哲 学 大阪芸術大学 芸術学部教授 純丘 曜彰 博士

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哲 学 大阪芸術大学 芸術学部教授 純丘 曜彰 博士 5 アウグスティヌスと キリスト教神学 哲 学 大阪芸術大学 芸術学部教授 純丘 曜彰 博士

カトリック教会の成立① 五賢帝時代(96~180) 軍人皇帝時代(193~284) ディオクレティアヌス帝(位284~305)  キリスト教弾圧⇔ギリシア人教父の活躍 軍人皇帝時代(193~284)  政治混迷→キリスト教の浸透 ディオクレティアヌス帝(位284~305)  ドミナートゥス(オリエント的専制)

カトリック教会の成立② コンスタンティヌス帝(位306~37) テオドシウス帝(位379~95) コンスタンティノープル遷都  コンスタンティノープル遷都  ミラノ勅令(311)=キリスト教容認  ニケーア公会議(325)   =アタナシウス派(三位一体説)を正統 テオドシウス帝(位379~95)  キリスト教国教化(380)  ゲルマン人の流入→死後、帝国東西分裂

アウグスティヌスの終末論① アウグスティヌス(354~430) 西ローマ放棄・ゲルマン侵入 =北アフリカ出身のローマ人  =北アフリカ出身のローマ人   32歳:放縦生活→回心      →修道生活   :プラトン的正統教義の確立 西ローマ放棄・ゲルマン侵入  =終末 〈地の国〉=我への愛に基づく 〈天の国〉=神への愛に基づく  いまは混在  →「最後の審判」で分離   →「教会」として準備

アウグスティヌスの終末論② コンスタンティノープル教会 ローマ教会 =皇帝教皇主義 =ゲルマン布教 「ヒエラルキア(聖なる管理)」   =皇帝教皇主義 ローマ教会   =ゲルマン布教    「ヒエラルキア(聖なる管理)」    ペテロ以来の〈鍵権〉      「教会の外に救いなし」

キリスト教の世界観① 神=「在りて在らん者」 (いつでもどこでも臨在する者) =神のモーシェへの答 〈三位一体(トリニタス)〉 一つの本体   (いつでもどこでも臨在する者)    =神のモーシェへの答  〈三位一体(トリニタス)〉   一つの本体   =存在:依自性(アスエイタス)       =それ自身によって   三つの位格(ペルソナ)   =創造する父    和解する子    救済する霊

キリスト教の世界観② 物=「被造物」 =神によってこそ存在するもの →すぐに無になってしまう +〈摂理〉 =善なる世界が 完成していくように  =神によってこそ存在するもの   →すぐに無になってしまう  +〈摂理〉    =善なる世界が     完成していくように     神が物々に定めた法

キリスト教の世界観③ 人=物の一種 アダムとイヴ ただし「神の似姿(イマーゴ・デイ)」 =善をなす〈自由〉 :禁断の「善悪知の実」を食べた   ただし「神の似姿(イマーゴ・デイ)」   =善をなす〈自由〉 アダムとイヴ :禁断の「善悪知の実」を食べた  =〈原罪〉→エデン追放  =世界の摂理にひずみ、   みずからも欲産病死に苦しむ

キリスト教の世界観④ イエス 我々 :原罪からの解放 =人の力では不足 →神が人として贖罪 :この神の救済の恩寵に従う  =人の力では不足  →神が人として贖罪 我々  :この神の救済の恩寵に従う   イエス = キリスト(救世主)と信じる

キリスト教の世界観⑤ 使徒信条 天地の創造主、全能の父である神を信じます。 父のひとり子、わたしたちの主、イエス・キリストを信じます。 主は聖霊によってやどり、おとめマリアから生まれ、 ポンティオ・ピラトのもとで苦しみを受け、 十字架につけられて死に、葬られ、陰府(よみ)に下り、 三日目に死者のうちから復活し、 天に昇って、全能の父である神の右の座に着き、 生者(せいしゃ)と死者を裁くために来られます。 聖霊を信じ、 聖なる普遍の教会、聖徒の交わり、罪のゆるし、からだの復活、 永遠のいのちを信じます。アーメン。