JFA TSG.

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JFA TSG

大会概要 出場国(24か国)  北中米4  南米4  ヨーロッパ6  アフリカ4   アジア4   オセアニア1  開催国1

大会概要 ~ 大会方式・結果 ~ 4チームの6グループでの1stステージ 各グループ上位2チームと3位の上位4チーム ~ 大会方式・結果 ~ 4チームの6グループでの1stステージ 各グループ上位2チームと3位の上位4チーム    計16チームによるノックアウト方式の2ndステージ    ※2ndステージに進出できるチームが多いので最終戦まで全てのチームに可能性あり       決定しているチームは選手の入れ替えも可能 1stステージでは中2日、2ndステージでは、中2日もしくは3日のスケジュール 交代は3名 2ndステージ延長なし、即PK戦

大会概要

大会概要 1stステージ結果 ◎ ◎ ◎ ◎

大会概要 ・国土    面積約75万6600平方km(日本の約2倍)   南北 4329km   東西 平均175km   東はアンデス山脈   西は太平洋    ・人口 約1511万人     (日本の約9分の1) ・日本との時差 +12時間 ・気候    北  部  砂漠気候(アタカマ砂漠)   北中部  地中海性気候   南中部  西岸海洋気候   南  部  ツンドラ気候 ・国民気質   南米の中では最も治安が良い   教育水準・経済水準が高い(南米で最初にOECD加盟)   フレンドリー 「Hola!」   時間守る、真面目、車が横断歩道で止まる      

大会概要 試合会場 8会場 天然良芝 Santiagoより飛行機で2時間圏内 気温は、最高20℃、最低10℃前後 (プレーしやすい) 8会場 天然良芝 (Puerto Monttのみ人工芝) Santiagoより飛行機で2時間圏内 気温は、最高20℃、最低10℃前後 (プレーしやすい) 過ごしやすい気候だが、南部の試合は観戦にコートが必要 観客の国民性 ⇒好き勝手な応援 (ビバ・チレ!ウェーブetc)  

大会全般 決勝に進んだアフリカ勢はフィジカルレベルが突出し、組織力もテクニックも高くなっていた。決勝はフィジカルを前面に出した戦い 戦術的 組織力  大会全般  テクニック フィジカル⇒主にスピード・パワーを表す 戦術的組織力⇒攻守に意図的・効果的にチームで戦うことができる テクニック⇒攻守のテクニック、個人戦術も含む 決勝に進んだアフリカ勢はフィジカルレベルが突出し、組織力もテクニックも高くなっていた。決勝はフィジカルを前面に出した戦い ベスト16までは3つの要素の何かが不足していても進めたが、ベスト8以上は難しくなっていた 4位のメキシコはテクニック・組織力は参加チームのなかでも高かったが、準決勝でフィジカルに凌駕された ヨーロッパ勢は3要素の全ての平均値が高い。3位のベルギーは3要素が平均して高く安定していた フランスは3要素全て高かったが、トーナメント一回戦でPK戦で姿を消した 南米勢は、全体的に戦術的組織力がそれほど高くなかった 3要素の説明 戦術的組織力⇒チーム戦術と個人が状況に応じて使い分けられるか (例)マンマーク、 アフリカ勢は過去と比べて高くなっていた。

Intensity(Playの強度)&Quality?  大会全般  世界のサッカーの潮流 技術・戦術 ~大会全体~  「全員攻撃・全員守備」 「攻守の一体化」 Intensity(Playの強度)&Quality? サッカーの本質の追求 ゴールへ向かう意識 1対1の攻防 ゴール前の攻防 連続した攻防

サッカーの本質の追求 ・ 審判のジャッジ 大会全般 今大会において 1stステージでも消化試合がない 勝ち点3でも突破できる可能性  大会全般  サッカーの本質の追求 今大会において 1stステージでも消化試合がない       勝ち点3でも突破できる可能性 決勝トーナメントの延長なし        90分で力を出し切る闘い ・ 審判のジャッジ       激しいプレーと汚いプレーの見極め、アドバンテージの採用         (ピッチで倒れての時間稼ぎが多かったのが残念) ベスト4でイエローカードが清算される       決勝で累積での出場停止がないように 1stステージ終了時には清算されない(フェアプレー)

ゲーム中に自分たちで流れを変えるまでの力はないが、HTの指示や オーストラリアvsナイジェリア、クロアチアvsマリ  大会全般  今大会の特徴として    (17歳特有) 不用意なファールが多い    ペナルティエリア内のファールも    PKからのゴール18点(前回大会は8点、U-20大会は9点) ゴールによってゲームが動く    ゴール後10分以内のゴールが35点(全得点の23%)           5分以内は20点(全得点の13%) アディショナルタイムのゴールが多い    12点(全得点の8%)   PKの回数24回中18点(6回は決めていない)=粗い オーストラリアvsナイジェリアはラウンド16 クロアチアvsマリは準々決勝 U-20の上位国は選手が自分たちで流れを変えられる力がある。  ⇒前半と後半でゲームの様子が変わる     ゲーム中に自分たちで流れを変えるまでの力はないが、HTの指示や     メンバー交代で変わる。変えられる素養を持っている       オーストラリアvsナイジェリア、クロアチアvsマリ

(ゴールを狙うために簡単にボールを失わない)  大会全般  素早い切り換え 守備 攻撃 攻守の一体化 コンパクト、コレクティブで 連動した守備 「隙を突かれない守備」 コンパクト、コレクティブで 連動した守備? 「隙を突かれない守備」 コレクティブで連動した攻撃 「一瞬の隙を突く攻撃」 コレクティブで連動した攻撃? 「一瞬の隙を突く攻撃」 全てのプレーがゴールを奪うために! 攻撃 ゴールに向かう (ゴールを狙うために簡単にボールを失わない) 切り替え 攻撃を継続するためにボール奪取を狙う 次の攻撃に備え帰陣を早くする U-20では流れを読みながら「守る」ことも U-17では全て「ゴールを奪う」ことに直結 アジアがU-20では上位に進めない理由  試合経験、トップリーグのレベルとそこでの育成、海外経験、 (U-17であればアカデミー方式等の強化である程度はいける?) 切り替え 相手の守備が整う前に攻撃する 守備 攻撃のためのボール奪取 (失点を防ぐ)

技術戦術的分析 守備 スピード 攻撃から守備の切り替え 意図的なボール奪取 守備ブロックの形成 ゴールを守る 失った瞬間⇒自分たちの攻撃を継続するためにボール奪取 帰陣の早さ⇒次の攻撃に備えて素早く陣形を整える 意図的なボール奪取 前向きでボールを奪って素早い攻撃につなげる なるべく高い位置のボール奪取を狙う ピンチを感じる・チャンスを感じる⇒Maxでスプリントする習慣 守備ブロックの形成 自陣のスペースを消しながら次の攻撃を狙う(チャレンジとカバーの連続) ボールを中心とした守備 ゴールを守る シュートストップ、クロスの対応、GKとの連携etc

技術戦術的分析 守備を支える要素 すべては、ボールを奪う意識から始まる 1対1の対応力(球際の厳しさ) すべては、ボールを奪う意識から始まる   1対1の対応力(球際の厳しさ)   チャレンジの優先順位(ボールを奪う意識)、粘り強さ(責任感)  ヘディング ボール保持者の状況、相手、味方を観てポジションをとり続ける 1stDFの判断(チャレンジの優先順位) ⇒ 2ndDFの判断 判断を共有 ⇒ 意思統一  チャレンジ&カバーの徹底(守備範囲の広さ) ※ファールをしないで守備をすることが大切だが今大会は多かった

前向きでボールを奪って素早い攻撃につなげる。なるべく高い位置のボール奪取を狙う チームによって守備の方法は違っていたが、「1stDFのボールを奪おうとする判断⇒2ndDFの判断」はどのチームも共通していた。 ある程度マークを決め、責任を持って守備をする。(自分の前に相手を置き、インターセプトを狙う) コンパクトな状況を作り意図的に前向きな守備をする ○ ○

技術戦術的分析 攻撃 スピード 守備から攻撃の切り替え(相手の守備が整う前に攻める) 組み立て(次のチャンスを見つけ出す、作りだす) チームがボールを奪えそうな状況で動き出す、速攻の準備が早い フィジカルスピード パスの質 スピード 組み立て(次のチャンスを見つけ出す、作りだす) 素早いサイドチェンジ 縦パスの質 動きながらのプレーの質 タイミングの良いボールの引き出し CDFやGKのボールの持ち出し シュートの技術=状況を把握し判断した上で、狙ったところに正確に、早く、強くシュートする アタッキングサードのプレー スルーパス、クロスの質 マークを外す動きの質 得点 ゴールへの執念、シュートの技術、シュートレンジの広さ (遠くからでも思い切りの良いシュート)

技術戦術的分析 攻撃を支える要素 ゴールに向かう・ゴールを奪う意識⇒ そのためにボールを保持する 動きながらのテクニック ゴールに向かう・ゴールを奪う意識⇒ そのためにボールを保持する 観る:身体の向き(視野の確保)  ゴール、ボール保持者の状況、味方、相手、スペースを観て ポジションをとり続ける タイミングよくアクション起こす、サポートする マークを外す動き 動きながらのテクニック  ボールに寄る、パス&ムーブなどの動きの習慣と合わせて 選択肢を持ってプレー キックの精度

技術戦術的分析 上位(ベスト8)に進出したチーム 個人で打開することのできるFWの存在が不可欠 攻守にわたりCDF・GKの活躍がチームの躍進を支えていた 個人で打開することのできるFWの存在が不可欠

攻守にわたりCDFの活躍がチームに影響を与えていた 技術戦術的分析 上位(ベスト8)に進出したチーム 攻守にわたりCDFの活躍がチームに影響を与えていた 攻撃のボールの持ち出し 数的優位を活かす(1トップに対して効果的) 前線へのパス、サイドチェンジのパスの質 攻撃の厚みを持たらす 同数でも守れる守備範囲 ⇒チームの厚みのある攻撃が可能                  ⇒後方の安定が前からの守備を可能に 同数でも守れる能力 スピード・予測力・高さ・リーダーシップ 代表的な選手名:Lukman Halilu ZAKARI(NGA)  Mamadou FOFANA(MLI)            Wout FAES(BEL)       Jose ESQUIVEL(MEX) Martin ERLIC(CRO)        Mamadou DOUCOURE(FRA)

技術戦術的分析 上位(ベスト8)に進出したチーム 個人で打開することのできるFWの存在が不可欠 相手の守備が整う前 スピード・打開力・決定力 相手の守備が整ってから 背後をタイミング良く狙う                 キープ力で味方の前向きの厚みのある攻撃を引き出す 代表的な選手名:Victor OSIMHEN(NGA) Eduardo AGUIRRE(MEX) Claudio ZAMUDIO(MEX) Johannes EGGESTEIN(GER)                   Aly MALLE(MLI)

ゴールを守るスイーパー。判断、プレースピードが向上。                 ゴールキーパー 技術戦術的分析 ゴールを守るスイーパー。判断、プレースピードが向上。 ★GKの役割と責任  ・堅実なプレーと積極的な決断 ・予測と判断 → チャレンジ ★攻守のテクニックの習得  ・【観る】「1回で掴む」「両足」 ★年代特有  ・プレーに波、得意不得意 『攻撃』 FP能力が高い ・奪ったら素早く配球。 ・ビルドアップに欠かせない存在 ・FP同等のテクニック、状況判断 『守備』:全員でゴールを守る ・リスクマネジメントは不徹底 ・BA、CRの判断  →迷いは少ないがテクニックに課題 ・チャレンジ&カバーの意識  プロテクションに課題 ゴールデングローブ賞 マリ①Samuel DIARRA(179cm) 高い身体能力を活かし、 シュートやスルーパス対応では、 俊敏性と広い守備範囲を見せた。 今大会は、GKの攻守に渡る活躍が目立った大会。U17年代特有のプレーに波はあるが、良いチームには良いGKが居る GKとしてゴール前での役割とを果たす責任感のあるプレーが目立った。 その中でも、マリ①、ナイジェリア①、ベルギー①、クロアチア①、メキシコ①、ドイツ①、フランス①の活躍 身長差に幅があるが、GKの高さやスピード、テクニックを生かしながら守備に貢献。全体的に攻撃のテクニックの高い選手が目立った。 出場したGKの中で、海外での所属は3名。(メキシコ、フランス、ニュージーランド)。ほとんどの選手は国内で活動。 キャプテンがGKのチーム  エクアドルのみ キック、パンチング、キャッチングなど、選手によって苦手なものはあるが、積極的に試合の中でチャレンジしている。 判断に迷いは少なく、良い決断の中でテクニックにミスはあるが、そのミスを仲間がカバーする。指導者も励ましながら支援していた。 『守備』:ゴールを守る責任感 ・シュートストップはストロング ・先に動かない冷静さ ・セカンドボールへの対応 ナイジェリア、マリのGK:身体能力 フランス、ドイツのGK:FP能力、スイーパー ベルギー、クロアチア、メキシコGK:攻守に安定感 1.攻守に積極的なプレーの連続、世界を体感 2.大会中に成長  W-UP+ゲーム チャレンジを支援する指導者・仲間

GKの攻撃参加成功率 〜GKのサッカー選手としての テクニックの高さ〜 プレッシャーがある中でのテクニックの発揮                テクニックの高さ〜 準決勝、決勝 3試合の集計。全試合 90分 GKが、スイーパーとしての役割を発揮。プレッシャーがある中でテクニックを発揮できるGKが増えている。 攻撃参加成功率は減少したが、GKが起点となって失わずにハーフウェイラインを超えた成功率は向上している。 その背景の1つに、味方を含めた攻守の切り替えが早く、GKが素早い状況判断の中で正確にプレーしていたことが考えられる。 また、ロングキックの成功率が上がっている。 決勝    ナイジェリア34.8%(26.1%)  マリ53.8%(19.2%) 準決勝1  マリ45% (30%) ベルギー64.5%(12.9%) 準決勝2  メキシコ82.4%(44.1%)  ナイジェリア46.7%(40%) プレッシャーがある中でのテクニックの発揮   ・状況に応じて、確実に、早くボールを前に運ぶ判断力  ⇒ 味方の関わり、選択肢の増加   ・FPと同等以上のテクニック  ⇒ 両足、キックの種類 、スイーパーとしてプレー

セットプレー 21点(総得点の 13.9%) *FIFAデータより          セットプレー 技術戦術的分析 U-17 W杯2015 総得151点  セットプレー 21点(総得点の 13.9%) *FIFAデータより  3本以上のパスや2次攻撃からの狙いが多い  (3本以内からの得点の17点を含めると38点 総得点の25.2% *JFA調べ)   CK7点、FK12点、PK18点、スローイン1点 得点の内訳 2013U-17 ワールドカップ (全52試合) 2015U-17 ワールドカップ (全52試合) 総得点 172 151 1試合平均点 3.3 2.9 セットプレー からの得点 42 (24.4%) 38 (25.2%) CK(%) 14 (8.1%) 7 (4.6%) FK(%) 12 (7.0%) 12 (7.9%) PK(%) 8 (4.7%) 18 (11.9%) スローイン(%) 1 (0.7%) FIFAの集計ではセットプレーからの得点は21点。 JFA調べでは、セットプレーを起点として、ファーサイドでの折り返しを詰めたり、相手のクリアーを拾って2次攻撃からのゴールを集計すると17点あり,合計で38点。 総得点の25.2%となる。 ・セットプレーにおける、組織的な守備、役割の徹底にはまだ改善の余地があり、個人の守備能力に頼っていることが大きく、セットプレーからの失点を招いていた。 ・PK24本。ゴールは18本。攻撃側の積極的な仕掛け、守備側の不必要なファール(U-17年代の特徴:プレーをコントロールできていない) ・守備→速攻の切り替えが早い ↔︎ リスクマネジメントが課題(守備の戻る意識は早いが、ピンチを招いている。) ・スローインからの失点減少:集中を切らさず、マークの受け渡し、マークに必要な人数など次の対応に集中できていた。 セットプレーの得点は、勝敗を左右する重要なポイントに変わりない。 1. 守備の組織、徹底不足。個人に頼った守備。 2. ペナルティーエリアの守備(大会中PK24本) 3. 攻めている時のリスクマネジメントに課題。

各大会の比較 2013UAE 2015CHILI U20NZL WCブラジル 総得点 172 151 154 171 セットプレー% FIFA 21(13.9%) 20(13.0%) 30(17.5%) セットプレー% JFA 42(24.4%) 38 (25.2%) 48(31.2%) 40(29.2%) CK 14 7 18 FK 12 24 PK 8 9 スローイン 1

TOPIC アジア勢の戦い アジアのレベルは確実に向上 ⇒3チームが決勝トーナメント進出 組織的に戦うチームが勝ち上がった   ⇒3チームが決勝トーナメント進出     組織的に戦うチームが勝ち上がった   韓 国      組織的な守備 個の打開力 攻守分業   オーストラリア 動きながらのテクニック・クリエイティブさあり             ナイジェリア戦後半、アルゼンチン戦はよかった   北朝鮮      組織的な守備   シリア      力不足だが個々で頑張る  北朝鮮は在日(東京朝鮮高校の先生)のコーチ 3要素で不足するものが多い フィジカル 戦術的 組織力 テクニック

日本の育成への示唆 育成方針 日常のトレーニング風景を変える 世界基準の厳しさ、激しさ、タフさを日常にする! 守備の厳しさ(ボールを奪う意識) 【Compact&Aggressive】 ゴールに向かう、ゴールを奪う意識、関わりながら連動した攻撃 攻守の切り替えの速さ、目の前のプレーに対する質&勝負へのこだわり  Japan’s Way の具現化  テクニックの質の追求! ボールを思い通りに扱える、動きながらのテクニックの獲得 ゴールに直結するテクニックと守備のテクニックの獲得           (キック・シュート・シュートストップetc) 自立した選手を育成する! 判断する基準を示しながらも思考を放棄・停止させない指導 リスクにチャレンジさせ見守る姿勢

日本の育成への示唆 ◆世界基準の厳しさ、激しさ、タフさを日常にする! 守備の厳しさ (ボールを奪う意識) 【Compact & Aggressive】   ・インターセプトを狙う    ・プレッシャー(寄せの早さ+間合いの厳しさ)  ・コンパクト・連動(コレクティブ) 切り替えの速さ 試合で生きる、使えるテクニック 勝負にこだわる「強い個」の育成  「守備の厳しさなくして、攻撃の進化は無い」先ず、ボールを奪う意識を日本全国で促さなければならない。常にインターセプトから攻撃に転じようとするプレーヤーを、寄せの早さや球際の強さを要求すると同時に、常にコンパクトフィールドを形成しグループで、組織で奪うことを習慣化させたい。  その激しく厳しい守備を打開し破るために、もっと強くゴールを奪おうとする意識、ゴールに向かう意識がこれまで以上に必要です。そのためにポゼッションが必要であることを肝に銘じなければなりません。  味方プレーヤーのサポート、関わり、動きながらのプレーを徹底したい。そのためには、常に周りを観てON/OFFで的確な判断そしてタイミングを身につけたい。 特に日本の課題であるゴール前でのプレー精度の質にこだわりたい。  切り替えの速い質の高い攻防の中でしか、試合で生きるテクニック、「自立した強い個」は育成できない。 関わりながら連動した攻撃 【Intensity&Quality】   ・ゴールに向かう・ゴールを奪う意識 (そのための保持)   ・ON/OFFでの的確な判断とそのスピード、動きながらのプレー   

日本の育成への示唆 大人(指導者・親)の働きかけ 自立した選手を育成する 論理的思考→自己判断→チャレンジ の習慣化 ー On the pitchでも、Off the pitchでも ー 論理的思考→自己判断→チャレンジ の習慣化 大人(指導者・親)の働きかけ 基準を示す   自立した選手を育成することが非常に大切になる。 苦しい状況に追い込まれた時に、指導者に頼ることなく、自分自身で判断そして行動し、その行動に責任の取れる選手でなければ世界では闘えない。自分の考えを仲間に伝え、コミュニケートする能力がチームスポーツには不可欠である。   その能力は、一朝一夕で身に付くものではない。キッズ年代から関わる大人が基準を与えながらも、こどもに、「なぜ・・・?  なぜならば…」という論理的な思考…思考を停止させない働きかけをし続け、考えることの習慣化を促す事が必要です。  ミスをさせないように、大人が先回りし答えを教えてはいないでしょうか?こども達には ミスを恐れず、積極的にトライさせること、その姿勢を見守る姿勢・勇気こそが、こどもに関わる大人に必要な資質です。 思考を放棄、停止させない なぜ?問いかけ リスク チャレンジさせ 見守る

・目の前のプレーに対する質 &勝負へのこだわり 日本の育成への示唆 ・サッカーだけでない、人間力へのアプローチ 本気で日常を変える ⇒ 日常に世界基準を取り込む コーチング ・目の前のプレーに対する質  &勝負へのこだわり  ・サッカーだけでない、人間力へのアプローチ     多面的なアプローチが必要不可欠 チームの結果は、それまでの一つ一つの勝敗の積み重ねである。目の前のプレーにこだわりがなければ、プレーの向上とともに、勝負強さは生まれない。 プレーの向上は、絶対に勝つ、絶対に負けないといった瞬間、瞬間のこだわりにこそ存在するのではないだろうか。 ゴールを奪う、ボールを失わない、ボールを奪う、ゴールを守る、サッカーの本質を常に要求し考えさせることが、選手の成長を促すことがに繋がる。 そういったアプローチの中で、上手い選手と良い選手の違いが見えてくる。 良いサッカー選手を育成するうえで、人間力へのアプローチは必要不可欠なことである。

Fair Play Japan’s Way フェアプレーの最も基本となること。 「フェアで強い日本」を目指す」