SMB企業におけるIT化の動向と オープンソース ERPの紹介 ビジネスショウTokyo ‘08 SMB企業におけるIT化の動向と オープンソース ERPの紹介 株式会社オープンストリーム July. 2008
目 次 SMB企業におけるIT化の動向 オープンソース ERPの概要とデモ Ⅰ部 : ㈱オープンストリーム 赤穂 目 次 SMB企業におけるIT化の動向 オープンソース ERPの概要とデモ 1. SMB企業の動向 1) 企業を取巻く環境の変化 2) IT化の現状と課題 3) IT投資への期待効果 4) IT投資の状況と施策 5) IT化推進のための取組み 2. SMB向けソリューションの例 1) シェアードサービス 2) ASPサービス 3) SOAによるシステム間連携 4) システム構築のフレームワーク 3. オープンソースERPへの取組み 1) なぜ オープンソースERPか? 2) Compiere ERP概要説明 3) オープンソースBIの紹介 1. Compiere ERPの紹介 1) Compiere ERPの概要 2) 導入事例 2. デモ Ⅰ部 : ㈱オープンストリーム 赤穂 Ⅱ部 : ㈱アルマス ジリムト
SMB企業の動向
SMB企業の動向 企業を取巻く環境の変化 ほとんどの企業において、IT化を進めていく上での課題は解決しておらず、むしろ累積的に膨らんでいる状況と考えられ、システムの老朽化が始まっている。 システム の陳腐化 業務 の硬直化 ITシステム 老朽化 1990年代 からの 継続的課題 業務とITシステム の乖離 ITシステム 非一貫性 制度・規制 の強化 ITリテラシ の低下 情シス担当者 の削減 2000年以降 の課題 (コスト削減) 熟練者 の退職 拠点の集約化 情報システム 予算不足 新技術の 知識不足 今後想定 される課題 少子高齢化 地域格差 CSR 環境問題 グローバル化
IT化の現状と課題 SMB企業の動向 × × × × × × × × × × × × 日本のIT投資の現状は、大企業では増加傾向にあるが、中小企業では横ばいで大きな変化はない。 6,000 × × × × 5,000 × 情報投資額 (百万円) 大企業は増加傾向 4,000 3,000 中小企業は横ばい 2,000 × × × 1,000 × 資本金 × ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ × ■ : 100億円~ : 10~100億円 ▲ ■ ■ ■ ■ : 5~10億円 : 1~5億円 × 2003 2004 2005 2006 2007 ■ 出展:経済産業省「平成20年情報処理実態調査」
IT投資への期待効果 SMB企業の動向 内的環境 ITに対する費用対効果が明確でない企業は60%近くある。 外的環境 中小企業向けの多様なニーズに応えられるソフトウェア、システムが十分でない 10億円以上 ~10億円 ~3億円 ~1億円 ~5000万円 10 20 30 40 50 60 70 80 (%) IT未導入の企業において、費用対効果がみえない理由 として、ITの知識不足 が考えられる。 IT教育の予算化も難しい状況にある。 IT投資の予算化をしていない 費用対効果がみえない 移行コストなど不確定要素 その他 出展:経済産業省「平成18年情報処理実態調査」
SMB企業の動向 IT投資の状況と施策 組織全体でのIT活用化も整備された、次の手段として競争力の強化をIT活用で検討されている段階 。 。 。 IT化の進んでいる企業は第3ステージが完了した段階 ビジネスの硬直化 企業競争力の 強化を目的に ITの活用 (BI、SOA) 組織のフラット化 企業組織での IT活用により 効率化を実現 (ERP) IT技術の革新 特定の 業務・部門で ITの活用により 最適化を実現 (会計ソフト) 導入されたIT は活用されず 第1ステージ 第2ステージ 第3ステージ 第4ステージ 出展:経済産業省「平成18年情報処理実態調査」
IT化推進のための状況 SMB向けソリューションの例 逆に、ここ数年のIT化の技術の進展は目覚しいものがある。 ビジネスの硬直化 Key Word オープンソースERP 業務 パッケージ ERP / 専用パッケージ IT投資の抑制 カスタム開発 SaaS/ASP サービス 基盤 システムの柔軟性 SOA 組織のフラット化 NGN ネットワーク 基盤 情シス要員の最小化 インターネット IT技術の革新 モバイル化 メンテナンスの容易性 システム 基盤 Web化 PCの普及 オープン化 1990 1995 2000 2005 2010
SMB向けソリューションの例
例:シェアードサービス SMB向けソリューションの例 社内または企業グループ内で分散して行われている業務や間接業務を ① 社内部門または子会社に集中 ② 処理を標準化してアウトソーシング して、社内全体の間接業務の大幅な低減を図る。 ASPサービスと同時に提案できれば、ユーザの期待効果が明確になる。 現状 : グループ企業の一部門 として 将来 : 間接作業のアウトソーシング 本社 本社 経理・人事 カンパニー A カンパニー B 事務集中 センター カンパニー A カンパニー B ASP サービス 経理・人事 サービスの集中化 経理・人事 グループ 会社C グループ 会社D グループ 会社C グループ 会社D グループ 会社C グループ 会社D グループ 会社C グループ 会社D データ センター 経理・人事 経理・人事 経理・人事 経理・人事 問題点 同一機能が複数あり、 プロセスやルールが煩雑 プロセスの重複やムダが多い 期待効果 コスト削減 : 重複業務、ムダ作業の削減 固定費削減 : 集中化による固定費削減 スピードアップ: 決算処理の短縮化
例:ASPサービス SMB向けソリューションの例 従来の取組み ASPサービス事業 ベンダ企業が提供するのは、コンピュータやソフトではなく、アプリケーション・サービスである情報処理サービスそのものをインターネットや専用線で提供する。 従来の取組み ASPサービス事業 A社 B社 事務集中センター データセンター アプリケーション アプリケーション ASP/SaaSサービス 顧客 管理 人事 管理 財務 管理 生産 管理 給与 管理 財務 管理 顧客 管理 人事 管理 生産 管理 給与 管理 財務 管理 Internet A社 B社
事業の統廃合に関係なく、容易に基幹系と連携できる仕組みが重要となっている。 SMB向けソリューションの例 例:SOAによる適用事例 基幹系システムは、基本機能について短期間・低コストでの導入を求め、周辺アプリケーションについて他社との差別化などを重要視した構築が進められます。 集中購買 部品表管理 在庫検索 品質管理 異機種間接続 データ連携 拠点間接続 サービスの共有化 供給者 消費者 生産 在庫・物流 販売 経理・管理 勤怠管理 原価集計 (個別原価) 見積管理 会議室予約 事業の統廃合に関係なく、容易に基幹系と連携できる仕組みが重要となっている。
例:ERPデータの有効活用 SMB向けソリューションの例 ERPのDBと同一データを情報統合DBサーバに持たせ、ユーザが利用しやすい形式で画面表示及び画面イメージでのデータダウンロードを実現しました。 ERP_DBサーバ 情報統合DBサーバ 社内ユーザ ERP上のDBと 同一データを保持 ERP_DBへのダイレクトアクセス禁止 ①情報検索 ②データダウンロード ③経費管理 得意先マスタ 在庫データ 受注残データ 発注残データ 出荷残データ 経費予算データ 情報参照/ダウンロード 得意先マスタ 在庫データ 受注残データ 発注残データ 出荷残データ 経費予算データ グループウェアサーバ ワークフロー XML SOAP ODBC 経費予算の残高チェック
例:SOAによるパッケージ間連携 SMB向けソリューションの例 一般的にERP上で開発したアドオンは大きな影響を受けることになる。サービス化により、企業独自の機能やERPに搭載されていない機能をSOA環境上で開発することにより、柔軟なシステム構築を行う。 通常のアドオン サービス化による連携 バージョンアップ時の影響範囲 不足帳票のアドオン開発 管理帳票のカスタマイズ ERPアーキテクチャー ERPアーキテクチャー 他パッケージ 販売 管理 購買 管理 アドオン帳票 販売 管理 購買管理 プレゼンテーション機能 Modify 帳票 出力 顧客 検索 基準在庫管理機能のカスタマイズ ビジネス・ロジック機能 Modify デ|タ連携 共通機能 共通機能 共通部品仕様 データベース データベース データベース構造 (Webサービス) (固有のアプリケーションも可)
オープンソース ERPへの取組み
なぜ オープンソースERPなのか? オープンソースERPへの取組み 専用パッケージ ERPパッケージ オープンソースERP ソース × : ソース非公開 × : ソース非公開 ○ : ソース公開 対象範囲 △ : 会計など単一業務 ○ : 複数業務を提供 ○ : 複数業務を提供 内部機能の拡張性 × : 機能拡張は不可 参画 : 機能拡張は可能 (専門知識 要) ○ : 機能拡張は可能 カスタマイズ (商習慣への適応性) ○ : カスタマイズ不要 (日本製のPKGが多い) △ : カスタマイズ要 △ : カスタマイズ要 導入費用 ○ : 低価格 × : 高価格 ○ : ダウンロード 注. オープンソースを使用する際に懸念されることは、サポートが考えられる。 熟知したベンダーなり、コンサルタントが明確であれば問題はない。
Compiere ERP & CRM 概要 オープンソースERPへの取組み Java、OSSで構築されており、しかも基本機能は販売・購買・会計・在庫の基本領域のみの提供となるため、SMBマーケットをターゲットとした場合、多くの企業で既存システムを生かしつつオープン化への移行が可能と考えられる。 出展 : ㈱アルマス様 得 意 先 仕 入 先 受 注 売 上 請 求 回 収 見 積 発 注 支 払 計 上 会 計 仕 入 在 庫 納品書 請求書 発注書 支払 直営店売上目標 取引口座開設申請書 顧客管理システム クレーム処理機能 直営店在庫 営業在庫 出庫 入庫 補充 移動 販売 購買 会計 在庫
参考:Pentaho 概要 オープンソースERPへの取組み BI 標準機能 BI(Business Intelligence)とは、企業内に蓄積されている様々なデータを活用し、経営分析や予測を行い、レポートを自動作成することで、ビジネスの現状をさまざまな角度から把握したり新しい経営戦略の立案などを支援するシステムです。 出展:KSKコンサルティング様 在庫データ 販売管理データ 会計データ 顧客データ データウエアハウス (データ統合) BI 標準機能 ダッシュボード (経営リアルタイム モニタリング) データマイニング (要因分析&将来予測) レポーティング (情報共有) OLAP (データ分析)
ご静聴ありがとうございました。 お問合せ先 株式会社オープンストリーム ビジネスソリューション本部 赤穂満 akoh.m@opst.co.jp