2009年10月11日 中央大学渡辺ゼミ 心理重視班 岩本 小川 小野山 谷口 野口

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2009年10月11日 中央大学渡辺ゼミ 心理重視班 岩本 小川 小野山 谷口 野口 EQとリーダーシップ 2009年10月11日 中央大学渡辺ゼミ 心理重視班 岩本 小川 小野山 谷口 野口

目次 ①問題意識 ②EQとは ③リーダーシップとは ④先行研究 ⑤仮説 ⑥実証研究の概要 ⑦分析結果 ⑧結論 ⑨今後の研究課題 ⑩参考文献

な ぜ ? 仕事は出来る しかし リーダーシップを 発揮できない リーダーに必要なものってなんだろう? 部下がついてこない… 仕事ができるだけじゃダメなのかな…? 俺ってKY?

①問題意識 リーダーのこころの 問題が関わっているのではないか?

そこで・・・ EQに密着! 

②EQとは EQ IQ こころの知能指数 感情能力 感情を管理し、利用することで、問題解決に適切な思考や行動に導く能力 Emotional Intelligence Quotientの略称 EQ 相互補完 IQ 知能指数 思考能力 物事を記憶し、知識として生かすことで問題解決を行う能力 Intelligence Quotientの略称

EQの4段階 感情の調整 感情の把握 EQ 感情の分析 感情の抑制

そもそも リーダーシップ ってなーに?

③リーダーシップとは? 「リーダーシップとは、リーダーその人の中に存在するというよりは、リーダーとフォロワーの間に漂うなにものかなのだ」           (金井,2005)

私についてきなさい ついていきます!! リーダー フォロワー リーダーシップ

④先行研究 Goleman(2000): EQ 企業パフォーマンス EQとつながる要素がある 三隅(1984): リーダーシップ    EQ       企業パフォーマンス 正の相関 EQとつながる要素がある 三隅(1984):   リーダーシップ 2つの機能の複合として捉えるPM理論を提唱 ・パフォーマンス ・メンテナンス

EQとリーダーシップの相関を研究したものはまだ無い!! ④先行研究 中央大学理工学部の例:EQアセスメントの実施 ・日本人版EQとして開発されたnEQという指数を適用 ・2004年から現在にかけて、新入生を対象として実施 ・入学時と1年次修了時に測定 ・大学生活1年間のEQ能力の伸張を検証 しかし EQとリーダーシップの相関を研究したものはまだ無い!!

⑤仮説 正の相関 がある EQ リーダーシップ EQの数値が高ければ、 よりよいリーダーシップが発揮できる

⑥実証研究の概要 対象 期間 方法 中央大学商学部のゼミ生 2009年7月下旬~ (現在継続中) 各ゼミへの訪問調査 (アンケート) 2009年7月下旬~ (現在継続中) 各ゼミへの訪問調査 (アンケート) SPSSによる統計分析

EQの測定 ゼミ長:20人 (リーダー) 【利用した質問表】 高山直(2007,pp.88-89)を適用 【質問項目】 24項目 ゼミ長:20人  (リーダー) 【利用した質問表】   高山直(2007,pp.88-89)を適用  【質問項目】   24項目   ※ただし不適切なアンケートを削除するために逆転項目を   2項目加算 【評価方法】   4ポイント・リッカート・スケール(4段階評価) 【例】  「相手が怒っている理由がなにかがわかる」  「相手の感情がどのように変化していくかが予測できる」

【利用した質問表】 ゼミ生:20ゼミ (フォロワー) リーダーシップの測定 クーゼス (1995,p.16)を適用 【質問項目】 20項目  20項目   ※ただし不適切なアンケートを削除するために    逆転項目を2項目加算 【評価方法】  4ポイント・リッカート・スケール(4段階評価) 【例】  「気配りができる」、「頼りがいがある」

⑦分析結果(SPSS)

因子名 リーダーシップ質問項目 第一因子 第二因子 第三因子 第四因子 配慮 (α=0.92) 公平である 0.88 気配りができる 0.84 大人である 0.82 自己コントロールができる 0.78 誠意がある 0.75 協力的である 0.71 心が広い 0.67 頼りがいがある 0.62 積極性 (α=0.88) 自主的である 0.94 意欲的である 0.92 有能である 0.72 意志が固い 支えになっている ムードメーカー (α=0.51) わくわくさせてくれる 0.90 勇気がある 0.63 想像力がある 0.60 知的である -0.56 実直さ (α=0.76) 率直である 正直である 0.73 前向きである 0.53

リーダーシップの4つの次元 リーダーシップ Ⅰ,配慮(LCOD) Ⅲ,ムードメーカー (LEXC) Ⅱ,積極性(LPOS) Ⅳ,実直さ(LHON) ・次元ごとにゼミ全体を高低に2分化 ・さらにEQ各項目の平均値との差の検定(T検定)を行った   ※ただし統計的に優位な相関が見られた項目のみを扱った。

Ⅰ. 配慮(LCOD) 【正の相関】 相手に合わせて自分の気持ちをコントロールすることができるゼミ長は、ゼミ生から「配慮がある」と思われている

Ⅱ. 積極性(LPOS) 【正の相関】 “自分の気持ち”をコントロールすることができるゼミ長はゼミ生から「積極的である」と思われている

ゼミ生から「ムードメーカ的な存在である」と思われている Ⅲ. ムードメーカー(LEXC) 【正の相関】 人の気持ちはよく理解できるゼミ長は、 ゼミ生から「ムードメーカ的な存在である」と思われている

Ⅲ. ムードメーカー(LEXC) 【負の相関】 「感情の表現」というEQの項目について 負の相関がみられた ムードメーカー的な存在のゼミ長は、自分の気持ちや感情は押し殺し、場を盛り上げることに専念している

Ⅳ. 実直さ(LHON) 【正の相関】 “相手の気持ち”をよく理解できるはゼミ長は、 「正直で率直である」とゼミ生に思われている。

Ⅳ. 実直さ(LHON) 妥当な解釈を 加えることができなかった 【負の相関】 「新しい業務に就いても、何とかやっていけると思える」「うれしいと感じた時、なぜそのように感じているかを説明できる」という2つのEQ項目については負の相関がみられた。

⑧結論 リーダーシップにおける配慮・積極性・ムードメーカー・実直さの全ての次元について正の相関がみられた。  しかし、ムードメーカー・実直さの次元では負の相関がみられるEQ測定項目も存在した。  よって仮説は部分的に支持されたと言える。 全ての次元についてEQ測定項目との正の相関がみられたことから、リーダーシップにおいてEQは必要な概念であるということが言える。 一部負の相関がみられることから、EQが低ければ低いほど良いリーダーとして評価されることもあるということが言える。

⑨今後の研究課題 負の相関が出た部分について妥当な解釈が加えられなかったことに関して、アンケートのサンプル数が少ないことも考えられる。    →継続的なアンケート調査の実施 アンケートのサンプル数増加に伴い、今後の分析結果が変わってくる可能性もある。    →新しく出てくるであろう結果に対する解釈

⑩参考文献 Daniel Goleman (2000) 「EQが高業績リーダーをつくる」 『Diamond Harvard Business』 pp.123-134. Daniel Goleman (2000) 「EQリーダーシップ」 『Diamond Harvard Business』 pp.138-153. Daniel Goleman (2002) 『EQリーダーシップ』 日本経済新聞社. 高山直(2007) 『EQ入門』 日経文庫. Richard Boyatzis (2006) 『実践EQ 人と組織を活かす鉄則―「共鳴」で高業績チームをつくる 』 日本経済新聞社. Daniel Goleman (2002) 『EQ-心の知能指数』 講談社. 金井寿宏 (2005) 『リーダーシップ入門』 日経文庫. 三隅二不二 (1984) 『リーダーシップ行動の科学』 有斐閣. ジェームズ・M. クーゼス (1995) 『信頼のリーダーシップ-こうすれば人が動く「6つの規範」』 生産性出版. Harvard business review anthology (2005) 『リーダーシップに「心理学」を生かす 』 ダイヤモンド社.

     ご清聴  ありがとうございました!