東日本大震災からの本格的な復興、福島の再生に向けて 【概要】

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受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-2:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (被災地での地域医療提供体制の再構築のための情報通信技術の活用の在り方、
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BCP (事業継続計画) 行政は業務継続計画 議員研修 大規模な災害・事故・システム障害が発生した場合に、 企業や行政組織が基幹事業を継続したり、早期に事業を 再開するために策定する行動計画 事前に業務の優先度を確定し、バックアップシステムの 整備や要員確保などの対応策を立てておくこと.
井手 鑑人 岡村 佳祐 中嶋 仁 橋本 佳奈.  生活水準の向上には、物価上昇しないことが関係  衣料費の場合 ファストファッションブランドが多数誕生  その背景には 安価 安価 良質 安い労働力を提供する中国などの発展途上国が役割担う安い労働力を提供する中国などの発展途上国が役割担う.
平成 27 年度「東日本大震災からの復興を担う専門人材育成支援事業」 事業計画概要 (様式1)(別紙 4)① 「事業名」(学校名) 実施体制イメージ図 参加・協力機関 ○ イメージ図や協力機関等を記載して、実施体制をわかりやすく記載する。 ※代表機関には下線を引くこと。 参加・協力機関: ○○ 機関.
運動の重点推進事項(期間:10年間) (1)普及啓発 (2)資源循環システムづくり (3)土壌診断の実施 (4)環境にやさしい農業技術の実証・普及 (5)「有機の郷づくり地域」の拡大 1.
平成28年度 就労支援部会活動計画 1 1 就労支援部会 2 就労支援の課題 3 平成28年度活動計画
生産拠点の整備① (1)戦略的な誘致活動の実施 (2)産業用地確保への取組 ①企業立地セミナーを東京に加え大阪でも実施
地域人づくり事業の活用事業例 平成26年3月28日 厚生労働省 職業安定局 地域雇用対策室
組織改正と人事異動の概要 平成19年4月23日付け 佐賀県知事 古川 康 平成19年4月20日 平成19年4月20日 経営支援本部 職員課
WATCH! 月号 川西市商工会会報 経営情報紙 小規模事業者の“強み”を活かした経営を『維持』『継続』できる
東北地方の 二重ローン問題         10bd020p 小瀬村 愛子.
ー知恵を活かして経営の安定と成長・発展をー
京都・神戸のみならず国内外拠点との差別化が難しい
第3回「槇尾川ダム建設事業」等に関する有識者会議
4 第3次障害者基本計画の特徴 障害者基本計画 経緯等 概要(特徴) 障害者基本法に基づき政府が策定する障害者施策に関する基本計画
日本の農業の問題点 1126599c 野喜崇裕.
『大阪府人口ビジョン(案)』の概要 ■はじめに ■人口の将来見通し(シミュレーション) ■大阪府の人口の潮流 c ■基本的な視点
大阪バイオ戦略2014のポイント 重点取組 ○ 関西イノベーション国際戦略総合特区による規制改革等を活用した先進的な医薬
東北地方太平洋沖地震被害に伴う 雇用調整助成金の活用Q&A
自治体における震災アーカイブとは 東北大学災害科学国際研究所 災害アーカイブ研究分野 柴山明寛 東北大学災害科学国際研究所.
「就労支援に係る相談支援機関」 障害者就業・生活支援センター 障がい者 自立・安定した職業生活の実現 雇用と福祉のネットワーク 福祉施設等
海外展開支援 事業承継支援 中小企業庁と愛媛県等の連携協定概要 県内中小企業等の 海外展開促進 円滑な事業承継の 実現
ワークライフバランス 「仕事と家庭の調和」 ~女性活躍の展望~
平成29年10月 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室
設備投資に係る新たな固定資産税の特例措置について
創業希望者、創業者 市区町村 南あわじ市 南あわじ市商工会 概 要 特徴 <全体像> ※下線は特定創業支援事業 南あわじ市商工会
ホストタウン化へ向けて.
「運営協議会」の設置及び施策の推進のための要請
「高齢者雇用安定法」による高齢者雇用就業対策の概要 (1987年「シルバー人材センター」長瀬甚遠)
東北太平洋岸4県44市区町村の震災前経済規模 全企業数 全労働者数 44市区町村 32,341社 363,796人 青森県 5,286社
東日本大震災復興特別区域法の 枠組みと本市の対応について 復興推進計画 復興整備計画 復興交付金事業計画 概 要 特 例 本市の対応
技術投資を促進するセミナー.
創業希望者、創業者 連携 特徴 <全体像> ※下線は特定創業支援事業 市区町村 赤穂市 赤穂商工会議所 概 要 地域金融機関
平成23年度「農商工連携」関連予算(113億円) ○中小企業の輸出促進 ○地域産品の販売促進・新商品の開発支援 ○地域人材の育成・交流の強化
市区町村 奄美市 認定連携創業支援等事業者 奄美大島商工会議所、あまみ商工会、奄美群島振興開発基金 概 要
(鳥取県版経営革新総合支援補助金〈復旧・復興型〉)
4.新たな価値を生み出す市政改革 52.
「大阪の成長戦略」の実現による大阪経済の活性化
大阪バイオ戦略2017のポイント 重点取組 主な取組 オール大阪で事業推進 規制改革 治験促進
兵庫県たつの市・上郡町・佐用町における基本計画の概要
大阪府域における太陽光発電施設の地域との共生を推進する体制<大阪モデル>(案)
大阪の成長戦略の実行 府市一体となった成長の実現 〇 「大阪の成長戦略」の実現による大阪経済の活性化 〇 大阪の成長をリードしていく仕組み
様々な主体や取組みを「つなぐ」仕組みの構築
地域住民・企業等によるまちづくり事業・活動への支援強化
「雇用と社会保障の密接な連携」を通じた介護分野の成長戦略
脱原発関連 資料1-2 長期方針 エネルギー転換検討委員会の設置 国民的議論 エネルギー転換 基本方針の決定 エネルギー転換に
国際フェリーなどの利用促進の仕組みの構築に加え、大阪港の客船寄港増加を目指し、大阪港の客船ターミナルの機能強化や客船誘致の仕組みを構築する。
中小企業の災害への備えを応援します 概 要  経済産業省は、中小企業・小規模事業者の災害対応力を向上させるため、法律を改正し、防災・減災に関する実施計画(事業継続力強化計画等)を認定する制度を立ち上げる予定です。  取組に参加される認定事業者は、以下の応援策※をご活用いただくことができます。                           ※法律が制定された場合、以下の応援策を実施します。
大阪市における支援対策について 平成23年7月28日 公明党大阪市会議員団.
5本柱 運動推進の 時代の変化に即応した、金属運動のさらなる強化と発展の追求 勤労者に安心・安定をもたらす雇用をはじめとする生活基盤の確立
慶應義塾大学総合政策学部 曽根泰教ゼミ 松原真倫
資料2 立地推進体制について(案) 平成23年7月26日.
今までにないコスト合理化や収益拡大を目指す東電改革
公募期間 平成30年10月1日(月)~平成30年10月31日(水)
まずは、最寄りの商工会議所・商工会・中小企業団体中央会にご相談ください。
有料道路事業(阪神高速)約1,600億円 【阪高出資金:なし】
+ うつのみや産業振興ビジョン【概要版】 7章 施策の展開と支援体制の形成 1章 産業振興ビジョンの基本的な考え方について
彦根市公共下水道事業・第5期経営計画(素案) 1.各施策の現状と課題及び第5期経営計画での取組方針
地域における医療提供体制の確保に資する設備の特別償却制度(医療機器に係る特別償却の拡充・見直し)
復興・新規設備投資支援セミナー ~東日本大震災復興に向けて~ (同時開催:復興支援・税務相談会、省エネ設備投資相談会)
創業希望者、創業者 市区町村 茂原市 茂原商工会議所 千葉県信用保証協会 概 要 特徴 <全体像> ※下線は特定創業支援事業
創業希望者、創業者 創業無関心者 創業無関心者 市区町村 射水市 認定連携創業支援事業者 射水商工会議所、射水市商工会 概 要 特徴
AIGジャパン・ホールディングス株式会社
◎ ○ ○ 副首都に必要な広義のインフラ △ △ △ △ 資料2-2 必要な要素 具体例 現状評価
臨海部産業エリアの形成促進 目的 バルク貨物を取扱う大型の多目的国際埠頭の機能を高度化することによって産業物流を効率化し、地域産業の国際競争力の強化を図る 施策 民間事業者が一体的に運営する埠頭及びその隣接区域の連携を強化することにより、バルク貨物等の輸送の効率化を促進する「臨海部産業エリア」を形成.
あいサポート条例(愛称)素案の概要 1 制定の目的 2 条例案の内容
令和元年度 商工労働施策について 施 策 目 標 主 要 施 策 基 本 姿 勢 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 海外ビジネス 創業・ベンチャー 事業承継
平成29年 「中小企業者・小規模事業者の 人材確保と育成に関するアンケート」
地域産業雇用創出チャレンジ支援事業補助金制度
中山間地の環境保全と集約型農業の促進を目的とした
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東日本大震災からの本格的な復興、福島の再生に向けて 【概要】 東日本大震災からの本格的な復興、福島の再生に向けて 【概要】 平成25年3月21日 日本商工会議所 <「復旧」から本格的な「復興」へ> ○復興は依然として遅れているが、少しずつ被災企業が事業再開を果たし、復興に向けようやく希望の光が見えはじめてきた。 ○一方で、労働力不足やコスト・手続増など新たな問題が生じており、復興という段階に則した制度整備、改善を図り、復興を加速化させる国の支援が必要である。 <福島の再生に向けて> ○福島県では約15万人もの住民が故郷に帰ることができず、風評被害による農水産品への影響など、出口の見えない状況が続いている。 ○福島の再生に向け、原子力損害賠償の着実な実施、風評被害対策の強化、早急な除染の実施などを進めていく必要がある。 Ⅰ.復旧から復興という段階の変化を踏まえた対応を Ⅱ.中小企業の早期再建に向けて (1)グループ補助金の拡充および複数年度にわたる繰越措置 (2)産業復興機構と東日本大震災事業者再生支援機構の一層の連携による体制  の拡充と産業復興相談センターの設置継続 (3)他地域での一時的就業、先端技術を取り入れた職業訓練の実施など雇用関   連 施策の拡充 (4)首都圏や海外での見本市、被災地での商談会など販路拡大事業への支援拡充 【1.財政支援の継続・拡充と柔軟な対応を】 (1)十分な財政支援措置の継続、復興交付金の対象事業の拡大(企業誘致事業    等への適用)と地方自治体の人員体制の確保 (2)行政の諸手続きの見直し、手順等の簡素化、迅速化 【2.早期の基盤整備を】 (1)エリア一体での土地のかさ上げ支援 (2)幹線道路ミッシングリンクの早期解消、沿岸部JR路線の早期整備 (3)建設業における労働力不足の解消と入札価格の引き上げ 【3.復興を加速する産業支援を】 (1)復興特区における、新エネルギー、医療等の企業立地に対する大胆な優遇措置 (2)ブランド化、6次産業化など農水産業の競争力強化への支援 (3)商店街等の商業機能の整備に必要な支援施策の早急な構築 (4)大規模な国際会議やインベントの誘致による観光人口の拡大への支援 ≪グループ補助金第1次~第6次後半累計採択結果≫ 各地商工会議所からの主な意見 全体の採択率は3割未満 ○震災後の生産休止期間中に販路を失ってしまったまま、主力商品の売上は半分弱にまで縮小(塩釜)。 各地商工会議所からの主な意見 出所:各自治体のヒアリングに基づき作成 【被災地特産品を都心で販売】 ○国の施策(対応)が震災前と変わっていない。申請書の書式が震災前と同じで、手続きに   時間がかかる。平時と非常時で変えてほしい(気仙沼)。 ○盛り土した地域が使用可能になるまでどの程度の期間が必要か、下水管などの既存埋  設施設は撤去するのかなど、明らかになっていない(仙台)。 ○常磐自動車道の早期全線供用開始、JR常磐線の早期復旧を望む(相馬)。 ○地区によっては5メートルのかさ上げを要するが、かさ上げを完了しても地盤が固まるには   さらに時間がかかる(気仙沼)。 ○資材が不足しており、工賃も高騰している。さらに、公共事業が他の地で始まるとすれば、 そちらへ作業員が流れるため、より一層復興に遅れを生じかねない(塩釜)。 ○原発事故により、企業も戻らず、かつ売上も伸びないのが実情である(原町)。 Ⅲ.あらゆる対策による原発事故からの一日も早い脱却を   -福島の再生に向けて- (1)原子力損害賠償の公正で着実な実施 (2)風評被害対策への対策強化、継続 (3)除染の早期実施と住民の健康管理の徹底 (4)企業立地促進のための税制優遇など対策の拡充実施 各地商工会議所からの主な意見 ○観光客は、震災前に比べると福島県は8割まで回復したが、いわき市は6割程度。常磐ハワイアンセンター(スパリゾートハワイアンズ)は7~8割の戻り(いわき)。 ○野菜等は、市場で買い取ってくれない現状があり、ハウス栽培のものでさえ、扱ってもらえない(相馬)。 ○製造業で、被災地域に外注先があった企業は、操業が60%にも満たない状況となっている(相馬)。 【原町商工会議所会員企業の売上高の状況】(平成22年9月=100) 【東北のまつりをPR】 【福島の米の販路拡大】 ※「各地商工会議所からの主な意見」はヒアリング結果に基づき日商作成