Don’t Bank on Your Mattress. ~ タンス預金を市場に流すには ~ Izawa seminar Hiroki Ave, Kazuya Okada, Kimihiro Okumura, Tatsuya Kaeriyama Shodai Kato, Shoya Miyazaki
銀行や他の金融機関に預けられず、 家庭内に保管されているお金のこと。 日銀レビュー(2008/08/22)より タンス預金とは? 銀行や他の金融機関に預けられず、 家庭内に保管されているお金のこと。 日銀レビュー(2008/08/22)より 1995年: 5兆円 2008年:30兆円 銀行や他の金融機関に預けられず、家庭内に保管されているお金のこと。 その額は、95年には5兆円。08年には30兆円と推測されています
タンス預金を行うメリット デメリット 手間、時間を取らずにすぐに使える ATM利用手数料がかからない 引き出し限度額なし 金融機関の倒産で預金を失う危険がない デメリット 盗難・火災 紛失・破棄 インフレによる貨幣価値下落 経済停滞の原因となる
その約6割にあたる900兆円を60歳以上の高齢層が所有している! 我が国の家計の金融資産は、総額1,500兆円! その約6割にあたる900兆円を60歳以上の高齢層が所有している! と、言われている。 (資料)金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」より
クレジットカードと経済
タンス預金を減らし、より消費を高めるための方法として 我々はクレジットカードによる決済に目を付けた。 クレジットカードの手軽さ・利便さから、支払いを現金から カード決済にすることにより本人があまり自覚しないまま 従来よりも支出している可能性を経済産業省は示唆している。 クレジットカードの 普及率・利用率 家計の消費 増加 増加
圧倒的に低い普及率! クレジットカードの普及率 日本 7% 韓国 58% オーストラリア 27% 香港 21% ニュージーランド 20% シンガポール 17% 台湾 14% 圧倒的に低い普及率!
なぜ日韓でこれほどの差が付いているか クレジットカード振興策 ・年間利用額の20%の所得控除 クレジットカード利用者、加盟店の増加 + ・年間利用額の20%の所得控除 ・宝くじ権利の獲得 ・苦情センターの確立 ・決済システムが全国規模で構築 クレジットカード利用者、加盟店の増加 + 内需拡大の一端
贈与税と相続税
現状 相続税10~55% (条件により減税あり) 贈与税10~50%
世代別月平均支出額 (65歳以上の年配より家庭を支える年代である30代~50代のほうが消費は高い。) (資料)総務省「家計調査」 単位は1万円
教育費、社会保険料などの固定的な支出負担が増加 住宅需要が高まる 教育費、社会保険料などの固定的な支出負担が増加 いわゆる中堅世代においては、住宅需要が高まり、子供にかける教育費や自身の社会保険料の支出が増加します。 しかし、 しかし
高齢化により、親の死亡時の子の年齢も上昇。 必要な時に資産が手元にないという状況に。 年代 親の死亡年齢 親の死亡時の年齢 第一子 孫 (第一子の子) 第二子 (第二子の子) 70年 70-74 44-48 22-26 42-46 20-24 80年 75-79 49-53 27-31 46-50 24-28 90年 80-84 53-57 31-35 51-55 29-33 2000年 85-89 57-61 35-39 55-59 33-37 高齢化により、親の死亡時の子の年齢も上昇。 必要な時に資産が手元にないという状況に。 (資料)厚生労働省「人口動態統計」
消費負担の高まってくる年齢 と 相続を受ける年齢 相続タイミングのミスマッチ 消費負担の高まってくる年齢 と 相続を受ける年齢 住宅ローンが減らない・・・
提案 相続税 贈与税
(高い相続税を納めるよりは、税率の低い贈与として子や孫に資産を引き継がせたほうが良い。) (相続から贈与する人が増えれば、消費の高い若年世代に資産が早く渡り、消費が活性化し、市場は潤うことになるだろう。)
生前決済
Almost 全国平均199.8万円 葬式費用はだいたい、これくらいかかります。 しかし、実際はいくらかかるかは故人それぞれなのでばらつきがあるのです。
葬 儀 施 行 費 用 それは例えば、遺影であったり仏花であったり、祭壇、ドライアイス、霊柩車であったりするのです。
死のコストはブラックボックス ? そう、葬儀費用はある意味ブラックボックスという棺に納められているのです。
パッケージング ・葬儀施行費用 ・飲食接待費用 ・火葬費用、斎場使用料 ・お布施、心付け ・法事代 パックにまとめ、生前に決済をする。
国内企業では 国内でも多くの企業が生前見積もりを行っていますが、実際に決済を済ませるケースは中々少ないそうです。
次はどこへ行く? ギリシャ! お年寄りが安心して残りの余生を楽しめるということであり、これまた市場の活性化へと繋がるのであります。
Result 利便性に富んだ消費 合理的な未来ある税制 安心感のある死後のケア すべての側面からアプローチをかければ、タンス預金を多く所有している年配者が、スムーズに市場へ資産を流通させられることが出来るはず
参考文献 家計の消費動向とクレカ利用(経済産業省) http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/bunseki/pdf/h17/h4a0509j3.pdf 特定サービス産業動態統計調査結果(経済産業省) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/index.html 日銀レビュー 銀行券・流動性預金の高止まりについて(日本銀行) www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2008/data/rev08j09.pdf 総務省・統計局 日本の統計 http://www.stat.go.jp/data/nihon/index.htm クレジットカードはなぜ使われないか? http://www.nikkeibp.co.jp/archives/236/236918.html クレジットカードに関する調査(JCB) http://www.jcbcorporate.com/news/pdf/dr-386.pdf
世界のデビットカード-韓国 http://www.debitcard.gr.jp/about/dl/j-news-051019-4.pdf 銀行券・流動性預金の高まりについて(日銀レビュー) http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2008/rev08j09.htm/ タンス預金23兆円はどこへ動くか? http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/kuma/pdf/k_0407c.pdf 安心と信頼のある「ライフエンディング・ステージ」の創出 http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110810002/20110810002-2.pdf 相続税・贈与税の見直しは若年世代への資産 移転を加速させるか? http://www.nli-research.co.jp/report/report/2011/03/repo1103-T.pdf 相続で家計資産の世代間偏在を是正できるか(三菱レビュー) http://www.bk.mufg.jp/report/ecorev2003/review_20030120.pdf