宇宙物理研究グループ 紹介.

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硬 X 線で探るブラックホールと銀河の進化 深沢泰司(広大理) 最近の観測により、ブラックホールの形成と 銀河の進化(星生成)が密接に関係することが わかってきた。 ブラックホール観測の最も効率の良い硬 X 線で 銀河の進化を探ることを考える。 宇宙を構成する基本要素である銀河が、いつ どのように形成され、進化してきたか、は、宇宙の.
Nagai laboratory.
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愛媛大学 理学部物理学科 & 宇宙進化研究センター
愛媛大学理学部物理学科 & 愛媛大学宇宙進化研究センター 鍛冶澤 賢 理学部物理学科 (宇宙進化研究センター併任) 松山市
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高地におけるγ線エアシャワー地上観測のシミュレーション
S5(理論宇宙物理学) 教 授 嶺重 慎 (ブラックホール)-4号館409 准教授 前田 啓一(超新星/物質循環)-4号館501
電離圏イオン流出現象 山田学,渡部重十(北大・理) プラズマ圏・内部磁気圏研究会(2002/03/13)
教育学部 自然環境教育課程 天文ゼミ 菊池かおり
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宇宙物理研究グループ 紹介

宇宙物理研究グループ どんなことをしている研究室なのでしょう? 宇宙最大の天体、銀河団の形成まで、幅広い天体を扱っています。 X線望遠鏡を用いた 観測 的な研究も行います。 対象天体としては 惑星・星形成から 高性能の コンピューターを用いた 数値シミュレーション を積極的に行い、 方法としては主に 理論 的な研究をしますが、 宇宙最大の天体、銀河団の形成まで、幅広い天体を扱っています。

研究テーマ1 星と惑星系の形成(梅林) 星形成過程での物質の化学的変化を調べてさまざまな分子等の存在量を求めます。星と惑星系の物質分布の秘密を解明します。 星間ガスにはアルコールが普通に存在し、グリシン(アミノ酸の一種)の探査が行われていることを知っていますか?

また、星と惑星系の形成をコントロールする要因はなんでしょう。 この問題のかぎであるガスの電離過程を調べ、磁場とガスの結合状態を明らかにする研究をしています。

高エネルギー天文学(宇宙線、ガンマ線、X線放射機構の解明)(柴田) 研究テーマ2 高エネルギー天文学(宇宙線、ガンマ線、X線放射機構の解明)(柴田) かに星雲は、星の最後の爆発でできたパルサーと呼ばれる天体が高エネルギー放射をすることで光っています。私たちはパルサーからの放射の機構を調べています。 最近の成果の例を紹介しましょう: パルサー磁気圏の粒子シミュレーションに世界で初めて成功(2007 Wada & Shibata) かに星雲からの偏光X線の理論計算から乱流磁場の証明(2007 Nakamura & Shibata)

これは日本国民の年収の分布を示している。ガウス分布をしたサラリーマンとべき分布をした高額所得者のふたつの成分があることがわかります。 パルサーからの放射は実は年収と同じ分布をしていることがわかっている。このような分布がなぜ現れるかを解明しています。

研究テーマ3 大規模コンピューターシミュレーションでさぐる宇宙(滝沢、柴田、梅林) 宇宙で起きている現象を地球上の実験室で再現することはほとんど不可能です。なぜなら、長さ、質量、時間などの尺度が地上と全然違う上に、技術的 に再現不可能な極限状態(超高温、超高圧、強重力、超希薄など)もしばしば 現れるからです。そのため、基礎方程式をコンピューター上で解く、数値シ ミュレーョンを行います。これは、理論、実験・観測につづく第3の柱です。 大規模構造(銀河の網目状分布)の形成

これは 銀河団 と重力レンズによるダークマターの分布を示しています。 銀河団の形成過程は重要な研究課題です。(滝沢)

2005年7月に打ち上げられた日本のX線天文衛星「すざく」を用いて主に銀河団のX線観測を行っています。(滝沢) 研究テーマ4 2005年7月に打ち上げられた日本のX線天文衛星「すざく」を用いて主に銀河団のX線観測を行っています。(滝沢) 他の衛星も含めてパルサーなどの天体の観測も行っています(柴田)

銀河の集団から500万光年も離れた、ほとんど何もない真空に近い領域の観測をし、そこにも鉄などの重元素が存在することを世界で初めて明らかにしました。これはおよそ百億年前という大昔に銀河中の超新星爆発で重元素が作られていたことを示しています。この結果は日本天文学会で記者発表され、新聞(毎日、朝日、日経)などにも取り上げられました。 ふたつの銀河団

4年生になったら、まず、基礎力をつける! 物理から宇宙物理へ まず、基本的教科書を学ぶ:The Physical Universe: An Introduction to Astronomy by F. H. Shu 英語の文献に慣れる、プレゼン力をつける。 担当:滝沢 週1回の輪講No.1

4年生になったら、まず、基礎力をつける! 週1回の輪講No2 物理から宇宙物理へ つぎに、やや専門的な勉強を! 日本語の教科書で、(今年は、前半は井田、渡邉著「比較惑星系形成論」、後半は大学院での研究に備えて、今井著「流体力学」を取り上げています。希望にあわせて選ぶ) 担当:梅林

4年生になったら、まず、基礎力をつける! 観測実技と解析 物理から宇宙物理へ 観測実技と解析 観測事実をつかむ力をつけるため、将来観測に進みたい人のため (冷却CCDでの観測、fitsファイルの取り扱い 観測の基礎)  担当:柴田

梅林 きびし~いスタッフが親切な指導 滝沢 柴田& 佐藤理絵(秘書) 博士課程 3年海崎

やさしいお姉さんとお兄さんがやさしく包んでくれます。 4年卒研定員9名 やさしいお姉さんとお兄さんがやさしく包んでくれます。 M1 3名 M2 4名 D3 2名 D卒業3名

Come in! And Go into the universe 宇宙大好きなみなさんを 研究室で大歓迎します。 一緒に、宇宙をまなびましょう! Come in! And Go into the universe fin