平成22年度(平成23年度研修開始) 医師臨床研修マッチング 都道府県別マッチ研修医数の分析 平成22年度(平成23年度研修開始) 医師臨床研修マッチング 都道府県別マッチ研修医数の分析 総務省統計局発表平成20年10月1日現在推計人口と平成22年度(平成23年度研修開始)医師臨床研修マッチングの結果から、都道府県ごとの両者の関係を検討した。 人口をマッチ研修医数で割り算しすることで、人口と研修医数のバランスの違いを検討した。 北里大学医学部 神奈川県寄附講座「地域周産期・救急医療連携教育」 特任教授 海野信也
都道府県別人口とマッチ研修医数の関係 平成22年度(平成23年度研修開始) 医師臨床研修マッチング
都道府県別 マッチ研修医一人当たり人口 平成22年度(平成23年度研修開始) 医師臨床研修マッチング
結果のまとめ マッチ研修医一人当たり人口は宮崎県、埼玉県、新潟県、福島県、茨城県で25000人を超えていた。 マッチ研修医一人当たり人口が少なかったのは東京都、京都府、沖縄県、石川県、福岡県だった。 東京都と宮崎県の間には4倍以上の差が認められた。
考察 都道府県ごとのマッチ研修医数には人口比で大きなばらつきが認められた。 初期臨床研修医段階でのこのようなばらつきが、地域の医療需要に応じた医療提供体制確保の障害につながらないようにする必要がある。 このようなばらつきが、後期研修やその後の医師の就業先にどのような影響を与えるか、慎重に検討する必要がある。