第1章 第1節 データを保存するときに(p.14-15) ・p.14 は,データ保存についての基本的な知識と保存場所について,実際の活用場面を想定して説明している。 ・p.15 は,ファイルの整理方法としてフォルダの活用と注意事項を紹介している。 1
タイピング練習に使用したソフトウェアを起動させ,課題の文章をタイピングしてみよう。 【復習】(p.14) タイピング練習に使用したソフトウェアを起動させ,課題の文章をタイピングしてみよう。 タイピングはマスターしたかな? 【復習】文字を入力しよう。 →前回の復習として,文書処理ソフトウェアなどを起動し,課題の短文をタッチタイピングさせる。 →時間制限を設け,ストップウォッチなどで計測し,入力ができたところまでで作業を終わらせる。 →入力したデータは消去せず,そのままにしておくように指示する。 1 10
A. データの保存(p.14) 保存する 「次の時間にこのタイピングの課題を途中からはじめたい」というとき,データをどうすればよいか? 実際にさっき作成したタイピング課題を保存してみよう。 ファイル名:タイピング練習 保存先:マイドキュメント Q 次の時間にタイピングの途中から続きを入力したい,といった時にどうすればよいか? A 保存する。 ・本時では,データをファイルに保存する仕方,そのファイルを整理する仕方について学ぼう。 ・文書処理ソフトウェアなどで作成したデータは,メニューから保存する。 ※共通モニタなどで実際の保存画面の表示までの過程を映す。 【実習】ファイル名を「タイピング練習」とし,マイドキュメントに保存して,ファイルを閉じよう。 2 10
データが保存される場所(p.14) コンピュータ本体への保存 コンピュータ本体への保存 コンピュータ本体への保存 コンピュータ本体への保存 ・データはファイルに保存される。ファイルを保存する場所には,さまざまなものがある。 ・代表的なものが,コンピュータ本体への保存である。先ほど行ったマイドキュメントへの保存やデスクトップへの保存などがある。 ・実際にはハードディスクが本体内部に内蔵されていて,ここにデータが書き込まれる。 Q コンピュータ本体に保存すると,どのようなメリットがあるか? A 読み込み,書き込みの時間が比較的早い。ネットワークに接続していなくても,コンピュータがあれば読み込み,書き込みができる など コンピュータに内蔵されたハードディスク内にデータを保存する方法で,そのコンピュータだけで使うファイルなどを保存する。 3 10
データが保存される場所(p.14) ファイルサーバへの保存 ファイルサーバへの保存 ファイルサーバへの保存 ファイルサーバへの保存 ・コンピュータ本体以外にどんな場所に保存できるか見てみよう。 ・学校などのように,複数のコンピュータがネットワークでつながっている時は,データを作成したコンピュータと,ネットワークでつながっている別のコンピュータ(サーバ)に保存することができる。 ・複数のコンピュータのファイル保存を担うのがファイルサーバである。 Q ファイルサーバに保存すると,どのようなメリットがあるか? A ネットワークにつながっていればどのコンピュータでも読み込みや書き込みができる,課題や資料などを共有し,複数の人で共同して作業ができる など ネットワーク上のサーバにファイルを保存する方法で,複数の人が利用するファイルなどを保存する。 4 10
データが保存される場所(p.14) 外づけハードディスクへの保存 外づけハードディスクへの保存 外づけハードディスクへの保存 外づけハードディスクへの保存 ・ハードディスクでも本体に内蔵されていない場合もある。 ・本体に内蔵されていない形状のものを外づけハードディスクという。 ※実際に外づけハードディスクの実物を提示するとよい。 Q 外づけハードディスクを使うと,どのようなメリットがあるか? A 本体の容量が不足しそうな時に追加することができる,必要に応じて移動できるので,複数のコンピュータで交互に使うことができる など 本体に内蔵されていないタイプのハードディスク(外づけハードディスク)に保存することもできる。 5 10
データが保存される場所(p.14) CD・DVDへの保存 CD・DVDへの保存 ・コンピュータそのものや付属する機器に保存する場合だけでなく,より簡単に持ち運べる記録メディアに保存することもある。 ・CDやDVDといったディスク系メディアはその一つである。 ・教科書p.14の図にあるCDとDVDのうち,「ーR」とあるのは,一度保存するとそのデータを追加してファイルに保存することはできない。「ーRW」では,書き込みができる。 ・CDやDVDにはさまざまな規格があり,コンピュータのドライブに収まっても,データを読み込むことができないことなどがある。 ※実際にCDーRとCDーRW,DVDーRとDVDーRWなどを提示するとよい。 それぞれ,「-R」(書き込み不可)と「RW」(書き込み可)のタイプがある。規格によってはデータの保存や読み込みに制限がある。 6 10
データが保存される場所(p.14) カード(フラッシュメモリ)への保存 カードへの保存 カード(フラッシュメモリ)への保存 カードへの保存 ・フラッシュメモリとよばれるものもある。 ・代表的なSDカードには,SDカード,ミニSDカード,マイクロSDカードなどがあり,大きさによって3種類に分けられる。 ・そのほかにも,コンパクトフラッシュなどがある。 ※実際にフラッシュメモリの実物を提示するとよい。 Q SDカードは,どのようなものに使われていることが多いか? A ディジタルカメラ,携帯電話 など 大きさや種類,用途によってさまざまなものがある。携帯電話やディジタルカメラなどに使用されていることが多い。 7 10
データが保存される場所(p.14) USB(フラッシュメモリ)への保存 USBへの保存 ・種類にもよるが,大量のデータを保存することができる上に,とても小さいので,持ち運びも便利である。 ・その一方で,紛失しやすかったり,ウイルスに感染していたりすることもあるので,セキュリティ上の問題から使用が制限されていることもある。 ・USBメモリを使用する際は,このほかにも,容量を確認すること,普段使用しているコンピュータのポートに接続できるか,などのことにも気をつける。 ※実際にUSBメモリの実物を提示するとよい。 ※USBメモリの使用が学校内で制限されている場合は,そのことにふれる。 保存容量が大きく,持ち運びにも便利だが,紛失しやすかったり,ウイルスに感染する事例もある。セキュリティ上の問題から, 使用を制限されていることもある。 8 10
フォルダによる整理(p.15) フォルダによる整理の例 フォルダによる整理 フォルダによる整理の例 フォルダによる整理 ・ファイルを同じ場所にどんどん保存していくと,後でそのファイルがどこへ行ったかわからなくなったり,間違って削除してしまったりすることがある。 ・そこで,ファイルを整理するためにフォルダを利用するとよい。 ・フォルダは,教科書p.15の図のように階層構造になっている。関連するデータを一つのフォルダにまとめて,分類・整理するとよい。 ・ファイル名やフォルダ名を上手につけると後から見てわかりやすい。 【課題】共有フォルダのクラスフォルダを開き,自分のフォルダをつくってみよう。フォルダ名は,出席番号と名字から,例:「01arai」などとする。 ファイルはファイルの種類や内容によって,フォルダにまとめて整理する。フォルダのなかにフォルダをつくり,階層構造にして 整理することもできる。 9 10
ファイルサーバへの課題の提出(p.15) さっき保存したタッチタイピングの課題を,ファイル名を変更して指定のファイルサーバ内のフォルダに保存しよう。 手順1 マイドキュメント内のファイル名を変更する。 ファイル名 出席番号+名前 例:01arai 手順2 【実習】マイドキュメントを開き,先ほど保存したタッチタイピングのファイル名を出席番号と名前(例:01arai)のものに変更しよう。 ・ファイル名にカーソルを合わせ,マウスで右クリックし,「名前の変更」を選んでからファイル名を変更する。 【課題】変更したファイルを共有サーバ上の課題提出フォルダ内の「課題1提出」フォルダにドラッグアンドドロップして移動しよう。 ※以上の課題は共有モニタ上などでやり方を提示するとよい。 ・このように,データは目的に応じて適切な場所に,適切なファイル名で保存しよう。 ・ファイルはフォルダを使って分類し,不要なファイルは消去するなどして整理しよう。 ファイルをファイルサーバの「課題1提出フォルダ」に保存する。 保存の方法 ドラッグアンドドロップなどの方法がある。 10 10
【用語の確認】(p.14-15) 【ファイル】file: プログラムやデータを保存する場合の一つのまとまり 【ハードディスク】hard disc: 磁性体を塗った円盤を回転させて磁気ヘッドで情報を記録し読み出す補助記憶装置 【フラッシュメモリ】flash memory: データの消去・書き込みを自由に行うことができ,電源を切っても内容が消えないメモリ 【フォルダ】forder: ファイルを分類・整理して保管する場所