産業調査最終回 担当者:西川
これまでのおさらい 栄養士のいるスーパーを提案しました。
栄養士のいるスーパー お客さんの年齢、病歴、体脂肪率などをもとに「ごはんカルテ」を作成 その人の好み、その日の気分に合わせてごはんカルテを参考に管理栄養士がメニューを提案→調味料などの分量までアドバイス
これまでのおさらい 前回は栄養士について調べ、栄養士という人材は 供給>需要 という結果に 今回は提案先であるスーパーについて
前回・・・ ABC Cooking Studio というものがあるよとアドバイスを受けたので実際にどんなところか調べてみました http://www.abc-cooking.co.jp/about/index.asp http://www.abc-cooking.co.jp/about/studio.asp#kanto
ABC Cooking Studio とは 会員制、少人数制の女性専用クッキングスタジオ 完全予約制、コース別受講 教室はデパートなど比較的大きな駅に近く、主婦向けというよりは若い仕事勤めの人向け
変わる食品スーパーの売場 by流通経済研究所 食品スーパーの売場レイアウトはここ数年で大きく変わらざるを得ないであろう。なぜなら、食品スーパーの今の売場で最も基本的な商品である生鮮三品のうち、青果と鮮魚の需要が今後大きく減少することが予想されるからである。魚介類の替わりに肉類に、野菜・海藻の替わりに野菜ジュース等、果物の替わりに菓子類のデザートへと変化していくと考えられる。売場スペースを生鮮三品に割り当てたままでは売場の生産性が低下するし、生鮮三品の購入を前提とした加工食品のMDや売場レイアウトも消費者のニーズとずれてしまう。
スーパーの分化? コンビニ的スーパー 現状維持スーパー スローフード志向なスーパー
最終提案!
ABC Cooking Studio × スローフード志向なスーパー ごはんカルテ
提案先 ABC Cooking Studio スローフード志向なスーパー 前回は「ごはんがおいしくなるスーパー」をスローガンに掲げるダイエーを検討しました
つまり、 スローフード志向のスーパーにABC Cooking Studioを併設。 売り場にも栄養士 会員カードには顧客の基本情報→カルテ ABC Cooking Studioで使う材料は受講前にスーパーで購入
メリット①ABC Cooking Studio 間借り代が安くなる 大きな駅のファッションビルの中から市街地のスーパーへ 新規顧客開拓 若いOLから主婦世代へ 宣伝効果 ファッションビルの一角から地域コミュニティの場へイメージアップ
メリット②スーパー 販売促進 栄養士による食材のプレゼンテーション、 その日のスーパーのお勧め食材とABC Cooking Studioのメニューのリンク リピート客の増加 ABC Cooking Studio受講者、栄養士と顧客の双方向コミュニケーションによるリピーター獲得 消費者ニーズの把握 会員カード(ごはんカルテ)による基本情報の入手、 ABC Cooking Studioでの受講履歴
メリット③栄養士 栄養士として働ける環境 前回も述べたように栄養士資格を取得しても栄養士として働けない人は比較的多い(1万2000人) 栄養士として働ける環境 前回も述べたように栄養士資格を取得しても栄養士として働けない人は比較的多い(1万2000人) 能力給による高給取りの可能性?? 指名してくれる顧客が多いほど給与アップ
メリット④消費者 料理が楽しくなる ABC Cooking Studioに通うほどスーパーでの買い物が割引に、メニューに悩まない 地域コミュニケーションの場が増える 近所の主婦友増加、お年寄りにとっては若い人たちとの交流の場 ごはんカルテによってニーズをかなえられる ごはんカルテに基本情報を入力することで自分のニーズを知ってもらう
具体的イメージ 売り場ごとに栄養士を配置 メニューに困ったら会員カード=カルテを売り場の栄養士に手渡す
具体的イメージ 栄養士が会員カードを読み取り機に通すとごはんカルテが見られる それを参考に顧客にメニューをアドバイス
フードコーディネーター おおやかずこさんの話 フードコーディネーター おおやかずこさんの話 店が一体となって1つのメニューに向かい、提案して徹底的に売り込む仕掛けが弱いスーパーは、販売力に欠ける。商品というのは、売れるようなプレゼンテーションや計画性をもってお客様に売り込み、手を入れ続けなければ絶対に売れないのだ。つまり、今、伸びているスーパーマーケットは、売るために何をするのかという計画性とプレゼンテーションと販売力を持ち、本部と店が一丸となって大きな力を生み出しているところなのである。
押さえたいポイント 栄養士が食材をプレゼンテーションできるような場の提供 価格を下げるのではなく付加価値をつける 計画性を持つ→明確な目標・コンセプトの設定(仕 入れの時点から) リピート性の向上→売上高アップと割引、地域コミュ ニケーションの場の提供 安全、健康そしてエコ 売り場の配置→食品ごとではなく、主菜→副菜→・・・みたいなメニューごと?