植物遺伝子工学分野の研究紹介 “blue rose” フレッシュマンセミナー 2011.6.27 担当:入船 植物遺伝子工学分野の研究紹介 フレッシュマンセミナー 2011.6.27 担当:入船 植物遺伝子の機能を解析し、新規遺伝子を 持つ植物を創製する=分子育種 “blue rose” 2009年 (株)サントリーによって販売された遺伝子組換えの青いバラ
– 「生きる」,「食べる」,「暮らし」の向上 – 生命科学科 カリキュラムの特色〜基礎生命と食品資源 – 「生きる」,「食べる」,「暮らし」の向上 – (健康面,医療面への応用,食料生産・加工・流通の改善,これらを取り巻く環境の改善を目指す) 基礎生命と 食品資源の 2本柱 大学院・生命システム科学専攻 (分子生命科学分野)()(),, 食の安心・安全に関わる食品の加工、製造、殖財の化学的性質、機能特性、有用食糧資源の開発、流通など食に特化した分野を重点的に学びます。 遺伝子やタンパク質・生理活性など分子レベルから細胞・器官レベルに至る生命科学の基盤となる幅広い生命現象を重点的に学びます。 基礎生命 科学分野 食品資源 科学分野 生命科学を学ぶ上で必要不可欠の基礎知識を修得するため、共通の基幹科目群を設定して、基礎学力を充実させるとともに、次の2つの専門教育分野への円滑な導入を行います。 学科基幹科目 理系学部として必要な物理・化学・生物・数学の基礎を学びます。 学部基礎科目 <学科専門教育体系> 環境科学科との連携
食品資源科学分野 Key word: 植物(園芸作物) 遺伝子解析 遺伝子組換え 食料資源開発 (栽培・育種・培養・病理) 食品機能性 食品加工 食品流通・システム科学
遺伝子とは何だろう? 遺伝情報を持っている因子=遺伝子 牛乳 150mL 98円 0110 1000 1101 1 150mL 98円 バーコード ♪ ♪ ♪ 0110 1000 1101 1 音階 音色 調子 CD 遺伝子 生命体
生命体 形 質 010111010・・・ 形 質 遺伝子 タンパク GATCATTCCGATACTTT….. 翻訳(解読) mRNA 形 質 転写 翻訳 形 質 形 質 染色体 核 on 形 質 遺伝子 タンパク (DNA:デオキシリボ核酸) GATCATTCCGATACTTT….. 生命体 翻訳(解読) 010111010・・・ 牛乳100ml, 100円
植物遺伝子を研究することにどんな意味があるか? 基 礎 植物種の情報ソースの解明・・ゲノム、進化 情報制御のシステム解明・・・生理機能、環境応答、生体構築 遺伝子解析技術の進展・・・・遺伝子バイオテクノロジー 応 用(人類社会への寄与) 遺伝子組換え植物の創出・・・作物増収、物質生産、環境浄化 遺伝子診断・・・・・・・・・品種鑑定、病気診断
どんな遺伝子組換え植物が考えられるか? 環境修復 花卉・ 緑化 木材・パルプ・ 食料・ 繊維 飼料 有用物質生産 エネルギー 品質改善・付加価値 環境ストレス耐性・多収量 医薬品 生物によるストレス 光合成能 非生物によるストレス 二次代謝 油脂生産 環境修復・浄化
生物ストレス 非生物ストレス オゾン ウイルス 気温 害虫 細菌 冠水 カビ 乾燥 線虫 塩分 雑草 作物種 理想生産高 平均生産高 平均損失高(kg/ha) (kg/ha) (kg/ha) 生物 非生物 トウモロコシ 19,300 4,600 1,952 12,700 小麦 14,500 1,880 726 11,900 大豆 7,390 1,610 666 5,120 ソルガム 20,100 2,830 1,051 16,200 オート麦 10,600 1,720 924 7,960
ゴールデンライス(ビタミンA強化米) ビタミンAの欠乏は夜盲症や栄養失調を起こす。発展途上国では、多数の子供がこれにより死亡している。 通常のイネにビタミンAを合成する酵素の遺伝子を遺伝子操作により組み込んだもの
(有性生殖)
入船研究室の研究課題 基礎研究課題: ・園芸種における花成および花器官形成のメカニズム解明 ・ユリにおける香り合成機構の解明 ・園芸種における花成および花器官形成のメカニズム解明 ・ユリにおける香り合成機構の解明 ・食用ユリにおけるデンプンの合成機構の解明 応用研究課題: ・有用油用(BDF生産)植物のエリート品種の増殖・育成 地域貢献/フィールド科学課題: ・畦畔雑草抑制効果の高い植物の探索 ・希少植物種の保護育成、増殖
地域課題研究 産学官の協同 水田転作作物として 付加価値の高いユリ 八重咲きのユリ 有香性ユリカルス 備北丘陵公園と協同 希少植物の 保護/展示 ヒゴタイの保護育成
フィールド科学教育課題 畦畔雑草抑制力の高い植物の探索など イブキジャコウソウ
香りあり 香りなし
どのような植物・組織・細胞で生じているか 解剖学的観察(基礎植物生理学) 植物の特性理解(資源植物学) どのような成分でどのような合成系があるか 生理化学的解析(細胞生化学、生物有機化学、 天然物有機化学、) どのような遺伝子がどのように関与しているか 分子遺伝学的解析(遺伝学、植物遺伝育種学、 タンパク質工学、細胞生物学、遺伝子工学) 組換え体をどのように得るか 細胞工学的手法(細胞工学、植物組織培養学) 組換え体がきちんと機能するか 生理化学的遺伝子工学的解析(遺伝子工学)
どんな勉強が必要か 専門的知識 研究に直接・間接に 関わる生命科学や農学の 基礎・応用の科目 研究に関する 一般教養 情報収集力 英語 情報収集 情報解析 コンピュータ 一般教養 生命・倫理・哲学 社会・経済 地域の理解 論理・国語力 体力・健康
入船研究室(5501) 担当講義;生物学 Ⅰ (1年前期) バイオと環境 (1年後期分担) 遺伝学 (2年前期) 担当講義;生物学 Ⅰ (1年前期) バイオと環境 (1年後期分担) 遺伝学 (2年前期) 生命科学演習 (2年後期分担) 資源科学実験 (3年前期分担) 卒業論文 E-mail; kirifune@pu-hiroshima.ac.jp http;//www.pu-hiroshima.ac.jp/~kirifune/ オフィスアワー;随時(メール予約)、質問・見学可
インタビューについて望むこと ・質問項目をあらかじめ多数準備しておくこと (インタビュアーがだんまりはありえない) ・質問項目をあらかじめ多数準備しておくこと (インタビュアーがだんまりはありえない) ・何が知りたいのか、どんなレポートを書くのか 目的を明確にしておくこと ・質問する側、される側、双方が満足する形を (お互いが時間を無駄にしない工夫を) ・インタビュー後も大事 (予約のメール、お礼のメール)