東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について

Slides:



Advertisements
Similar presentations
受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-2:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (被災地での地域医療提供体制の再構築のための情報通信技術の活用の在り方、
Advertisements

BCP (事業継続計画) 行政は業務継続計画 議員研修 大規模な災害・事故・システム障害が発生した場合に、 企業や行政組織が基幹事業を継続したり、早期に事業を 再開するために策定する行動計画 事前に業務の優先度を確定し、バックアップシステムの 整備や要員確保などの対応策を立てておくこと.
平成26年度「浪江町 タブレットを利用したきずな再生・強化事業(システム設計・開発)」 ( 様式6 ) 提案書雛型 (提案者名を記載) ○○○○ 受付番号 平成 26 年度「浪江町 タブレットを利用したきずな再生・強化事業(システム設計・開 発)」 企画提案書.
ESH DATABANK 1 環境関連法令. ESH DATABANK 2 法の体系 憲 法 行政法 民事法 刑法 公害犯罪処罰法 民法 民事特別法 国の法令 自治体法令 国際法 法律 政令 省令 条例 規則 告示 条約・議定書 国際宣言・憲章.
受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-1:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (平成22年度医療情報化促進事業の検討内容を踏まえ、被災地において被災.
熊本におけるBCP策定のすゝめ 今から熊政会の発表を始めます。熊政会では「自治体の業務継続計画」に向けた提言を行います。 熊政会.
仙台防災枠組の実施に向けて 海外の災害・東日本大震災から生まれた広域復興トークライブ 仙台防災未来フォーラム
目黒区におけるごみ焼却について 2013年11月23日 目黒こども守る会 眞井斎壽.
資料3 平成23年度 産業廃棄物処理実態調査について 大阪府、大阪市、堺市、高槻市、東大阪市 .
市町村による精神障がい者の地域移行を進めるための支援策について(案)
資料8-1 第11次大阪府鳥獣保護管理事業計画の概要
エアゾール缶等の収集処理時の 事故発生状況と今後の課題
桑 名 市    市議会定例会[12月] 提出議案の概要について.
申請の方法等のお問い合わせは、ご加入の医療保険の保険者にお願いします。
これまでの議論・府域の状況を踏まえた考え方の整理
※ 上記質問に対し、協議会委員として以下のとおり回答
一般財団法人 愛媛県廃棄物処理センター 井関 龍
【資料5】 条例の基本的な方向性について 平成28年8月30日 福岡市障がい者在宅支援課.
静岡県における 災害廃棄物の広域処理について
放射線の基礎と原子力防災 平成20年10月7日 於福島県広野町 原子力有識者 石井正則 MI
作成:TeamCleanHokkaido
4 第3次障害者基本計画の特徴 障害者基本計画 経緯等 概要(特徴) 障害者基本法に基づき政府が策定する障害者施策に関する基本計画
~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 廃棄物処理工学 ~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 第9回:H27年12月7日.
1.環境汚染の防止と改善 2.産業廃棄物の処理と健康
目 次 1.大阪府自動車NOx・PM総量削減計画〔第3次〕の目標について 2.大気環境の状況について 3.中間レビューについて.
~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 廃棄物処理工学 ~imai/haikibutsu/haikibutsu.html 第8回:H27年11月30日.
身の回りの放射線 今日の内容 1.原子炉とは何をしているの?(発電所の原理) 2.原子とは?原子炉から何が飛び出した?
注意 ごみには、「産業廃棄物」と「一般廃棄物」があり、処分方法が異なります
  資料1 平成27年第3回度長久手市防災会議 説明資料.
上下水道組織の統合について 平成29年11月 8日  柏市土木部 下水道経営課    柏市下水道マスコットキャラクター    蓮子(れんこ)ちゃん.
資料 3-4 熊本地震における災害廃棄物処理の検証 平成30年3月13日 環境再生・資源循環局 災害廃棄物対策室.
環境再生・資源循環局 災害廃棄物対策室 災害廃棄物処理計画の策定状況 平成30年3月13日 資料3-1
原子力災害に係る避難先施設の登録について
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
【事業名】 【事業代表者】㈱○○ ○○ 【実施予定年度】平成29~○年度 平成29年 月 日 (1)事業概要
放射能瓦礫受け入れ問題 宮島優一郎     c.
特別管理産業廃棄物の 処理・処分の最適化.
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
放射性廃棄物の発生場所と処分 放射性廃棄物は放射性物質を取り扱うすべての施設から発生する。.
廃棄物処理施設を中心とした自立・分散型の
低炭素型廃棄物処理支援事業 平成25年度予算 ○○百万円 背景・目的 期待される効果 事業スキーム <間接補助事業> <委託事業> 事業概要
【3.6 実証実験を進める上での課題、明らかにしたい事項】
日本学術会議主催 学術フォーラム 巨大災害から生命と国土を護る 災害に強い農業生産基盤の整備と国土保全 公益社団法人農業農村工学会 塩沢 昌.
平成29年度 WPI新規拠点公募のポイント (採択数・支援規模・ホスト機関の要件 等) (研究領域) (ミッション) (その他) 1
平成24年4月から 業務管理体制整備の届出が必要となります。 休止・廃止届を事前届出制にするなどの制度改正が併せて行われました。
【事業名】 【事業代表者】㈱○○ ○○ 【実施予定年度】平成30~○年度 平成30年 月 日 (1)事業概要
自治体サブワーキンググループ における検討事項
大阪府域における太陽光発電施設の地域との共生を推進する体制<大阪モデル>(案)
【1 事業の内容及び実施方法】 1.1. 事業内容(実施方法を含む) 電気・計装現地工事の施工設計(現場調査も含む)
資料2-1 地球温暖化対策実行計画の改定について 1 地球温暖化対策実行計画の改定の必要性について 3
資料提出の際には本ページを削除してください。 プレゼンテーション、およびプレゼンテーション資料に関する注意点
【バリアフリー対応のバス(リフト付バス)】
大阪市における支援対策について 平成23年7月28日 公明党大阪市会議員団.
ごみ処理問題についての考察 担当 倉元・高田.
一般廃棄物の現状と問題点 班名 メンバー 9班棚橋AA C08042 伴野 祐大 C08044 藤原 成吾 C08045 松井 拓也.
海外展開事業名: 「○○○○○」 (添付資料1) 業務概要資料
平成31年度 自動運転技術を活用したビジネスモデルの構築に関するプロジェクト 企画提案書
宮城県仙台空港以南 東北地方太平洋沖地震の被害
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
【事業名】 【事業代表者】㈱○○ ○○ 【実施予定年度】平成29~○年度 平成29年 月 日 (1)事業概要
第2回実務者会議の議論を受けた検討(データWG関係)
第2回実務者会議の議論を受けた検討 資料14 1 第2回実務者会議での議論の概要 (○:有識者意見、●:関係府省意見) 1
リサイクル工学特論 ~imai/recycle/recycle.html
環境学 第9回目 (H ) 環境法と循環型社会 p.68~
代表申請社名:〇〇 実施体制:〇〇〇/〇〇〇/…
府営公園における収益事業の考え方について
大阪府生活環境の保全等に関する条例に基づく水銀の大気排出規制のあり方について
○ 大阪府におけるHACCP普及について S 大阪版 評価制度を設ける 大阪府の現状 大阪府の今後の方向性 《従来型基準》
1月府・市町村合同地震・津波災害対策訓練の考え方
次期循環型社会推進計画について 現行計画の概要 ● 目指すべき循環型社会の将来像(長期的視点) ● 施策の基本方針 現状と課題
Presentation transcript:

東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 浜松市 環境部 廃棄物処理施設管理課

被災地の復旧・復興のためには、災害廃棄物の迅速な撤去・処理が大前提 東北のいま 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 東日本大震災により発生した災害廃棄物の処理 被災地の復旧・復興のためには、災害廃棄物の迅速な撤去・処理が大前提 地震による大規模な津波により 通常排出されているゴミに加え 膨大な災害廃棄物が発生 岩手県:約 476万トン(約11年分) 宮城県:約1,569万トン(約19年分) 被災地で、仮設焼却施設等を設けて処理を推進しているが、なお処理能力が不足 ※各県において1年で排出される 一般廃棄物の量と比較 災害廃棄物処理のスケジュール 復興計画3年間 広域処理が必須 平成23年3月末:仮置場への移動   平成26年3月末:中間処理・最終処分 東日本大震災に係る災害廃棄物の処理指針 (平成23年5月:マスタープラン) 福島県は県内で処理

山田町、大槌町の状況 ■山田町、大槌町で発生した災害廃棄物の処理 広域処理 の対象 計144,100 t 計122,000 t ①柱材・角材 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■山田町、大槌町で発生した災害廃棄物の処理 両町の災害廃棄物の発生量 (岩手県災害廃棄物処理詳細計画より) ①柱材・角材 大槌町 73,200 t 広域処理 73,200 t 広域処理 の対象 計144,100 t 県内処理(22,100 t) 計122,000 t 山田町 70,900 t ホクヨープライウッド㈱ 宮古ボード工業㈱ 48,800 t

山田町、大槌町の状況 大槌町 112,700 t 広域処理 なし 山田町 76,500 t 大槌町 102,200 t 広域処理 なし 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ②可燃物 大槌町 112,700 t 三菱マテリアル㈱岩手工場 太平洋セメント㈱ 広域処理 なし 山田町 76,500 t 県内の清掃センター 仮設焼却炉 ③不燃物 大槌町 102,200 t 太平洋セメント㈱ 広域処理 なし 山田町 36,500 t いわてクリーンセンター

山田町、大槌町の状況 ■災害廃棄物処理の進捗状況 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 平成24年4月16日 環境省ホームページより

山田町、大槌町の状況 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■仮置場の状況(山田町) 試験焼却する チップの大きさ

これまでの経緯 平成23年4月8日 「東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理体制の構築に関する調査」(環境省) 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 平成23年4月8日 「東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理体制の構築に関する調査」(環境省) 市町村における受入処理等に関する調査を実施。 ※その後、被災地災害廃棄物が、放射性物質に汚染されていることが判明。 平成23年10月7日 「東日本大震災により生じた災害廃棄物の受入検討状況調査」(環境省) 放射性物質を含む可能性のあるものとして、再度市町村等における受入処理の検討状況に関する調査 平成23年10月24日 「県内市町の受入余力の1%に当たる600トンの協力を行ないたい旨の発言」(静岡県知事) 平成23年11月10日 「共同声明を採択」(静岡県市長会・町村会) 被災地のがれきは復興への足かせにもなっており、一日も早い処理が望まれる。 そのためにも、被災地以外でのがれき処理が必要である。 放射性物質による汚染が懸念されており、安全性確保のほか、処理能力なども考慮しなければならない。 国・県は、役割に応じた決め細やかな責任ある対応をしていくべきである。 住民不安を払拭し、議会の理解を得るなど受入環境を整えた上で、各市町の実情にあった協力を行う。

これまでの経緯 平成23年11月22日 「東日本大震災の災害廃棄物広域処理に関する要望書」(県知事→細野環境大臣) 平成23年12月22日 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 平成23年11月22日 「東日本大震災の災害廃棄物広域処理に関する要望書」(県知事→細野環境大臣) 安全基準に関する住民理解の促進 全国の最終処分場における災害廃棄物の受入促進 平成23年12月22日  静岡県市長会定例会 共通認識、共同歩調で対応したい。 国・県に対して、住民の不安を払しょくするための説明をお願いしたい。 平成24年1月4日 「国への申し入れ」(静岡県市長会・町村会→国:細野環境大臣へ提出) 「県への申し入れ」(静岡県市長会・町村会→県:川勝県知事へ提出) 平成24年1月13日 「申し入れに対する国、県からの回答」 平成24年1月18日  静岡県市長会・町村会臨時合同会議 回答内容に具体性がなく、不十分な回答である。 再度、国・県に対して要望する。 平成24年1月4日 「国への申し入れ」(静岡県市長会・町村会→国:細野環境大臣へ提出) 災害廃棄物の放射線量及び放射性物質濃度が安全である基準、根拠を明確にし、国民に示すこと 広域処理の安全性を広報し、受入に対する世論形成を図ること 搬出から最終処分に係るモニタリング経費を国が支出すること 被災地からの搬出後、放射線量等基準値を超えた場合は、国が搬出地に返却すること 焼却灰等の最終処分地を確保すること 確保できない場合は、被災地への返却を調整すること 風評被害が生じた場合は、補償の対象とすること 「県への申し入れ」(静岡県市長会・町村会→県:川勝県知事へ提出) 災害廃棄物の受入に係る一元的な窓口の役割を果たし、責任を持つこと 国とともに安全性を広報し、受入に対する世論形成を図ること 搬出から最終処分に係るモニタリング結果については、一元的に県が把握し公表するシステムを構築すること 各市町の実情に応じた受入量、受入時期などを含めた受入処理計画を策定し、公表すること 平成24年1月13日 「申し入れに対する国からの回答」 放射性物質濃度が8,000Bq/kg以下であれば、管理型最終処分場で案善意埋立できることは、国際原子力機関(IAEA)におけるIAEAミッションの最終報告において評価されている。また、広域処理の対象となる災害廃棄物は、放射性濃度が不検出又は低く、通常の焼却において、周辺住民・作業者のいずれにとっても安全に処理できる。 これまで、政府インターネットテレビやパンフレットなどで積極的に実施しているが、今後もテレビや新聞などの活用を含め、様々な機会を通じて説明を尽くす。 受入自治体が安全を確認し、適正な処理を行うための経費については、国が負担する。 環境省のガイドラインに従って処理すれば、基準値を超えることはないが、万一、超えた場合は、国が処理する。 放射性物質汚染対策特措法の施行により基準が設定されたことから、基準に従った処理を行うことで、最終処分場の確保につながると考えている。これを周知し、自治体や処理業者に対し、積極的な働き掛けを行う。焼却灰の返却については、個別の事案に応じて、調整していく。 風評被害については、回復するための可能な対策を講じる。 「申し入れに対する県からの回答」 国への申し入れ事項に対し、積極的に働き掛ける。 県と受入自治体で委託契約を締結し、受入基準を作成するなど責任をもって実施する。 具体的な処理計画の策定について、各市町の具体的な情報をいただき、策定・公表を行う。

これまでの経緯 平成24年1月26日 「国、県への再申し入れ」 平成24年2月2日 「再申し入れに対する国、県からの回答」 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 平成24年1月26日 「国、県への再申し入れ」 平成24年2月2日 「再申し入れに対する国、県からの回答」 受入基準は、2月中の策定を予定している。(県) 平成24年2月6日  静岡県市長会定例会 国、県からの回答は不十分であり、満足できるものではないが、これ以上の回答は望めない。 試験焼却の全体計画について、県が主導して策定するよう要請する。 試験焼却を、県内の全市での取り組みとして進めていく。 平成24年2月16日 「静岡県知事に対し、申し入れ」 平成24年2月29日  災害廃棄物試験焼却受入基準 (静岡県) 平成24年3月16日  県による処理計画策定に係る個別調査 (浜松市) 平成24年1月26日 「国への再申し入れ事項」 世論形成について、具体的な内容及びスケジュールを示すこと。 最終処分場について、受入制限を行わないよう確保調整すること。最終処分場が確保できない場合は、搬出先に返却できるよう調整すること。 風評被害の賠償について、明記すること。 「県への再申し入れ事項」 各市町の実情を考慮し、独自の基準を設けるなど、災害廃棄物受入基準の具体的な内容及び作成時期を示すこと。 最終処分場の確保について、県も責任をもって調整すること。 受入処理計画について、具体的な内容及び作成時期を示すこと。

これまでの経緯 平成24年3月26日 内閣総理大臣、環境大臣からの要請 (浜松市長あて) 平成24年3月27日 浜松市長定例記者会見 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 平成24年3月26日  内閣総理大臣、環境大臣からの要請 (浜松市長あて) 平成24年3月27日  浜松市長定例記者会見 4月の住民説明会、5月下旬の試験焼却実施を目標に準備を進める。 試験焼却により安全性を確認し、市民・住民の皆さんの理解を得る中で、本格受入れを判断する。 平成24年4月13日  災害廃棄物の試験焼却に係る全体計画 (静岡県) 平成24年4月  住民説明会 篠原地区  ■4月18日(水) 19:00~ (篠原公民館ホール) 和地地区  ■4月23日(月) 19:00~ (和地公民館ホール) 五島地区  ■4月26日(木) 19:00~ (南区役所大会議室) 庄内地区  ■4月27日(金) 19:00~ (庄内公民館ホール) 平成24年1月26日 「国への再申し入れ事項」 世論形成について、具体的な内容及びスケジュールを示すこと。 最終処分場について、受入制限を行わないよう確保調整すること。最終処分場が確保できない場合は、搬出先に返却できるよう調整すること。 風評被害の賠償について、明記すること。 「県への再申し入れ事項」 各市町の実情を考慮し、独自の基準を設けるなど、災害廃棄物受入基準の具体的な内容及び作成時期を示すこと。 最終処分場の確保について、県も責任をもって調整すること。 受入処理計画について、具体的な内容及び作成時期を示すこと。

放射能とは ■放射能とは? ■ベクレル(放射性物質濃度)とは? ■シーベルト(空間線量率)とは? 「 Bq/kg 」で表される。 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■放射能とは? 放射性物質(セシウム等)が放射線(目には見えない光のようなもの)を出す能力のこと。 放射性物質の量を表す単位がベクレル(Bq) 放射線の強さを表す単位がシーベルト毎時(Sv/h) ■ベクレル(放射性物質濃度)とは? 土や食べ物1kgあたりに含まれる放射性物質の量をベクレルという。 「 Bq/kg 」で表される。 放射性物質測定器 ■シーベルト(空間線量率)とは? 放射線の強さを表す単位で、空間を飛び交っている放射線を1時間あたりに換算したものを 「シーベルト毎時(Sv/h)」という。 ある場所のある時刻での放射線の強さを表している。      ミリ シーベルトは、1/1000   マイクロ シーベルトは、1/1000,000 空間線量率計

放射能とは +1 ミリシーベルト/年 放射線量基準値 0.78ミリシーベルト/年以下 0.01ミリシーベルト/年以下 ミリシーベルト/年 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 生涯被ばく量が100ミリシーベルトより低い場合は 発ガンのリスクへの影響は明らかではない。 喫煙や飲酒、不規則な生活など、他の発ガンリスクに比べ、同程度かそれ以下。 放射線量基準値 ミリシーベルト/年 100 50 ★放射線業務従事者の線量限度    20ミリシーベルト/年    (5年間の平均として) 20 10 ※ただし、いずれの年も50ミリシーベルトを 超えないこと 一般公衆の年間線量限度の 1ミリシーベルト/年と 日本平均1人当たりの 自然放射線量を合わせても 世界平均1人当たりの 自然放射線量と同程度です。 5 世界平均2.4ミリシーベルト/年 (世界の平均1人当たりの自然放射量) ★一般公衆の年間線量限度である ※医療・自然放射線を除く、平常時の基準 +1 ミリシーベルト/年 日本平均1.48ミリシーベルト/年 (日本の平均1人当たりの自然放射量) 1 8,000Bq/kgの焼却灰を埋立処分した場合の 作業者の放射線量 0.78ミリシーベルト/年以下 0.78      内訳 大気中のラドン等 0.59 大地から 0.38 宇宙から 0.29 食品から 0.22 0.01 災害廃棄物を焼却し、 埋立処分した後の周辺の放射線量 0.01ミリシーベルト/年以下

島田市の事例 ■島田市の試験溶融に係わる放射能濃度等の測定結果 【測定結果】 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■島田市の試験溶融に係わる放射能濃度等の測定結果 島田市の試験溶融に伴い、各段階で計7回、放射能濃度等の測定を行った。 測定中の排ガスを除く項目については、全て県の受入基準及び国の基準を満たした。 【測定結果】 1 木材チップの放射能濃度 (単位:Bq/kg) ※受入基準 100Bq/kg以下 2 木材チップの遮蔽線量率 (単位:μSv/h) ※受入基準 0.01μSv/h

島田市の事例 3 空間線量率 (1)2次仮置場 (単位:μSv/時) (2)コンテナ積込後 (単位:μSv/時) 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 3 空間線量率  (1)2次仮置場 (単位:μSv/時) (2)コンテナ積込後 (単位:μSv/時) ※受入基準 バックグラウンドの3倍以上とならないこと 4 溶融飛灰の放射性セシウム濃度 (単位:Bq/kg) ※国基準 8,000Bq/kg以下 5 排ガス中の放射性セシウム濃度 (単位:Bq/m3) ※国基準 Cs134の濃度(Bq/m3)/20(Bq/m3)+Cs137の濃度(Bq/m3)/30(Bq/m3)≦1

静岡県全体計画 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■県内市町の実施予定 単位:トン

静岡県全体計画 ■静岡県の広域処理 確認事項 岩手県 静岡県 受入市町等 埋立 焼却(溶融) 積 替 積 替 保 管 破砕・選別 再生 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■静岡県の広域処理 岩手県 静岡県 受入市町等 一次仮置場 二次仮置場 盛岡貨物ターミナル駅 西浜松駅 中間処理施設 最終処分場 (混合廃棄物) (柱材・角材) (柱材・角材) (柱材・角材) (柱材・角材) (焼却灰等) 山田町 大槌町 陸運 山田町 大槌町 埋立 焼却(溶融) 陸運 陸運 積 替 鉄道 積 替 陸運 保 管 破砕・選別 リサイクル業者等 (焼却灰等) 再生 陸運 確認事項 ①放射能濃度 ②空間線量率 ③遮蔽線量率 ④空間線量率 ⑤処理不適物 (コンテナ積替時) ⑥空間線量率 ⑦排ガスの放射能濃度 ⑧焼却灰等の放射能濃度 <不適> ※太枠 :静岡県 :市町 ・放射能濃度が100Bq/kgを超えた場合 ・空間線量率がバックグラウンドの3倍以上の場合 ・遮蔽線量率が0.01μSv/hを超えて高い場合 ・処理不適物の混入がある場合 域内処理

浜松市実施計画 ■試験焼却の対象物 柱材・角材を破砕し、チップ状にしたもの。 ■計画処理量 40トン(浜松市受入れ分) 破砕処理 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■試験焼却の対象物  柱材・角材を破砕し、チップ状にしたもの。 破砕処理 平成24年1月26日 「国への再申し入れ事項」 世論形成について、具体的な内容及びスケジュールを示すこと。 最終処分場について、受入制限を行わないよう確保調整すること。最終処分場が確保できない場合は、搬出先に返却できるよう調整すること。 風評被害の賠償について、明記すること。 「県への再申し入れ事項」 各市町の実情を考慮し、独自の基準を設けるなど、災害廃棄物受入基準の具体的な内容及び作成時期を示すこと。 最終処分場の確保について、県も責任をもって調整すること。 受入処理計画について、具体的な内容及び作成時期を示すこと。 ■計画処理量  40トン(浜松市受入れ分)

浜松市実施計画 ■対象物の搬出元 岩手県 山田町、大槌町 ■福島第一原子力発電所からの距離 ・大槌町:220Km ・山田町:240Km 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■対象物の搬出元  岩手県 山田町、大槌町 岩手県 山田町、大槌町 ■福島第一原子力発電所からの距離  ・大槌町:220Km  ・山田町:240Km  ・浜松市:420Km 240km 220km 福島第一 原子力発電所 平成24年1月26日 「国への再申し入れ事項」 世論形成について、具体的な内容及びスケジュールを示すこと。 最終処分場について、受入制限を行わないよう確保調整すること。最終処分場が確保できない場合は、搬出先に返却できるよう調整すること。 風評被害の賠償について、明記すること。 「県への再申し入れ事項」 各市町の実情を考慮し、独自の基準を設けるなど、災害廃棄物受入基準の具体的な内容及び作成時期を示すこと。 最終処分場の確保について、県も責任をもって調整すること。 受入処理計画について、具体的な内容及び作成時期を示すこと。 420km 浜松市

浜松市実施計画 ■大槌町・山田町の災害廃棄物(柱材・角材)の放射能濃度測定結果 (静岡県・岩手県共同調査) (単位:Bq/kg) 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■大槌町・山田町の災害廃棄物(柱材・角材)の放射能濃度測定結果                     (静岡県・岩手県共同調査) (単位:Bq/kg) 試料 セシウム合計 セシウム134 セシウム137 大槌町A 不検出 2未満 大槌町B 山田町A 12.0 5.36 6.66 山田町B 13.2 5.21 8.01 平成23年12月6・7日 ※受け入れ基準 100Bq/kg以下

浜松市実施計画 ■試験焼却の実施時期 → 5月下旬から6月を想定していますが、未定です。 ■静岡県が調整役を果たします。 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■試験焼却の実施時期      → 5月下旬から6月を想定していますが、未定です。 岩手県・静岡県・浜松市の間で、「覚書き」と「委託業務契約」の締結 現地で、柱材や角材のチップ化作業の進捗 コンテナの輸送能力確保 ■静岡県が調整役を果たします。 

浜松市実施計画 ■焼却施設・最終処分場位置図 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について 平和最終処分場 南部清掃工場 西部清掃工場

可燃ごみ 南部清掃工場 平和最終処分場 (埋め立て処理) がれき 40t 灰処理物 西部清掃工場 可燃ごみ 下水汚泥 有効利用物 浜松市実施計画 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■処理の流れ   搬入 可燃ごみ バグフィルターで処理した排ガス 南部清掃工場 20t 平和最終処分場 (埋め立て処理) がれき 40t 焼却灰 20t 灰処理物 溶融 搬入 西部清掃工場 可燃ごみ 下水汚泥 有効利用物 ・溶融スラグ ・・・土木用資材

浜松市実施計画 ■焼却灰の安全な埋立方法(国のガイドライン) 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■焼却灰の安全な埋立方法(国のガイドライン) 8,000Bq/kg以下の焼却灰(主灰・飛灰)については、追加的な措置なく、安全に 一般廃棄物最終処分場(管理型最終処分場)で埋立可能。念のため、飛灰と 主灰の埋立場所を分け、それぞれの埋立場所が特定できるよう管理。 (より安定した状態での埋立処分) ・焼却灰等と水がなるべく接触しないように、水がたまりやすい場所での埋立ては行わない等の対策 ・放射性セシウムの土壌吸着性を考慮して土壌の層の上に焼却灰を埋立て

浜松市実施計画 ■試験焼却受入基準 (静岡県の基準を適用) 放射性セシウム濃度が100Bq/kgを超えないこと。 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■試験焼却受入基準 (静岡県の基準を適用) 放射性セシウム濃度が100Bq/kgを超えないこと。 空間線量率が、バックグラウンドの空間線量率の3倍以上にならないこと。 遮蔽線量率が0.01μSv/hを超えないこと。 ■測定の対象及び時期  測定項目 対象 測定時期 基準値 二次仮置場での 放射性物質濃度 今後、広域処理する予定の角材・柱材の木質系災害廃棄物をチップ化したもの 破砕・選別後 100Bq/kgを越えないこと 空間線量率 バックグラウンド空間線量率の3倍以上にならないこと コンテナ積込前の 遮蔽線量率 コンテナに積込む前の災害廃棄物 コンテナ積込前 0.01μSv/hを越えないこと コンテナ積込後の 災害廃棄物を積込んだコンテナ コンテナ積込後 県内積替え地での 県内で積替え時のコンテナ コンテナ積替時

浜松市実施計画 ■浜松市の現状 一般廃棄物焼却施設における焼却灰等の放射性物質濃度の測定結果 (単位:Bq/kg) 施設名 試料名 採取日 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■浜松市の現状 一般廃棄物焼却施設における焼却灰等の放射性物質濃度の測定結果 (単位:Bq/kg) 施設名 試料名 採取日 放射性セシウム セシウム134 セシウム137 セシウム合計 西部清掃工場 溶融飛灰固化物 平成23年7月19日 132(17) 150(16) 282 平成23年8月31日 76(20) 85(20) 161 平成24年3月12日 26(20) 51(20) 77 溶融スラグ 平成23年7月20日 不検出(12) 不検出( 9) 不検出 不検出(20) 南部清掃工場 飛灰 39(15) 61(17) 100 22(20) 44 主灰飛灰混合 ※( )内は検出下限値です。「不検出」とは検出下限値未満であることを示します。

浜松市実施計画 ■試験焼却における確認事項 ■安全確認項目 輸送段階 輸送経路、施設内通路、投入扉などの通行の可否 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■試験焼却における確認事項 輸送段階       輸送経路、施設内通路、投入扉などの通行の可否 搬入・混合段階    一般ごみとの混合 焼却・溶融段階    燃焼温度、排ガス量、炉内圧力、処理量などの変化 搬出段階       排ガス、焼却灰、溶融スラグ、溶融飛灰固化物などの性状 ■安全確認項目 焼却灰の重金属類   水銀、カドミウム、鉛、クロム など 排ガス中の有害物質  ばいじん、硫黄酸化物、塩化水素、窒素酸化物 など 放射能の影響     放射性物質濃度、空間線量率 受入前後の比較

浜松市実施計画 240Bq/kg以下 100Bq/kg以下 国の基準 8,000Bq/kg以下 ■最終処分場での放射性物質の処理 受入基準 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■最終処分場での放射性物質の処理 受入基準 国の基準 埋立基準 【廃棄物を安全に処理するための基準】 ・ 処理に伴って周辺住民の受ける追加被ばく線量が 1mSv/年(一般公衆被ばくの線量限度)を超えない。 ・処理を行う作業者の追加被ばく線量についても  可能な限り1mSv/年を超えない。 8,000Bq/kgは0.78mSv/年に相当。 (一般公衆被ばくの線量限度以下) ・処分施設の管理期間終了以後、周辺住民の受ける  追加被ばく線量が0.01mSv/年以下とする。 人の健康に対するリスクが無視できる線量。 放射性物質として扱う必要のないレベル。 240Bq/kg以下 【廃棄物を安全に処理するための目安】 ・ 焼却処理施設(ストーカ式焼却炉)で処理した セシウムは 最大33.3倍に 濃縮。 したがって、持ち込める災害廃棄物は   240Bq/kg以下のもの。(8,000Bq/kg÷33.3倍) 8,000Bq/kg以下 100Bq/kg以下 浜松市の受け入れ基準 現状と同程度以内 ※新食品基準の一般食品(野菜等)と同じ数値

放射能の測定 ■安全性の確認と、更なる理解のために ●災害廃棄物の現況調査を予定しています。 ●空間線量率計をお貸しします。 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ■安全性の確認と、更なる理解のために  ●災害廃棄物の現況調査を予定しています。 岩手県 大槌町・山田町の現況を視察 搬入予定の木質チップの確認 (性状や空間線量率測定など) 現地の行政職員などとの意見交換 現地との調整ができしだい、5月にも実施の予定 後日、ご案内します。   ●空間線量率計をお貸しします。 空間線量率計を新たに購入する準備をしています。 用意ができしだい地域にお貸しします。 みんなで測定しましょう。

ご清聴 ありがとうございました。 災害廃棄物の試験焼却に向けた説明会 浜松市 環境部 廃棄物処理施設管理課 東日本大震災により生じた災害廃棄物の試験焼却について ご清聴 ありがとうございました。 災害廃棄物の試験焼却に向けた説明会 浜松市 環境部 廃棄物処理施設管理課