情報社会に参画する態度(1) 情報科教育法 10 回目 2005/6/18 太田 剛
目次 知的所有権:著作権 コミュニケーション ディベート 課題B
知的所有権に関しては、Web上にはアニメやビデオを含めいろいろな学校向けの教材があります。 1.知的所有権:著作権 知的所有権に関しては、Web上にはアニメやビデオを含めいろいろな学校向けの教材があります。
知的所有権の体系
知的所有権関係のリソース 肖像権Q&A http://www.jame.or.jp/syozoken/ 肖像パブリシティ権擁護監視機構 http://www.jame.or.jp/syozoken/ 肖像パブリシティ権擁護監視機構 http://www.japrpo.or.jp/ 著作権情報センターホームページ http://www.cric.or.jp/ コピーライトワールド http://www.kidscric.com/ JASRAC PARK http://www.jasrac.or.jp/park/ 文化庁: 著作権 http://www.bunka.go.jp
コピーライトワールド
JASRAC PARK
Web編 a. ドラえもんの絵を描いてWebに載せた。 b. エヴァンゲリオンの画像をWebに貼り付けた。 c. 修学旅行でミッキーマウスといっしょにとった写真をWebに載せた。 d. 「リンクを張る際には申し出て」というページを勝手にリンクした。 e. 新聞の記事の内容を要約してWebに載せた。 f. 競走馬の写真をとってWebに貼り付けた。
授業・行事編 g. 学校にあったNHKの録画ビデオを授業で使用した。 h. 学校の合唱コンクールのもようをビデオで撮って学校として記録した。 i. 先生のパソコンの勉強会で、パソコンのテキストのキーボード表をコピーして配った j. 美術の授業で写真集から1枚の絵をコピーして生徒に配った。 k. 運動会の応援のボードにドラえもん競走馬の写真をとってWebに貼り付けた。 l. テレビ会議を使って交流学習したときに一方でテレビ番組の録画を流して相手に見せた。 m. 生徒が授業で作成した観察日記を教師のWebに掲載した。
著作物が自由に使える場合 ・著作物でない場合 ・著作権者が使用を認めている場合。 ・下記のような特別な場合(学校関係) - 私的使用のための複製(第30条) - 教科用図書等への掲載(第33条) - 学校教育番組の放送等(第34条) - 教育機関における複製(第35条) - 試験問題としての複製(第36条) - 営利を目的としない上演等(第38条)
2.コミュニケーション 情報社会に参加するための基本能力です。
コミュニケーションの教育場面 実際の会話が中心 プレゼンテーション ディスカッション ディベート インターネット上の会話(CMC) マルチメディア制作 メール交換 チャト、BBS
プレゼンテーションのイメージ ・発表者からの情報 = 理解してらいたい情報 ・媒体 豊か(音声、ボディランゲージ、図、文字、映像等)同期、非保存 ・方向性 参加者からの弱いフィードバックあり ・参加者の情報の受け入れの要因 提示された情報の理解 = 頭の中の世界・枠組みとの整合性 その情報に対する興味・関心、動機づけ 発表者の熱意等
効果的なプレゼンに向けて (1) (1)プレゼンの二つの特徴 相手が見える 臨機応変の対応が大事 (1)プレゼンの二つの特徴 相手が見える 臨機応変の対応が大事 (2)プレゼンの度胸をつける ストレスに勝つ 慣れる リラックスする (3)内容を知り相手をよく理解する 知らないことは伝えられない。その分野のついて十分に理解 相手が何を欲しているか知る (4)動機づけに配慮する 探求型 好奇心旺盛型 お義理型 無関心型 無関心型への対応 導入時に気を引く、飽きさせない (5)メリハリをつける 大切なことと大切でないことのメリハリをつける 注意を引き付ける
効果的なプレゼンに向けて (2) (6)相手の知識の世界に配慮する 相手の頭の中の知識がどのようになっているか考える 知識の多少 知識の多様性(宣言的知識と手続き的知識 意味的知識とエピソード的知識) 知識の活性化 (マップ、 具体例、先行オーガナイザー) 知識の使い方をガイドする(聞いている人の頭の中の知識をどのように使うか示す)
ディスカッションのイメージ ・参加者からの情報 = 理解してらいたい情報、相互の評価 ・媒体 豊かな場合がある (音声、ボディランゲージ、図、文字、映像等)同期、非保存 ・方向性 両方向 2.ディスカッションのタイプ ・ブレーンストーミング アイディア出しが中心 ・KJ法 ・レビュー会 相互の評価が中心
(教育)ディベートのイメージ ・討論者からの情報 = 共通問題場面に対する、事実、問題認識、対応等 ・媒体 音声、文字等 同期、非保存 ・方向性 両方向
ディベート甲子園もあります。授業にディベートを取り入れよう。 ディベートはスポーツである。 3.ディベート ディベート甲子園もあります。授業にディベートを取り入れよう。 ディベートはスポーツである。
ディベートへの誤った認識 「ディベートはサギをカラスと言いくるめる技術ではない、主観的な意見をひとまずおいて、まず客観的に争点を分析し、問題の全体像を把握した上でその本質を探り、最終的に主観的な判断をくだす根拠を得るためのものなのです。」 ディベート = 共同 で行う問題解決の場 としてとらえるべきである。 プレゼンやディスカッションはどたらかというと自分の主観的な考えを他者に伝えるか訓練する場 ・
ディベートの意義 (1)思考訓練 ・勝ち負けではない=とちらがより、問題の本質にせまり、より合理的な解決方法であるか比較・検証する。 ・自分の本との考えとは違う立場で検討しなればいけない= 客観的にものを見て・判断する場の提供 ・問題解決より、問題発見の場 (2)実社会のシュミレーション ・肯定・否定の両方の視点から問題を検討し、対応を考える ・議論を通じて、問題があきらかになったり、その複数の解決方法メリット・デメリットが明確になる。 (3)聴き方の訓練、表現の技術 ・相手を論破するのではなく、それぞれの最終的にはお互いの意見のいいところを認めていく。 ・論議をかみ合わせるだめに、感情的にならず、相手の話を謙虚に聴く態度の育成 ・論理的なコミュニケーションをする場面
ディベートの試合手順(マイクロ版) ・第一肯定側立論 否定側質疑応答 ・第一否定側立論 ・第一否定側反駁 ・第一肯定側反駁
「ドラえもんは22世紀に帰るべきである。」 第一肯定側立論 ・ドラえもんが22世紀に帰ると起こるメ リットを1つ言います。 メリットはxxxxxxxxxxxです。 なぜこうなるのか、発生過程を説明します。 ドラえもんが22世紀に帰ります。すると、 Xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxです。 次になぜこのメリットが重要か、説明しま す。 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx このように、重要なメリットが生まれるの で、ドラえもんは22世紀に帰るべきです。
「ドラえもんは22世紀に帰るべきである。」 否定側 質疑応答 なぜこうなるのか、発生過程を説明します。 否定側 質疑応答 なぜこうなるのか、発生過程を説明します。 ドラえもんが22世紀に帰ります。すると、 Xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxです。 <= 発生過程について質問があります。 次になぜこのメリットが重要か、説明しま す。 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx <= 重要性について質問があります。
「ドラえもんは22世紀に帰るべきである。」 第一否定側反駁 第一に、メリットの(発生過程/重要性) について述べます。 第一に、メリットの(発生過程/重要性) について述べます。 肯定側は立論で、xxxxxと言いました。 しかし、これは間違っています。 なぜなら、xxxxxxxxx このため、メリットは(発生しません/重要ではありません)。 第二に、メリットの(発生過程/重要性) ----------------------------------------------------
討議課題 ・オープンソースのプログラムの普及は望ましいか? 肯定側:望ましい、普及すべきである。 否定側:商用プログラムが普及すべきである。 ・音楽CDのコピーは良いか? 肯定側:コピーしてもいいのではないか。 否定側:コピーはよくない購入すべきである。