明月記の天文記録 藤原定家:1180(19歳)-1235(75歳)の56年間にわたる日記。

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オリオン星形成領域における 前主系列星の X 線放射の 長期的時間変動 京大理 ○ 兵藤 義明 中嶋 大 高木 慎一郎 小山 勝二 /23 天文学会 秋季年会 P39a もくじ  星の長期的変動  今回行った解析  まとめ.
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明月記の天文記録 藤原定家:1180(19歳)-1235(75歳)の56年間にわたる日記。 1180年:以仁王と源頼政の挙兵 福原遷都。都に残り流星を 目撃の記事  「紅旗征戎は吾事に非ず」 客星の記述が初めて出てくるのは十一月一日(旧暦)、十一月四日、「この星朧々として光薄し。その勢い小にあらず」。この年と次年にかけて記録的な飢饉がおきた。 そこで「去る二日、安倍秦俊朝臣示送す。」 「当時のごとくば、客星の条不審なし」。 十一月五日「客星の事上下殊に驚き恐る由、粗々これを語る」の後に、客星の先例として5例、4例は「やはり不吉なことが起こった」。 十一月八日(定家:69歳)の末尾に客星出現例、8例。

明月記 藤原定家 (1162-1241) が過去の記録をまとめた。 実際に観測し、 記録したのは 安倍晴明の子孫 例:晴明の次男 安倍吉昌 (? - 1019) 陰陽頭 (SN1006)

安倍晴明神社 式神を封じた 一條戻橋 (安倍の屋敷跡   土御門通)  稲住神社 (土御門家の屋敷付近)

3C58 高倉院 治承五年 六月廿五日 庚午 戌時 客星見北方 近王良 守伝舎星 高倉院治承5年の客星(3C58)-1181年定家20歳、 でもこの記録は69歳のとき。 X線観測:中性子の温度が低すぎる。クォーク星? 当時は平家物語の世界。 高倉院と小督の悲恋の物語、 徳子(建礼門院)も宮中(雲井)に見たかもしれない。   「思いきや 深山の奥に 住まいして 雲の月をよそに 見んとは」。 Chandra image of 3C58 王良 (Oh-Ryo) Cassiopeiaβ 伝舎 (Densya) = Camelopardalis 日本では2ヶ月ほど、中国では半年ほど見えていた。

Crab Nebua 後冷泉院 天喜二年 四月中旬以降 丑時 客星觜参度 見東方 孛天関星 大如歳星 觜, 参 = Orion 後冷泉院天喜2年(かに星雲): この記事がアマチュアー天文家 「射場保昭」により、Popular Astronomyに紹介、「超新星爆発の最初 の実証例」として国際的に認められた。(中国、日本、アラビア、アメリカ 原住民のみ、ヨーロッパには一例の記述もない) Chandra image of Crab 天関 (Tenkan) Taurusζ 觜, 参 = Orion

SN 1006 一條院 寛弘三年 四月二日 葵酉 夜以降 騎官中 有大客星 如螢惑 光明動耀 連夜正見南方 或云 騎陣将軍星本体 増変光 「権記」 藤原 行成の日記「権記」 (991-1011)。 藤原道長の日記、 「法成寺摂政記」(「御堂関白記」)(999-1022) (国宝)。 「この世をばわが世とぞ思う望月のかけたることもなしと思へば」 他、「日本紀略」、「吾妻鏡」、「百錬抄」、「玉葉」、「一代要記」、「暦図」 「賀茂史綱」など、全て7月以降の記述 (日没後に見られる) 枕草子:長保3年(1001年)~寛弘7年(1010年)、源氏物語 (1008年脱稿)、 紫式部日記(~1010年)。共にSN1006の記録はない。真夜中で両人ぐっすり 寝こんでいた? 騎陣将軍 (Kijin-Shogun) Lupusκ 騎官 (kikan) SN1006のみが「大客星」という表現が用いられています。 いかに大きく、明るかったかがわかります。 すざく SN1006

明るさの記録 (感覚的で明らかに誇張がある?)        超新星SN1006の千年紀  記録からは史上最高の明るさ?  南天(観測に不利):世界中の記録:30  参考 かに星雲 北天(観測に有利):10    明るさの記録 (感覚的で明らかに誇張がある?) ○中国:   地上の物がはっきり見えた(5日の月-8.5等級) ○エジプト: 1/4の月より少し明るかった ○シリア:  月のようだった。 ○イラク:  月のようだった ○イエメン: 水面がぎらぎら輝き太陽のようだった ○スイス:  目がくらむようだった (アルプスの山々をかすめる)      参考 金星-4.6等級 :  満月 -12.6等級

Ia型(核暴走型)絶対等級(極大) = -19.5等級 距離 = 7100光年 = 2.2kpc  視等級 = -8.5等級 記録から再現した光度曲線  相対等級 1006年5月1日からの日にち Ia型(核暴走型)絶対等級(極大) = -19.5等級 距離 = 7100光年 = 2.2kpc  視等級 = -8.5等級

史上最も明るい超新星だったことを科学的 に裏付けた (核暴走型=Ia超新星だった) ネオン エックス線の強度 珪素 硫黄 アルゴン 酸素 鉄 マグネシウム カルシウム X線のエネルギー

Ejecta 1 Ejecta 2 \ 1. Ejecta1 : Reverse shock (early heating) Reverse shock (late heating) 3. ISM : Forward shock 3 1 2 Ejecta 1 Ejecta 2 C O Ne Mg Si S Ca Fe Large Si, S Large Ca, Fe (Nomoto el al. 1984)

超高エネルギー粒子の加速がわかった OVII band 3-5 keV 動く壁の間で「ピンポン 玉が跳ね返る ピンポン玉が早く跳ね返る 玉は早くスピードが増す

梅林寺の大表土台 土御門家中興の人、安倍泰邦は梅小路 の自宅に大表土台(日時計)と渾天儀台 (天体観測機器)をつくった。

6.4 keV line 7.1 keV Edge Sgr B2 1994年 2000年 2004年 2005年

毎日新聞  2008/04/27

明治維新になり、陰陽寮は廃止:安倍=土御門の天文学は京都大学へ

キトラ古墳天井画 宇宙線を加速する超新星 飛鳥時代:世界最古の正確 AD393の痕跡を「あすか」 な星図 (BC65+-数100年      北緯 38-39度) 宇宙線を加速する超新星 AD393の痕跡を「あすか」 衛星が発見 超高エネルギーの 電子がだすシンク ロトロンX線放射 Koyama et al.

飛鳥時代 キトラ古墳

もくろみはあえなく敗退 キトラ古墳星同定図 北緯;38-39 度 時代:BC65年 +- 数100年 (高句麗の平城あたり、飛鳥、 長安、洛陽、開封は 34-35度) 時代:BC65年 +- 数100年 もくろみはあえなく敗退