ライフスタイル・ウオーキングを習慣化すると

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メタボリックシンドロームの考え方. 危険因子の数と心臓病のリスク 軽症であっても「肥満(高 BMI )」、「高血圧」、「高血糖」、「高トリグリセリド(中性脂肪) 血症」、または「高コレステロール血症」の危険因子を2つ持つ人はまったく持たない人に比べ、
34-2 今 日 の ポ イ ン ト今 日 の ポ イ ン ト 現代社会とストレスと糖尿 病 1.1. ストレスによる 血糖コントロールへの影響 2.2. QOL障害によるストレ ス 3.3. 糖尿病とうつ 4.4. ひとことアドバイス 5.5.
健診時血圧 160/100 以上 ⑨ 市町村主催の 健康教室等へ の勧誘 健診時血圧 160/100 以上 健診時血圧 160/100 以上 健診時血圧 160/100 未満 かつ未治療 のもの 汎用性の高い行動変容プログラ ム 高血圧対策(案)
11-2 知っておくと役立つ、 糖尿病治療の関連用語 一次予防、二次予防、三次予 防 1.1. インスリン依存状態 インスリン非依存状態 2.2. インスリン分泌 3.3. 境界型 4.4. グルカゴン 5.5. ケトアシドーシス、ケトン体 6.6. 膵島、ランゲルハンス島 7.7. 糖代謝 8.8.
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クイズ: 嘘! 本当? Q1:高齢化による筋力低下は、生物学的老化現象であるので、防ぐことが出来ない。 □:嘘! □:本当! Q2:脳の中にある神経細胞の数は20歳ぐらいから一定のペースで直線的に減り続けていき、増えることはないので、如何なる努力によっても脳の老化を防ぐことは出来ない。 Q3:ウオーキングやラジオ体操は低下した体力を回復する効果的な方法である。
生活習慣病の予防.
肥満 肥満とは「脂肪が一定以上に多くなった状態」のことです 肥満は BMI(Body Mass Index=肥満指数)で判定します
肥満の治療 1)食事療法 2)行動療法 3)運動療法 4)薬物療法. 肥満の治療 1)食事療法 2)行動療法 3)運動療法 4)薬物療法.
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春から始める運動習慣!! こんなにあった運動の効果 運動せずには いられない! ①脳活性化効果(認知症予防)
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骨格筋のインスリン抵抗性が肥満の引き金 1 参考 最近、エール大学のグループは、骨格筋のインスリン抵抗性がメタボリック症候群を引き起こす最初のステップであることを報告した。BMIが22-24の男性をインスリン感受性度で2グループに分け、食事(55%炭水化物、10%蛋白質、35%脂肪)を摂取してから、筋肉のグリコーゲン量をMRI(核磁気共鳴画像法)で調べたところ、インスリン感受性群に比べて、抵抗性群ではグリコーゲン生成が61%減少していた。肝臓のグリコーゲン量は2群間で有意差はみられなかった。しかし、肝臓の
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ライフスタイル・ウオーキングを習慣化すると 蔵前技術士会 6月例会 講演 H21.6.1(月) ウオーキングで健康ライフ ライフスタイル・ウオーキングを習慣化すると 脳と心と身体を健やかにします 気づく、始める、続ける ウオーキング医科学研究所 泉 嗣彦 H21.6.1 JWA

現在の日本の社会(医療)背景 1.生活習慣病の発生予防 2.健康寿命の延伸 適切な生活習慣の確立 健康日本21 1.糖尿病、高血圧、脂質異常症などの    生活習慣病(メタボ)の増加     ⇒動脈硬化症 ⇒脳卒中・心筋梗塞の発作      ⇒後遺症 ⇒医療費の増大 2.高齢化の進行    ⇒要介護高齢者(寝たきり、認知症)の増加 1.生活習慣病の発生予防 2.健康寿命の延伸 適切な生活習慣の確立 H21.6.1 JWA

生活習慣病対策の総合的な推進 H21.6.1 JWA (生活習慣病のしおり2006)

歩かないから病気になる ⇒ 歩いて改善・予防 歩かないから病気になる ⇒ 歩いて改善・予防 遺伝・体質 歩行(運動)不足 過食 インスリン(血糖をコントロールするホルモン)    の働きが低下する 血液のインスリンの量が多くなる 内臓脂肪 インスリン抵抗性・高インスリン血症 高尿酸 脂肪肝 糖尿病 高血圧 脂質異常症 心筋梗塞・脳卒中 H21.6.1 JWA

日本のメタボリックシンドロームの診断基準 う H21.6.1 JWA

中高年の生活習慣病は、インスリンが多い! 歩かないから⇒ 生活習慣病 やメタボになる! 中高年の生活習慣病は、インスリンが多い! 歩行(運動)の増加 ⇒ 内臓脂肪の減少 ⇒ 生活習慣病の改善                 インスリンが正常化 H21.6.1 JWA

健康づくりのための4種類の運動 H21.6.1 JWA

メタボ予防のための長続きする運動は? ①その運動が自分にとって楽しいもの ②自分の年齢、体力でもできるもの ③ケガがしない、安全なもの ④いつでも、どこでも、ひとりでも、簡単にできるもの ⑤総合的なバランスのとれた運動 ⑥全身の筋肉を広範囲に使うもの ⑦運動強度の設定がしやすく、   体調により容易に変化をつけられるもの ⑧肥満や腰、膝、足首などに異常を伴っていても、   気をつければできるもの H21.6.1 JWA

どの運動・スポーツをしているか、したいか? H21.6.1 JWA

広義の運動は身体活動のこと。 (1に運動、2に食事・・・・・・・) 身体活動には、狭義の運動と生活活動がある。 健康づくりのための運動指針2006    運動の概念が変わりました。   広義の運動は身体活動のこと。 (1に運動、2に食事・・・・・・・) 身体活動には、狭義の運動と生活活動がある。 H21.6.1 JWA

1エクササイズは、普通歩行で20分、速歩で15分、 健康づくりのための身体活動・運動量の基準   ~生活習慣病予防のために~ 1エクササイズは、普通歩行で20分、速歩で15分、 ①身体活動量 :  23 エクササイズ(メッツ・時/週)   (中等度以上の強度で、1日 約60分)  歩行中心の活動では、約8000~10000歩 ②運動量 :  4 エクササイズ(メッツ・時/週)  速歩で約60分、ジョギング・テニスで約35分 今までのような、 ①速歩で、②1回20分以上、③週3回・定期的に、 というしばりがなくなりました。 H21.6.1 JWA

H21.6.1 JWA

3つのウオーキングスタイルとウオーキングピラミッド   3つのウオーキングスタイルとウオーキングピラミッド ① ライフスタイル・ウォーキング   ・歩くのが少ない生活から意識して活動的に多く歩く習慣を持つ   ・歩く速さ、距離、時間は気にせず、できるだけ活発に、多く歩く ② ロング・ウォーキング   ・10-40kmを長時間(半日~1日)    続けて歩く、(イベントに参加など) ③ エクササイズ・ウォーキング   ・(脈拍120/分の運動強度で、 1回30分で、週3回など) 運動習慣 (日常生活での歩き) ウオーキングピラミッド 運動強度 (楽しみとしての歩き) (運動としての歩き) 運動時間 これまでの運動療法 H21.6.1 JWA

ライフスタイル・ウオーキングでは ・日常生活の中で、 活動的に、多く歩く ・自然の中を歩く ・楽しみながら歩く ・仕事で歩く 日常生活における身体活動の重要性を提唱している ・日常生活の中で、   活動的に、多く歩く ・自然の中を歩く ・楽しみながら歩く ・仕事で歩く 歩く(身体を動かす)ことは、 ① 動作ができる、移動できる ② 五感を養う     視、聴、触、嗅、味 ③ 生理機能の発達 H21.6.1 JWA

歩いて治そう! 継続してウオーキングを行うには ①個別性 …… 自分に合ったやり方 ②持続性 …… 永くつづける    継続してウオーキングを行うには ①個別性 …… 自分に合ったやり方 ②持続性 …… 永くつづける ③過負荷 …… 少しきつめ ④漸進性 …… だんだんアップする ⑤全体性 …… バランスよく ⇒4つの運動 ⑥意識性 …… こころから       ⇒⇒ 楽しい 、好き やりすぎは禁物 1.ストレッチ  2.ウォーキング゙  3.筋トレ 4.バランス運動 習慣化が必要 H21.6.1 JWA

ウオーキングの習慣化のヒント 1.自然を感じる場所に行こう 2.楽しいことと結びつけよう 3.住み慣れた町を歩いてみよう 4.イベントやサークルに参加してみよう 5.支えになるサポート隊をもとう 6.結果を見える形にしょう 7.ウエアやグッズにこってみよう H21.6.1 JWA