デフレの正体 第11講 「労働者ではなく外国人観光客 ・短期定住客の受入を」 デフレの正体 第11講 「労働者ではなく外国人観光客 ・短期定住客の受入を」 2010/11/26 長谷川雄紀
筆者の考え 経済を動かしているのは、景気の波ではなくて 人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数 の増減 筆者の考え 経済を動かしているのは、景気の波ではなくて 人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数 の増減 生産年齢人口の減少→「生産力の減退ではなく 内需の減退」 ★訪日外国人観光客・定期定住客の増加! ⇒「生産性上昇ではなく付加価値額上昇」 「経済成長率上昇ではなく個人消費の拡大」
①高付加価値率で経済に貢献する観光収入 観光庁 観光売上1兆円の場合 ・直接効果→付加価値5,000億円(GDPに算入) +雇用9万人+税収850億円 ・間接効果→付加価値2.3兆円(GDPに算入) +雇用19万人+税収2,300億円 「外国人観光客数および滞在日数、消費単価を増やす」 →つまり最終消費額を増やす ⇒”効率の良い内需拡大策”
アジアの中では、中国だけでなく、タイ、香港、 マレーシア、マカオ、インドにも負けている ①高付加価値率で経済に貢献する観光収入 現状 各国との比較 アジアの中では、中国だけでなく、タイ、香港、 マレーシア、マカオ、インドにも負けている 国際観光収入上位国(2008年) 各国の外国人旅行者受入数(2008年) 日本にはまだまだ 数兆円は伸びしろがある!!
「観光は農業から、製造業、建設業、不動産業、金融業、その他サービス業まであらゆる地域産業を活性化する総合産業」 ①高付加価値率で経済に貢献する観光収入 ①高付加価値率で経済に貢献する観光収入 「日本はモノづくり(だけ)の国」と 言い張って輸出だけに注目してきた 「観光は農業から、製造業、建設業、不動産業、金融業、その他サービス業まであらゆる地域産業を活性化する総合産業」 「観光はモノの内需も増やす」
②公的支出の費用対効果が極めて高い 外国人観光客誘致 ②公的支出の費用対効果が極めて高い 外国人観光客誘致 「外国人観光客誘致は、費用対効果から 考えればもっと歳出を回すべき分野」 ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC) ・2003年4月開始 ・目標「訪日外国人数を平成22年までに1000万人」 →訪日外国人数&訪日外国人による国内消費額ともに倍以上に →政府関与による経済効果がこれほどある分野はなかなか 存在しない
②公的支出の費用対効果が極めて高い 外国人観光客誘致 ②公的支出の費用対効果が極めて高い 外国人観光客誘致 【政府による観光分野への関与の国際比較】 ・年間予算 : 約70億円 ・政府補助 : 42億円 ・職員数 : 約220人 スイス政府観光局 ・年間予算 : 34億円 ・政府補助 : 20億円 ・職員数 : 140人弱 日本政府観光(JNTO) ・年間予算 : 120億円 ・職員数 : 約570人 シンガポール政府観光局
②公的支出の費用対効果が極めて高い 外国人観光客誘致 ②公的支出の費用対効果が極めて高い 外国人観光客誘致 世界の観光競争力ランキング 「国力や人口に比して、日本ではあまりに 国際観光に力が入っていないと言える」 主要国の国際観光収入のGDPに占める割合(2007年) 観光振興への政策優先度、マーケティング、外国人観光客 誘致のプロの育成が出来ていないことなども課題
②公的支出の費用対効果が極めて高い 外国人観光客誘致 ②公的支出の費用対効果が極めて高い 外国人観光客誘致 日本における主な問題点 ①まとまった予算の付け替えができてこなかったこと ②自国の観光面での魅力を外にアピールするという政 策が不十分だったこと ③モノの輸出だけでなく観光客受け入れも外貨獲得の 手段だという認識がなされてこなかったこと ④観光振興が経済力の底上げに資する施策であることが 理解されてこなかったこと
論点:訪日観光客増加の必要性