有斐閣アルマ 国際経済学 第3章 生産技術と貿易パターン 阿部顕三・遠藤正寛
(この財の生産を1単位 増やした時の、もう片方の 財の生産減少幅) 表3-1 生産技術の例 第1財 第2財 労働投入量 10単位 (L1=Y1 × aL1) 12単位 (L2=Y2 × aL2) 生産量 5単位 (Y1=L1 × 1/aL1) 3単位 (Y2=L2 × 1/aL2) 労働投入係数 (生産1単位当たりの 労働投入量) 2単位 (aL1=L1/Y1) 4単位 (aL2=L2/Y2) 労働生産性 (労働投入1単位当たりの 生産量) 1/2 (1/aL1=Y1/L1) 1/4 (1/aL2=Y2/L2) 機会費用 (この財の生産を1単位 増やした時の、もう片方の 財の生産減少幅) 1/2単位 (aL1/aL2) 2単位 (aL2/aL1)
図3-1 生産可能性フロンティア (a) 自国 (b) 外国 第2財の量 第2財の量 A AF B BF 第1財の量 第1財の量 O O F
図3-2 供給曲線 (a) 自国市場 (b) 外国市場 相対価格 相対価格 A B D C 第1財の量 第1財の量 O O
図3-3 自国市場 (a) 国内市場 (b) 輸入需要曲線 相対価格 相対価格 A E H B EH A a b a b 第1財の量 図3-3 自国市場 (a) 国内市場 (b) 輸入需要曲線 相対価格 相対価格 A E H B EH A a b a b 第1財の量 第1財の輸入量 O O
図3-4 外国市場 (a) 国内市場 (b) 輸出供給曲線 相対価格 相対価格 d c e e d C D EF D EF 第1財の量 図3-4 外国市場 (a) 国内市場 (b) 輸出供給曲線 相対価格 相対価格 d c e e d C D EF D EF 第1財の量 第1財の輸出量 O O
表3-2 比較優位と絶対優位 労働投入係数 自国 外国 第1財 2 3 第2財 4 9
図3-5 世界市場 (a) 完全特化 (b) 不完全特化 相対価格 相対価格 E H A E H E * A a b E * e d e d 図3-5 世界市場 (a) 完全特化 (b) 不完全特化 相対価格 相対価格 E H A E H E * A a b E * e d e d E F D E F D 輸出量・ 輸入量 輸出量・ 輸入量 O O
表3-3 比較生産費説検証用データ(2005年) (1) 各国の労働投入係数(年間100万ドル当り、単位は人) 産業名 日本 アメリカ 中国 表3-3 比較生産費説検証用データ(2005年) (1) 各国の労働投入係数(年間100万ドル当り、単位は人) 産業名 日本 アメリカ 中国 韓国 食料・飲料 11.5 5.6 69.8 9.4 繊維・衣料・皮革 19.9 11.9 170.5 17.2 化学製品 5.4 3.9 76.2 7.9 金属製品 7.3 8.4 55.9 8.7 一般機械 8.1 6.5 101.4 電気機器 7.8 71.1 7.0 精密機器 8.7 5.7 99.1 15.2 輸送用機器 6.2 5.9 75.4 8.2 (2) 各国の輸出構成比(網掛けは米・中・韓の日本に対しての比較優位財) 0.5% 7.0% 4.0% 1.1% 0.3% 1.7% 13.5% 1.8% 11.3% 17.8% 7.1% 12.4% 8.0% 5.6% 10.0% 9.5% 23.9% 24.7% 26.8% 15.4% 21.7% 17.7% 29.6% 32.8% 6.6% 4.1% 4.7% 25.9% 18.9% 4.8% 22.3% (出所) 労働投入係数 INDSTAT2 2009 (Industrial Statistics Database, 2-digit level of ISIC Code, Revision 3), United Nations Industrial Development Organization から計算。輸出構成比 UN Comtrade (United Nations Commodity Trade Statistics Database),Statistics Division, United Nations から計算。
表3-4 データによる比較生産費説の確認 (1) 日本とアメリカの労働投入係数 日本の アメリカの 日本の比較優位財の 比較優位財 機会費用 表3-4 データによる比較生産費説の確認 (1) 日本とアメリカの労働投入係数 日本の アメリカの 日本の比較優位財の 比較優位財 機会費用 日本 7.5 11.2 0.67 アメリカ 6.4 7.0 0.92 (2) 日本と中国の労働投入係数 中国の 6.8 10.9 0.62 中国 83.6 93.7 0.89 (3) 日本と韓国の労働投入係数 韓国の 7.6 10.4 0.74 韓国 11.6 10.0 1.16