プロ野球観客動員数の 要因分析
はじめに 昔から人気のあるプロ野球だが最近TV中継などが減少した 赤字を抱えている球団も多い ↓ 収入の大部分を占める観客動員の要因は何か
(1)プロ野球界全体の要因 (2)チームごとの要因
(1)プロ野球界全体の要因1 図1 セ・パ総観客数 (1)プロ野球界全体の要因1 図1 セ・パ総観客数
(1)プロ野球界全体の要因2 図1の特徴 2004年から大きく減少している ↓ この年ストライキがあり、近鉄が解散した ↓ この年ストライキがあり、近鉄が解散した 2005~9年は上昇したが再び緩やかに減少 セ・パ総観客数に影響を与える要因を考え、回帰分析を行う
(1)プロ野球界全体の要因3 被説明変数 セ・パ総観客数 期間は2001~2014年間
(1)プロ野球界全体の要因4 要因1 説明変数 試合時間 (仮説) 試合時間が長引く傾向にあるほど観客は減っていくのではないか 近鉄球団解散 (1)プロ野球界全体の要因4 要因1 説明変数 試合時間 (仮説) 試合時間が長引く傾向にあるほど観客は減っていくのではないか 近鉄球団解散 球団が解散すればその球団のファンも野球を見なくなるのではないか
(1)プロ野球界全体の要因5 要因2 クライマックスシリーズ (仮説) ポストゲームであるクライマックスシリーズは観客が多いのではないか
分析結果 表1
表1の考察 表1から近鉄の係数が大きいので、仮説通り 観客動員の減少は近鉄解散の影響がある ことが分かった 観客動員の減少は近鉄解散の影響がある ことが分かった クライマックスシリーズの影響が大きいことが分かった 試合時間は仮説に反し負の要因にならなかった
(2)チームごとの要因1 勝率が高ければ観客は集まるのではないか 本拠地周辺の人口が大きければ、観客は増えるのではないか 景気が良くなれば観客は増えるのではないか これらの要因を調べ、回帰分析を行う
(2)チームごとの要因2 被説明変数 チーム別観客数
(2)チームごとの要因3 要因1 説明変数 各チーム主なデータ (仮説) 防御率が低ければ観客数は増えるのではないか。
本拠地所在人口多ければ観客数は増えるのではないか (2)チームごとの要因4 要因2 説明変数 地域別所得 (仮説) 地域別所得が高いほど観客は増えるのではないか 本拠地所在人口 本拠地所在人口多ければ観客数は増えるのではないか
(2)チームごとの要因5 要因3 説明変数 1位・2位ダミー、3位・4位ダミー (仮説) (2)チームごとの要因5 要因3 説明変数 1位・2位ダミー、3位・4位ダミー (仮説) クライマックスシリーズ導入により2~4位でも注目が集まり、観客は増えるのではないか
回帰モデル分析結果 表2
表2の考察 仮説に反し本拠地所在人口の値が、負の値になった ↓ ↓ 人口が多いほど娯楽や野球以外のスポーツチーム等があるため、分散してしまうのではないか 防御率の値は負の数になり、地域別所得の値は正の数になったので仮説通りだった