTunes store」 ・音楽配信サービス ・音楽の購入 「iTunes」 ・iPodの音楽の管理、編集ソフト
③見せるデザインと操作 iPod mini クリックホイール 続いて、見せるデザインと操作です。 iPodのデザインはシンプルで高級感があり、カラーバリエーションが豊富です。iPodはボディが傷つきやすいということで有名です。それはあえて傷つきやすいボディにすることによって丁寧に扱うようになり、愛着を深めさせる工夫がされています。それがプロテクトケースなどのアクセサリの販売につながるのです。 従来のオーディオプレーヤーは本体とは別にリモコンで操作をしていましたが、iPodのボタン操作はボディ前面の「クリックホイール」に限定しました。 また従来のオーディオプレーヤーは黒のイヤフォンが主流でしたが、iPodはすべて白で統一しています。 アップル社があえてそうしたのには、理由があります。次の画面をご覧ください。
iPodの宣伝効果 iPodがヒット iPod宣伝効果のサイクル iPodユーザー増加 iPodを見る機会増加
ブランド力を獲得 ④先行者の優位性 メリット 続いて、先行者の優位性です。 追いつかれるまでに時間を稼ぎ、利益を独占 製品・サービスを先行して改善できる 強固なブランドイメージを築くことできる 続いて、先行者の優位性です。 従来のデジタルオーディオプレイヤーの弱点を克服したことにより、当時未発達だったデジタルオーディオ市場で成功を収め、先行者の優位性を獲得しました。 それにより他社メーカーに追いつかれるまでに時間を稼ぎ、利益を独占することができました。また、製品・サービスを先行して改善し、現在のような強固なブランドイメージを築くことができました。これらのメリットによりiPodという強固なブランド力を獲得しました。 ブランド力を獲得
⑤販売の展開 コンビニ業界大手のセブンイレブンでのiPod発売 空港やホテルなどでiPodの自動販売機開始(アメリカ) アップルストア進出によるユーザー獲得 最後に販売の展開です。 2005年にコンビニエンスストア業界大手のセブンイレブンでiPodの販売が開始されました。またアメリカではiPodの自動販売機が空港や、ホテルなどに設置されiPodの販売の場はおおきく広がりました。 アップルストアはiPod製品を自由に触れる機会を提供し、その使い勝手の良さを体験させる事を体験させることを目的としており、それらが宣伝、販売に繋がり、アップル社とユーザーとの間でより良いコミュニケーションを取れる機会を作りあげました。
複雑な操作のイメージを払拭、シンプルさを追求 6.まとめ 従来オーディオプレイヤーの問題点を改善 複雑な操作のイメージを払拭、シンプルさを追求 iPodに愛着をわかせる工夫 次にまとめです。iPodは、従来のデジタルオーディオプレイヤーの「本体が大きい」「管理が大変」などといった問題点を改善しました。さらに、ユーザーが持っていたデジタルオーディオプレイヤーに対する複雑な操作のイメージを払拭し、シンプルさを追及したことによって多くのユーザーに受け入れられるようになりました。 また、iPodのデータ内容やアクセサリーをユーザーがオリジナルのものに出来ることにより愛着をわかせ、獲得したユーザーの心を離さない商品にしました。 これらの要因があるからこそiPodは多くの人に支持されるヒット商品になる事ができたのです。 多くの人に支持される商品
7.考察 iPod、携帯電話、 インターネットを統合 画面に触れて操作 iPhone 2008年7月11日、 ソフトバンクモバイルから発売 ソフトバンクモバイルから発売 iPod、携帯電話、 インターネットを統合 画面に触れて操作 考察。次々と新型iPodを投入してくるアップル社が今度は携帯電話市場に参入してきました。画面をご覧下さい。こちらが「iPhone(アイフォーン)」と呼ばれる製品です。 iPhoneは、iPodと携帯電話、インターネットをまとめ1つにしました。また従来の携帯電話とは違って、画面に直接触れて操作する新携帯電話です。今までにアメリカやイギリス、ドイツなどで発売され、450万台以上を売り上げています。 そのiPhoneが日本のソフトバンクモバイルと契約し、2008年7月11日に日本国内で発売されます。
iPhoneを受け入れやすい態勢 iPodの売り上げ低迷 7.考察 強固なブランド力 認知度 強固なブランド力 認知度 今まで報告してきたように、iPodによって強固なブランド力と認知度を獲得したことによって、iPhoneを受け入れやすい態勢が出来ているのだと思います。それによって、iPhoneは今後多くの人に認知され、支持されていくのではないかと考えます。 また、iPodと同じ性能を持ったiPhoneが登場することで、iPodの売り上げは低迷していくのではないかと思われます。 iPhoneを受け入れやすい態勢 iPodの売り上げ低迷
8.参考文献 Appleホームページ http://www.apple.com/ BCNホームページ http://www.bcn.jp/ 『iPodをつくった男~スーティブ・ジョブスの現場介入型ビジネス~』 大谷和利(著) アスキー新書 2008.1 『iPodは何を変えたのか?』 スティーブン・レヴィ(著) 上浦倫人訳 ソフトバンククリエイティブ , 2007.4 『日本の音楽産業はどう変わるのか : ポストiPod時代の新展開』 八木良太(著)東洋経済新報社 2007.3 最後に参考文献です。以上で9班の発表を終わります。 ご静聴有難う御座いました。